天草狂句             鶴田 功 編著
 
 天草方言特有の豊富な語彙(ごい)を駆使し、通俗的(つうぞくてき)な駄洒落(だじゃれ)や頓知豊かなユーモア、表意を突く風刺(ふうし)、処世(しょせい)の妙理(みょうり)や訓戒警句(くんかいけいく)など、川柳の箍(たが)を緩(ゆる)め、面白可笑しくことば遊びを試みました。
 
あぁ悔(くや)し 一点差でも 負けは負け
アーンして 昔ゃアツアツ 今介護
アーンして 取って喰ゎせて ツバクラメ
相済まん 意思に反して 生かされて
相済まん 嬶が留守して 茶も出せん
相済まん 歳に免じて 座らせろ
相部屋(あいべや) イビキに懲りて 逃げ出さす
相部屋(あいべや) 不運ものさり 高鼾(たかいびき)
青色で 申告したが また赤字
青田から 飯になるまで 水加減
青葉かげ タバコ憩いに ゴザを敷く
青葉かげ ちょっと一服 腰伸ばし
青葉若葉 新入生の 初々し
赤い糸 今じゃ額入り 黒リボン
(あが)ったり 大型店に 客取られ
赤のれん 関所通らにゃ 戻られん
明るいねえ 家族の視線 孫に向き
明るいねえ ここなら糸も 通しきる
明るいねえ 孫が家族の ど真ん中
あかんべえ 心の内は 見せないワ
あかんべえ 従順な振り してるだけ 熊日8/10
あかんべえ 誰がその手に 乗るものか 熊日8/9
秋が来る 祭り男の 血が騒ぐ
秋風と 夫婦喧嘩は 夜は凪()
秋鯖に 一度当たって トラウマに
秋だなァ 虫の合唱コンクール
(あきら)めた 雨音聞いて 一寝(ひとね)入り
(あきら)めた 体がついて いききらん
(あきら)めた 禁酒禁煙 税逃れ
(あきら)めた こっから先ゃ 銭の要()
(あきら)めた こりゃどう見ても 勝ち目なか
(あきら)めた 初心な何処(どけ)か 果行(はって)ぇた
(あきら)めた 胸のところが 合わさらん
飽きられて ちゃんと引き際 知っとらす
(あき)れ果()て 聞きしに勝る 頑固(がんこ)(じい)
悪業(あくごう)は 因果応報(いんがおうほう) 子に報(むく)
悪性(あくしゃ)打つ アジの釣れ過ぎ 配(くば)りまえ
(あご)ばかり とんと工夫の 跡もなか
(あご)ばかり 民意の解り そうになか
朝帰り 犬に吠えられ 嬶(かか)も吠え
朝顔 清々(すがすが)しさの すぐしぼみ
朝仕事 出勤前に 汗流す
朝仕事 涼しかうちは 捗(はか)がいく
朝っ腹(ぱら) 飲酒運転 取り締まり
朝寝して 夜寝るまでは 昼寝(ひんね)する
朝晩の 寺の鐘の音() 当てにする
朝昼晩 刺身魚で 食傷(しょくしょ)気味
浅ましか 友の成功 妬(ねた)みよる
朝飯(あさめし)は 十分(じっぶん)あれば 十分(じゅうぶん)たぁ
朝飯(あさめし)を 食わん者にゃ 銭貸すな
味食(あじく)らう 鯵(あじ)ん刺身ば 朝も喰う
味食(あじく)らう 天領鯖の その美味(うま)
味気なか 賞味期限な 遠に切れ
味気なか パーティじゃろか ぱっとせん
紫陽花(あじさい) 桜見習え 散り際を
紫陽花(あじさい) 嫁に似たのか 色変わり
明日こそ 酒の力で プロポーズ
味付け 嫁が姑(しゅうと)の 跡を継ぐ
足ばやに 台風一過 事もなく
足ばやに 梅雨が明けたと 蝉が鳴く
足湯 水虫菌を 培養(ばいよう)
足湯 若い女と 混浴も
明日(あす)は雨 膝の疼(うず)きで 直(じき)判る
アスナロウ 大器晩成(たいきばんせい) 今九十
(あしぇ)がんな 日はまだ高っか 暮れはせん
(あしぇ)がんな 他(ほか)によか人()の おらすはず
(あしぇ)がんな ぼちぼちせんば 長ごもてん
足を止め 対話路線で 腹探る
足を止め 隣の花壇で 目の保養
汗きゃぁた さぁ飲もうだ 弛止(だれや)みに
あせくって 気に入ったとが 無かちゅわす
あせくって 肉片探す カレールー
あせくんな ボロが出てくる 内緒事
汗滴(しずく) ハウスの中は サウナ風呂
汗びっしょり すっぽんぽんで 総着替え
畦道(あぜみち) 通せんぼする 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
あた次第 みんなの期待 背負わされ
あた次第 私ゃいつでも よかですよ
(あたた)かい 陽気が桜 開花させ
あたじゃろう 人事のごつ よく言うわ
あたじゃろう 他人(ひと)にゃ言うなて 言うたもね
当たっとる 下二桁の切手だけ
頭下げ 腹の中では 舌を出し
頭ゃくる 戦争放棄(ほうき)ば 良かことに
頭ゃくる 人質(ひとじち)()って 強請(ゆす)りよる(ISIS)
新しい道 客足逃げて はってかす
新しい道 獣がここから 入っとる
アチャーッ 収穫前に 猪に
アチャーッ トリプルルッツ きゃ転(ころ)だ
アチャーッ ひっつかまった ネズミ取り
アチャーッ 干した途端に 降りだした
あちゃんなる 空瓶ばかり 場所とって
あちゃんなる あっちいたとけ こん子猫
暑か 言わぬ積もりが きゃぁ言うた
暑か 仕様(しよ)ん無かたい 夏じゃもね
厚かまし 人ん牛蒡(ごぼう)で 法事する
熱燗(あつかん)が 来るまで待てず 冷やを飲む
熱燗(あつかん)が 五臓六腑に 染()み渡る
熱燗(あつかん)で 腹の中から 温(ぬく)もろう
熱燗(あつかん)に おでんでよかれば かたらんな
厚着して 寒グロ狙い 瀬に渡る
厚着して 気嵐の海 朝撮りに
厚着して 歳が骨身に 応えよる
厚化粧 言われたくなか 薄毛症(うすげしょう)
暑さ堪えて 家族養うためならば
暑さ堪えて 否が応でも 飯の種
暑さ堪えて 団扇がいっち 安く付く
暑さ堪えて クーラー付きは 客間だけ
暑さ堪えて 仕事上がりに ごくごくと
暑さ堪えて 大深紅旗 勝ち取るぞ
暑さ堪えて たばこするまで 一仕事
暑さ堪えて ちびちび水を 飲んでます
暑さ堪えて 旗振りマンの 黒い顔
暑さ堪えて やおいきません 米作り
暑さ堪えて 吾が天職は 野良仕事
暑過ぎる 入院させて いっちょこう
アッチッチ お湯があんまり 多過ぎた
アッチッチ 出すに出されん 飲みも得ん
あっという間 パンツいっちょが もう炬燵
あっという間 待ち遠しいね 年金日
あっぱれ 小兵が巨漢 上手投げ
あっぱれ 最多勝利が まだ伸びる
あっぱれ 最年少の 記録保持
あっぱれ 我が身ファースト 必勝法
あっぱれ 和製横綱 名勝負
当てが違うた 子は大学に 遊ばせて
当てが違うた 夢も希望も 排除され
()てならん 薬ゃ毒ほど 効き目無か
()てならん 出世払いで よかろうか
()てならん 素面(しらふ)の時に 口説(くど)いてね
()てならん 内緒ちゅうとに 喋(しゃべ)っとる
()てならん 見ると聞くとは えりゃ違い
()てにして 釣ってきてよね 飯の菜(しやぁ)
当てはずれ 仕込み上げたら 出て失せた
当てはずれ とうと酒は 出んじゃった
当てはずれ 鳴かず飛ばずの 旦那様
後が良ェ 早う真打ち なりなっせ
後が良ェ 揺れる吊り橋 お前行け ネット句会4月
後が世話 私(うち)がおらんば どうなっと
あとが無ァ 生きて居てこそ できる旅
後忍(しの)べ 飲んだあんたの 自己責任
後退(すざ)り 行ぅごつぁなか 歯医者殿(どん)
後退(あとずさ) 高所恐怖で 目が回る
後退(あとずさ) ばったり熊と 鉢合わせ
後で良か 残り物には 福ばかり
跡取りに 任せてしもて ほっとした
後にする エレベーターが ブウていう
あとのまつり 親のしたごつ 子もしよる
あとのまつり 余所の息子に 振り込んだ
あとのまつり 別れてよさに 気付かした
あと僅(わず) 狼狽(うろた)えんなら のさらんぞ
あと僅(わず)か 高い買い物 もう出来ん
あと僅(わず) 残った髪毛 超(ちょう)貴重
穴キャベツ アオムシどもに 試食させ
あの手この手 詐欺(さぎ)の手口も 巧妙(こうみょう)
あの手この手 商売人の したたかさ
あの世でも 咲いて居ろうか 曼珠沙華
新卸(あばおろし) 傷つけんごて 用心(ゆうじん)しゅ
危ない危ない 核開発で 抑止力
危ない危ない 鈴つけ役は 誰がする
アホらしか 自慢話にゃ うんざりぞ
アホらしか 惚気(のろけ)話の 聞かるるか
甘え声 あの強面(こわもて)が 骨無しに
甘え声 可愛い女 演じよる
甘え声 頑固爺(じじい)も 骨抜きに
天草大王 味がこりゃまた コケッコウ
天草灘 岩打ち砕く 波飛沫(しぶき)
天草灘 うねる荒波 岩揺する
天草灘 地球の丸み ゆう判(わか)
天草灘 燃える太陽 丸呑みに 潮騒31
天草灘 椰子の実一つ 打ち寄せる
天草の 感謝の遍路 皆の
天草の 今日(こんにち)あるは 鈴木様
尼の夢 結婚式は 教会で
甘過ぎる 孫の頼みが 断れん
天の邪鬼 すんなと言えば したくなり
天の邪鬼 飲もうと言えば 酒辞めた
雨上がり 傘置き場じゃが 傘捨て場
雨上がり 背中一杯(いっぴゃ) しゃぼて打つ
雨上がり 山の稜線(りょうせん) ハイビジョン
雨の音 やれ気兼ねなく 二度寝入り
雨の中 片の付かんば 止められん
雨は嫌 お天道(てんと)さまが だぁい好き
雨は嫌 お礼言いたい 天道(てんと)さま
雨降って 固まり過ぎた 畑打つ
雨前は せしきゃじゃって 構(かま)うなな
雨模様 膝が一番 判っとる
雨もよか 朝っぱらから 飲みよらす
雨も良か 想定外の 暇潰し
雨も良か ちっとは部屋の 片付くど
雨も良か 半夏(はげ)団子(だご)蒸して 潤憩(うりよく)
雨もよし 相合(あいあい)い傘で どうだろか
雨もよし 紫陽花(あじさい)園に 人集(ひとだか)
雨もよし 傘は一つに 身は二つ
雨もよし 仕事忘れて 骨休め
謝れど 謝り足らず 戦後処理
あよっこい たったぎゃしこば 出し渋り
あらいやだ 好きなろ私も 考えた
粗探(あらさが) よくも調べた 元の彼
あらたまり 背広着た時ゃ 標準語
あらまぁ 抱いた子がもう抱いてきた
あらまぁ 箸取りゃ父ちゃんそっくり
洗わんちゃ そんまま炊いて アラ旨(うみ)
ありあわせ 酒の肴(さかな)は 塩鮭(さけ)
ありあわせ 亭主留守なら さささっと
ありあわせ 何でもいいの 一人なら
ありあわせ 夕食支度 サボタージュ
ありがたさ 医者の世話には まだならん
ありがたさ お汁の冷めん 距離の母
ありがたさ オレというたら 振り込ます
ありがたさ 今日も元気で 酒美味い
ありがたさ どこもどがんも なかちゅわす
ありがたさ 人の支えで 踏ん張れる
有難う ゴミに出す前 手を合わす
有難う 添うて貰うて 五十年
ありがとう めっちゃ無かとが 俺は好き
ありがとう やっぱ長生き せにゃんばい
あります! 躍起(やっき)になって アラ探し
ありもしゅう せしきゃばってか こりもしゅう
ありゃ食うな こりも食うなと ダイエット
アルバム 初恋の人 見付け出す
アルバム 初子ばかりが 何冊も
あれ以来 ずばり震度を 言い当てる
あればある スーパーじゃある なかたなか
あればある チラシは総よ パチンコ屋
あれもこれも 味見するだけ 試食品
あれもこれも 首振って出る 試着室
あれもこれも ちょっと食うては 食い残し
あれもこれも 塗ったくりよる 試供品
あろばまた 今先別れ また会うた
あろばまた 達者ぅしとこだ お互いに
慌ただしさ しばし忘れて 座禅組む
慌ただしさ 師を追い越して 走りおる
慌てるな 結果は後で ついてくる
慌てるな 残り物には 福の神
安気なもん 親爺(おやじ)がおらんば 昼寝(ひんね)して
安気なもん どこに行こうが 何食()おが
案じるより 銭を呉れたが 有り難か
案じるより 団子汁(だごしる)()たが (まし)じゃった
案ずるな 爺がついとる 銭もある
案ずるな 怪我で済んで 良かったぞ
案ずるな 留守宅ちゃんと 見張っとく
あんたから 貰うたもんな 名字だけ
いい笑顔 緊張見せん 球児たち ネット句会9月
いい笑顔 煩悩なんの つんぶるて
いい笑顔 横綱二人 やっつけた
言い聞かせ あるて思うな 親と銭
言い過ぎた あれば良かとに 削除キー
言い過ぎる 口のチャックは 閉めておけ
いいぞいいぞ 座布団の舞う 土俵上
いいぞいいぞ 達磨の用意 当確ぞ
いいぞいいぞ 盛り土を暴く 厚化粧
言いたい放題 あれじゃ長うは 続くみゃぁ
言いたい放題 俺は市議だぞ 覚えとけ
言いたい放題 権力の座を 鼻に掛け
言いたい放題 批判するだけ 何もせん
いいなあ 代わり代わり 子が介護 熊日7/25
いいなあ 子は総よとも 家建てて
いいねえ 気儘に暮らし ピンコロリ
いいねえ フェイスブックで 繋がって
言うこと無し サイズデザイン 色もええ
言うこと無し 風呂もご飯も お銚子も
言うておく 親の意見な 聞くもんぞ
言うてよし 言わぬがよかか きゃーしんめ
()うとも無か 子に聞かされん 恥曝(はじさら)
言うなぞと 言われたばって きゃー言うた
言うばかり 体がついて いききらん ネット句会12月
言うばかり 誰でもできる して見せろ
遺影には 髪も着物も すげ替えて
家が良か 実感できる 旅が良か
家建てて 男を上げて 嫁貰ろた
いかめしか 仁王立ちして 睨(にろ)うどる
いかんいかん 赤提灯の 招きよる
いかんいかん 選挙権より 自立しろ
いかんいかん 用心棒を 雇う国
生き生きして 鬼の居ぬ間の 女性会
生き生きして 趣味に没頭(ぼつとう) 出来る妻
生き写し 似れば似るもん 仕草まで
生き写し 似んでよかとこ 似てくれて
生き過ぎで 生命保険 かたられん
生きちゃおる 生かされている どうろころ
生きてこそ 野良で働く 果報者
行き損(そこ)ね 貰い損(そこ)ねと 結ばれた
活き作り 鯛の魚と 目の合うた
意気投合 契り結んだ 赤い糸
意気投合 酔いが覚めたら 熱も冷め
活きの良か 腹(わた)は無かとに ばて狂う
活きの良さ 肴鉢(さかんばち)から 跳び出けて
意気地(いくじ)無し 内はたがりの 外ぼっそり
行く先ざき 信心よりも お接待
行く先ざき 見ればまた買う バス旅行
行く年来る年 いきなりゴーン 除夜の鐘
行く年来る年 新元号は 平静に
行く年来る年 歳は取らずに いっちょこう
行く年来る年 煩悩少し 多すぎる   
行く年来る年 やっぱあなたの そばがいい
幾らかな 財布出す振りさすばかり
いけたふう なんちゅう格好 しとるかい
(いさぎ)よさ 曾婆(ひぃば)ぁさんに なったてな
遺産分け 不動産より ゲンナマで
石段か ここで拝うで いっちょこう
医者要らず 話題に困る 喜寿祝い
医者要らず よう食て垂れる よう眠る
医者曰く 患者あっての 飯の種(たね)
医者曰く たまにゃ代って みたいもの
医者曰く 値切られんとが いっち良か
医者通い 眠()られんちゅうて 昼寝(ひんね)さす
医者通い お陰で口は 達者(たっしゃ)かと
異常気象 やっぱ地球の 更年期
異常なし 途端に飯の 味がする
いじらしさ 浪人分(ぶん)を 弁(わきま)える
いずれまた あの興奮が 覚めぬうち
いずれまた もうイヤですよ 大地震
いそいそと 旅の前夜は 眠られん
(いそが)っさ 三歩以上は 駆け足で
(いそが)っさ 盆と正月 一遍に
(いそが)っさ ゆたっと飯も 食()とられん
急げ急げ 取り込まんなら 雨の降る ネット句会8月
急げ急げ 目玉商品 売り切れる
居た居た 肥後もっこすの 生き残り
居た居た ヒマさえあれば パチンコ屋
居た居た 幻の魚 木に登る
居た居た やはり目当ては 美人ママ
()たいちり 戻っても来ん どけ居りろ
胡座(いたぐらめ) お経(きょう)が済んだろ 正座する
痛さ痛さ 痛さ一時(いつとき)なんてウソ
痛さ痛さ 竹刀(しない)片手に 容赦なく ネット句会4月
痛さ痛さ デッドボールを もろに受け
(いただ)きます 命(いのち)(いただ)く 感謝して
頂きます タダより高いものはない
頂きます 肉も魚も 吾が命
いたるところ 青山あれど 仕事なし
いたるところ ブルーシートが お気の毒
行たんみゅう 何様(なんさま)美味(んまか)か ちゅう話し
行たんみゅう 美人のママが 居らすちゅう
一度どま いいじゃないの ダメよ駄目
一度どま 銭の心配 して見ちゃぁ
一日が 無事に終わって 茶が美味か
一夜明け 夫婦喧嘩は 嘘のごて
一夜にして 安穏破り 地獄絵図
一夜にして 二重にローン抱えにゃん
いち早く さあ被災地に 恩返し 熊日8/15
いち早く 不明者探す 救助犬
一生懸命 走る子どもを 撮る親父
一緒くた 分けて資源に すれよかて
一心不乱 四五手先読み 指す将棋
一心不乱 玉追い掛けて 弾きよる
一心不乱 テグスの当たり 探りよる
行ったり来たり 思い出せない 捜し物
行ったり来たり 迷うたあげく 元の鞘
いっちょ覚え 朝昼晩に 塩麹
一直線 赤提灯が 招きおる
一直線 北へ延びてる 白い雲
一直線 出世コースに 乗っかって
一直線 妻からママに 宗旨替え
一直線 美人に生まれ 玉の輿
一直線 風呂と食事が 待ってます
いっちょ残し 太っとるけん 痩()せ我慢
一服して 汗が引いたら また気張る
一服して 続ける気力 きゃぁ失せた
一服して パワー全開 フル稼働
何時(いつ)(まっで)ん 親にせびろて 思うとる
何時(いつ)(まっで)ん とっとっともとっとじゃろね
何時(いつ)(まっで)ん なんかかって いっしょろだ
遺伝子を そっくりコピー 通信簿
井戸端の 話の続き ゴミ置き場
田舎ならでは 鍵も掛けずに 出掛けとる
田舎ならでは 自給自足で 暮らさるる
田舎ならでは パンツいっちょで 夕涼み
田舎ならでは 星空眺め 露天風呂
田舎(いなか)(みち) 猪に道 譲らにゃん
田舎(いなか)(みち) 直(じき)其処ちゅうが まだじゃろか
田舎(いなか)(みち) じゅっくゎりだらけ しゃぼて打つ
田舎(いなか)(みち) 鉢合わすれば やおいかん
田舎(いなか)(みち) 道聞こうにも 人気(ひとけ)なし
稲荷(いなり)さん 豊年祈願の 神頼み
犬の餌 またもカラスが 押っ盗った
いぬの鼻 瓦礫の下に 誰か居る
いぬの鼻 頼りにしてる 捜査官 熊日2/2
胃の霍乱(かくらん) 何じゃかんじゃ クーデター
猪が 家んぐるりば 去()る来()よる
猪が 人口よりも 多()ぅなった
猪に 掘り返されて 道普請(ふしん)
猪に 貰(もろ)た筍(たけのこ) 今年初
威張(いば)っさが 娘がダンプ 乗り回す
威張らるる 唯一嬶(かか)の 前だけは
いびきより 無呼吸症が 気に掛かる
今が旬 娘盛りに 気が揉むる
いましがた 最終便が 出たげなぞ
いましがた 津波発生 即避難
いまで十分 田舎暮らしが いっちよか
いまで十分 飢えの苦しみ 絶えてきた
いまで十分 別に買いたいもんもなか
いまで十分 持てば持つほど 持ちたがる
いまで十分 楽して金は 稼げない
いまで十分 老子の教え 「足を知る」
今でしょう 花見シーズン 場所確保
今時の ヤマトナデシコ いばっさが
今になって 過去の過ち 悔やみおる
今になって つくづく思う 親の愛
今になって 泣きごと言うて 何になる
今になって 抜いた白髪が 惜しくなり
今になって 嫁になりての おらすどか
いまは今 あがん馬力は もう出らん
いまは今 時代錯誤も 程がある
いまは今 地位も立場も 入れ替わり
いまは今 昔の苦労 忘れとる
今風に LEDの 迎え火で
イヤすかん 好かんじゃなかば 人前じゃ
イヤすかん ツインがいっちょ 空いとるて
いやなこつ 来世は二度と 添いません
嫌になる ドローン買うて ドロンしゅう
いよいよ五輪 五十インチに きゃあ替えた
いよいよ五輪 世界平和の 輪でつなご ネット句会6月
いよいよ五輪 テロに警戒 せにゃならん
いよいよ五輪 日の丸いくつ 揚がりいろ
いらっしゃい 嫁御も孫も 初対面
要らんかい 貰うた歳暮は 子に孫に
入れ替わり 流れる水は 腐らない
色褪()せた 亡夫(つま)の表札 守り神
色褪()せた 花の命と 吾が命
色々あって 子どもはそうよ タネ違い
色々あって とどのつまりは 元の鞘
色々あって 結局金が もの言うた
色気づき 茶碗が小に 替わっとる
色白が 七難隠す 化けの皮
色付いて 錦秋(きんしゅう)()でる 紅葉(もみじ)() ネット句会11月
色付いて 真っ赤なリップ 魔女環奈(かんな) 橋本環奈(かんな))
色付いて 山は有終の美飾る
色とりどり 日扇貝の 詰め合わせ
イワシ焼く 囲炉裏(いろり)の暮らし 懐かしか
いん萎()えて 嬶に内緒の 無うなった
いんま見とれ あの悔しさは 忘れ得ん
いんま見とれ 捲土重来 期するごつ
いんま見とれ 次期横綱に 手応えが ネット句会10月
大騒動(うぅそうどう) 全員集合 孫8人
うぅばんぎゃぁ 海抜ゼロに 家建てて
うぅばんぎゃぁ 活断層の上げなぞ
植木市 植え先後で 考ゆう
植木市 買うたがどこに 植えようか
植木市 蕾を見たら つい買うた
植木市 もう植え先は なかばって
植木市 我が家に春が 直ぐそこに
上は上 下見て暮らせ 慎(つつ)ましゅう
ウェルカム オリンピックで お持てなし
ウォーキング 帰ってくるまで 気が気じゃか
ウォーキング 日の出を待って 夫婦(みゅうと)連れ
ウォーキング 他にすること なかつかい
浮かぬ顔 困る人らと 刺違え
浮かぬ顔 では法廷で 会いましょう
ウグイスの ぐぜり鳴きすりゃ 興(きょう)ざむる
ウグイスの ハッカ舐め舐め ホーホケキョ
()さ晴らし 珠(たま)にゃ釣りに 果行(はって)こう
()さ晴らし 酔いのまわれば 下克上(げこくじょう)
胡散(うさん)なか ただの仲じゃ なかごたる
胡散(うさん)なか なかなかなかな 当たりクジ
胡散(うさん)なか 逃げ込みじゃろう 入院な
ウシの日の 布団敷くとの その早さ
(うそ)じゃもね ナマズ地震に 昼寝して
嘘じゃろう 禁煙したと 五度も聞く
嘘じゃろう 相続人の いみっとる
嘘じゃろう ネズミに会うて 逃ぐる猫
嘘じゃろう 美人薄命 わしゃ九十
嘘ばっかり 決して吸わんが 五六回
嘘ばっかり 歳は十二も 若く言う 
打ち合うな 喧嘩する気は 更に無か
打ち上げば 外国人も すっちゃいろ
打ち止みゅう 悔やんでみても しよんなか
打ち止みゅう 怪我どんすれば 馬鹿らしか
打ち止みゅう どうせ勝ち目は なかごたる
打ち忘れ 今先聞いて また聞かす
打ち忘れ 今朝の料理は? もう消化
打ち忘れ 知ってはいるが 名がでらん
打ち忘れ どこに置いたか メモがない
打ち忘れ 取りに戻って 何だっけ
打ち忘れ ビニール傘で 良かったぞ
打ち忘れ 惚れた女房 ついに惚け
団扇(うちわ)より 扇子(せんす)のほうが センスある
打つ杭を 食い入るように 見る家主
美しく 老いる秘訣の あろうかい
うっかり 子どもの知識 侮れん
うっかり 妻にシッポ 捕まれた
うっ壊えて まぁだローンは 残っとる
うっすらと 戦後の記憶 蘇(よみがえ)
うっすらと 残り少ない髪貴重
うったって テレビ取材に 来らすとて
うったって どけ行きなすか いそいそと ネット句会2月
打って付け 愛嬌(あいきょう)よしが 受付に
打って付け 打っ付け大工 こそくりに
打って付け 声のふとさで 幹事長
打って付け 出しゃばり過ぎて 弾避()けに
うっ接()げて 飯粒でひっつくりいろ
腕が違う コツをつかんで 捌けらす
腕が違う 知恵と知識と 要領と
腕が違う 篤と仕上げを ご覧じろ
腕まくり 捻り鉢巻 いらっしゃい
腕まくり さぁいっちょう 仕掛(しかか)るか
打とうにも 杭は出過ぎりゃ 打ちきらん
鰻重を 穴の空くほど見てアナゴ
鵜の目鷹の目 相手候補の 粗探し
鵜の目鷹の目 妬(ねた)み嫉(そね)みの 目が怖い
鵜の目鷹の目 掘り出し物は 無かろうか
鵜の目鷹の目 有名人の スキャンダル
鵜の目鷹の目 わずかのミスも 見逃さん
乳母車 車社会の 初体験
乳母車 乗せた子が押す 車椅子
旨いさんま お隣さんも 焼きよらす
旨いさんま 猫に残さず 腸(わた)も食う
生まれて初めて 家ごとがぶり倒された
生まれて初めて 妻が真っ先 跳び出とる
海開き 河童もこっち はち来んか
海開き どうぞ河童も いらっしゃい
海開き 隣り合わせに 潜む危機
梅の花 道真公(みちざねこう)の 稼ぎ時
(うら)むより 恩を忘るな 人の道
()るる程 穂首(ほくび)が傾(かぶ) 黄金糯(こがねもち)
()るる前 ヒヨが金柑(きんかん) 突っ抉()じる
嬉しかね 居るだけでいい なんちゃって
嬉しかね 搗()いた餅より 心持ち
()れたろか スイカは既に 鳥が食い
売れに売れ 何時まで景気 続くりろ
うろ覚え はっきりした事ぁ 嬶(かか)に聞け
狼狽(うろた)えて 熱か味噌汁 ひん飲んだ
狼狽(うろた)えて 飯は噛み噛み 出て来らす 潮騒31
狼狽(うろた)えろ 最終便に 間に合わん
狼狽(うろた)えろ さっさ搗()かんば カサコック
(うわさ)では 尾ビレがついて 泳ぎよる
(うわ)ん空 耳は時々 休まする
うんざり 上がりなっせちゃ もう言わん
産んだ子が 育てられんじゃ 胸ぇ来ん
運の良か 三途(さんず)の川で 引っ返し
運の良か 初心者ばって 鯛釣った
運の良さ 高額ジャンボに 当たらした
永眠か あがん寝たとに まだ寝とる
ええご身分 朝寝朝酒 嬶は留守
ええご身分 帰ってみれば もう寝とる 熊日11/29
ええ手際 いつ嫁っても よかごたる
ええ手際 器用貧乏 人助け
ええ身分 子は宛(あて)ごうて 飲み会に
笑顔 ことばに勝る 心地よさ ネット句会11月
笑顔 黙っていても 気が和(なご)
駅伝の タスキトレン取れんで 繰り上げに(train
えげつなか きつい仕事は 他人にさせ
えげつなか 部下の手柄は 吾が手柄
エコライフ 電気消したりゃ 子が増えた
エコロジー 湯たんぽ代わり 猫と寝()
絵空事(えすらごつ) 済まされんとが 稼(かせ)ぎ面(づら)
えずらしか まぶた青々 お岩さん
えずらしか 釣れれば釣るる 配(くば)らにゃん
得手勝手 吾が良か面 つくる気か
恵比寿顔 心残りは 何もなか
恵比寿さん 埃被(かぶ)って 苦笑(にがわら)
えらい勢い 海外店舗 増やさした
えらい勢い 出世街道 つっ走り
えらい勢い 飛ぶ鳥落とす AKB
()り好み しよる間(あいだ)が 花だった
()り分けて 銭にならんた 自家消費
選り分けて 服喪(ふくも)見舞いの 多かばい
LED 丈夫で長持ち はげ頭
LED イルミネーション 大流行(おおはやり)
エレベーター 片足挙げりゃ ブーが止む
エレベーター 最後に乗れば ブウという
エレベーター 最後乗っとば 躊躇(ためら)わす
縁側で 耳垢(みみご)()じくり 膝枕(ひざまくら)
炎天下 脳うっだすぞ 憩(よく)わにゃぁ
炎天下 ものともしない 球児たち
縁の無か 年の差なんの 言うとれん
エンブレム 外野席まで 騒ぎ出し
エンブレム フリーハンドで 描くたい
エンブレム 水戸黄門が (あき)れとる
遠方から お歳暮だけで 繋がって
遠方から 同窓会も 最後かも
閻魔(えんま)の眼 心の奥を 見透かして
延命で 意識なかとに 愚()うらしか
遠慮なし お礼はちゃんと 倍返し
遠慮なし すためて飲うで 帰らした
遠慮なし 忖度する気 更になか
遠慮なし 出戻りが幅 きかせとる
遠慮なし 不動産より 銭がよか
おいおいと 言うなぞ老いが 近うなる
美味しいもの 食わせて相手 油断させ 熊日11/3
美味しいもの 孫の土産に 持ち帰る
おいそれと ちぃて行くなら 大事(うぅごっ)
老いたっちゃ ときめきたかとよルージュ引く
老いの一徹 子に従うた まだ早か
老いらくの恋 チョンガー同士 よかろもん
老いらくの恋 手鏡覗く 長寿会
オーイお茶 手為(てし)ぃ飲まんば 持って来ん
大売り出し お一人様て あろうかい
大売り出し 粗品貰えば 用は無し
大売り出し 倒産じゃろか 改装か
大売り出し 特価品だけしか買わん
多かねェ 明るいニュース なかつかい
多かねェ 猪ばかり 肥膨れ
多かねェ 案山子賑わう 過疎の村
多かねェ ジャンボタニシに 稲遣られ
多かねェ 振り込め詐欺の 新手口
大きいなあ 世界相手の ビジネスに
大きいなあ ちびっ子力士 総掛かり
大きいなあ 次に目指すは 世界一
大きいなあ 法螺と風呂敷 張りあわす
大きいなあ 目指す舞台は カーネギー
大食らい 口に旨(うま)かた 腹にゃ毒
大声で 応援団が 加勢さす
大声で 内緒話は できん人
大声で 間違うたっちゃ 気にもせん
大声で 見舞客には 困り果()
大地震 一夜明けたら 地獄絵図
大地震 火災に遭わず よかったぞ
大地震 熊本城も ひっちゃくゎちゃ
大地震 自身で避難 自信ない ネット句会6月
大地震 這()い蹲(つくば)うて なまんだぶ
大地震 避難袋どころじゃなか
大地震 避難袋を さでださん
大地震 入浴中も 待った無し
多すぎる 足らんともまた 困る雨
大相撲 これでホントに 国技かい
大掃除(おおそうじ) どっからすっとう 居間でしょう
大助かり 器用貧乏 人宝
大違い 聞いて極楽 見て地獄
横着な わーが領土に しなしよる
おぉ冷てぇ 節電便座に 跳びあがる
横道(おうど)さが 他人(ひと)は構わず 吾道(マイウェイ)
()うなけば どしこでん入る 上戸(じょうご)
大広間 這()うて座って 寝そべって
オール電化 こっで世話無し 嬶殿下(かかでんか)
お返しは 頑張る姿 見てもらお
お陰様 人は一人じゃ 生きられん
おかしい 補助金くれて 青田刈り
おかしい 記憶にないと言えば済む
おかしい 減反させて 輸入する
おかしいよ 今聞いとって また聞かす
おかしいよ 忖度なのか 決め付けか
おかしいよ そんな話があるもんか
おかしいよ 二重じゃダメなんでしょうか
おかしかぞ (あか)りも点()かん 戸も開()かん
おかしかぞ 新聞受けの 溜まっとる
おかしかぞ 若作りして 出掛けらす
おかしかね 神を信じて テロリズム
おかしかね 聞いて貰うた だけじゃって
可笑(おか)しかね 君麻呂(きみまろ)だけは 本音(ほんね)言う
おかしかね どこせせっても 良うならん
拝みたい 今年は富士の ご来光
拝みたい 下げた曾孫の 晴れ姿
拝みたい わが家さておき ボランティア
拝む 先に迎えが 来ますようネット句会5月
拝む 無病息災 惚け封じ
起きなさい 起きろちゅうとに コラ起きろ
沖縄が キチか凶か 神頼み
沖縄が 東北よりも 寒そうで
置きみやげ ぽんと大金 寄付さした
お客人 子どみゃあっち よし退()けぞ
お客人 何ばご馳走したもねろ
置き忘れ 雨が止んだら 用事ゃ無か
怠るな 生前贈与に 子の躾(しつけ)
怒ってます 数の力で 押し切られ 
怒ってます また税金の 無駄遣い
お断り 十八歳は 選挙だけ ネット句会8月
おごられたごて我が子にも おごりよる
お下()がりか 次男三男 俺ゃ嫌だ
お下()がりは 案山子(かかし)になっと きゃぁ着しゅう
お先に お休みなさい 安らかに
お騒がせ 勝ちに拘(こだわ)る 役相撲
お騒がせ メトロのドアの ベビーカー
お騒がせ 吾ぁがでなおしこうどった
お幸せ 面見ただけで じきわかる
お幸せ プラチナ婚で 医者要らず
お幸せ 病まず長生き ピンコロリ
惜しぃこつ 白髪抜き過ぎ 禿(はげ)なった
押し切った 烏合の衆の 多数決
怖じ気づき 検診せんで いっちょこう
惜しげなく ぽんと大金 寄付さした
お四国の 巡礼地から 砂貰い
押し黙り 妻と向って 飯を喰う
押し並()べて 作況(さっきょう)指数 去年並
お喋(しゃべ)りが 口に付けたか 万歩計
お喋りが メインディッシュの 同期会
教ゆるは 学ぶの半(なか)ば 遠回り
おぜぇこつ 仮設住宅 不自由(ふじゅ)かろ
おぜぇこつ 豪邸じゃって 赤紙が
おぜぇこつ スタップ細胞 見つからん
遅くとも せんよりはまし 親孝行(おやこうこう)
遅くない 苦(にが)い経験 バネにする ネット句会4月
遅くない もう一花咲かせましょう
遅すぎる 離婚したのに 子ができた
遅すぎる 三歳過ぎて 子の躾(しつけ)
(おだ)つんな 調子に乗って 歌止()めん
穏やかな 母の笑顔で 頑張れる
落ち込むな それがどうした 奮起せろ
お茶席の 作法知らんば 笑(わる)わるる
おちょくって 声掛けたっちゃ 知らん振り
お猪口(ちょこ)から グラスに替えて 宵の月
おつきあい 薬飲み飲み 三次会
オットット あわや倒産 駄目夫
オットット イギリスだけじゃ済まんどで
オットット 角石だけで 持ち堪え
オットット そこは親爺に とっとっと
オットット 亭主は留守て 言うたもね
オットット ナマズの上にゃ 建てられん ネット句会6月
オットット 橋の段差で 舌噛うだ
夫の留守 朝寝朝風呂 リフレッシュ
夫の留守 出前頼んで いっちょかす
お手のもん 活き作りなら 任せとけ
お手柔らかに 厚化粧して 果たし合い
お手柔らかに 武士の情けは 通じらん
お天気は 膝が雨だと 教えよる
(おど)けとる 火男(ひょっとこ)踊り 撮()っとっと
男しにゃ 産みの辛さは 解らんど
男じゃろ 我慢しきらん 筈が無か
男とは 度胸ばかりじゃ 渡られん ネット句会2月
男とは 無口のほうが 良かごたる
男は好かん 強がり言うて まだ独り ネット句会7月
お年玉 数は減ったが 額が増え
お年玉 孫のガマグチ あぐっちゃく ネット句会1月
お年玉 貰うた覚えは 更に無か
おとなしい 一緒におって 気付かない
おとなしい 聞こし召せば 大トラに
おとなしい 今日は奥方 ご同伴
おとなしい 眠った妻に 蹴り出され
おとなしい 飲まんでおれば 仏様
おとなしい 秘めた闘志は 見透かせん
おとなしか 遣られたろうば 遣り返せ
大人っさ 子どんがときゃ 忠実(まめ)かった
大人っさ 飲まんば喋り きらっさん 
大人っさ ひとりゲームに はまっとる
お隣の ウナギの匂い だけで飲む
お隣は 蒲焼きうちは臭いだけ
お友だち 忖度(そんたく)なのか 損得か
お友だち なあなあがNO 言い難い
お友だち 優遇しちゃう 政治力
躍り食い 活きてピチピチ 胃で跳ねる
驚きました 引きの強さに 力ずく
驚きました 孫が留学 するて言う
おとろしか もうM'7だけは のさんばい
鬼火焼き 悪霊(あくりょう)払うて カッポ酒
お花見の ブルーシートで 占拠権
お雛(ひな)さま 片付け忘れ まだ独身(ひとり)
(おぶ)かろで 今月腹(こんげつはら)は しゃっしゃって
お袋の 口癖真似て 腹八分
お袋も 妻も嫁じょも 母の日か
お遍路の 行く先々で おもてなし
お遍路の 心身清め 般若湯
覚え書き そがんた書いた 覚え無か
覚え無か そがん約束 したっどか
覚え無か 昔のこたぁ 婆(ばぁ)に聞け
おぼつかねぇ かじられた脛(すね)で 支えにゃん
お祭り 踊ってハイヨ 見てハイヨ
お土産(みやげ)に 買うた積もりが きゃぁ飲うだ
お土産の 大吟醸は 話しだけ
お迎えよ 聞こえん時ゃ お迎えよ
おめくなと 人差し指で 口塞(ふさ)
おめでとう 今年の干支(えと)は 何年(なんどし)しょ
思い思いに コスプレ衣装 化けの皮
思い思いに 似合うた鍋に 合うた蓋
思い出さん どなたですかちゃ 言ゑゃされず
思い出す お蚕さんは お座敷に
思い出す 小父の出兵 旗振って
思い出す 好きちゃ言えず 純じゃった
思い出す 竹槍構え エイッヤー
思い出す 防空壕で ナマンダブ
おもしろい あれこれそれで 通じ合う RKK
おもしろい 口説き名人 たる所以(ゆえん)
おもしろい 探す眼鏡は 眉の上
おもしろい 四月バカです 笑うウソ
おもしろい 立ち読みが 腰据えらした RKK
おもしろい テレビ消されて 目の覚めた
おもしろい どっちが先か 鶏、卵
おもしろい 膝がどうして 笑うのよ
おもしろい 惚れた女房に 惚け封じ
おもしろい 悪口だけは 聞こえとる
面白くない 初陣飾る ど素人
面白くない 貸した元手で 儲けだし ネット句会1月
面白くない 昨日の友が 今日の敵
面白半分 口の過ぎれば 罪作り
(おも)たごて はっきり言うて 嫌わるる
お持てなし 裏が無ければ よかがねぇ
お持てなし 裏も無かとが いっちよか
お持てなし 感謝感謝の 巡礼地
お持てなし 畳の部屋が やっぱ良か
お持てなし 亭主八杯 客二杯
(おもむ)ろに 腰をもちゃげて 後()の先(せん)(双葉山)
おやおや 自分のことは お忘れか
親子連れ 似れば似るモン 好き嫌い
親爺居()る? 妻が即答 要()リマセン(no thank you)
親爺ギャグ 本人自慢 側(はた)我慢
親爺留守 臍繰(へそくり)り出して 数えらす
おやすくない 相合い傘の 小さすぎ
おやすくない 二人でケーキ 半分こ
親となり 子を持って知る 親の恩
親の真似 見よう見真似で 作りよる
親離れ 運動会にゃ 来んちゃよか
親米寿(べいじゅ) 還暦(かんれき)の子に お小遣い
親譲り 他所の息子ば 見てみさい
親看取る 子に看取られて 順送り
お湯割りの 芋(いも)の臭いに ホットする
お呼びじゃか せからしかっが 混ぜくって
居らっさん 足腰鍛(きた)えて 良し悪し
折込チラシ 嬶が見る前 捨てとこう
折込チラシ 断捨離しても 惜しくない
おりゃ知らん 見ざる聞かざる 関(かか)わらず
居るかなあ 覚えとったか つばくらめ
(おれ)ぇ勝か 自信のあれば 掛かってけぇ
(おれ)オレと 言うのに妻は 電話切る
オレオレに 俺の息子は 此処ぇ居る
オレオレに 引っ掛かったりゃ せんどもん
オレオレに 振り込ませたい 所得税
オレオレの 騙(だま)す手口も 国際化
俺がする 俺がせんなら 誰がする
俺の椅子 何時の間にやら 妻の椅子
オレは外 鬼が豆撒()く 節分会(せつぶんえ)
おれば邪魔 出掛くれば事故 世話なこつ
俺は暇 猫に手を貸してもよかよ
俺よりも 病院代の 掛かる猫
()ろしたて 辛か大根 俺好み
()ろしたて 一寸(ちょっと)の傷が 気に掛かる
おろみぞか 来世も一緒と 猫に言い
恩着せて 受けたご恩は 忘れとる
温泉な 良かばっやっぱ 我が家の湯
温暖化 ガソリン依存 脱却か
温暖化 さては地球も 高齢化
()ん為()すか 独居老人 声掛きゅだ
女風呂 井戸端の後 会議中
かぁさんは? ただ今よりも 先に言う
かぁちゃんの 笑顔で今日も 頑張れる
カーナビに 周辺に来て 見放され
カーナビに 載っても居らん 人気(ひとけ)無し
カーナビは 間もなく左 ウソ教え
飼い犬が 力関係 ゆう見とる
開演を 待ち草臥(くたび)れて 長欠伸(あくび)
買い換ゆう 先見通せる 眼鏡(めがね)なら
会議中 準備のための 会議げな
介護イヤ 相続権は ちゃっかりと
会席(かいせき)は 良かばっやっぱ 母の味
外野席 野球何かは そっちのけ
買おうばって どこまで値引き さすもねろ
()えられん 千の蔵より 子は宝
(かか)え得ん 漬け物重石(おもし) 重(おぶ)過ぎる
(かか)殿下 ビフォーアフター したもねろ
かからせん こなし壊(くや)せば 物(もね)ぇならん(Don't touch it
掛かり付()け 薬はツケの 利かんどか
柿食うけ 色よう熟れて 美味しかよ
(かぎ)ん無し あるて思うな 親と銭
()き餅どん 噛みなっせんか 小正月
限りある 人生だけんと 今日も飲む
隠し事 まともに私 見れますか
核持って 核持たせんて あろうかい
掛け金は 溝(どぶ)に捨てたと 同しこつ
駆け込うで 何か無かかな 腹減った
掛け声ばかり 金はあんたが 出すとなら
駆け込ます 無塩(ぶえん)の鯖に 腹損ね
掛けとって オリが眼鏡(めがね)は 知らんかい
(かこ)つけて 三度も叔父を 死なせよる
(かご)に摘()む 花の冠(かんむり) 蓮華草(れんげそう)
過去のこと なまじ詮索(せんさく) せんがよか
カゴの鳥 夜毎(よごと)の夢に 出ておいで
(かご)の中 何時から始終 シジュウカラ
(かご)の中 自由が欲しい 開けゴマ
カサカサ 荒れた母の手 じっと見る ネット句会4月
カサカサ 背中掻く母の手愛し
貸した物 呉()れたと思ぅて あきらめろ
貸しなっせ そそくればまだ使わるる ネット句会7月
柏手(かしわで)に 弘法大師の 苦笑(にがわら)(神仏集合)
風邪薬 風引ぃとれば 効き目無か
風邪引いた ちった気持ちの 緩うどる
風邪引いた 病院行きは 止めとこう
仮設住宅 いつだ建つやら マイホーム
仮設住宅 贅沢言えば 罰かぶる 熊日7/29
加勢人な 頭数だけ 揃(そろ)わした     
がたがた ゴトゴトくねる 田舎道 ネット句会8月
がたがた 抜かすな俺に 任せとけ
カタカナ語 意味もゆうゆう 知らっさん
カタカナ語 使えばちった 偉ぅ見ゆる
片付かん 勿体(もったい)なくて 捨てきらん
片づけ下手 断捨離できぬ 苦労人
片づけ下手 勿体ないよ 断捨離は
片付けろ 飲うだ後は 様態(ようじゃ)して
かたっぱし 出された料理 平らげて
がたのきて 骨が鳴りよる 古稀(コキ)古稀(コキ) ネット句会2月
形見分け 貰うたばって どがんしゅう
傾いて 建て替えたいが 一部損
傾いて ラムネの玉の きゃぁ転ぶ
活気無か どがんかせんば いかんばい
勝手なもん 遺産相続 銭がよか
勝手なもん 産んだ子供を ゆりかごへ
勝手なもん 核は持つなと 保有国
勝手なもん 国会議員の 税逃れ
勝手なもん 仕事はせんで 保護受けて
勝手なもん 育ててもらい 介護イヤ
かっとしゅう 稼いだ銭は 使い切り
かっとしゅう (もろ)た年金 薬代
合掌し 無病息災 寺詣(もう)
合併で あかねすいとは 何処ちゅかい
がっぱり 稼いだ筈が 残らない
がっぱり 収穫前に 水浸し
がっぱり 父の日ばって 何も無か
がっぱり 見返り求め 大誤算
がっぱり 儲けた筈が 税金に
がっぱり 山のホテルで 海の幸
がっぱり 楽にならない 暮らし向き
家内留守 卵掛け飯 手間要らず
家内留守 一人昼飯 皿も留守
家内留守 良かちょうらいで 飲みよらす
悲しい酒 三日て我慢 出来(でく)りいろ
金じゃない 言うのは持った 人ばかり
金なろある 行()たち来()ぅか 温泉に
金なろある 昨日(きのう)年金 下ろしたつ
金なろある 不老の薬 無かもねろ
金なろある 持て余すほど 暇もある ネット句会2月
金になる テロの標的 日本人
金はある 暇もあるけど 遣る気無か
金は出す 非軍事支援 金だけか
金儲け 大取りするより 小取りせろ
金持ちは 金を使わず 金貯める
金持ちは 身銭切るこた とんとせん
彼女との 夢にひょくっと 妻が来て
彼女とは わざと別々(べちべち) 写りよる
壁ドンで ベニヤ板壁 うっぽぎゃた
我慢(がま)()ゃぁて 気張って腰は ひん曲がり
我慢(がま)()ゃぁて 子に残そうて せんちゃよか
我慢出(がまだ)せぞ 稼(かせ)ぎに追いつく 貧乏なし
我慢我慢 我慢も限度 打()ち切れた
我慢我慢 (きゅう)の皮切り 次は楽
神構(かま)うな 仏放()っとけ 祟(たた)り無し
紙コップ 注いだ端(はな)から 吸いよって
紙コップ 早う注がんと 吹き飛ばす
神頼み 頼みっぱなし 利益(りやく)なし
神頼み もっと賽銭(さいせん) 張り込まじゃ
(かみなり)の 差し水土手を 吹きこぼし
(かみなり)は 金目のものが 好きらしか
(かみなり) 蓄電すれば 良さそうな
紙一重 自動運転 あてならん 
蚊帳の外 関わるよりも 出てはちけ
から一生 (かか)にゃ頭 揚()げきらん
唐芋(からいも)に 鰯(いわし)の菜(しゃ)で 育ったと
唐芋の 茎も根も食て 凌いだぞ
カラオケに あまり誉(ほむ)れば 逆上(のぼ)せらす
(から)くじに 当たった者な 符()の悪か
ガラクタばかり いつか役立つ 時が来る
ガラクタばかり 使えるささは 役立った
ガラクタばかり でも断捨離は できません
ガラクタばかり 悲喜こもごもの 詰まっとる
ガラクタばかり 勿体なくて 捨てきらん
ガラクタばかり 役目果たして 忘れられ
ガラス窓 新婚さんが 気に掛かる
ガラス窓 透けて小鳥の 体当たり
ガラス窓 拭いた端から 灰の降る
ガラス窓 見える代わりに 見透かされ
空振り やっと逢えたりゃ 仏様
借りた傘 雨が上がれば 邪魔になり
借りた金 お貸し下され 幾久しゅ
かるいかるい オレに敵う 筈がない
かるいかるい 大臣そこは 慎重に
軽がると 今お答えは できません
軽がると きゃぁ乗せられる 口車
加齢臭 カレーの臭い 好きちゅわす
加齢なる 一族になり 先がねえ
カレンダー 年金日だけ メモのある
可愛(かわい)い子 旅をさせれば もう仕舞
可愛(かわい)くない 恩師のご恩 忘れとる
可愛(かわい)くない 自分の手柄 ひけらかし
可愛(かわい)けりゃ 旅費頂(ちよう)(だい)と 脛(すね)かじり
かわずの声 声張り上げて ラブコール
かわずの声 代掻き始めらしたふう
かわずの声 田植えの加勢 すっとかい
かわずの声 降り出す前に 帰ろうか
かわずの声 やっぱ明日は 雨ばいな
買わないと 損するようで つい買うた
瓦葺き 流れ作業の 伝供(てんぐ)()
変わり果て かってはオトメ 今フトメ
変わり果て 金持ちだった よめりさき
考えた末 口のチャックは 閉めとこう
考えた末 政治家だけにゃ ならんコツ
考えた末 出直すことに 決めました
(かんが)えて 考えた末が この程度
(かんが)ゅう 偕老同穴(かいろうどうけつ) 俺ゃ嫌ぞ
(かんが)ゆだ 自然な有限 代替(だいがえ)えば
(かんが)ゆだ 遣られっ放(ぱな)し 良かもねろ
顔黒(ガングロ)は 今じゃパンダの 眼黒(ガングロ)
関係ねぇ 見ざる聞かざる 気が利()かず
勘定は そけ置いとって 手の抜けん
簡単ぞ 手抜きじゃなかと エコロジー
感謝して 俺がオレがの ()を捨てろ
(かん)つけば 待っとる間 冷やを飲む
感動した 金と銀とが 抱き合うた
感動した 怪我によく絶え 金メダル
感動した 分を弁えとるごたる
感動すっ まだ喝采(かっさい)が 鳴りやまん
看板の 猛犬注意 チワワ吠え
還付金 無いも同然 妻のもの
勘弁してくれ またの値上げに 音()を上げる
勘弁してくれ また税金の 無駄遣い
観覧車 見とれてる馬鹿 見せる馬鹿
還暦(かんれき)で 第二の人生 踏みじゃーた
気合い入れ 寒さも寒さ 寒稽古(けいこ)
聞いてやれ 愚痴(ぐち)もお茶も 飲み込うで
議員ちゅて 為にゃならでん しこっとる
気が合うて 一期一会の 旅の宿
気が気じゃか 帰りが遅か 日暮れ道
気が気じゃか 大(ふと)()台風 まっぽうし
気が気じゃか 孫が一人で 来ぃ来りろ
気が知れん イスラム国に 志願兵
気が知れん 散らしたなーり 果行(はって)かす
気兼ねして まごついとれば 結ばれん
気が抜けない 小兵なりの 武器がある
気が抜けない ミサイル発射 どこ逃げる
()き酒で 五臓に効()いて 酔い潰(つぶ)
効き過ぎて 今夜飲まんで よかごたる ネット句会1月
聞き飽ゃた 明日からにする 休肝日
聞き飽ゃた なんやまたそん 話しかな
聞き飽ゃた 他にゃ話題は 無かっかい
聞きとれず 他人の笑いに つんなもう
菊薫る 蘊蓄(うんちく)要らぬ 紋所
菊薫る 大輪もよし 野菊でちゃ
菊薫る 丹精込めた 一文字
菊薫る 武者人形に 蝶が舞う
菊薫る 里の祭りも ひっそりと
聞く耳は 持たぬ頑固が 聞き流し
期限切れ 親父が食たが どうもなか
聞こえとる? どうせ聞く耳 持たん爺
記者会見 鎌を掛けられ つい本音
喜寿(きじゅ)祝い 同窓会の 生(しよ)ン比べ
喜寿(きじゅ)傘寿(さんじゅ) もうひと花ば 咲かしゅうだ
帰省中 親の喜ぶ 顔見たさ
帰省中 孝行できた 孫見せた
帰省中 島の人口 倍になり
帰省中 パパさんついに バタンキュウ
帰省中 若者の声 弾む村
気ぜわしか ありもせにゃんこりもせにゃん
気ぜわしか 暮れのイベント 目白押し
気ぜわしか 宗派を超えて クリスマス
気ぜわしか ジングルベルが 急き立てる
気ぜわしか 歳はとらんで いっちょこう
気ぜわしか とても猫にゃ 解るみゃあ
偽善(ぎぜん)でも せんよりは増し まず支援
(きたな)かね たまればまぁだ 欲しゅうなる
北枕 迷信じゃろか ()う眠る
(きた)われて もう加勢には 来()らっさん
貴重な時間 感謝の祈り ナマンダブ
貴重な時間 出勤前の アイメイク
きつい坂 家康さんも 慌てない
きつい坂 歯を食いしばり 乗り切るぞ
きっとごえ 一斗?(しょうけ)で ドジョすくぃ
きっぱりと 断り切れず 結ばれた
きっぱりと これが最後の 吸い納め
きっぱりと 儲け話は 懲り懲りぞ
来とらっさん 介護でつれに つき添うて
気に入って 嫁にしゅうばっ 若過ぎる
気に掛かる 電気も点()かん 戸も開()かん
気に食わん 貸した元手で 儲(もう)けだし
気に食わん モンゴル横綱 国技かよ
気にすんな 俺の奢(おご)りだ 飲んでくれ
気にすんな 会長さんが 払うてた
気にすんな 釣れんだったら 魚屋で
気にせんで 紳士トイレは 空いとるよ
気にもせん おぼえんばって 無欠席
(きぬ)着せず 本音で言える 風呂談義
気の合うて 肴もいらん 友と飲む
気の強さ 挨拶せんと 睨(にろ)うどる ネット句会8月
気の毒っか 稼ぎも得んで 旅行して
気の毒っか ゲートボーラー 穀潰し
気の早さ 刺身小切っと 待ちきらん
気の早さ もう打ち上げの しこうさす
気の早さ もうしこうして 待っとらす
気晴らしに クレー射撃で 腕試(うでだめ)
気晴らしに タコ二三杯 捕れば良か
気張んなす ぼちぼちせろな 明日もある
キビナゴは 爪先だけで こう開く
寄付(きふ)集め 渋り面(つら)する 門構(もんがま)
着膨(ふく)れて メタボじゃ無かよ 臍を出し
ギフト屋が 母の年忌を 知っており
気分転換 (あじ)どん釣りぎゃ 果(はっ)て行()
気分転換 弁当下げて ピクニック
気まぐれが 維新立ち上げ 威信掛け
気まぐれが 新党とやら 立ち上ぐる
気まぐれが まぁた病院 替えとらす 熊日11/20
君は偉い 相手をたてて 足るを知り
君は偉い 言われる前の 気働き
君は偉い 知らん振りして いっちょかす
君麻呂(きみまろ)は ずばずば言うて ウケ狙う
決めとっと 後はあんたの 意のままに
決めました 色々あって 元の鞘(さや)
決めんでよ 彼女なんかじゃ なかですよ
気持から 雨には雨の 過ごし方
気持から 笑顔でやる気 引き出させ
肝っ玉 敵も味方も 騙(だま)しきる
(きゃぁ)堀りぎゃ 子どんば連れて きゃぁ行こだ
きゃぁ眠()とる 児はおっぱいに ぶら下がり
きゃぁ眠()とる テレビ放送 砂嵐
きゃぁ忘れ スリッパのまま バスに乗り
きゃぁ忘れ まぁだグランド 走りよる
きゃぁ忘れ 見た顔ばって 名が出らん
逆転に 運で片付けらりゅうかい
逆転に 余りに議席 やり過ぎぞ
キャンプ場 父ちゃん俄然 張り切らす
キャンプ場 火の熾(おこ)し方 子に教え 熊日8/22
救援に 頭の下がる ボランティア
救援に ヘリコプターが 吊り上ぐる
救援に 寄って集って つっ立って
救援の 余ったにぎり 捨てらした
急ごしらえ 天露凌げさえすれば
急ごしらえ さしより寝場所だけでいい
球児等の あの冷静さ あの笑顔
今日(きゅう)はダメ 急に言うても 泊まられん
給料日 古封筒に 仕分けする
教育を! 世界を変えた マララちゃん
器用な人 ちゃんとお金も 貯めてます
器用な人 まこてよか手ば 持っとらす
狂句には 仮想空想 膨らまそう
狂句には 人生訓を 練り込ぅで
狂句見て 笑えるうちは 惚けとらん
餃子(ぎょうざ)喰て 息の臭さ 吾知らず
今日(きょう)祝儀 お湿(しめ)替えた娘() お召()し替え
兄弟に 短気と暢気(のんき) 生()み分けて
郷土から 五輪選手に フィーバー
郷土から 新米届く お盆前
郷土から 特産品の お中元 熊日8/31
きょうの食卓 地産地消も ご馳走ぞ
きょうの食卓 何ごつだろか はりこうで
ギラギラ やる気満々 目が光る
キラ炭を 知る由もなし 烏帽子抗
()りがなか 勝つまで相手 させらるる
()りがなか ?(した)めにゃ戻る ちゅわっさん
ぎりぎり一杯 着る物なっと 我慢せにゃ
ぎりぎり一杯 食うていくしこ あればよか
キリギリス 仁丹舐めて 唄いよる
ギリシャ危機 財政難は 余所事か
ギリシャには ギリシャの立場 ギリギリの
義理チョコで 飲む酒何故(なぜ)か ほろ苦(にが)
器量より 愛嬌よしが 俺は好き
きれいな字 教養までが 滲(にじ)み出て
きれいな字 性格までが 現れる
きれいな字 若かりし日の ラブレター
綺麗(きれ)からす 誉められたとは 胃の写真
気は心 粗茶っちゃあれば 有り難か
禁煙は 何度経験 したことか
きんきり舞 忙しかとも 善し悪し
金婚は バランスシート 釣り合ぅて
吟醸酒 飲んで飲まれて また飲んで
吟醸酒 もう一口が 止められぬ
(きん)の無か 何時(いつ)まで親に かるわるる
金バッジ 威張りたかとも ようわかる
金メダル 只の金属 そりゃなかろ
禁煙の 本を片手に 一服(いっぷく)
食い過ぎる 後半分な とっとっと
喰いっぷり どしこ炊いても 喰て仕舞う
喰いっぷり 痩()せる薬は 飲みながら
喰いなっせ 冷えてしまえば おろ旨(んま)
喰い残し もうねまっとりゃ せんどかね
空席 上座に座る 親父ギャル
偶然に 夢見た友と 再会し
食うときは 家族揃(そろ)たが やっぱ良か
クーラーが 隠居する筈 秋の風
クーラーを 点()けろ消()やせで うちわもめ
()うらしか 延命措置で 生かされて
()うらしか 助かったとは 子どもだけ
()うらしか 魂ゃうっちょき パーになり
草だらけ 引いても引いても 直き生ゆる
草毟(むし)り 草臥(くたび)れた頃 草も枯れ
くすり箱 越中さんの 得意先
くすり箱 膝んカップが 世話になり
くすり箱 みんな達者で かぜひいた
薬屋に 卸せる程の 飲み残し
愚図郎兵衛 ほんに手の要る 子じゃったが
糞っ垂れ 自慢の糞は 犬も喰ゎん
草臥(くたび)れた 小昼もせんで ぶっ通し
草臥(くたび)れた 弛止(だれやみ)せんば 長ご持てん
くたびれて 親父の脛の 痩せひごけ
くたびれて くの字のまんま 膝と肘
くたびれて だれやみせんで バタンキュウ
くたびれて 妻の面見て 生きあがる
くたびれて 待つ身にもなれ 冷めた菜
くたびれて 飯は噛み噛み 漕ぎおらす
くだらない 真を問うての 選挙げな
くだらない 都構想げな 止めとこう
くだらない 飲うで約束 真に受けて
下り坂 膝(ひざ)が笑うて なよなよと
口喧嘩 言いたかこたぁ 明日(あした)言え
(くち)下手(べた)は 本音を言うて 損をする
口ほどに 何の役にも 立たっさん
口ゃ開けて 何ばとぼけて 見とっとな
口ゃ堅(かた)か 言うたくせして スピーカー
口汚(よご)し 試食程度じゃ 物足(もんだ)らん
ぐっさるある 着はせんばって 捨ても得ん
ぐっさるある 古米古々米 新米も
くっ喋(ちゃべ)り 口に塗りたい 滑り止め
くっ喋(ちゃべ) 手の内までも 証(あか)しよる
くっ喋(ちゃべ) 話し上手の 仕事下手
くっ喋(ちゃべ) 話のネタも あればある
()っちゅうて ()はせんばって やっぱ待つ 潮騒31
グッドタイミング 五万人目の 入場者
グッドタイミング 祝辞が済んだころ着いた 熊日5/11
グッドタイミング 半額シール 貼りよらす
グッドタイミング やっと乾杯 間に合うた
()っとなろ 夜が更けたっちゃ 待っとくよ
熊本城曰く 一本足で 踏ん張った
熊本城曰く 昔の石工 見習えぞ
くまモン曰く 受けたご恩は 返すモン
くまモン曰く 恩は借りモン 返すモン
暗いうちから 新聞配る 苦学生
暗いうちから チャルメラ吹いて 豆腐売り
暗いうちから もう豆腐屋が 売りに来た
暗がりで そっと抱きしめ 初キッス
暗がりで まだ見ゆっとね 野良仕事
クラシカル 七草粥の ベジタブル
暮らし向き 大概(てーげ)てげが いっち良か
暮らしよい 所求めて 避難民
クラス会 ニックネームで 呼び合うて
暗隅で 気づかんだった じゅっかりに
暗隅で 蹴躓(けつま)じぃて きゃぁ転(ころ)
暗隅で ようよ鍵穴 さでじゃぁた
ぐらちぃた 地震予報は 当てならん
ぐらちぃた 美人のママに 誘われて
ぐらついて 自前無くなり 総入れ歯
ぐらついて どうも一人じゃ 決めきらん
ぐらついて ヒヤッとさせる ハシゴ乗り
ぐらついて まだ決心の つかんふう
ぐらりする 作物荒らす イノシシめ
ぐらりする 戦勝国て 威張っとる
クリスマス 一夜限りの クリスチャン
クリスマス 禅宗ばって 肖(あやか)ろう
来る早々 新お袋の味はこれ
来れば来る 次から次ぃ 入れ食いぞ
苦労掛け 母の手握り ありがとう
苦労知らず 塞翁(さいおう)が馬 明日がある
苦労知らず 知らぬが仏 気にするな
苦労知らず 脛(すね)っかじりの 歯の白さ
暗うなった 日暮(へぐらし)じゃった もう上がろ
苦労の種 開花する日も あろうもん
苦労の種 そのうちきっと 花が咲く
黒光り 大黒柱 威厳在()
詳しさが 知識経験 年の功
詳しさが 知識だけじゃか はったりも
句を見ては 血液型を 推し測る
忘れとる まさか自分が 爺ぃとは
経験豊富 痛みのわかる 如てなった
経験豊富 失敗の数こそ強み
経験豊富 辛酸舐めて 今がある
経験豊富 歳は伊達(だて)にゃぁ とっとらん
経験豊富 何があろうと 怖くない
経験豊富 計らなくても どんぴしゃり
経験豊富 一つ言うなら 十解(わか)
経験豊富 やり損(そこ)ないが 大概(たいぎや)ある
経験豊富 やり損ないを 糧にした
稽古中 チャッチャよりかも 増しな声
携帯と 亭主の操作 指一本(remote control
ケイタイに 用が無か時ゃ 不携帯
啓蟄に 猫も炬燵に さようなら
敬老会 行くとはイヤだ でもタダだ
下戸(げこ)同士 ウーロン茶注ぎ カンパーイ
()しからん 三役相撲 直(じき)ビンタ
褻稲(けしね)掘り 稲漕(いねご)ぐ迄は 待ちきらん
解せん ミサイル上ぐる 銭なある
解せん 吾ばかりが 肥え膨れ
血圧が 看護師(かんごふ)見たりゃ 跳ね上がる
血圧が どうも納得 いかんふう
血圧を 納得いくまで 測らする
結構なこつ 既に戒名 貰うとる
結構なこつ 悠々自適 医者知らず
県外移設 そこまで言うて よかっかい
限界ぞ 我慢に我慢 しとったつ
元気がでる 山頂までは もう少し
元気がでる やっとあの娘()と 結ばれた
元気だったか 傘寿以来の 同期会
元気だったか 仕事慣れたか 金あるか
元気な嫁 一番風呂も 何の其()
元気な嫁 里の仕方に し直さす
健康で 長寿に感謝 神仏
健康法 宿命だから 気にするな
健康法 診察せんで いっちょこう
健康法 神仏頼み 医者いらず
健康法 テレビの話題 すぐ試せ
健康法 まだ口だけは ベリグッド
剣道で 子等が挑戦 ドウしよう
剣道で 子どもに負けて 面(メン)食らう
剣道で 子どもに遣られ コテんぱぁ
剣道は 子どもと試合 もうシナイ
原発に 頼(たよ)らんエネルギー 太陽光
ごいごいと 気張りもするが 飯も食う
ごいごいと 力仕事は 負けとらん
鯉のぼり 命綱つけ 泳ぎ居る
鯉のぼり 近頃ぁとんと 泳がんと
鯉のぼり 釣り上げられて ばて狂う
講演会 一番前は 眠られん
講演会 眠()とった癖に 拍手する
講演会 拍手の音で 目の覚()めた
豪華客船 妻の料理が 欲しくなる
豪華客船 忘れてしまう 海の上 熊日1/19
好機到来 合鍵そっと 手渡され
好機到来 上司退職 順送り
好機到来 東京五輪 金奪取 ネット句会9月
好機到来 ピンチヒッター ほくそ笑む
高級車 歩けと言うた 医者が乗る
高級車 今度乗るのは 霊柩(れいきゅう)
甲子園 まず砂袋 用意さす
工事中 人も予算も 足りとらん
工事中 復興予算 廻しおる
工事中 舗装仕立てに 掘り返し
工事中 やっと我が家の 番がきた
工事中 予算消化の 年度末
強情か 言うてもとても 聞きもせん
強情か 世話にならんて 入所さす
買うた後 新製品の ダイレクト
広大か 家の前庭 飛行場
()うとこう こうとかばって 先で着ゅう
効能(こうのう)書き 読み得んところに 効()き目あり
興奮して シーソーゲーム 手には汗
傲慢な 領土侵害 軍事基地
高齢化 長生き税ば 治めにゃん
超えたいが 安心させるの まだ早い
子が巣立ち 二階は要らん如()てなった
古稀(コキ)古稀(コキ) 骨が鳴るなり 足と腰
古稀(こき)爺に 米寿の婆が お年玉
ご機嫌斜め 結婚記念日 きゃぁ忘れ
ご機嫌斜め 電話もせんで 朝帰り
ご機嫌斜め 待っていたのに 外食し
小切りたて 無塩(ぶえん)ですばい なめなっせ
ご近所に 洗濯物も 任せきり
ご近所は 持ちつ持たれつ てげてげに
極楽にゃ どうも行かるるそうにゃ無か
極楽は こがんもんかと 朝風呂に
極楽は 信心(しんじん)過ぎて 通り越し
コケー此処(ここ) 卵もったと 知らせよる
ここが潮時 こがんチャンスは 滅多無い
ここが潮時 代打逆転 ホームラン
此処さん来ぇ ととこれ座れ 飲うでみゅい
心うきうき 旅行鞄(スーツケース)の はち切るる ネット句会12月
心うきうき 旅行前夜の 服選び
心変わり 見向きもせんで 果行(はつて)かす
心強さ 社長が誘う 三次会
茣蓙(ござ)敷いて 日陰で小昼 広げらす
腰を据え 一升瓶は 離さない
腰を据え 家業専念 誓わした
腰を据え たばこにするか 日は長い
こすたくりん 舌を出すのも イヤだろか
こすたくりん 昼は試食で 済ませおる
コスモス 風に倒され 起()こし申()
個性的 誉()めようのない 誉()めことば
午前様 飼い犬にまで 吠えらるる
こそくって どうにか女 続けおる
こそくって ネジが一本 余っとる
子育てにゃ 掃(はわ)き出すごて 銭(ぜん)の要る
こそばいか 来世も一緒 ねえあんた
子沢山(こだくさん) 親の介護を 譲り合い
子沢山(こだくさん) 育てた親を 誰も看()
(こだわ)って 自産自消の 手為(てし)醤油(しようゆ)
こちんこちん 思うたことも 言い損ね
こちんこちん 酒の肴は 解けださん
こちんこちん 喉はカラカラ 手には汗
小使いは 大使いより ふとうなる
コックリも 賛成票に 数えられ
ごっち飯 蓋(ふた)を取っとが 早過ぎた
ご馳走受(つっおけ)て 泊まった上に 土産(みやげ)まで
ご馳走受(つっおけ)て 飲んだはずだが 飲まれとる
こっで仕舞ぁ 今年ゃ不作で 買うて食う
こっでよし 明日死のうが 死ぬまいが
コッパ団子(だご) 貧乏の味 忘れ得ん
こてんぱん 侮っていた 技術の差
こてんぱん 懲りたそうにも なかごたる
こてんぱん やっつけたのは 夢の中
ことごとく 俺の予想は うっ外(はず)
子どもたち 遺産は貰う 介護イヤ
子どもたち 親の知識に 引けとらぬ
子どもたち 声も姿も 何処へやら
(ことわざ)は 語り継がんば 消えてゆく
(ことわざ) 処世(しょせい)の冥利(みょうり) 諭(さと)しよる
断れず 囲碁のお相手 仕(つかまつ)
断れず 要()らんもんまで きゃぁ買うた
断れず また役職を 引き受けて
今年も終わり 思えば酷い 年だった
今年も終わり 怖い思いは これっきり
今年も終わり 年末ジャンボ 夢託す
今年も終わり 欲しくない歳 また貰う
今年も終わり 来年こそは いいことが
来ないかい あなたに苦労 させんから
来ないかい 自給自足が 出来る島 熊日2/17
子に持たす 有り金全部 つんぶるて
この上なし 家族健康 金もある
この上なし 三国一の 嫁じゃった
この暑さ 命短い セミが鳴く
この暑さ 打ち水なっと してみゅうか
この暑さ 草臥(くたび)れ果てた 野良仕事
この暑さ 引いた雑草 参ったか
この寒さ 遭難記事に 身も凍る
この寒さ 白い息吐く 通学児
この寒さ 鍋はできたか 早う注げ
この寒さ なんちゅうたっちゃ 鍋じゃねぇ
この寒さ 火の不始末で 焼け出され
この歳で いくら何でも 派手かろう
この分なら 近くて遠い 国になる
ご破算で 願いましては 離縁なり
子は巣立ち 夫は冥土(めいど) これからよ
子は巣立ち 悩み無用で 良かいちり
ご無沙汰で 心配させん 親不孝
ご無礼な 写真のほうが よか男
細かさ たった一円 値切りよる
細かさ ミリの誤差にも 拘(こだわ)らす
困ったもん 雨ばっかりで 捗(はかど)らん
困ったもん 一升瓶は 二日無か
困ったもん ふとか台風 こっち来る
細々(こまごま)と 言い聞かせして 婚活に
()まんうち 正月頭 摘()んどこう
()まんうち 孫どん連れて 来れよかて
米ゃあるか 野菜(やしや)はあるか 銭ゃあるか
ごゆっくり 上がり込ますと 夜中まで
ご用心 転ばぬ先に 杖が折れ
ご用心 よかこつばかり 続き過ぎ
(こも)ぅなった 親爺の脛(すね)を 撫でてみる
こらぁ便利 スマホで居場所 見付かった
御来光 テレビ拝うで いっちょこう
懲り懲りぞ けして戦争 しちゃならん
懲り懲りぞ 儲かる仕事 ねずみ講
こりゃいかん 赤提灯の ちらついて
こりゃ煙(けぶ) 五右衛門風呂が 焚(たき)きつかん
こりゃどうし 造りもんにゃ 見えんばい
こりゃどうし わが家にゃ子ども 作らでにゃ
こりゃ不便 俺の居場所が じきばるる
こりゃ便利 政治資金は すぐ化ける
こりゃ便利 徘徊先が じきわかる
こりゃまこて マゴノテよりも 孫の手
こりゃ見事 組んで直ぐさま 背負い投げ
こりゃ安か 買うてはみたが 銭打捨(うし)
こりゃ美味(んま) 今釣り上げた ばぁっかり
こりゃ美味(んま)か 食ちゃ寝食ちゃ寝で また肥る
こりゃ美味(んま) 店に出しても よかごたる
こりゃ美味(んま)か どしこ出しても 売り切るる
これ以上 便利になって 良かもねろ
これが現実 命があれば どうにでも
これが現実 天変地異に 泣き寝入り
これが現実 大渋滞で 逃げださん
これから先 自給自足ば 考ゆう
これから先 月にも土地ば 買うとこう
これっきり 最後の滴(しずく) 漉(すた)めおる 熊日12/2
これっきり 年金日まで ()たせにゃん
これっきり ポケットにある 小銭だけ
これは大きい 優勝祝う 大真鯛
これは変 知らせないのが 国策か
これは変 テロや破壊が 聖戦か
これより佳境 ガイドの声も 跳ね上がり
これより佳境 桜の下の 花の宴
これより佳境 やがて朝ドラ エンディング
五郎丸 拝む大日如来さま
ごろ寝して 茣蓙(ござ)の寝心地 確かむる
子を叱り 我が身のことは さておいて
子を持って 親の苦労は 子にゃさせん
子を持って 親のしたごて 子のしよる
子を持って 親の真似して 躾よる
子を持って 親を越す子に 育てたか
子を持って 帰宅さすとの その早さ
子を持って 写真撮るのは 初子だけ
今月腹 産み出すまでが 一勝負
今月腹 臍から呼吸 しよるふう
今頃(こんごろ)ぁ あん連(つれ)んとん 釣()れんとん
魂胆が 猫撫で声で 擦り寄らす
魂胆も あればあったで ご馳走(つぉ)けた
こんてんと とんと採れんと 途絶えたと
今度こそ 選者好みの 感性で 毎日7/24
来んとなろ 直(じき)寝もしよう とうと朝
さあ仕事 子作りのゴテ 楽じゃ無か
さあ仕事 眠かばってん 起きらにゃん
さあスタート ぎゅっと靴紐 締め直す
さあスタート フルマラソンに (いど)ました
さあ出番 軽く一杯 ひっかけて
さあ出番 十八番の 黒田節
さあどうする 自国防衛 傘なしに
さあどうする 年末ジャンボ 当たっとる
さぁ寝よう 早寝早起き エコライフ
菜園の 自給自足は ベジタブル
財産の 取り合い介護は 譲り合い
再稼働 安全性は 保証なし
再稼働 しゃっちがせんちゃ 良かろうで
最後の手 女の武器で おとせます
最後のほう 慌てないのが 俺の主義
最後のほう 卒寿祝いの 生き残り
再婚して 今が一番 よしとする
再婚して 俺がオレガの 我を捨てる
財布と相談 受給日までは 持たせにゃん
財布と相談 高か買い物 もうされん
災厄(さいやく)が 断ち切るるなら ソバを食う
幸いに 怪我しただけで 助かった
幸いに こそくればまだ 住まわるる
幸いに 娘が介護 してくるる
さえん顔 まぁた彼女に ふられとる
さえん顔 負けたつばしか パチンコに
早乙女 初手のキャストで 出ています
酒蔵の 幾樽どまぁ 飲うだりろ
酒蔵の 試飲したときゃ 美味かった
捜し物 思い出さんで きゃぁ買わす
(さが)し物 何探すのか きゃぁ忘れ
捜し物 冷蔵庫から なぜ入れ歯
(さかずき)じゃ 面倒臭か コップ遣れ
先送り まだ移住先 決めきらん
先がない そがんもだえて どけ行くか
先立たれ 鼻水すすり 三年忌
先走り 打たれる釘が また出とる
先走り 吐いたことばは 飲み込めず
先はわからん 家は建てずに いっちょこう
先はわからん 身辺整理でもするか
先はわからん 達者か内に 旅行しゅう
先はわからん 頼られるのは お金だけ 熊日5/3
先はわからん 飲まれるうちが花ちゅわす
先はわからん 忘れた頃に また地震
先延ばし 直ぐ与えると 癖になる
先延ばし 少しは待たせた ほうがええ
先を越し 俺の十八番(おはこ)ば 唄いよる
桜咲く 咲き始めより 散り際ぞ
桜散り 身辺整理 急かさるる
桜花 一気に春を 引き連れて
酒が良か 二日酔いして 酒は不要(よか)
酒肴(さけさかな) ちっとだ分けて くっどなあ
酒肴(さけさかな) てげてげあれば よかろもん
()げたとば 産みたかばって 授(さず)からん
酒談義 米寿に学ぶ 古稀と喜寿
酒の後 失敗談も 数知れず
酒の菜(しゃぁ) 鯵(あじ)の刺身が いっち良か
酒飲みが ついに飲まれて へべれけに
酒飲みが どうかい国ば 論じおる
酒飲みが とうと美田は 終ゃなった
酒飲みが 瓶は?(した)めて 帰らした ネット句会7月
酒飲みが 不塩梅(ふあんばい)かも 残しとる
酒飲みの 父の遺伝子 譲り受け
酒も飲み 煙草も吸うて 長ご生きた
酒止めた 五臓六腑が 悲鳴挙げ
酒止めた タバコも止めた 夢じゃった
酒やめて なんか娑婆が 狭うなる
差し当たり 食ていくしこは 貯()めちゃおる
差し当たり 雀(すずめ)に稲の 味見させ
差し当たり 半分手付け 打っとこう
差し当たり むなつけせんば 待ち長んか
匙投げて 俺の腕では 手に追えん
匙投げて とうと修理屋 頼ました
匙投げて レタスはそうよ 鋤込ます
さしゅぶりに 今夜だ来んや 飲うでみゅい
さしゅぶりね 会うて抱き合う 同級生(hug
さしよりは あった肴で 飲みよろか
流石(さすが)ばい お知恵拝借 知恵のうち
流石(さすが)ばい 説得力が ものを言う
流石(さすが)ばい 天眼通(てんげんつう)て 言われよる
流石(さすが)ばい 努力の甲斐が 金賞に
流石(さすが)ばい 何を訊()いても 知っとらす
流石(さすが)ばい 部下の手柄に しとらした
させてみろ どうせ長ごうは 続け得ん
さぞ良かろ 九号サイズで ドンピシャリ
さぞ良かろ 子どま巣立ち 水入らず
さぞ良かろ 子に立ち替()わり 介護され
さぞ良かろ 三億円が 当たったら
さぞ良かろ 二人ばりして ハワイげな
沙汰(さた)が無か 達者か証拠 気を揉()むな
沙汰(さた)は無か どがんどがんだ しとっちゃい
座長さん 聞き上手の 話し下手
(さつ)入れが 診察券で 膨(ふく)れよる
サッカーが テロも戦(いくさ)も 忘れさせ
雑記帳 編集機能 なかもねろ 
ざっくばらん ため口叩きは程々に
ざっくばらん ニックネームで ロンとヤス
ざっくばらん 敬意忘れちゃ おらんかい
さっさせろ 何ばもたもた しとっとか
()っ遣(しゃ)って 少な過ぎて 引っ込むる
雑草も 可愛か花は 抜くみゃあだ
さておいて 他人(ひと)の落ち度の 粗(あら)探し
さておいて 他人(ひと)には他人(ひと)の 好みあり
里帰り 荒れた田畑が 泣いている
里に融() 天草弁と ごっちゃ混ぜ
里に融()け 肩書きとれて 飲み交わす
里に融()け よよして出来る 恩返し
早苗(さなえ)植え 神に報告 早苗饗(さなぶり)
(さば)けとる 親の知らない ことばかり
(さば)けとる そこは彼女が リードする
錆食うて 刺身包丁 買うたまま
錆食うて 滅多使わん 耕耘機
さびれとる 温泉街の 客途絶(とだ)
さびれとる シャッター街の 閑古鳥(かんこどり)
さびれとる テーマパークも 客疎(まば) ネット句会1月
様ざまなひと 生きる世間にゃ オニも居る
様ざまなひと 自己責任で もの申せ
五月雨(さみだれ)に 牡丹(ぼたん)(くず)るる ああ無念
寒い朝 力仕事が エコロジー
寒い朝 持っとる服は 全部着た
寒ぅなかか 重ねて着んば 風邪(かぜ)ひくぞ
寒ぅなった やっぱああたの ソバがええ 久木野優秀賞
寒うなり 後ぜきせにゃぁ すうすすっ
寒うなり 炬燵に入れば もう終ゃぁ
寒かねぇ 仮設の思い してご覧
寒かねぇ なんのこれしき 寒稽古
寒かねぇ 日がな一日 炬燵番
寒かねぇ 持ってる服は みんな着た
寒さが何か 被害者の身に なってみろ
寒さが何か 雪掻きしよる 爺もおる
猿股(さるまた)は 裏返し着て いっちょこだ
騒がしか 授業はとんと 聞いとらん
ざわめいて さあお出ましか 二刀流
ざわめいて 将棋グッズを うちの子に
三回忌 精進揚(しょうじんあ)げさす 未亡人
(さん)かばい 懐(つくら)の財布(さいふ) 嚔(くしゃみ)する
サングラス 心の奥も 曇っとる
サングラス 心の底は 覗(のぞ)かれん
三次会 眠(ねぶ)りかぶって つきおうた
賛成 他人のさすごて 言わすごて
賛成 目配せだけで 判らした
残念至極 互いの気持ち 読み切らん
残念至極 切ない思い 伝わらん
散歩する 四五歩()歩いて 引き返す
三本足 耐震補強(たいしんほきょう)で よぼんよぼ
CMが 丁度良かとこ 邪魔しよる
(じぃ)難度 日の丸揚()げた がたあった
爺と婆 菜園畑も 薹(とう)のたち
爺婆(じいばあ)に ちゃん付けで呼ぶ 同級生
爺婆(じいばあ)の ヤブ医者揃い 大番外(ううばんげ)
シーン 天草灘に 日が沈む
シーン 噂の人の お出ましに
シーン 警策(きようさく)の音 ハッとする
シーン 質問に立つ 御長老
シーン 燃える太陽 飲み込んだ ネット句会9月
シーン ものも言わんで 蟹しゃぶる
自衛権 どがん解釈 さっしーろ
塩足らん いくら何でも 減らしすぎ
潮時ぞ どうやら運も 尽き果てた
シオマネキ 此処来(こけけ)此処来(こけけ)と メス招く
しおらしか 誰に似たのか 孫娘
しおらしか ついほろり来る 舞妓はん
仕方無か 言い出しっぺが きゃぁ持とう
仕方無か 医者と女房にゃ 逆らえん
仕方無か 挙式待てんで 出来ちゃった
仕方無か 自然の猛威(もうい) 為すが侭(まま)
仕方無か 素通りでけん 募金箱
仕方無か 天変地異(てんぺんちい)にゃ 泣き寝入り
仕方無か 橋もつこけて 遠回り
仕方無か 百薬の長 常備薬
仕方無か 蒔いた種なら 刈り取らにゃ
仕方無か また日は昇る 明日もある
四月馬鹿 ウソに付き合う 相手なし
しがみつき 五輪が済むまで 知事の椅子
しがみつき 吊()り橋の上 立ち往生
しがみつき 何が何でも 管理職
叱り付け 説教(せっきょう)(なか)ばで 身に覚え
時間厳守 今日に限って 出とるバス
時間厳守 スローライフに 馴染まない
時間厳守 遅刻常習 気が知れん
時間厳守 まさか元首が 遅刻げな
時間厳守 待ってる側の 身にもなれ
時間厳守 余所の国では 通じらん
()きばるる 急にやさしく ならしたつ
()きばるる どうも家内は 騙し得ん
()きわかる 親そくりに なっとらす
()きわかる 藁葺(わらぶき)き屋根は 俺家(おりげ)だけ
しくじって すんなりいかん こつばかり
しくじって またしくじって 挑戦し
地獄耳 聞く耳持たん 筈じゃって
地獄耳 補聴器なんの 要()るもんか
しこじーて 吾がじゃ上手て 思うとる
四股倒れ 制裁措置も 何のその
四股倒れ 体格でにゃ 負けん筈(はず)
四股倒れ 張り手かち上げ 猫だまし
四股倒れ 優勝逃す ユニフォーム
仕込まれた 主従の恩は どこえやら
支持層に 届かぬ杭の 彼方此方(あちこち)
辞職して 親の介護に はまらした
試食品 遠慮しぃしぃ ご馳走(つぉ)けて
試食品 食い比べして 腹一杯(いっぺ)
静けさが 空気読んでか 眠ってか
静けさが 酒が尽きたか 飲み潰(つぶ)
静まり返り 見事な着地 ひねり技
自然界 人情なんて 構い無し
時代遅れ 切腹ものぞ 土下座せろ
時代遅れ 亭主関白 頑固爺
時代遅れ 包丁要らん 料理せにゃ
時代遅れ 孫にパソコン 習いよる
親しげに 案山子(かかし)が肩に カラスとめ
したり顔 お使いできた 三歳児
したり顔 箸で大豆が 掴めたよ
地団駄で 跳ね上がっとる 万歩計
躾られ 我が子におなじ 躾する
知ったか振り 勝手に歴史 作り替え
知っとって オレと言うのに 電話切る
知っとるくせ 受付嬢に 聞きよらす(contact)
湿布(しっぷ)貼り どこそこ痛み ()えとっと
して見せて 言うて聞かせて させてみろ
して見せて 教えてさせて 誉めてやれ
して見せて 箸ゃこぎゃんして 握らにゃん
使途不明 妻に説明責任を
しとやかな 寝顔にも似ず 妻の蹴り
死には得ず 生きていかんば しよんなか
篠突く雨 気兼ねせんで 昼寝する
忍び足 伊賀か甲賀の 朝帰り
持病あり もう最後かも 同窓会
(しび)れとる 抜くに抜けない 腕枕(うでまくら)
至福の時 乳房咥(くわ)えた 子の寝顔
死亡率 百パーセント 気にするな
仕舞い込み たーだ虫干し するばかり
始末(しまつ)して 欲しか物(もん)も 買いも得ん
自慢する 上手(じょうず)の手から 水が漏()
自慢のたね 重成公が 建てらした
自慢のたね 島の陶石 白ダイヤ
自慢のたね 包丁だけで 食ていかす
自慢のたね まぁだ医者には 用は無か
自慢のたね 六三三四 無欠席
自慢話 聞いた振りして 竹輪(ちくわ)
自慢話 せんでおられん 質(たち)らしか
自慢話 誰も真(しん)から 聞いとらん
自慢話 また始まった 上(うわ)ん空
地味か服 似合うた頃は 若っかった
(しみ)ゃなった 退職金も 虎の子も(the end
湿(しめ)し替え 履くのはイヤと 逃げ回り
()めたもん 黙ってキスば 受けらした
()めたもん 釣れた魚にゃ 餌(えさ)やらん
しもたッ ちょぃ貰うとが 早過ぎた
霜降りの 半ズボン着る 霜の朝
錫杖(しゃくじょう)に 力ん入(ひゃぁ)る 遍路道(へんろみち)(巡礼)
謝罪せろ 何遍すれば 気が済むか
(しゃべ)()って だりも料理は そっちのけ
(しゃべ)り過ぎ 口のチャックは 閉めておけ
(しゃべ)()んな 口が動けば 手が休む
シャワレット 押した積りが 非常ベル
じゃんけんで 会長職を 受け被り
じゃんけんで 当落決める 地方自治
しゃんとせろ 居眠りしとる 見張り番
シャンプーは ちいっとでよか エコロ爺(ジー)(ecology)
終活は 準備万端 いざさらば
終活も 医者も坊主も 友任せ
自由時間 どん百姓にゃ 夢も夢
柔軟剤 掛けてくりゅうか 頑固爺(がんこじじい)
修理道具 買うたいちり 仕舞込み
修理道具 買うた方が 安うついた
修理道具 揃えてみたが 飾るだけ
修理道具 使いもせんで コレクター
修理道具 分解したが 直し得ん
修理道具 持ってはいるが きゃぁ頼む
受験生 二浪までなら 良しとする
酒豪客 狼狽(うろたえ)え隠す 大吟醸
酒豪客 大吟醸を 飲み干した
主人です 言いたくないので 置き去りに
出荷前 夜業(よなべ)したっちゃ しこなさん
熟柿(じゆぐつしよ) 落()えても鳥は 知らん振り
じゅっくゎり 頓着(とんじゃく)なしぃ ボール蹴る
じゅっくゎり わざとチャプチャプ入(はい)りよる
出身は 高卒ですと 細か声
出世して 嫁が姑(しゅうと)に 成り上がり
春秋の 暑さ寒さも 彼岸(ひがん)ぎり
準備して 生前葬ば すっちゃいろ
準備万端(ばんたん) こっでぐっすり 眠らるる
準備万端(ばんたん) 実力発揮(はっき) 後は運
準備万端(ばんたん) 飲み掛かっても 良かですよ
正月が来る お節ぐらいは はり込もう RKK12月
正月が来る 今年はきっと 福連れて
正月が来る 年金減らす お年玉
正月が来る 早()よ頭どま 摘()んどかにゃ
正月が来る 孫のがま口 あぐっちゃく
正月が来る 目出度くはあり 先はない
しょうがない 親が親なら 子も子たい
しょうがない どうもタイプじゃ なか如る
しょうがない 抜いた白髪が 惜しゅうなり
将棋指し またカモにされ 暇ぐらし
小休止 コーヒーの香に ホットする
常識は 国が違えば 非常識
笑止千万 路上キッスの 未亡人
笑止千万 審判にケチ 綱が泣く
正直っか 体重計は 嘘言わん
精進揚(しょうじんあ)げ よかろうもんと 旅の宿
上達して 受けた師の恩 忘れとる
上達して 手本は見んで よかごたる
上達して 目下の敵は 我にあり
上達して 四回転も 屁のかっぱ
冗談冗談 言うしこ言うて ウケ狙い
冗談冗談 本音も少し 入れておく
焼酎は ロックお湯割り どっちする
商売は そっちのけして 油売る
消費税 願いましては ご破算に
勝負あり 頭の黒い 濡れ鼠
勝負あり そこはレディに 花持たせ
丈夫んか 力仕事にゃ 打って付け
情熱で 燃やせないのか 体脂肪
精霊(しょうろう) 初穂供える 早期米
食傷気味 相も変わらず 作り置き
食傷気味 ぬくめたカレー もう二日
食傷気味 三日も同じ 菜ばかり
女性たち 亭主のアラを さらけ出し
女性たち 二人で居ても 姦(かしま)しい
始中終(しょっちゅう) 愛妻からの ラブコール
始中終(しょっちゅう) ご馳走(つっお)()ても 良かろかい
始中終(しょっちゅう) 飲うでばかりで 依存症
ショッピング あっちこっちと カカーナビ
仕様(しよ)ん無か あるもの食うて いっちょこう
仕様(しよ)ん無か 言い出しっぺが 罰被る
仕様(しよ)ん無か 小切るお客に きゃぁ負けた
仕様(しよ)ん無か 選挙に負けりゃ 従わにゃ
仕様(しよ)ん無か 好かん国でも 物安か
仕様(しよ)ん無か 父親譲り 頑固者
仕様(しよ)ん無か 天の猛威(もうい)にゃ 泣き寝入り
仕様(しよ)ん無か まぁた彼氏は 見つかるさぃ
仕様(しよ)ん無か 吾()が蒔()いた種 後忍(あとしの)
シライ2 狂句にひねり 利かさなん
白髪(しらが)染め 妻だけ何で 若返る
白髪(しらが)染め 無駄な抵抗 ()しなっせ
白髪(しらが)抜き 禿(はげ)とどっちが 良かりぃろ
知らん癖(くせ) 勿体(もったい)ぶって 似非(えせ)笑う
知らん振り 音さえ出んば バレンとに
知らん振り 知ったか振りを 嘲笑(あざわる)
知らん振り ニンニク喰うて 口拭(ぬぐ)
知らん間に 夜の蝶々に 羽化しとる
尻ぃ敷かれ 座布団よりも ぺしゃんこに
尻ぃ敷かれ そっでも夫婦 円満に
じりじりと カウントダウン 吾が余命
じりじりと 焦らす女の 焦れったさ
じり貧で 空き瓶売って 飲み繋ぐ
尻を据え 家業継ぐ気に ならしたつ 熊日4/14
尻を据え 春日ボウブラ どっしりと
シルバーの 席譲る娘()に 胸に来て
しれーっと ウソがばれても 知らんふり
しれーっと 聞こえんふりを 決め込ます
しれーっと 知らんふりして 皮肉いう
しれーっと 馬鹿をつくって いっちょかす
知れたもん 町を挙げても この程度
知れたもん 年金だけじゃ 食ていけん
しわしわで 清涼感が 麻のよさ
しわしわで 弛んだ乳に 育まれ
じわじわ 親の意見が 身に染みる
じわじわ 酔いの回った 空きっ腹
じわじわと 美人の側(そば)に 躙(にじ)り寄り
じわじわと 屋敷内まで 迫る竹
新顔が 上座で恬としてござる
新顔が 古参さでおき ハバきかす
人工知能 嫌な仕事は ロボットに
人工知能 文句言わずに 仕事する
新婚の 下着じゃれ合う 物干し場
人生の 操縦ミスの 墜落機
親切さ 受けて初めて 身に浸みる
新畳 大の字に寝て 嗅()ぐ臭(にお)
死んだつもりで 生きとるうちに 飲うどこう
新茶の香 先ず神仏へ 上げ申()そう
陣取って 我がもの顔で 島支配
震度七 掴まり立ちも ままならん
震度七 仏様まで 跳び降りて
心配ご無用 医者も坊主も お友達
心配ご無用 女子会に行ってることに
心配ご無用 誰でも一度は 行くあの世
新聞な 太か字だけ 拾い読み
新聞の お悔()やみ欄(らん)に 最後載()
新聞広げて 今日も俺の句 載っとらん
新聞広げて 野菜包んで そら土産
辛抱して 戦後の暮らし 蘇る
辛抱して 避難所暮らし もう慣れた
深夜放送 付けっぱなしで イビキかく
深夜放送 寝ずに働き 寝ずに聴く
親友に 弔辞頼まれ 先に逝()
親友の 退院せんと 酒いけん
スーツ着て どけ行きなすか うったって
スーツ着て 嫁御貰いに 座らなん
()え膳に 箸も付けんで きゃぁ眠り
末っ子にゃ きつか仕事も おうらゆる
末っ子の 孫見るまでは 生きてたい
()えとけば 孑孑(ぼうふら)の湧()く 干()しなっせ
清々(すがすが) あの朝顔が しぼみおり
すがすがしい エッチ難度の 捻(ひね)り技 
姿見が びっくりするごて 若づくり
姿見に 一歩下がれば 入りきる
スガネよい ちった休めと 茶菓子遣る
好かんばってん 他に肴も 無かごたる ネット句会4月
すかんねぇ どっちに見方 せにゃんどか
素寒貧(すかんぴん) 何軒ハシゴ したもねろ
好き勝手 金(かね)の力に 物言わせ
好き勝手 ハイそれまでよ 好きにして
好き勝手 反省しとる 半世紀
好き勝手 若気(わかげ)の至り 見捨てられ
好きじゃある ひとりで悦に 入っとらる
好きじゃある 我がじゃ上手(じょうず)て 思(おも)うとる
好き好きで 痩せとれば蚊も おろせせる
過ぎたかも 焼酎瓶に ヒビの入り
好きばかり ひいきに見ても 上手じゃか
好きばって 磯のアワビと おなしこつ
隙間風 後塞(あとぜ)きせんば スースする
すきま風 嫁して三年 子ができん
すきま風 することもない 定年後
鋤焼(すきや)きに 卵入れたが 俺好きや
少なめに 焼酎三で よかごたる
少なめに 貰う歳暮と 年賀状
直ぐわかる おずおず目玉 泳ぎよる
直ぐわかる 何かよかこと あったばい
少しずつ 食費削って 募金さす
少しずつ 貯めた虎の子 おれおれに
少しずつ 抜いた白髪も 惜しくなり
凄いねぇ 日本の匠 町工場
凄いねぇ 猫と会話の 出来る妻
凄いねぇ まぐれですよと 爪を研ぐ
すこし早め 戒名だけは 貰うとる
すこし早め かるわせてみる ランドセル
すすどうさ 人は押し退け 餅拾い
すすどうさ 夜の明くる前 浜漁り
(すす)められ 注()された酒は 差し交()わせ
進んどる きつか仕事は ロボットに ネット句会6月
進んどる ホテルは予約 してたわよ
スタート 結果は後に ついてくる
スタート 瞬発力が ものを言う
スタート 整備点検 怠るな
スタート 始め良ければ 終わり良し
スタート 走り出したら 考ゆう
すたこらさっさ 厚化粧には 敵わない
すたこらさっさ 逃げるが勝ちを 決め込ます
スタッフが スタップ究明 匙(さじ)投げた
すっからかん 部下を引き連れ 三次会
すっからかん 年金日まで 付けといて
捨っとに 金ん要るなら 置いとこだ
頭陀(ずだ)袋 一緒たくりに 詰め込ます
頭陀(ずだ) 避難グッズを 詰め込ます
すってんてん タクシー代は 着払い 熊日5/13
すってんてん 年金日まで やっと持て
ストレスが スイセンの香で 癒(いや)さるる
ストレスの 溜()まる間は無か 狂句馬鹿
スネかじり 今はバイクも 自立する
スネかじり おらんと思えば こんだ孫
ずば抜けて 出る杭誰も 打ちきらん
ずば抜けて 初耳学の 記憶力
すばらしい 一打千金 スリーラン
すばらしい 余程手間暇 掛けたふう
素晴らしか 錦織(にしこり)圭の ストローク
素晴らしか さすが横綱 心技体
すびくねェ 明日も霜か 早よ来()
すびくねェ 歯痛(はいた)(こら)えて 飲んでます
すびくねぇ 骨身に染みる 隙間(すきま)
すびくねェ 湯たんぽ抱いて 膝抱いて
図太さが あがんならんば 出世せん
図太さが 処(ところ)(かま)わず 高いびき
(すべ)くって 膝(ひざ)んかっぷ 擦()り剥()ぃた
ズボン丈 いち切る方が 長ごなかか
スマートホン 持たんシンプルイズベスト
スマートホン 要らん機能の 多(うう)過ぎる
スマートホン 指に唾(つば)付け 捲(めく)りよる
澄み切って 邪気の欠片(かけら)も ない瞳
住めば都 買いたか物も ありもせん
住めば都 不自由せんで 暮らさるる
するこつの無ァ 顎しゃくっとも やおいかん
するこつの無ァ ひねもす飲うで 寝るばかり
擦れ枯らし 酸いも甘いも 噛み分ける
擦れ枯らし ちっとそっとじゃへこ垂れん 熊日2/4
座るにも 立つにもよいしょ 手で支え
ずん垂()れて まちったズボンな 引き上げろ
寸でのところ 警察犬が 嗅ぎつけた
寸でのところ シートベルトで 助かった
寸でのところ よく頑張った 宇土櫓
()んません 頭下ぐれば 済む話
()んません ちと冗談の きつ過ぎた
「せーの」 棟の牛木に 総掛かり
「せーの」 大綱引きの 馬鹿力
「せーの」 掛け声だけで 加勢さす
「せーの」 漁民総出の 地引き網 
「せーの」 曳き手数多(あまた)の 御柱
請求書 転居先まで 追うてきた
正座して 痺(しびん)の切れて 立ちきらん
清々した 大金星に バンザーイ
税税と 息引っきって 老い迫る
贅沢(ぜいたく)っか 大金持ちでばしあるか
贅沢(ぜいたく)っか 買い物控(ひか)え 辛抱(しんぶ)する
贅沢(ぜいたく)っか 刺身にせんと 喰わん猫
生命は 潮の満ち引き 神業(かみわざ)
せかせかと 働き尽くめ 後がない
()かせらす 三歩以上は 走らんば
せからしか 俺に叶えば 掛かってけ
せからしか 来んなら来んで 徒然(とぜん)() 潮騒31
せからしか 知らん振りして いっ置こう
せからしか たったぎゃしこば 貰(もら)うとに
せからしか 歯ぎしりする歯 すげ替()えろ
せからしか ばって居らんば 徒然(とぜん)なか
赤飯の 移りに返す マッチ箱
赤飯の 移りにゃ何ば 返そうろ
セキュリティー 盗らるるもんな ありもせん
セキュリティー 油断なならん の口
世間体(てい) 次第に腹が 目立ち出す
世間並み 贅沢言えば きんのなか
世間並み 鳴かず飛ばずの 半世紀
世間並み ほめられもせず 憎まれず
世間の目 スキャンダラスな ことが好き
せしきゃぁで 立ち話どま しちゃおれん
せしきゃぁで 一人暮らしは やるせなか
せしこうて 飯の支度が やおいかん
せせくんな どうなるもねろ うっ壊す
世知辛(せちがら)さ 生き馬の目にも ゴーグルを
世知辛(せちがら)さ 山里にゃ無か 辛(から)さかも
世知辛(せちがら)さ 油断も隙(すき)も ならん娑婆(しゃば) ネット句会1月
急勝(せっか)ちで 早物(わさもん)買うて 損ばかり
咳っ込うで 言い訳すっで じきばるる
咳っ込うで 満更(まんざら)ウソじゃ なかごたる
節電の ポスター照らす 投光器
節分会 鬼は裸じゃ 風邪引くぞ
節分の 豆はツマミに もってこい
節約を 大々的に 呼び掛くる
銭ゃ要()らん 別れてくれる だけでよか
銭ゃ持たん 給料日まで ツケとって
銭ゃ持たん 寒さが一入(ひとしお) 五体(ごちゃ)()みる
セミの声 いやが上にも 暑くなる
()り合()うて 三番までなら 良かこてしゅ
()り合()うて 常の稽古(けいこ)が 物言うた
世話要らん ああたが先に 逝きなっせ
せわしいこつ 年取る前に 掛け取りも
せわしいこつ 遣りっぱなしの 多過ぎる
(せわ)しなか 朝茶も飲まず 果行(はって)かす
(せわ)しなか 足手纏(まとい)になる子猫
(せわ)しなか 飯は噛み噛み 仕事場へ
世話なし ああた送って 後で逝く
世話なし 医者も坊主も 友が居る
世話なし 進路予報も 反れたふう
世話なし 台風前に 穫り上げた
世話なし 曾孫の顔も 拝んだし
世話なし 揉める遺産も ありもせん
世話焼ぁて 娘が時にゃ 来て呉るる
世話ゃなった 親の恩より 義理の恩
僭越(せんえつ)が 乾杯待たせ まだ喋(しゃべ)
僭越(せんえつ)なろ 長か挨拶ぁ 止めっくれ
全壊で 瓦礫の中を 這うて出た ネット句会6月
全壊で 怪我しただけで 助かった
せんが増し 気済みのせんば 為直(しなお)さす
洗車すりゃ 黄砂混じりの 雨の降る
銭じゃなか 言う奴ァ皆 分限者(ぶげんしゃ)どん
先祖伝来 骨董品の ゴミ屋敷
先祖伝来 山も農地も 荒れ果てて
先達(せんだつ) 遍路指南に 絆(ほだ)されて
銭のつら 反対意見 封じ込め
扇風機 家内も縦にゃ 首振らん
銭ほどき 食うていくしこ かっつかつ
専門家 操作ミスでは 無かろもん
川柳が すぐ閃(ひらめ)かす オジンギャグ
川柳の たぁだ字数 合わすだけ
センリョウも マンリョウもある 荒(あば)ら屋に
総入れ歯 チュウしゅうにも 不塩梅(ふあんびゃー)
総入れ歯 漬()けもん噛む音 (うら)めしか
総入れ歯 笑いすぎたりゃ うっぱずれ
造花上げ 足が遠のく 墓参り
そうじゃろう とんとん拍子 管理職
そうじゃろう 放っとかんはず あの器量
そうじゃろう 盆正月で 昇級し
総スカン 地震雷 家事育児
そうにゃええ 自給自足で いい空気
そうにゃええ 旅行三昧 ピンコロリ
そうはいかん 税金だから 無駄使い
そうはいかん まだまだ親の 目の黒か
そうはいかん 利権の香り 天下り
そうにゃ良か 舶来品の 自慢さす
ソーラーに 電力会社の 暗雲が
不景気で 両手を挙げた 招き猫
総理っちゃ アイムソーリじゃ 済まされん
そうりゃウソ 美人薄命(はくめい) 私(うち)ゃ九十
そうりゃ見ろ 親のしたごつ 子のしよる
そうりゃ見ろ 天に唾(つば)すりゃ 降り掛かる
そうりゃ見ろ 他人(ひと)への批判 吾がに向き
そうりゃ良か 社長のキープ 飲みよらす
そこがおばさん 聞きもせんこと 喋りだす
そこがおばさん 試食品だけ 食いあさり
そこがおばさん 知らん振りして 排気ガス
そこがおばさん 特売場の つかみどり
そこがおばさん 夕飯分に 試食さす
そこが偉い 甲斐性認め 掌で
そこが偉い ちゃんと手綱は 締めとらす
そそめいて 内緒話は ()な感じ
育ち盛り 食うしこ食うて 肥えもせん
育ち盛り 三人前を たいらげる
育ち盛り 履かれん靴ば 捨ても得ず
育ち盛り ぶかぶかの服 着せとらす
そだね〜 地域興しに カーリング
育ったね かるうて 抱いて 手を引いて
そっくり しゃべり方から 癖までも
そっちのけ 政策よりも ファンクラブ
そっちのけ 必需品より 特価品
ぞっとして 夢の吊り橋 後退(あとずさ)
ぞっとする アオダイショウが 絡み合い
ぞっとする 一便後が 墜落し
ぞっとする スカイツリーの ガラス床
ぞっとする 腸(はらわた)(つか)み そ引きだし
ぞっとする 避難してから 火砕流
卒業式 我が師の恩は 忘れない
袖の下 地獄の沙汰に 効くどうか
その他いろいろ ()り取り見取り 食べまくり
その他いろいろ チョイスするのは 好き勝手
そのとおり 逆らわないで うっちょこう
そのとおり 認めてさせて 誉めおらす
その時は とぼけて急場 凌(しの)ぎよる
その筈(はず)が 結婚指輪 メッキ剥()
その筈(はず)が 新婚旅行 日帰りに
その筈(はず)が ダイヤモンドは 不相応(ふそうおう)
その筈が ニューヨーク行きが 入浴に
その早さ 一つ言うなら 十返す
そのまんま そがんあんたが 俺ゃ好きぞ
側にきて 声も掛けずに 果行(はって)かす
側にきて 選挙前だけ 握手(あくしゅ)さす
側にきて そっと手渡す 請求書
素振(そぶ)り無か 何時だ結婚 すっちゃいろ
そらァ無理 若っか頃なら いざ知らず
空と海 境界線の 青と藍
空模様 明かれば傘は 杖代わり RKK9月
空模様 当たるも八卦 言い伝え
空模様 女心と よく似たり
空模様 四季折々の 詩(うた)のネタ
空模様 そりゃ穏やかな 方がええ
空模様 たまにゃ鍬も 潤憩(うりよこ)い
空模様 てるてる坊主 べそをかく
空模様 まだ爆竹は 鳴らんどか
空模様 もうはダムも 腹いっぺ
空模様 夕焼けならば 鎌を研ぐ
そりが何 下馬評ちゅうは 当てならん
そりが何 自問自答で 切り抜けろ
そりゃいかん 折り入ってなろ 来んちゃよか
そりゃウソ 仏も弔辞に 苦(にが)笑い
そりゃすごか あの狭き門 通らした
そりゃそうた できの悪かた お前似た
そりゃでけん 親は看らんで 遺産分け
そりゃでけん 市会議員が 滞納者
そりゃでけん 政治資金で 飲みよらす
そりゃよか 土産が先ぃ 届ぇとる
それなりに 写るだけじゃ 私イヤ
それはよかった 採用通知 貰(もろ)たげな
それはよかった 手術せんでも よかてたぁ
それはよかった 立派なもんば 下げとった
そろーっと おっぱいはずし 寝せつける
そろーっと 縫うた傷口 見ろちわす
そろーっと 包帯剥がし ちらっと見
(そろ)たろば (はま)って飲うで 貰おうか
そわそわ もうは着替えて お披露目に ネット句会5月
忖度(そんたく)し 瓦礫飛び越す 奉加帳
そんなバカな 日本人を 標的に
そんなバカな 預金封鎖を する噂(うわさ)
そんなバカな 我がで決めとる 第三者
そん話 他人(ひと)にゃすんなて 言うたろが
退役し 納屋の留守番する案山子(かかし)
ダイエット 七福神に 勧めらす
待機児童 二人目の子も また待機
大吉が 保証付きなろ 良かばって
大吟醸 米寿に学ぶ 喜寿と古
退屈で 持て余しとる 金と暇
たいしたもん ずっと無遅刻 無欠席
体脂肪 痩()せる下着で みんぞ腫()
体重計 タオルはね除け また計る
大丈夫(だいじょうふ) 堪忍袋(かんにんぶくろ) 緒が丈夫(じょうぶ)
大丈夫(だいじょうふ) 期限切れでも どうもない
大丈夫(だいじょうふ) 七福神な みなメタボ
大丈夫(だいじょうふ)かな トイレにしちゃあ 長すぎる
大丈夫(だいじょうふ)かな まぁだ雨戸の 開いとらん
大丈夫かな 娘が夜更(よさ)り ドライブに
退職し 今も身分は 妻の部下
退職し 貰ったものは 病気だけ
大切 虎の子までも 叩(はた)かせて ネット句会10月
大切 惨めな戦後 知らんどが
大胆か 早よ寝た方が 魂消らす
大のおとこ 口相応に 張り込まにゃ
大のおとこ ケチケチせんで 出しなっせ
大のおとこ 逃げるな泣くな やり遂げろ
大のおとこ 女房よりも 小もうなり
大の字が 川の字になり 今一字
大の字の 妻に布団も もぎ取られ
大の字の 妻の隣に 一文字(いちもんじ)
台風が 土木業者を 潤(うるお)わせ
台風に また百姓が 泣かされる
台風の 来ぃどんすれば 困ったもん
タイムセール 値下げ札貼るまで待とう
大役は 俺の肩には 重(おぶ)過ぎた
太陽光 タダで発電 銭儲(ぜんもうけ)
ダイレクトメール どこで住所の 知れたつか
ダイレクトメール 封も切らんで ゴミ箱へ
耐え切らん 減量せんと 治りゃせん
絶え切らん 堪(こら)えてばっかり おらるるか
耐えとった 冷や飯食ぃちゃ 夢のある
高鼾 先に眠った方が勝ち
高ざるき こがん遠まで はち来とる
高過ぎる 時季物食うて いっちょこう
高ばなし エンジン音に 負けとらん
高ばなし 誰も聞く耳 持たんふう
高ばなし 人が聞こうが 聞くまいが
高望み 選びに選んで 行き損(そこ)
宝くじ のさらん人で 支えとる
炊き立ての おかず要らない 米ん飯(めし)
宅配の リンゴの箱で 米送る
たくましい 男に勝る 肩車
たくましい 子はほっといて 育ちよる
たくましい 我が社の未来 背負って立つ
(たくみ)(わざ) そつの無かごて 使い切り
(たくみ)(わざ) 継ぎ目はどこに あっちゃいろ
(たくみ)(わざ) 難なく修理 やってのけ
(たくみ)(わざ) ほんに良か手ば もっとらす
(たけんこ)が 猪からの お裾(すそ)()
(たけんこ)の 一斉に出て 貰い物
だけん何や どうせ貰うた 金じゃろが
高う低う 高っか肥やしの おろ効いた
高う低う よか按配に 生けとらす
()こちいた 慣れんことした ばっかりに
出し惜しみ ()ためたっちゃ ちょろっと出
助け合い 恩は借りもの 返すもの
助け合い 渋り顔さす 門構え
出すものは 舌出すとでも イヤちゅわす
戦い済んで まぁだ興奮 さめやらず
(たた)かれて 布団にゃ罪は 無かろうで
畳替え 隣ゃ何ば さすもねろ
駄々をこね 考えさせて 根くらべ
駄々をこね 今度だけよで 味占める
立ち上がり よいしょに古稀の 音がする
(だつ)オンナ 男子トイレに 駆け込ます
達者かね 何処もどがんも 無かちゅわす
達者かね まだ口だけは 負けとらん
達者かね まだ晩酌(ばんしゃく) 二・三合
達者かばい 二次会場に はべり出て
達者(たっしょう)して 飲まるるはざが よかっばな
たっぷりと 掌(てのひら)が吸う 美容液
立て続け やっと下げたつ のさらした
種切れ 俺の頭じゃ 限界か
種無しの スイカの種は あっちゃろか(コルヒチン)
種の無か ブドウの種は 何処(どけ)も無か
種蒔いて よか塩梅(あんびゃぁ)に 夕立が
楽しかね 同級生が いっちよか
楽しみ 入選作の たまにある
頼み事 妻の鼻歌 今が良か
頼み事 やっぱ手ぶらじゃ 行きにっか
頼もしさ 家業継がせて よか如(ごた) ネット句会12月
頼もしさ 日本選手の 二十歳代
頼もしさ 任かせてもよか 仕事ぶり
煙草(たばこ)する 日の長うして 腰延ばし
煙草(たばこ)飲み 肩身の狭か 納税者
旅先で 家にある物(もん)ナ 買いなすな
旅好きよ あの世だけには 逝()くみゃぁぞ
旅前夜 あれもこれもと 詰め捲(まく)
旅に出る しこうすっとに 草臥(くたぶ)れた
たまがった 歩きも得んば 立ちも得ん
魂消(たまが)った 起きたりゃ外は 銀世界
魂消(たまが)った お産してもう歩きよる
魂消(たまが)った 術後間も無()う 巡礼に
たまがった 妻がタンスを 支えとる
たまがった トイレは開けたまましよる
たまがった とっくに妻は 逃げとった
魂消(たまが)った 曾婆(ひぃばぁ)さんに なったげな
魂消(たまが)った 便座の蓋(ふた)の わがで開く
魂消(たまが)った ()けちゃおらん 銭勘定(ぜにかんじょう)
たまがった 仏様まで 跳び降りて
たまがった 余震じゃかった 若夫婦
たまげた 老いて恋して 結ばれて
たまげた 相続権が もう一人
たまげた タンス貯金の まぁだある
魂消(たまげ)たぞ あん年でっちゃ こん色気
魂消(たまげ)たぞ 楽譜(がくふ)は脳の 中にある
魂消(たまげ)たぞ ムカゼじゃなかか 着け睫毛(まつげ)
(だま)された あがん若(わこ)して 子持ちてた
(だま)された 有り金全部 振り込うだ
(だま)された 骨董(こっとう)品を 捨ても得ず
(だま)された てっきり釣った 鯛ともた
(だま)された 見掛けはぴしゃり (まが)いもん
溜まっとる 銭(ぜん)なろよかて 体脂肪(BMI)
黙っとれ 打ちばしせんば 口ゃ勝たん
黙っとれ 講師の声が 聞き取れん
たまに来る 嫁じょはまるで お客人
黙りこくって 頓着せんで いっちょこだ
黙りこくって 余程のこつじゃ 腹掻かん
(ため)ぇならん くっ喋(ちゃべ)りが 加勢(かせい)さす
(ため)ぇならん 為()ぃも得んくせ 引き受けて
ためになる そうだったのか 初耳ぞ
ためになる 知識経験 技術力
ダメよダメ 飲酒運転 事故の元
ダメよダメ 戦争だけは しちゃならん
ダメよダメ そういわれれば してみたか
だらしなか 女御(おなご)に金ば 出さすんな
だらしなか ちっと気張って ヘコタルル
だらしなか 脱()いだ着物(きもん)な 片付けろ
だらしなか 股(また)は広げて うっ座り
タラタラ いくら拭いても 玉の汗
タラタラ 歯の浮くような お世辞イヤ
タラタラ 不平不満の 零れおる
だらだら シートのまんま 片付かん ネット句会3月
だらだら 豊洲移転は 何時のコツ
()らん足()らん 余り過ぎより そつが無か
()らん足()らん 手は借っても 銭ゃ借るな
()るを知る うっすらとでん あればよか
()るを知る 起きて半畳 寝て一畳
誰もいない 天知る地知る 悪できん
誰もいない 山の三叉路 さてどっち
誰も彼も またCMに 釣られよる
誰も彼も 儲かる話 好きじゃある
弛止(だれやみ) 猪口(ちょこ)二三杯 あれば良か
たわい無か 頭下げれば 済むもんば
たわい無か 伊達には場数 踏んどらん
断捨離(だんしゃり)に 踏ん切りつけた 大地震
断捨離(だんしゃり)は 思い出の品 邪魔しよる
断捨離(だんしゃり)は 体脂肪なら 捨ててよか
断捨離(だんしゃり) 勿体(もったい)のうて お断り
誕生日 有り難くない 歳貰う
誕生日 息継ぎせんと 吹き消えん
誕生日 多か蝋(ろう)(そく) 消しきらん
誕生日 パッピーばかりでもなかが
単身赴任 新幹線で 通い妻
団体旅行 朝っ腹から 飲みおらす
団体旅行 見物よりも 土産買い
団体旅行 座持ち上手で 芸達者
団体旅行 一人居らんと バス出せん
段々と 美味い燗酒 寒の夜
段々と 炬燵がみかん 消費増し
段々と 近くの国と 近くなり
段々と 迫る水嵩(みずかさ) 身が竦(すく)
段々と 年の瀬迫り 障子貼る
段々と 寄る年波に 身を委(ゆだ)
だんだんな ハシゴの相手 して貰(もろ)
だんだんな 世話役さんの お陰(かげ)ばな
たんべんに 食糧補給に 寄る実家
たんべんに 手みやげ代が 高うつく
知恵者 お知恵拝借 知恵のうち
知恵付けて 遣()った積もりが 見透(みす)かされ
知恵袋 冷凍室に 入れたまま
近くから 戦のにおい 飛んでくる
近くから うちはウナギの 匂いだけ
近くから 真から見ると シワだらけ
近まって 医者も僧侶も 仏顔
近まって 般若心経(はんにゃしんぎょう) 習いよる
近まって 迎えが来ても 断(ことわ)れぞ
近道して  さすがはプロの ドライバー
近道して  二流どころで スーイスイ
地球儀が 旅の話題を 独り占め
近ぅなった あの世も寺も 小便も
近ぅ寄れ 耳が聞こえん 目が霞(かす)
遅刻して 戻る時間にゃ まっ先に
縮こまり 亀が雁首 引っ込むる
縮こまり 猫と一緒に 炬燵番
父が来て チャンネル権を 放棄さす
父が来て やっと安心して寝れる
父の日に 家族は誰も 無関心
父の日の 大吟醸の その旨さ
ちっとづつ 配られた水 使いよる
ちっとづつ 詰めろも一人 座らるる
ちっとづつ おすそ分けさす 貰い物
ちっとでん 思(おぼ)し召しより 米ん飯
ちとほの字 ママの陽気に 俺陰気
千鳥足 後ん一杯(いっぺ) (うう)過ぎた
千鳥足 裏戸を開けて 忍び足
血の付いた 包帯解いて 見ろちゅわす
着々と 進まぬ豊洲 水浸し
茶髪(ちゃぱつ)てや 何(なん)が流行(はやり)か 黒がよか
ちゃん仕舞(しも) 足で開くっと 見とらした
ちゃん仕舞(しも) 至らんことして 罰被り
ちゃん仕舞(しも)た 俺の持ち歌 唄われた
ちゃん仕舞(しも)た 車代まで きゃぁ飲うだ
ちゃん仕舞(しも) 骨董の壺 ハチ割った
ちゃん仕舞(しも) 食後の薬 きゃー忘れ
ちゃん仕舞(しも)た 丁度んところ 子が見とる
ちゃん仕舞(しも)た 唾付けとけば よかったて
ちゃん仕舞(しも) 特等席は 予約済み
ちゃん仕舞(しも)た バスが定時に 果行(はってぇ)
ちゃん仕舞(しも)た 太(ふと)か魚ば いっちゃった
ちゃん仕舞(しも)た やっと出た芽も 引ヶ抜ぎ
ちゃん仕舞(しも) 酔いが覚めたら 彼の部屋
チャンス 今なら勝てる 腹積もり
チャンス 半額ちゅうぞ ルイヴィトン
ちゃんちゃらおかしい 俺の地盤で 立候補
ちゃんちゃらおかしい 十年早い お弟子取り
ちゃん付けで 何時まで呼ぶか 六十ぞ
忠孝(ちゅうこう)の 尾を振る犬は 叩(たた)かれん
駐車場 車も俺も 前向きに
中の下で 種も仕掛けも なか暮らし
ちゅうりこり 堅かもんな 剥()けもさん
ちゅうりこり 辺野古埋め立て 捗らん
注意して 杖で探って 足でさで
注意して バックしますと 言う車
釣果(ちょうか)あり 一杯飲もうて せしかわす
銚子空(から) ほろ酔い気色 良か調子
丁度良か 遮光カーテン ニガゴウリ
丁度良か ちった怪我も 良か試練
丁度良か 遮光カーテン ニガゴウリ
丁度良か ダイエットした 甲斐のあり
丁度良か ちった怪我も 良か試練
丁度良か 似合(にお)うた鍋(なべ)に 似合(にお)うた蓋(ふた)
丁度んとき 子どもに見られ バツ悪ぃ
丁度んとき 電話にゃ出んで いっちょこう
弔問の 多さ故人の 仁徳ぞ
チョコレート バレンタインが 太らする
ちょっと待て 朝ドラ見んと 手に着かん
ちょっと待て 酒も肴も 残っとる
ちょっと待て 手が外されん 仕込み中
ちょっと待て ナデシコジャパン よかところ
ちょっぴり ふる里偲ぶ 柚子胡椒
ちんちろみゃ おせちに掃除 餅飾(もちかざ)
ちんちろみゃ 打って走って 掻き回す
(つう)えーか 使い切らんば 減らさるる
通勤は 運転手付き 定期バス
杖代わり 降らんちゃ傘は 必需品
使い捨て 主従関係 其れ迄よ
月明かり トラクターが まだ気張(きば)
月の出ば 待つちゅてあんひと 待っとっと
月は良し 酒の肴にゃ 事欠かん
つくづくと 妻の手見れば 胸痛む
つくづくと 寝顔覗けば 生き仏
つくり置き 賞味期限の ありや無し
つくり置き チンするばかり 妻が留守
作り過ぎ 二日も同じ 菜(しゃ)ばかり
つくる人 日本支える 町工場
つくる人 そのまた人を つくる人
ツケのきく ママの酌じゃ 断れん
釣った魚(いを) 餌やりついに 飼い慣らし
突っ立って 足でオンする 扇風機
包み銭(せん) 持たん同志で つんなもだ
勤め上げ 時計に暦(こよみ) 用無しに
勤め上げ 終日(ひねもす)のたり のたりばな
角隠(つのかく)し ウチの女房に 被(かぶ)せたか
椿落つ 明日は我が身か ピンコロリ
椿落つ 母の臨終 やも知れん
椿落つ 不吉な予感 なまんだぶ
つばくらめ ゆう忘れでにゃ 里帰り
つべこべ言うて しとうなかとが 腹いっぺ
つべこべ言うて 面倒だから 頼まれん
妻降りて お疲れ様と ナビが言う
つまづいて 三本足に 増やさした
つまづいて 膝坊さんにゃ けがなかろ
つまづいて 膝坊さんは (あざ)だらけ
妻の後 三歩下がって ついて行く
妻の居て 生き存(ながら)える 有り難さ
妻の勘 好みの燗(かん) つい過ぎる
妻はバラ 花は散ったが トゲはある
妻は留守 どうしたもねろ 俺独り
つまみ食い ミケよお前も 欲しかっか
ツマミには 節分の豆 再利用 (Reuse)
つま楊枝 ほじくり出しも 役目がら
つま楊枝 野党議員の 武器になる
冷たいなあ 兄弟喧嘩 金故(ゆえ)
冷たいなあ こうも違うか イケメンと
(つや)やかに 髪も心も あなた色
梅雨明(つゆあ)けは 灼熱(しゃくねつ)地獄 どけ逃ぎゅか
梅雨(つゆ)は嫌 (ねま)っとっとは 露知らず
梅雨(つゆ)は嫌 飲むこと以外 仕事なし
強い人 猫は何でも 知っている
面なしが 俯いたまま 喋りおる
面なしが お客が来れば 逃げ隠れ
面なしが 居らんて言えと 引っ込ます
面なしが キンコン鳴れば お前出ろ
面なしが 目が合うだけで 赤うなる
吊り橋は 嬶(かか)が渡った 後(あと)渡る(露払い)
鶴の一声 燕雀何を ぬかしおる
鶴の一声 誰も「ははっ」と 従わん
連れ合い 長年経てば 連れ無いに
連れ込むな 私ゃ急には 泊まられん
連れ添えば ありこりそりで 通じっと
連れを呼び たまにゃ外食 してみるか
連れを呼び どっちがよかか 品定め
悪阻(つわり)かも どうやらできた そうにある
ツンデレの おろみぞもあり みぞもあり
つんのうで お寺詣(まい)りに きゃぁ行こだ
つんのうで そうよで二次会 果行(はってこ)
つん逆上(のぼ) とうと花道 遠退いた
つんぶるえ 学生服は 泥だらけ
つん燃()やた コピー焼いてと 言うたのに
亭主留守 良かちょうらいで 昼寝(ひんね)さす
程度もん 薬も過ぎれば 毒になる
程度もん 財産持ちも 良し悪し
手入れのよさ サビの一つも 喰うとらん
手入れのよさ 親の形見に 貰うたつ
(でぇ)の無か 諭吉(ゆきち)さんたちゃ 急ぎ足
出来(でか)したぞ 良かっば下げて 産まれとる
手が震え 味のある字と 誉められた
出来すぎて 畑の土に 鋤き込ます
出来すぎて 値下がりせんと よかがねえ
出来すぎて 眉唾ものじゃ なかろうか
出来損ね 親の躾が なっとらん
出来不出来 同じ腹から 産んだとに
出来不出来 よか塩梅に 匙加減
手際(てぎわ)良か えらい仕事の 捌(さば)けらす
手際(てぎわ)良か ちょこっと修理 してやらす
手際(てぎわ)良か 鋏一ちょで 食ていける
手際(てぎわ)よさ 若っかときから し慣れとる
てげてげで 奢(おご)らず媚()びず 控え目に
てげてげで 今日を終えれば そっで良し
てげてげで 妥協(だきょう)せんば もねならん
てげてげで よかことにする 歳になり
てげてげで 欲せず施(ほどこ)し 人ん為
手ごわいぞう 小兵(こひよう)力士と (あなど)るな
手ごわいぞう 百戦錬磨(れんま)の 業師(わざし)げな
手為(てし)醤油 手前味噌じゃか こだわりで
手為(てし)醤油 余所(よそ)の味にゃ 引け取らん
デジカメ 何を喰うとか 孫に聞く
出しゃばって 赤恥掻いて 引き合わん
手だてなか 阿蘇の噴火で 灰(へえ)が降る
手づくりで 味に拘る 味噌醤油
手づくりで 着物が化けた ワンピース
手づくりで 誰でも真似の できん味
手づくりで 孫が喜ぶ 竹とんぼ
鉄人も 皿洗いから 始めとる
手っとり早く 和平するのが 得策ぞ
手っとり早く レンジでチンの おろ美味さ
てっぺん 下界は何を しよるやら ネット句会5月
てっぺん 強かはずたい 風当たり
手詰まりで 自国防衛 支援国
手詰まりで 歴史認識 繰り返し
出ておいで 雲間に隠れた お月様
出ておいで 手乗り文鳥 ご飯だよ
手内職 遊(あす)びほどきで 捗(はかど)らん
手にゃ負えん イスラム国の テロてろん
手抜きして 所帯上手て 思われた
手の掛かる もう限界ぞ 孫の守り
でノなか 朝買うた酒 すためおる
デパ地下 夕食代わり 試食する
手八丁(てはっちょう) 何ばさせても 手際(てぎわ)よか
手袋の 左手ばかり 残っとる
手袋の 右手ばっかり 売ってくれ
手弁当 向こう糞では 割合わん
手みじかに ご託聞いとる ひまはなか 熊日4/26
手みじかに 用だけ言うて はってかす
デラックス 金の草鞋(わらじ)の 披露宴 ネット句会6月
寺普請(ふしん) 寄付(きふ)て聞いたら 寄付(よっつ)かん
寺普請(ふしん) 被災檀家は それだんか
寺普請(ふしん) 役職なりに寄付はずまじゃぁ
寺詣(みゃー)り 年寄りばっかり つんなもだ
デリケート 乙女の心にもラップ
デリケート そこは優しく 治療して
出る杭は打たれ 出過ぎりゃ打ち切らん
てれっとして よか女御(おなご)ばし 居らるかい
テレビ取材 厚かましさも 程がある
手を合わせ 捨てる物にも 感謝して
手を変えて 振り込むよりも 託(ことづ)けて
手を変えて 水掛論議よりもラチ
手をつなぎ 昔あつあつ 今介護
手をひろげ 海外にまで 店出さす
手をひろげ かかってこいと 朝稽古
手をひろげ ひとりで使い 出来たとね
手を焼いて 出雲の神も そっぽ向き
手を焼いて 気掛かりながら 嫁にやる
手を焼いて とうと台無し しにゃぁとる
手を焼いて 寝せつけといて 針仕事
伝供(てんぐ)() 手から手渡し 瓦(かわら)()
デング熱 感染すれば 大事(うぅごっ)
天災に 為()す術(すべ)もなく 泣き寝入り
天高し 運動場は はしゃぎ声
天高し 鳶が自在に 輪を描く
天高し 鳩止まらせて 四郎像
天高し パラグライダー ゆったりと
天高し 飛行機雲は 銀河行き
電池切れ 体内備蓄 使い切り
田地(でんぢ)持ち 有ればあるもん 草の種(たね)
天の恵み 都会じゃ飲めん 水のある
展望所 明日の希望も 見通せる
展望所 霞ヶ関に 一つ要る
電話口 後で会うのに まだ話す
電話口 「うん」一言で 打ち切らす
電話口 こんな格好でごめんね
電話口 何度も頭 下げよらす
電話帳 昔の名前で 三年忌()
電話ばい 丁度ん時ぃ 出じいっ置(ちょ)
ドア越しに お帰りなさい 午前様
ドア越しに 亭主が留守と お断り
退()いてみろ 俺がすっとば ゆう見とけ
どい痩()せん 口ほど動けば じき痩()する
どうかまあ 馬子にも衣装 よう言うた
どうかまあ 歳に似合わん ペアルック
動悸(どうき)打つ 恋の鼓動(こどう)と ちと違う
同期会 今亡き恩師 忍びつつ
同期会 今なろ言いきる 好きじゃった
同期会 俺もワリも 無礼講(ぶれいこう)
同期会 恩師はそうよ 旅立たれ
同期会 校歌は宙に 覚えとる
同期会 喋り足らんし 飲み足らん
同期会 体調不良で 来んとちゅた
同期会 鷹(たか)ばし産()んだか 孫自慢
同期会 亭主のこたぁ きゃぁ忘れ
同期会 何てや喜寿(きじゅ)まで 待()てんてや
同級生 声聞くだけで わかったぞ
同級生 だぁが一番 早よもろた
道具箱 家族支えた 飯の種 熊日6/30
道具箱 匠の技の 詰まっとる
父さんの 経営杜撰(ずさん) 倒産か
湯治(とうじ)旅 早う戻って 我が家の湯
湯治(とうじ)旅 よかたやっぱり 家ん風呂
どうしたの その優しさが くせ者よ
どうしたの 目尻を下げて にやけ顔
どうしたもんか 動き出したら 考ゆう ネット句会2月
どうしたもんか 先ずは行動 後は運
どうしてん 俺が仕掛けにゃ 喰い付かん
どうしゅうに 過ぎたこたぁ あきらめろ
どうしゅうに 水飲んだっちゃ 太る質(たち)
どうしゅうろ 活断層の 真上てな
どうしゅうろ 貯金なかっとしゅ おろすだけ
どうするか 歳に免じて (こら)えてよ
同窓会 天草弁の (なつ)かっさぁ
同窓会 喋ってばかり (はし)ゃ休み
同窓会 成績順が 替わっとる
同窓会 遠かとこから おいでたなぁ
同窓会 何着て行こうか 迷うとる
同窓会 昔話に 花が咲き
堂々と 妻の前では いい格好(かつこ)
遠ぅなった 耳も色気も ふる里も
遠退いて 口にはチャック 目には蓋(ふた)
遠退いて どなた様かと 言いくさる
遠退いて 墓の掃除は 人頼み
遠退いて まぁだボトルは 有りぃろう
遠退いて もっぱら妻と 差しで飲む
動物園 パンダが居ない 客居ない
動物園 本物だろか あのゴリラ 
当面は 家内企業で 細々と
当面は 揃(そろ)うた者で いっちゅうか
とおり道 イヤな沖南風(おきはえ) まっぽうし
とおり道 カモの親子が 渡りきり 熊日4/27
どうろころ 食うていくしこ あればよか
どうろころ 飲みもえんば ()めもえん
どうろころ 飲むしこあれば そっでよか
ドキッ 高速道の 逆走車
ドキッ 丁度んところ 子に見られ
ドキッ 妻が本棚 掃除中  NHK7/19
ドキッ 亭主は留守の 筈なのに
ドキッ バックミラーに 白バイが
ドキッ ポイ捨て現場 子が見とる
ドキッ ママの口紅 ワイシャツに
どきどきすっ 美人看護師 脈をとる
時は金 チンして済ます 夕ご飯
どぎゃんかな 何時だ飲む如て なっどかい
特上と さらり言う妻 太っ腹
ドクダミが 狭い畑を 占領し
独壇場(どくだんじょう) マイク握って (はな)さっさん
毒舌(どくぜつ)も 君麻呂(きみまろ)だけん 許さるる
どけ行こが 子供(こどん)が居らんば 安気(あんき)ばな
どこが違う 政権代えて 民主主義
どこが違う 伊達に長年 生きとらん
どこでっちゃ 佐伊津弁な じきわかる
どこどこば 銭(ぜん)な巡って おっとじゃぃ
どこなっと 出掛けてみるか よか日和(ひより)
ところ狭し 足踏みざきも なか如る
ところ狭し 歳暮に仏間 乗っ取られ
ところ狭し 目当て年玉 孫曾孫(ひまご)
心太(ところてん) 細い天草(てんぐさ) 心太(こころぶと)
どさくさで わーが領土に きゃーしなし
年ァ幾つか 選り好みどま しとられん
年ァ幾つか 図体ばかり 太ぅなり
年ァ幾つか まだでん親の 脛かじる
年ァ幾つか ママて言うたりゃ どやされた
(とし)()かれ その場その場で 満(まん)・数(かぞ)
どしこでん 隠し財産 パナマげな
歳じゃある うったち晴れの しなはらん
歳じゃある 腰ゃいっちぇて 踊りよる
歳だけん そん口紅は 赤過ぎる
歳だけん 何が何でも 派手じゃろう
歳も歳 医者と仲良し なるばかり
歳も歳 これから先は 遠慮しゅう
歳ゃとらん 色気と食い気と 遊び気と
図書館に 行き先告げて パチンコ屋
歳寄った 言いたかことも 明日にしゅう
年寄りを 笑うちゃならん 行く道じゃ
ど素人 三味(しゃみ)を片手に クシャミする
ドス利()かせ サングラス掛け 鏡見る
徒然(とぜん)なか 無縁仏に 花手向(たむ)
土地のひと そこならではの お持てなし 熊日9/9
土地のひと 地域の良さに 気付かない
とつけむにゃ 爺が太刀打ち でくるかい
とつけむにゃ サンプルとにゃ えりゃ違い
とつけむにゃ 歳の差婚も 親子ほど
とつけむにゃ まぁだ十年 早過ぎる
とつけむにゃ 持ちもせんくせ 高級車
どっこいしょ 気合い入れ入れ 立ち上がる
どっこいしょ 尻が重くて 立てません
どっこいしょ 立つも座るも 手をついて
どっこいしょ 孫が気合いで 加勢する
どっこいしょ よいしょこらしょで気張りましょ
どっこいしょ 用事忘れて また座る
どっちじゃい 貰っくれた 来てやった
ドットコム 何処が混むとか 聞いてみろ
とっとっと ととこれ座ろ ドジ同士
とっとっと 孫の土産に きゃぁくりゅう
突風が わずかな髪毛(かみげ) 弄(もてあそ)
とても無理 清濁(せいだく)飲める 器には
ととこれけ 昔なじみが かたまって
となり村 案山子(かかし)が過疎化 カバーする
となり村 案山子(かかし)も村の 賑わいに
となり村 七割方が 高齢者
殿様気分 クラブのママも 金次第
殿様気分 揉まれ叩かれ 針刺され
跳び出すな 車は急にゃ 止まらない
とびついて 安す物買いの 銭打捨(ぜんうし)
飛び飛びに 興味ある記事 拾い読み
飛び飛びに 密生(みっせい)苗は 間引きさす
途方も無か 出世したもん 親に似ず
どぼくれた 鉛筆削る 肥後の守(かみ)
とぼけても駄目 証拠はちゃんと 掴んどる
とぼけても駄目 顔にウソだと 書いてある
泊まらんか 積もる話しで 夜も更()けた
泊まらんか 待っとる者も 居らんどが
泊まりがけ 主婦もたまには 小休止
泊まりがけ ペット可の宿 探し中
泊まりがけ ペットの餌は 二日分
とめられない 心に秘めた 恋心
とめられない 二人の誓い 堅かった
(とも)来たる 酒も肴(さかな)も 揃(そろ)えとる(論語)
共白髪(ともしらが) 誓うた妻が 白髪染め
共白髪(ともしらが) んだイヤばいと 妻茶髪(ちゃぱつ)
どら猫の 図々しさも 程がある
取り敢(あえ)えず ナマを一杯 チュウを呉れ
どりが良か あなたの色に 染めてみて
取り逃ぎゃた 掴(つこ)うだタコは 頭だけ
取り巻きの 猫が手招く 島の客
どりもこりも 塗ったくりよる 試供品
取るに足らん 内輪喧嘩は 犬も食ゎん
取るに足らん 内部抗争 お勝手に
穫れ過ぎて 銭がたなかもね 糞重(おぶ)
ドローンから 遊覧飛行 してみたい
ドローンから 宅配便で お買い物
泥だらけ 車はたぁだ 乗るばかり
どんこんならん 足腰終に ガタのきた
どんこんならん ブルーシートに 台風が
飛んではねて グリーンジャンボ 当たらした
飛んではねて 前衛書道ばしじゃろう
とんでもない 否定できない 被爆国
どんと来い 何でもござれ 資格持ち
どんと来い 町の歴史は 俺に聞け
どん腹は しゃっしゃっとって 高ざるき
どんぴしゃり オレの体は 既製向き
どんぴしゃり 既製で合うて 安上がり
どんぴしゃり こうとか柄の 有りぃろう
どんぴしゃり 似合うた蓋の 見付かった
なぁおまえ 先に逝()たとく ぼちぼちけ
なぁる程 相手が一枚 上だった
なぁる程 言われてみれば そがんじゃる
なぁる程 言われん訳が 判ったぞ
なぁる程 言わんはずたい 照れ臭しゃ
なぁる程 男に解らん こともある
なぁる程 親に言われん 訳がある
なぁる程 親の言うごつ せにゃいかん
なぁる程 俺の仕掛けじゃ 釣れんはず NHK2/23
なぁる程 柿(かき)と柿(こけら)は 似て非なり
なぁる程 口裏合わせ しとったな
なぁる程 事は解決 しとるふう
なぁる程 こりゃ袖下(そでした) 貰()ろとるな
なぁる程 筋書(すじがき)通り じゃったばい
なぁる程 銭がたあった 長ごもてた
なぁる程 どうも様子が 変だった
なぁる程 並んだ甲斐(かい)が あったばい
なぁる程 似合うた鍋(なべ)も 蓋(ふた)もある
なぁる程 寄っ付かん筈 寄付貰い
なぁる程 落語のオチは 唸(うな)らせる
なぁんでか 惚()けると惚()れる 字は同じ
内緒内緒  お誕生日の サプライズ
内緒内緒 嬶(かか)に知るれば 大(うう)喧嘩
内緒内緒  口は堅いが ばらしとる
ナイスナイス コツがつかめた 如()たるふう 熊日5/27
ナイスナイス どうやら先が 見えてきた 熊日5/26
長生きし 曾孫(ひまご)の面(つら)が 見ゅう如()たる
長生きに 溜息漏らす 罰被(ばちかぶ)
長生きは 想定外の 皆保険
長居は無用 新婚さんが 欠伸さす 熊日10/27
長居は無用 サービス残業 多すぎる
長い夜に 一緒に欠伸(あくび) 老夫婦
長すぎて 介護する身も 本人も
長すぎて 呉れた積もりで 諦みゅう
長すぎて 杯ゃ持った まましゃべる
長すぎて そがんにゃ私 待ちきらん
長すぎて そっちゃ辞みゅうて 言わっさん
長すぎて 電話したあと またメール
長すぎて トイレに立つ人ばっかり
長すぎて 箒立てても なんのその
長すぎて 三重に巻いても 余る帯
鳴かず飛ばず 爪は隠した ままじゃった
なかなか減らん 借りる相手を 間違うた
なかなか減らん 払いに行って またツケか 熊日7/14
なかなか減らん 水を飲んでも 肥るたち
泣きたいよ 収穫前に 梨落下
泣きたいよ 二重にローン 抱えなん 熊日10/11
鳴き止まん 耳の中には 蝉がおる
無くならん 娑婆(しゃば)の諍(いさか)い 扱()き下(おろ)ろし
無くならん ちゃんと蓄(たくわ) しとったつ
無くならん 埋蔵金な うんとある
長ご生ゅう 鶴千年亀万年
()ご生きる 積もりで買うた 高級車
()ごうなか 生きとるささは 楽しもだ
()ご長ごう 苦虫(にがむし)噛うで 歯の抜けた
()ご短(みじ)こ 中々無かな (そろ)たつは
()ご保()てた 高っかがたあった ランドセル
()ご保()てん 無塩(ぶえん)な小切って じき喰わにゃ
情けなか 男つくって 逃げられた
情けなか 男やもめにゃ 蛆(うじ)がわく
情けなか 針のみんぞが 見えんとぞ
情けなか ヤマト横綱 居らんとか
無し無しの 銭(ぜん)ば盗人(ぬすと)に 押()っ盗()られ
茄子(なす)の花 千に一(ひと)つの 無駄もなか
灘の鯖 天領武士も 舌鼓
菜種梅雨 なわしたチョッキ 出して着る
夏が来りゃ やっぱり冬が よかち言う
懐かしい 教育勅語 覚えとる
懐かしい 子どもが歌う 春よ来い
懐かっさ 小学唱歌の 大合唱
成ったごつ 栄枯盛衰 世の習い
納豆喰う 身体に良いと 納得し
成っとらん スマホ見ぃ見ぃ 聞く訓辞
夏の川 嘗めてかかれば 一大事
夏の川 水遊びする 子もまばら
夏遍路 うがい薬の 麦般若
夏休み 子どんが声の とんとせん
夏休み 孫が曾孫(ひまご)を 引き連れて
何ぃならん 吾がで決めとる 第三者
何が何でも 国技だったら 横綱に
何が何でも お家芸なら 金メダル
何食わぬ顔 ニンニク食うて よう喋る
何食わぬ顔 眼の縁ゃ紅う なっとらす
何様(なにさま)か 柏手(かしわで)じゃろか 合掌(がっしょう)
何様(なにさま) (なん)さま伸()すの 横着っか
何するか 思い出せずに 元の位置
何はさて置き インフラ整備 食確保
何はさておき 家族揃って お正月
何はさておき 最低限の 衣食住
何はさておき 一風呂浴びて 飲み掛かろ
何はさて置き 避難グッズは すぐ側に
鍋を囲んで 家族団らん 水入らず
鍋を囲んで 酒は温めの 燗でいい
生臭(なまぐさ)() 酒の肴(さかな)に ひと小切り
 女の武器じゃ なくなった
涙 気丈な妻を 演じ切り
 決して他人には 見せられん
 その手に弱い 男衆
 見られたくない 胸の内
 やっと努力が 報われた
南無大師(なむだいし) 同行二人(どうぎょうににん)で 遍路(へんろ)する
舐めとらす 怪我さっさんと よかがねえ 熊日6/20
舐めとらす 安物ばかり 薦めらす
舐めとらす 独りよがりで 蚊帳の外
名も知らん 草花なりの 春がある
名も知らん 意味もわからん 歌ばかり
なりゆきで 会長せにゃん 羽目になり
なりゆきで 結ばれた妻 そのまんま
なりゆきで 結ばれちゃった できちゃった
なりゆきで 彼女の部屋で 目が覚めた
成る程ね 説得力の ある話
なるほどねえ スマホが孫の 知恵袋
なるほどねえ にわか仕込の 知恵不足
()れたもん イビキ歯ぎしり 気にならん
()れとらす 話し上手で 聞き上手
成れば成る 辛抱(しんぶう)する気に 金がなる
なん掛かり ようよしズボン 履き替える
難儀して 子は大学に 遊ばせて
何気なし 額縁裏に 手を伸ばし
何気なし 風邪引いとって 風呂(ふれ)(ひゃぁ)
何気なし 襖開けたりゃ 着替え中
何事(なんごつ)や いって集(たか)って 見たむなか
何しゅうに 子に残そうて せんちゃよか
何しゅうに 黄泉(よみ)で使えん 銭()めて
何しようか 家は退屈 出れば銭何しようか 熊日5/19
何しょうか 出掛けようにも 外は雨
何ちゅう事ッか 熊本城も うっ崩()えて
何ちゅう事ッか のらりくらりの 言い逃れ
何てさな 聞こえん振りで 地獄耳
何てやぁ 俺(おり)がすっとに ケチ付くる
なんでんかんでん 都民ファースト 洗い出す
なんでんかんでん マイナンバーが 管理する
何となく 嫌な予感が しよったと
何となく 胡散(うさん)臭い 儲(もう)け口
何となく 大学までは 出たけれど
何となく 頼りなさそう あの素振(そぶ)
何となく テロの標的 ジャパニーズ ネット句会2月
何となく B型そうな マイペース
何となく 不安が過()ぎる 胸騒ぎ
何となく 結ばれそうな 赤い糸
何度も何度も 入れ歯一本 入れるのに 熊日9/20
何度も何度も 打上げよるが 金持ちね
何々(なんなん) 買い物(もん)すっと メモしとく
何遍も 枯らす鉢植え つい買うて
何遍も こそくりながら 使いよる
何も彼(かん)も 親なればこそ 出来(でく)る世話
何も彼(かん)も 為()ぃ得んこつぁ 神頼み
何も彼(かん)も 専業主婦も やおいかん
何も無か 今日どま早う 寝てみゅうか
似合わない あまりに違う 鍋と蓋
似合わない 着こなし効かん如てなった
似合わない 自分の歳も きゃぁ忘れ
似合わない そがにゃ売り子は 言わんだろ
(にぎ)やかさ 柏手(かしわで)(ひび)く 初詣(はつもうで)
(にぎ)やかさ 勝った勝ったで 舞い上がり
(にぎ)やかさ 特売場に 人の波
逃げまくり 頭半分 刈り残し
逃げまくり 痛(いた)か豆粒 鬼は外
逃げまくり 犯人逮捕 それまでよ
逃げられん ここは男が 引き受けた
逃げられん 蒔いた種は 刈り取らじゃ
二次会は 愚痴もお酒も 零しおる
にじり寄り やっぱ美人の 側がええ
にじり寄り 利権の甘い いい香り
二代目も 経営不振 父さん似
日没に 八十八の 遍路(へんろ)()
日曜日 まぁだ寝足()らん そうなもん
二度三度 声のボリューム 上げおらす
二度三度 自然の猛威 なすがまま
二度三度 振ってすためて 舐りおる
二度三度 見放したのか 神仏 
二の膳付き 後の魂胆 見え隠れ
二の膳付き 一度で良かが お招()ばれに
二の膳つき おもてなしなら 遠慮無く
にぶい人 乙女心を 察してよ 熊日3/7
にぶか人 抓(つね)ったのに ああ痛か
日本人 標的にする テロリスト
入所後は 老いらくの恋が 花盛り
似れば似る 親に似ん子の おるもんか
似れば似る 五百羅漢に 俺の顔
人気者 面(つら)が物言う 無理が利()
ニンニクは 口にゃ美味かばっ 臭うぃね
ぬいぐるみ どっちが抱っこしているの
ぬいぐるみ ふんわり感に 癒される
抜かりは無か 領土交渉 見合う紐(ひも)
抜かりは無か 吾が貰い分 握っとる
脱ぎ捨てて 朝の寒さは 嘘(うそ)ん如()
(ぬく)うして ひっちぃてどま 寝られんぞ
(ぬく)めて喰う 昨夜(よんべ)んカレーの 残りもん
(ぬく)もって 冷()めた湯たんぽ 邪魔(じゃま)になる
抜け替わり 出番待っとる 永久歯
抜けとらん 運転すれば 引っかかる
抜けとらん 転んでも 只では起きん
抜けとらん 貰えるモノは 何だって
抜け出せん 淡島さんの 薄笑い
塗ったくり 試供品な 片っ端
(ぬる)みだし 神経痛も 大人しか
(ぬる)みだし 梅花こぼるる 迎え梅雨
濡れ落ち葉 アッシー君に 天下り
願いごと 神仏とは つきあえん
願いごと 神も仏も そっぽ向き
願いごと 努力もせんで 叶おうに
根が真面目 石部金吉 地で行かす
根が真面目 とんと冗談 通じらん
願わくは 感謝の心と 佛心と
願わくば 患(わずら)わでにゃ ピンころり
寝苦しか 嬶の寝相(ねぞう)の 見苦しか
猫かぶり 騙され方も 知っちゃおる
寝ころんで テレビは横に ならんどか
寝ころんで 梅雨の明けんと 気の塞ぐ
寝ころんで 猫も退屈 しとるふう
猫だまし 張り手搗()ち上げ 横綱が
猫ん如()て 勝手気侭(きまま)に 過ごしたか
猫ん如()て 自由気儘(まま)に 居場所替()
寝静まり これで仕事の 捗(はか)が行く 熊日3/18
寝静まり 振り子の音に 目が冴()える
寝静まり 夜回りの声 恙(つつが)なく
寝正月 ダルのひっ付き 重いジゴ
寝たっきり 悠々自適(ゆうゆうじてき) 高いびき
寝付かれん どうも気のある ふうだった
寝付かれん 何もなかった 初デイト
寝付かれん 待っているのに 未だ来ない
熱帯夜 節電よりか 吾が身体
熱帯夜 寝ゴザが何処(どけ)か あった筈
熱帯夜 腹の中から 冷やしよる
ネット野次 見て見ん振りが できんとか
寝とっても 妻は領土を 占領し
ねぶうなった お休みなさい 安らかに
寝坊して 事故渋滞の 所為にする
寝坊して 生活リズム きゃぁ狂う
寝坊して 昨夜の酒が 祟っとる
ねまっとる 口より先に 鼻先に
眠られん 医者に行くまで 昼寝する ネット句会8月
眠りこけ 夜半(よわ)の雷 知らじゃった
眠れない 余りに羊 多過ぎる 第6回ねむり川柳
眠れない とうとイビキに 逃げ出(じや)ぁた
眠れない 羊が人を 数えよる
眠れない 優しい妻が 吼えだした
寝る間も惜しみ 生活の足し 手内職
寝る間も惜しみ 大学受験 パスさした
音を上げて きつか仕事に 耐えきらん
音を上げて もう加勢には 来んだろう 熊日5/9
年賀状 達者(たっしょ)ぅしとれば そっでよか
年賀状 年ごとに減る 同期生
年賀状 孫甥姪(おいめい)が 増えたもん
年金様々(さま さま) 肩叩く孫 有り難や
年金な 吾()がおろ使うて 子に孫に
ねんぞくな 稼ぎも得んで 高級車
ねんぞくな 下(くん)だり向きは まだ早か
ねんぞくな 師匠の恩な きゃぁ忘れ
年度末 何処(どこ)も彼処(かしこ)も 掘り返し
年度末 犬もさるけば 工事中
念のため メール見たかと また電話
農機具の ローン払いに 出稼(かせ)ぎに
農作業 一人でせんちゃ 加勢(かせい)すって
飲ぅで食()て 酔ぅて唄ぅて 素寒貧(すかんぴん)
飲ぅでみゅう 体に良かと テレショップ
脳天気 軽口叩く 会議場
()うなった 欲も得も 心配も
()うならん いくら引いても また生ゆる
のうのうと 借りたお金も 返えさんで
のうのうと 食()ちゃ寝食()ちゃ寝の 気儘(きまま)
のうのうと シルバー席に ガングロが
のうのうと 人の手柄は 吾が物に
のうのうと また尻拭い させおって
ノータリン 同じ間違い またさした
ノーリターン 本を貸す馬鹿 返す馬鹿
退()き給(たま)え 下()んだり向きは まだ早か
退()き給(たま)え 世代交代 妨ぐる
退()き給(たま)え そこはシルバー 指定席
のけぞって 誰も相手に して呉れん
残さんで 喰て仕舞わんば ねまるばい
残っとる いっときゃ古米 喰わんばん
残っとる 飲み上げたろう 戻ろうだ
残りもん 勿体(もったい)のうして 痩せられん
残り僅(わず) 家さん連れて 帰ろうか
のさっとる 女ばかりか 苦労にも
のさっとる 富豪(ふごう)でイケメン ババァ抜き
のさっとる 主人と子にも 姑(しゅうと)にも
のさっとる 晩酌だけは 欠かし無し
のさん 去年新築 したばかり
のさん 今宵は何処で 車中泊
のさん 住所不定の キャンプカー
のさん 二重にローン 払わにゃん
のさん ブルーシートが 吹き剥がれ
のさん 水も電気も 飯もない
のさんぞう おろいかとこは よう似とる
のさんぞう 仕込み上げたら 辞めていく
のさんぞう 避難先まで 焼き出され
のさんばい 避難所暮らし 三年も
のすこっか 遺産は呉れろ 親は看ん
のすこっか 消費税の また上がる
ノックする こがん時間に 誰っじゃろか
喉から手 後腹(あとばら)覚悟 決めらした
喉から手 今の稼ぎじゃ 足の出る
喉から手 切り盛りしても 無理は無理
喉から手 乱れ生しじゃ 我慢せにゃ
喉から手 ようも飲まんで おりきった
野に山に 花鳥風月 衣替え
野に山に 春を忘れず 花が咲く
延ばし延ばし とうと手遅れ だったげな 熊日6/4
延ばし延ばし もう催促も 嫌になる
伸び盛り 鴨居にお辞儀 せにゃならん
伸び盛り つんつるてんの 服着とる
伸び盛り 縫い上げ解いた 形のある
伸び放題 髪毛(かんげ)も髭(ひげ)も 生()え被(かぶ)
のほほんと 何時(いつ)の間にやら 日の暮れて
のほほんと 娑婆はそがんにゃ 甘うなか
飲み会と 言えば閃(ひらめ)く 酒の菜(しゃぁ)
飲み会の 酒は飲うでも 飲まるんな
飲み代(しろ)は 昔ゃ酒代 今薬代
飲み足らん 酒はまだかて 喚(おめ)きよる
飲みなっせ 昔ゃ徳利(とっくり) 今薬
飲みゃえんと ひっくり返ゃて 返さした
飲み屋発 飲酒運転 地獄行き
飲み忘れ 残った薬 ゴミ箱に
乗り遅れ 極楽行きは 満員ぞ
乗り気満々 気立ての良さに 惚れられた ネット句会3月
乗り気満々 見合い作戦 ツーショット
乗りたがる ハイブリッドと よか女御(おなご)
乗り易(やす)か 人の煽(おだ)てと 口車
()(れん)のゆ 二つに分けて ひとっ風呂
のん気な人 焦るみんなが お気の毒
のん気な人 空気読むのは 窮屈だ
のん気な人 死期を忘れて 百歳に
のん気な人 急いてヘマした 奴笑う RKK11月
のん気な人 そんなに急いて どこへ行く
飲んじゃ寝 喰うちゃ寝して また太る
飲んだろか 塵籠見たりゃ 飲うどった
パーフェクト 世界の不思議 探し当て
バーベキュー 孫の喜ぶ 顔見たさ
バーベキュー ミディアムなんて 言うとれん
バーベキュー 焼き役さんにゃ のさらない
バーベキュー やっぱ海鮮 浜んこら
バーベキュー レアで食わんと 他人の口
倍返し エビを贈って 鯛貰う
倍返し 小言無視して 大事に
バイキング すでに別腹 決め込ます
バイキング マナーは皿から こぼれよる
バイキング 勿体ないを 盛り込んで
バイキング 旨()まかりそうで 取り過ぎる
廃校(はいこう)の 跡地に残る 金次郎
ハイそれまで 三人居ても 猿知恵か
ハイそれまで どうも勝ち目は なか如たる 熊日3/16
ハイハイ 犬が這い方 教えよる
ハイハイ えらい気安う 引き受けた
ハイハイ どうせ私が しまえじゃろ
ハイハイ 二度と浮気は しまっせん
ハイハイ 孫よ早よ立て 早よ歩け
ハイボール 好きな貴方が ダイスキー
ハイヤ節 踊ってハイヨ 元ハイヤ
入りきらん 器に合うたしこ貰え
入りきらん タダなら欲が 加勢さす
入りきらん 立ち見席でちゃ 仕方なか
入りきらん 服に合わせて ダイエット
蝿叩き 上にとまった 憎い蝿
這えば立て 立てば金喰い 虫となり
歯痒(はがい)かね 日本横綱 居らんとか
馬鹿たれが 来世もあたと 添うていう
馬鹿たれが 我が子思わん 親おらん
バカぢから ドアの取り手が 捻りきれ
バカぢから 太鼓の革を 打ち破る
(はかど)らん 朝の段取り 拙(まず)かった
(はかど)らん 遊(あす)びほどきの 手内職
(はかど)らん 材料不足 手間不足
(はかど)らん 夜鍋(よなべ)せんなら 間に合わん
(はかど)らん 領土問題 戦後処理
バカなこったい 生きる権利か 核保有
バカなこったい 手の内見せる 知る権利
馬鹿にして 先に生まれりゃ 先生か
歯が抜けて 「愛すてる」とは  本心か
ばかばかしか ガソリン価格 税三つ
ばかばかしか 農機具代の 出稼ぎに
墓参り 造花供えて 年一度
馬鹿らしか 毛生え薬は 銭う捨()
破顔一笑 辛さきつさも 吹き飛うだ
破顔一笑 美人じゃなかが 飽きのこん
破顔一笑 美人じゃなかが やっぱよか
馬鹿んごて 愛しとるてや 気味悪か
馬鹿んごて 飲んで知らんて あるもんか
馬鹿んごて 曲がったこたぁ しちゃおらん
薄情(はくじょう)か そがん子産()った 覚(おぼ)ゃ無()
薄情(はくじょう)か よかときばかり 諂(へつろ)うて
爆睡 夜半の雷 気付かない
薄氷 足を抱えて 渡りおる
薄氷 ミシッとヒビに 後退り
舶来も 安い時計も 五時は五時
半夏団子(はげだご) 荒神さまに お持て成し
禿()げてきた 惜しいこたした 白髪抜き
(はげ)まされ 立ち直らんで どうするか
(はげ)まそう 坊さん将(まさ) 修行中
(はげ)みよる 子育てよりも 子づくりに
歯痒(はげ)らしか 鹿(しか)が徒(あた)して 仕方無か
歯痒(はげ)らしか どりゃやってみろ 俺(おり)がする
()けらした 若づくりしても この程度
箱根路を タスキ繋(つな)いで 走りぐら
ばさらっか 側でにゃ仕事 できんばい
ハシゴ癖(ぐせ) 昔ゃ飲み屋 今病院
ハシゴ酒 三軒までは 覚えとる
場所が無い 神も仏も 引っ越せん
場所が無い 花は写真で 我慢する
場所が無い 北海道に 来ん相撲
始まった 自慢話は 耳に鮹
走りぐら 何時も後から 二三番
走りぐら まだ孫たちにゃ 負けとらん
恥ずかしい こがん土産(みやげ)じゃ 遣()られんぞ
恥ずかしさ 学もなければ 知恵もない
恥ずかしさ 厳しい批判が ブーメラン
恥ずかしさ これじゃ国技と 言われんぞ
恥ずかしさ 素顔のままで インタビュウ
恥ずかしさ 大の大人の するこつか
恥ずかしさ 突っ掛けとって 待ったする
恥ずかしさ 普段着のまま はち来とる
恥ずかしさ 周りはお偉方ばかり
恥ずかしさ 礼節欠いて おらんどか
バス時間 遅れてくれて だんだんな
バスも通わん イノシカチョウばしじゃろうか
バスも通わん 自給自足で 暮らさるる
バスも通わん 静かに余生 送りよる
バスも通わん 住めば都で もう慣れた
バスも通わん 自分の足が 頼りです 熊日4/5
バス旅行 降りるたんびに 土産(みやげ)買う
(はそ)うでくれ 旅行に合わせ 初頭
パソコンで 綺麗に打って 誤字だらけ
パソコンな ちゅうりこうり 為()いならん
パソコンを 筆字(ふでじ)教えた 子に習う
肌寒(はだざん)か 伊達(だて)の薄着で 風邪(かぜ)ひいた
働き者(もん) 暗か内から 我慢出さす
パチンコで 損した時ゃ 黙っとる
はっきりせぇ 常々言うて 聞かせとる
ハックション 口より先に 股押さえ
ハックション パンツの紐(ひも)を ばっ千切り
八卦(はっけ)()い 残った年も 来る年も
初参加 若輩たちに 丁寧語
抜歯(ばっし)して 酎で消毒 口濯(ゆす)
初スイカ 何人からも 叩かれて
ハッスルして やっぱり餅は 杵搗きぞ
歯つっこう とうと吾が歯は 無()うなった
果行(はってぇ) 台風一過 日本晴れ
抜擢(ばってき)も お偉(えら)いさんの 匙加減(さじかげん)
パッとせん 見せとうはなか 通知票
初日の出 あれもこれもと 願い過ぎ
初日の出 お願いよりも 先ず感謝
初孫の エコー写真に どっちかな
初詣(はつもう)で 今年ゃ宮ば 替()えてみゅ
初詣(はつもう)で 二千円がと 拝(おが)ん申()
初詣(はつもう)で 願い事より 先ず感謝
初詣(はつもう)で 孫の分まで 頼ん申()
バツ悪か まさかの所で 出会(でっくゎ)せて
派手かろか 取っ替えひっ替え 胸に当て
派手かろか 見てる人など いやしない
ばてぐるい 我慢しきらん 如()てなった
ばてぐるい 俎板(まないた)の鯉 逃げられん
バトンタッチ 一号橋の 渡り初め
バトンタッチ かかぁ殿下が 楽じゃある
バトンタッチ 男子四百 次は金
バトンタッチ 都民ファースト 頼んだぞ
バトンタッチ ひまわり9 期待され
バトンタッチ もうトランプが 走り出す
花植えて 後の管理は きゃぁ忘れ
花植えて 水やり忘れ また枯らし
花咲爺 死んで花実(はなみ)が 咲くもんか
花盛り どうか二三日(にさんち) 降りなすな
放し飼い ちった手綱の 緩め過ぎ
ハナシどん 噛までにゃ飲ぅで くっちゃべり
ハナシどん 歯茎でナマコ 追い回し
洟垂(はなた)れて テカった袖で また拭(ぬぐ)
花便り あってないよな 開花時期
花便り 春はそこまで フクジュソウ
花便り 雪割草が 春を告げ
バナナかな バナナばな んまかばな
離れ島 演歌流して 店の来る
はなれ業 五輪と軍事 一緒くた
はなれ業 制裁決議 何のその
花を撮る 十七・八に 目をつけて
歯の疼(うず)く なんなら酒で うがいせろ
歯の抜けて 流動食が よかごたる
母親の 遺影に今日も 声掛けて
母強し 命を掛けて 産み育て
母の味 妻が嫁御が 受け継いで
母の顔 何時もにっこり 穏やかに
母の字の 二つの点は おっぱいぞ
はひふへほ 二乗で笑え わっはっは
はまっとる とうと本榧 張り込うだ
浜ん河原(こら) アサリ漁(あさ)って 自給食
刃向(はむ)かえん やっぱ原発 稼働さす
歯向(はむ)こうて どうせ勝たんた わかっとる
早ァもん 抱いた子がもう抱いてきた 熊日12/3
早ァもん (ひい)爺さんに きゃあなって
早起きし 三社詣りに 行()たちくう
早かれ遅かれ 子が片付けば 親の番
早かれ遅かれ みんな一度は 行く冥土
早仕舞い 遅い開店 効率化
早過ぎた 炬燵忍べりゃ この寒さ
早過ぎた もちった生きて 欲しかった
早とちり 娘の吐き気は 二日酔い
早寝遅起き オールナイトの 夢見とる ネット句会7月
早ょせろ 遅い助けは 助からん
早よせんか そんならそうと 早よ言えよ
早よ寝てみゅ テレビ見るより よか夢見ゅ
腹癒(はらい)せに あらん方さん 道教え
腹一杯(いっぴゃ) アイスクリーム 別腹に
腹一杯(いっぴゃ) 痩せる薬も 効き目無か
腹下し 梅エキス舐()め 利()いたふう
腹拵(こしら) がまださんなら しこなさん
腹拵(こしら) 夜なべしてでも 仕上げなん
腹熟(こな) 初湯になっと 行たちくう
腹熟(こな)し 一汗かかにゃ 飯ゃいけん
腹探り 出方次第で 引っ込むる
腹損(そこ)ね 得知れんもんば 食うでたぁ
腹八分 残りの二分は 薬分
腹八分 解っちゃいるが 手が伸びる
バラバラ 希望持てない 離党組
腹減った ある物なみんな たいらげた
腹減った 金が無い時ゃ 武士の振り
腹減った 新陳代謝 フル稼働
腹減った 育ち盛りの 胃は二つ
腹減った 並うで待っちゃ 居りきらん
腹ん塞く 鯖の刺身に 当たらした
腹ん立つ 俺が俺がの 我を捨てろ
腹ん立つ 核保有して しこっとる
腹ん立つ 儘にならない 吾がごちゃぁ
馬力を出して ご破算だけは 願い下げ
馬力を出して 町の復興 見えてきた
バリュウムも まぁまぁの味 飲み慣れて
春一番 吹きつらかして ゴミだらけ
(はる)うても 払(はる)うても来る 請求書
春うらら 桜も夜鍋せにゃならん
春うらら 日向(ひなた)見つけて 猫昼寝(ひんね)
春が来た 炬燵なおして また出して
春財布 診察券で 膨れとる
春たけなわ 花鳥風月 愛()で一句
春たけなわ 心うきうき 気はそぞろ
春たけなわ 白黒の娑婆(しやば) カラフルに
春の夜の 儚(はかな)き夢の 腕枕
春は朝 夏は夕暮れ 秋は夜
春はそこまで 選挙の顔が ちらつかす
春はそこまで 花の開花を 待つメジロ
春はそこまで 復旧のメド 立たんまま
春はそこまで 平和が続け 平成後
春はそこまで 雪の下から フキノトウ
春よ来い 鼻歌も出る 早春賦(そうしゅんふ)
春らんまん ウメモモサクラ まいっどき
春らんまん 谷間に響く 子らの声
晴れ姿 見せたかったろ 亡き母に
晴れ間には 鉢花たちも 日向ボコ
(はわ)いても 溜まれば溜まる 銀杏(いちょう)の葉
(ばん)カラー 高下駄履いて 破れ帽子(ぼし)
万歳(ばんざい) お手上げしてる 解散日
万歳(ばんざい)か 降参(こうさん)なのか はっきりせぇ
万事休す もう辞任せにゃ しよんなか
万事休す 田植えを前に 田の地割れ
万事休す 避難所までも うっ潰れ
晩酌に やっぱお燗ば つけまっしゅ
晩酌は 息子と同じ量(しこ)飲ます
絆創膏 貼った貼ったの 相撲取り
半世紀 回顧(かいこ)記録は 反省記
半端(はんぱ)じゃか 飲ぅだ酒瓶(さかびん) 五万本
冷え込()うで 炬燵(こたつ)が足を 引っ込()うだ
冷え込()うで 出るのも億劫(おっくう) 炬燵番(こたつばん)
冷えこくり どこもかしこも ひっ縮み
日が沈む シャッターチャンス きゃー逃(のが)
日が昇り 生かされつつも カテーテル
日が昇り 生かされている 有り難さ
日が昇り 老いさらばえて 生かされて
日が昇り 諸行無常に 暮れていく
日が昇り まだ片づかん じれったさ
彼岸会(ひがんえ)にゃ だいぶ身感(みがん)も 良うなって
彼岸(ひがん)(すぎ)ゃ 何処(どこ)も彼処(かしこ)も 草だらけ
引き合わん 送り迎えで 飲ませくゎせ
引き合わん 加勢に行って 風邪もろた
引き合わん 筋肉痛で 医者通い
引き合わん 講釈言うて おろ捌け
引き合わん 五人育てて 誰も看ん
引き合わん 子は大学に 遊ばせて
引き合わん 残業しても 飯も出ん
引き合わん 酒豪も下戸も 割り勘か
引き合わん たばこ時間の 多すぎる
引き合わん 手の込む仕事 したがらん
引き受けて 何の役にも 立っとらん
引き合わん 年金貰う前死んだ
弾きもせん ピアノは遂に 引き取られ
卑怯だよ 疑惑隠しの 解散か
卑怯だよ 排除の論理 踏み絵まで
卑怯だよ 名も実もとられ 魂も
卑怯者 胸糞(むなくそ)悪か 腹ごなし
引けば引く いっちゃったとは 太かった(phishing
被災地に 真っ先に来い 春日差(ひざ)
膝カップ 揉()み解(ほぐ)したりゃ おろ痛か
ひざ小僧 傷が腕白 物語る
ひざ小僧 抱いて寝た夜に さようなら
ひざの上 ばかいあいする 孫同士
ひざの上 日向の縁で 耳垢とり
ひざの上 我が物顔の ニャン五郎
ひだるしゃ 唐芋(からいも)喰うて 鰯(いわし)ん菜(しゃ)
ひだる腹 冷や飯ばって 美味かった
ヒチ諄(くど) 何年謝罪 せろてかい
ひちくどさ 同じ話を もう五回
ひちくどさ 聞こし召したか ヘゴの露 ネット句会12月
ひちくどさ たいぎゃたいぎゃで 諦めろ
ひちくどさ たいぎゃ酔いの まわらした
ひちくどさ 何遍謝罪 せにゃんかい
ひちくどさ レコード針の 替え時ぞ
七五三 おんぶに抱っこ 手を引いて
七五三 産()てば産()ったり 二つぶせ
七分咲き 誰か桜を 折ったとは
ひちゃかちゃ 神も仏も 知らぬ振り ネット句会4月
ひちゃかちゃ キレイさっぱり 捨てました
ひちゃかちゃ ばてぐるうたつか 肥後ナマズ
引っ掛けた 噛みもせぇでん ひん飲うで
引っ掛けて 帰るつもりが ついハシゴ
引っ掛けて ちょっとだけよが 午前様
引っ掛けて やっと似合うた 嫁貰た
ピッカピカ 一年生に なったとね
ピッカピカ 散髪代は 負からんか
ピッカピカ 赤色灯は パトじゃかか
ピッカピカ 電灯無用 エコロ爺
ピッカピカ フラッシュ炊けば 乱反射
ピッカピカ 床も廊下も 磨き上げ
ピッカピカ よか日和しか 乗らっさん
ひっ切り無し 帰省車両が 数珠繋ぎ
ひっ切り無し 苦情電話の 鳴り止まん
ひっ切り無し ジャンボジェットの 離着陸
ひっ切り無し ちった俺にも 喋らせろ
ひっ切り無し 杖突いてどま さるかれん
引っ込うで 年寄りの出る 幕じゃなか
引っ込んで ここは私の 出番です
引っ込んで 根掛かりさせた そうにある
ひっちぃて 若っか者なら 兎も角も
ひっぱりだこ 神スイングの 始球式 
ひっぱりだこ メジャー移籍か 二刀流
秘伝てな 並うだっちゃ 喰てみたか
一足遅れて 慌てる乞食笑い居る  
一足遅れて 御衣光桜 真似て散る
ひと足先 かき氷屋の 店開き
ひと足先 ちゃんと棺桶 用意さす
人一倍 稼ぎもすれば 飲みもする
人一倍 苦労が実り 花開く
人一倍 する事ぁするが 言いもする
人一倍 練習量を こなさした
ひと口が 旨そうばって また太る
ひと口が もうひと口が 欲しくなり
ひと口の 積もりが遂に もう一本
他人(ひと)(ごつ)ば 何さすとじゃい 世話なこつ
人だけが どうし忙(せわ)しか 猫は暇(ひま)
一つでん 覚えたことは 荷にならん
ひとっ走り 酒が切れたか その早さ
ひとつひとつ 思い出詰まる 品ばかり
ひとつひとつ 他人の仕事に ケチ付ける
ひとつひとつ リボンを付けて プレゼント
ひとつふたつ いいとこ見つけ 誉めてやれ
ひとつふたつ 欠点ぐらい 誰もある
ひとつふたつ 妻に内緒に しとったつ
ひと通り 飲む打つ買うは ご卒業
人並みに 出すとは出して おろ貰え
他人(ひと)の世話 一銭がつも ならんとに
人の道 恩を忘るな 義理欠くな
人の世は 塞翁が馬 常無らん
一肌脱いで 次代へ残す 技教え
一肌脱いで 伝承芸を 伝授さす
一肌脱いで まぁたカップル 取り持たす
一目惚れ 飽きもしないで よう持てた
一目惚れ 毎日見ても 見飽きせん
ひとり言 つまの位牌に 語り掛け
ひとり言 問答してる 猫相手
独り立ち おんぶに抱っこ それまでよ
独り寝て 逢えぬあなたの 夢を見る
独り寝の 夜長を耐えて 夢うつつ
(ひと)り飯(めし) 手っ取り早か 冷や奴
日向ぼこ 雲よお日様 隠(かく)さんで
日向ぼこ 先に猫から 場所取られ
日向ぼこ 日照権を 勝ち取らす
日向ぼこ 日焼け止め塗り サングラス
日向ぼこ ビルの谷間で 場所探し
避難先 住所不定の キャンプカー ネット句会6月
避難先 普段着なんの 持っとらん
避難して キャンプ経験 役立った ネット句会6月
ひねくれて せろと言われりゃ いやになり
火の側と 女御(おなご)の側(そば)は 離れ得ん
火の伽(とぎ)と 仏壇の花 切らすまい
日の長んか 孫が来んなら 徒然(とぜん)なか
火の用心 寒い深夜に 有難う
火の用心 確認油断気のゆるみ
日の悪か 卯みそ寅酒(とらさけ) 辰油(たつあぶら)
批判続出 資源開発 軍事基地
批判続出 面倒見たよ 飴と鞭
暇暮らし 孫の守して いっちょらす
暇さえあれば スマホは離しきらっさん
暇さえあれば 釣竿持って 出かけおる
暇じゃある 他人が何しゅぞ 勝手じゃろ
暇だけど することもなく 狂句詠む
暇潰(ひまつぶ)し パチンコなっと 弾こうか
閑になりゃ 忙しかつが やっぱよか
ヒマワリの 最後介錯(かいしゃく)(つかまつ)
日捲(ひめく)りが また剥()ぎ取られ 師走風邪(かぜ)
日捲(ひめく)りの 余命カウントダウンする
百円で 善行気分 募金箱
百均で 何でも揃う なかたなか
百歳が 居て赤ちゃんが居ない里
百歳の 大往生(だいおうじよう)に 子が拍手
百姓は お天道(てんと)さまに 機嫌とり
百姓は 人のさすごて すれば良か
百八の 煩悩(ぼんのう)払う 除夜(じょや)の鐘
百薬の長さすがは 医者いらず
百薬の 長と言えども 過ぎりゃ毒
冷や酒と 親の意見は 後で効()
冷やソーメン 冷えたビールに 冷や奴
冷や水て 言われんごてしゅ 隠居(いんきょ)の身
ヒヤリした ガードレールが 近こう寄る
ヒヤリした センターライン はみ出とる
ヒヤリする 一歩違えば 谷底ぞ
病院じゃ 半額セール 無かもねろ
病院を あちこち替えち きゃぁ死んだ
(ひょう)げとる 火男(ひょっとこ)踊り 撮っとこう
表彰す 煮付け綺麗に ()たで賞
(ひょう)降らせ 雷様が あざ笑ひ
病名に 加齢ちゅうとが あっちゃろか
ひょくーっと こがん時間に 誰だろか ネット句会6月
ひょくーっと ハンドル持った まま逝った
ひょくーっと 元カノからの イーメール
火男(ひょっとこ)が 五右衛門風呂の 釜を炊く
火男(ひょっとこ)が 剽(ひょう)げ面(つら)して 腰使う
ひょっとして これは罠(わな)じゃ なかろうか
ひょっとして のさるかもよと 歯を磨く
ひょっとして 貰うた歳暮 回し物
ひょっとして 元彼の声 じゃったかも
日和は上等 おじゃりもうした 種子島
日和は上等 夕焼け空に 鎌を研ぐ
平がよか 上り詰めたりゃ 世話も世話
(ヒル)が吸う 吸うしこ吸えば 落ちっどう
昼ごはん たった一人じゃ 食う気せん
昼ごはん ラーメン食うて いっちょこう
広いなあ 何はさておき 非常口
広いなあ 丸い地球の 見える灘
広いなあ 燃える太陽 丸呑みに
広かねぇ 刈り上げんうち 日の暮るる
広かねぇ 元彼の孫 貰うとる
ピンコロリ 口癖なのに 医者通い
ピンコロリ 積もりがやっぱ 医者通い
ひん脱いで おしめイヤがり 逃げ回る
ひん脱いで 人の気配に 狼狽(うろた)える
ひん脱いで 先ずは一風呂 浴びてから
ひん脱いで 割れた腹筋 見てみさい
品の良さ 色の白さで 徳しとる
ひんぱんに 夜中目が覚め 昼寝する
ひんやりと 打ち水が風 呼うで来た
ひんやりと 呉れたお絞り 首に当て
()愛嬌(あいきょう) 男だけんじゃ 済まされん
不安だらけ どうにかなるさ ケセラセラ
不安だらけ 安心の道 探さにゃん
不塩梅(ふあんばい) 医者は加齢で 片付ける
不塩梅(ふあんばい) 近頃酒が おろいくる
不塩梅(ふあんばい) 待合室で 見掛けんが
不塩梅(ふあんばい) やっぱハシゴが 噛んちぃた
Vサイン 山太郎(やまたろ)ガネは 美味(んま)かガネ
風神よ ピーエムとやら 吹き遣って
夫婦喧嘩 いつの間にやら 仲直り
夫婦喧嘩 また始まった もう済んだ
風鈴に 風が唄わせ 踊らする
無塩(ぶえん)ばな 何さま一切(ときれ) なめなっせ
不甲斐なか 子は大学に 遊ばせて
分が悪い 在庫ばかりが 山んごつ
分が悪い 追加公認 きゃぁするか
吹きさらし 大根干しに 持ってこい
吹きさらし 風光明媚 客まばら
不器用(ぶきっちょう) 釘打つ積もり 指を打つ
不器用(ぶきっちょう) 雑巾(ぞうきん)()いが 関の山
不器用(ぶきっちょう) 手作りの味 もう慣れた
不器用(ぶきっちょう) 手ば汚さんで 済まさるる
不器用(ぶきっちょう) 無かよりまし 手為(てし)づくり
不器用(ぶきっちょう) 包丁無用 惣菜屋
不器用(ぶきっちょう) ミシンあるのに 仕舞い込み
(ふき)の薹(とう) もう出て良かか 覗(のぞ)きよる
不気味でならん またあちこちで 大地震
不気味でならん ミサイル発射 挑発(ちょうはつ)
福島にゃ 戻ろう如(ごた)って 戻られん
福袋 気に入ったつは 何も無か
ふくよかな 七福神な みなメタボ
不景気で 両手を挙げた 招き猫
不経済 封書の通知 利子五円
分限者(ぶげんしゃ) 有る処にゃ 人集(たか)
不公平 散髪(さんぱつ)代は 安うせろ
ふさがって 聞こえん振りを 決め込ます
ふさがって 破裂したなら 命取り
不思議だねえ あればあるもの 雨のねた
不思議だねえ 雷さんは 金が好き
不自由(ふじゅ)なし みぞがり殺し 愚()ぅたらに
夫唱婦随(ふしょうふずい) 我が家は妻が 唱(とな)えます
二人限()り ある物食うて いっちょこう
二人限()り 巣立って空いた 子ども部屋
二人限()り 掃除する部屋 多過ぎる
二人(ふちゃり)ばり 追い炊きせーじ エコロジー
二人ばり 初手より広うなる我が家
二人(ふちゃり)ばり どんこんならん 物忘れ
二人ばり また助手席は 別のひと
不調法さ 幾らあっても 足らん皿
不調法さ つい冷食で 済ませよる
不調法さ 手を汚すのが 億劫(おっくう)
不調法さ また夕飯は 店屋物
不調法さ 俎板(まないた)()らん 冷食で
二日酔い しない薬が あればとて
二日酔い ちったハシゴの 過ぎたばい
二日酔い まちった寝せて いっちょこう
物故者が 初手(しょて)ん話に 出てこらす
ぶっ魂消(たまげ) 早稲ん婿殿 虫脅し
ぶっ続け 休肝日など あろうかい
ぶっ飛ばせ 特急便で あの世行き
ふてぶてしい 猫が座椅子で 丸くなり
ふてぶてしい 脇見て顎を しゃくるだけ
太うこもう 千切って丸め 飾り餅
太っとる 痩せたかばって 飯ゃ美味か
太っ腹 四の五の言わず 張り込ます
太っ腹 見掛けばっかり 気の細か
不便だね メール見たかと 電話する
ふゆうじの 節句働き 物笑い
武勇伝 術後の傷を 見せ合うて
冬支度 半分出して いっちょこう
冬支度 布団出したり 仕舞うたり
冬になりゃ 夏のほうが よかったぞ
ぶら下がり 服に合わせて ダイエット
ふらついて 赤提灯の 招きよる
ふらついて つっ転()けんごつ ご用心
フラフラ 赤提灯が 寄ってくる
フラフラ まだ帰宅しそうにもない
Bravo(ブラボー) 拍手(はくしゅ)喝采(かっさい) 鳴り止まん
振り返り 回り道して まだ半ば
振り返り 何と素敵な お嬢さん
振り返り 昔はもてた こともある
振り返りゃ 悲喜(ひき)交々(こもごも)の 半世紀
降り被り 干した布団が 気が気じゃか
振り切って 昔は親が 今は子が
振り切って 嫁ったばって きゃあ戻り
振り向くな 後ろ姿に 惚()れくうだ
古い話 家内にゃ言うて 呉()れなすな
古い話 波瀾万丈(はらんばんじょう) 回顧録(かいころく)
古い話 よう覚えとる 惚()けじゃなか ネット10月佳
故郷(ふるさと)納税 とうとパナマは さで下()れた
故郷(ふるさと)を 遠く離れて 六十年
古女房 クーリングオフ 期限切れ
ぶるぶる まだでん揺れの おさまらん
()(れい)(こう) お前が言うか 無礼者
()(れい)(こう) 上座に二歳(にせ) どん座り
()(れい)(こう) 上司に絡み とばされた
()(れい)(こう) マジに受けたら すぐ左遷
プレゼント そっと真心 包み込み
プレゼント 贈り上手で 貰い下手
プレゼント ユウの人柄 垣間見え
降れば降る 日んが毎日(みゃぁにち) テレビ番
降れば降る バケツひっくり返ゃたごて
降れば降る 降らせ過ぎばな 八代亜紀
風呂上がり 息もつかんで ぎゅぎゅうっと
風呂上がり 服は着らんで 逃げ回り
プロ選手 スポーツマンの 裏表
プロポーズ 決め手はやっぱ マイホーム
不和のもと 貸すな借りるな 義理欠くな
踏んだり蹴ったり 進路予報は 避難先
平気です 貯(たくわ)えだけは ちゃんとある
平気です (たた)かれ強う なっちゃおる
平気です 飛び降りたって パラショック
平気です 他人(ひと)に無かもん 持ってます
日暮(へぐらし) あった物食て いっちょこう
へごちゃご言うて 頭下げみち 知らっさん
へごちゃご言うて 頭も下げず 辞むっとか
ヘゴの露(つゆ) 足取らるっと 露(つゆ)知らず
ベジタブル 虫が食ゎんごて 薬掛け
へそくりの 隠(かく)し場所まで きゃー忘れ
下手糞ちゃ 数撃ちゃ当たる 鉄砲撃ち
下手の横好き 傍(はた)迷惑も 程々に
下手の横好き 本人自慢 はた我慢
へっちゃらで 岩山走る ダウンヒル
へっちゃらで 世渡り実は 綱渡り
ぺっちゃんこ 子に吸い取られ ノーブラに
ぺっちゃんこ 金運財布 すぐカラに
別腹が また邪魔をする ダイエット
別嬪さん 追い掛けたって 逃げ上手
別嬪さん 手招きしても 知らん振り
屁の河童(かっぱ) 打たれて凹む やわじゃなか
屁の河童(かっぱ) 掛かってこいと のたもうた
屁の河童(かっぱ) どん底暮らし 絶えてきた 熊日4/15
屁の河童(かっぱ) 他人(ひと)の噂は 知っちゃおる
屁の河童(かっぱ) 三つで泳ぎ 覚えたつ
部屋から部屋 スマホで「ごはんできたわよ」
部屋から部屋 苦手(にがて)力士の 胸を借り
部屋から部屋 ノックご無用 ふすま越し
部屋から部屋 ふすま開いて 大広間
ヘルパーが 来るころだけん 片付けにゃ
ヘルパーに 抱かれ爺ちゃんコチコチに
減るばかり 稼ぎがなくて 使うだけ
減るばかり タンス貯金に 羽根が生え
減るばかり とって減らんた 歳ばかり
返事の軽さ 断れんしこ はずみよる
返事の軽さ 仕事貰えりゃ 良しとする
変なくせ 外で飲んでも また家で ネット句会5月
変なくせ 混ぜて飲んでも 何のその
変なくせ ねえベッドまで 抱っこして
便利さに 不便なお釣り ついてくる
便利さも 面倒くさい パスワード
遍路さん 暑か時どま 麦般若
防衛に 金は出すから 守ってね
方角違い 頭使わん方に行く
方角違い 庶民に味方せん政治
方角違い またカーナビが ウソ言うた
方言は 使わんならば 消えていく
坊さんの 引くに引けない 後ろ髪
方図(ほうず)も無ゃ そがん狡(ずる)して よかもんか
暴走車 やかましゅうして のすこっか
ボーナス すでに出口は 決まっとる
ホーホケキョ 練習中は ちゃっちゃっちゃ
忘年会 頭の中は 余興だけ
忘年会 送り迎えは 旦那てや
忘年会 仕事のことも 吹っ飛んだ
忘年会 密かに稽古 隠し芸
忘年会 余興出し物 稽古中
防波堤 竿を片手に 握り飯
防波堤 恬としている おかぁちゃん
防波堤 秘書が秘書がで 逃げ果(おほ)
防波堤 昔の親は 強かった
ほうぼうから 大丈夫かと ボランティア
ほうぼうから 地震お見舞い 義援金
ほぅりゃみろ 言わんこっじゃか (せき)しよる
僕もわからん 今泣いとって もう笑う
僕もわからん 嬉しいちゅうて 泣く女
()け出()ゃーた 二人でやっと 一人前
()け出()ゃーて 総身に知恵の 回り兼()
ポケットマネー 赤提灯が 関の山
ポケットマネー あるわけ無いよ お坊さん
ポケットマネー 俺と総理じゃ 違いすぎ
ポケットマネー 二三軒なら 大丈夫
()けとらん 初手(しょて)んこたぁ 覚えとる
()けとらん 徘徊しても 家路まで
()けとらん 惚()れた女の 誕生日
ポケモンで 俺は退けもん 妙なもん
()け予防 よぼよぼしてちゃ 散歩さす
(ほこり)かぶって 阿弥陀如来が お気の毒 熊日7/15
(ほこり)かぶって 毛バタキゃどこか なおしこみ
欲しがられ 時を逃せば 売れ残る
欲しがられ 半分なっと 上げもそう
欲しがられ 喜ぶ顔も 半分こ
ボスじゃある 指揮をとりとり 士気あぐる
補正して 体に合わす 巧(たくみ)(わざ) fashionreform
ポッカポカ 陽気で桜 開花させ
坊ちゃんて もうは言わんで くれんかい
ポツン 終点からが 五キロある
ポツン 取り残された 過疎の村
布袋(ほてい)さん 日本のサンタ かもしれん
火照(ほて)る面(つら) よか風呂ですな 顔なじみ
ほとほと閉口 相手の身にも なってみろ
ほとほと閉口 またも切り札 ジョーカーか
骨折って 棚田を守る 爺と婆
骨折って 残した美田 休耕地
()め千切り 値切る魂胆(こんたん) 恵比寿市(いち)
法螺吹(ほらふ)きが 頓珍漢(とんちんかん)な 口叩(たた)
ボランティア ずぼらする人 気が知れん
ボランティア 飲み会目当て 無欠席
掘り返し 年度末まで 使い切る(予算消化)
ポリバケツ ビールがよーく冷えてます
ポリバケツ 水の大事さのわかる 熊日8/25
ほろ酔いで ついお年玉 はずみ過ぎ
本卦(ほんけ)還り 老いては再び 稚児(ちご)になり
本渡瀬戸 潮ん引いたら 徒歩(かち)(わた)
盆殿(ぼんどん)にゃ 先祖様への お持て成し
盆前に 初穂の米も 忍べ終え
本なこつ 冗談言うても 通じらん
本の山 人が触れば すぐわかる
本の山 書棚よりかも 探しよか
まあいいか 知らん振りして いっちょこう
まあ落ち着け 電源切った 靴履いた
まあ落ち着け 残りくじにも 福はある
まあ座れ 言いたいことは 解っとる 熊日6/9
まあ座れ お前のために 言うておく
まあ座れ 急いては事を 為損じる
まあ座れ もだゆれろくなことはなか
まァだ幼い 当てにしている 七光り
まァだ幼い 体格だけは 早生太り
まァだ幼い ひとりでつかい 行けるどか
まぁだだよ 迎えに来んちゃ 俺が行く
まァだまだ 喋り足らんし 飲み足らん
まァだまだ そんなに娑婆は 甘くない
まァだまだ 他人の飯の 食い足らん 熊日7/11
まァだまだ 一人じゃ何も しいきらん
まァだまだ 野菜畑にゃ 降り足らん
まぁだ寝とる 戻ってみれば もう寝とる
まぁだピーピー 家のローンが 残っとる
まぁだピーピー こっじゃ子どもも 養えん
まあ早さ 終活まずは 墓地を買う
まあ早さ テレビはつけたままねとる
まあ早さ 結婚式に 抱いてきた
まあ早さ 臍の緒つけたまま歩く
まあ早さ ボルトは息を 止めたまま
マイカーが 八十過ぎて 車椅子
マイカーは 俺の運転 妻所有
毎食後 持病の薬 欠かされん
まいっとき 我慢しとけば 子が稼ぐ
毎度毎度 期待もてない マニフェスト
毎度毎度 心こもった お中元
マイペース 人の話の 腰折って
マイホーム 俺の居場所は ナイホーム
参りました 驕りが民に 怒られた
参りました 驕る政治家 セカンドに
前の晩から 三段重の 作り置き
前の晩から どれにしようか 服選び
前向きに 俺を励ます 駐車場
前を向き 立ち直らんで どうするか ネット句会2月
前を向き へこたれとって どうしゅうに
前を向き 迷わず一歩 踏み出ゃた
前を向き 脇目も振らず 駆け抜ける
真央だけは きゃぁ転んでも 贔屓(ひいき)目に
任せとけ 叩(たた)いた胸の 薄かこつ
紛らわし 同じ器(うつわ) 入れとっと
まぎれ込み 客の振りして 味見さす
まぎれ込み 分別しゅうて やおいかん
枕呉れ 此処にゃ私の 膝(ひざ)のある
枕なら 此処にあるのに 腕枕
負けてくれ 髪の毛の数 少なかろ
負けられん がっぷり四つで 綱(つな)(ねら)
孫が聞く バァ婆の味が 母の味?
孫が寝て 大吟醸で 飲み直し
まこてばえ (かせ)ぎきっとき 稼(とつ)がんば
孫の来て 勝手知ったる 捜し物
孫の為 爺が一肌 脱ごうわい
孫の名は 読みも得んば 書きも得ん
孫離れ バーベキューでちゃ もう釣れん
まずい 選別されて 彷徨うて ネット句会10月
マスクせにゃ またピィエムが 飛来する
マスクマン 挨拶ぁしたが 誰っじゃいろ
先ず手本 大人が変わりゃ 子も変わる
混ぜくって くじ引きしたりゃ 大当たり
混ぜくって 新米古米 解るまい
混ぜくって 人の気持ちも 知らないで
混ぜこくり 分けて資源に すれよかて
混ぜたくり どりがどりじゃい 判(わか)りゃせん
混ぜたくり ババがどっかに 紛れとる
また会おで 生き長らえて 杖ちいて
まだ明っか 飲み掛かっとにゃ 気の毒っか
まだ明っか もう一仕事 我慢出(がまだ)そう
まだ言うか 往生際の 悪ぃもん
またおらん 出たきり老人 どこさるく
まだ現役 定年のない 腕のある
まだ懲()りん 失敗せんば 止めきらん
また来んね 本気にしたりゃ また来たね
また地震 ぐらっとすれば 跳び起きる
また地震 誰も彼もが 震度計
また地震 なぁんだ妻の寝返りか
またしても 五輪トラブル 無駄遣い
まだ遠か 足腰鍛(きた)えた 甲斐のあり
まだ遠か 油の切れはせんにぃろ
まだ遠か 生きとる内に 国交を
まだ遠か 三県架橋は 夢の夢
又とない 生きとるささは ありつけん
又とない 生きとるうちに 拝んどこ
まだ寝とる 添い寝した子は おずどって
また一人 逝く人絶えず 春彼岸
また揺れた 二階の部屋が 震源地
まだ余震 避難バックは 手放せん ネット句会6月
待たんかい 聞き捨て成らん そのことば
待合室 会える間は 増しなほう
待合室 早よ行かんと 座られん
待合室 不按配なら 来れぬ筈
待ち合わせ 今見た時計 また見よる
待ち合わせ 早めに来ても もう来とる
待ち合わせ もうドキドキは のうなった
間違いのもと 口約束の 担保無し
間違いのもと 四十後家とは 旅するな
間違いのもと 飲んだら乗るな 飲ますんな
間違うて 鏡の吾がに 話しかけ ネット句会3月
間違うて ぐいと焼酎 ひん飲うだ
待ちきらん やあやあ言われ せからしか
待ち長さ 何時(いつ)の事やら マイホーム
待ち長さ 燗がつくまで 冷やを飲む
待ち長さ プーチン時間ばしじゃろか
待ち長さ 罹災(りさい)証明 瓦礫(がれき)処理
街なかのカラス 美味かつ食うて 肥え膨れ
街なかのカラス 餌に不自由 なかごたる
街なかのカラス 人様よりも 贅沢っか
街なかのカラス 夜遊び癖の ひっついて
街なかのカラス 洋食が好きそうにある
待ちなっせ そがん急(いしぇ)で どけ行くと
()ち長(なん)か 採用通知 まだ来んか
待ちぼうけ 運休するなら 早う言え
待ちぼうけ とうと料理は 冷めちゃった 熊日2/3
真っ黒 確証なしで また不起訴
真っ黒け 秋の味覚の サンマ焼く
真っ黒け 記憶がないし 記録さえ
真っ黒け ハワイで暮らす ことにした
マッサージ 若っか女が 良かちわす
真っ青 詐欺とは知らず 出資金
みたむ無ァ 品格よりも 力ずく
真っ先に 流行(はやり)(やまい)を 取り込うだ
真っ先に 眼で味見する さくらんぼ
真っ直ぐに 生きて来たのに 曲がる腰
真っ直ぐに 帰ってみれば 家内留守
待ったなし レーダー見れば まっぽしぞ
待った待った 負けた横綱 まだ不服
待った待った 待ち草臥れた 阿蘇ルート
待って頂戴 仮設出るにも メドたたん
待って頂戴 排除した身が 排除され
待ってます あんたの釣果 当てにして
待ってます 熊本城の あの雄姿
待ってます ブルーシートの 無くなる日
待ってみろ まあだ話しは 済んどらん
待ってみろ ゆう考えて 返事する
待てど来ん 磯で独り寝 させらるる
まてまてまて 二次会場は 俺が持つ
(まと)まって 特産品で 町興(おこ)
(まと)まって 圃場(ほじょう)整備で 近代化
俎板(まないた)の 出番無くなり チン料理
学舎(まなびや) 記念碑だけで 姿ぁなか
間に合わん 親の臨終 赴任先
間に合わん 片っ端から 平らげて
間に合わん 好きなあの娘()は 嫁らした
間に合わん 作る人より 食べる人
間に合わん トイレの前に 人の列
真似しごろ 親のする事ぁ じき真似る
真似ができない かなり苦労も 多かろう
真似ができない 相当鍛え らしたふう 熊日6/24
真似ができない 伊達にゃ場数 踏んどらん
まぶしい ギンギラギンに ハイライト
まぶしい フラッシュ浴びて インタビュー
忠実(まめ)からす 隅(すみ)にゃ置けん 鞘の中
忠実(まめ)なもん お勤め前の 朝仕事
豆まき 鬼から親父 追い出され
眉唾(まゆつば)ぞ 聞いた話と えりゃ違い
迷い無く 生きてきたのに 道迷い
まるで夢 摘出された 胆石に
まるで夢 昔は総て 手作業で
丸儲け 持参金付き 美人妻
丸儲け すくうたエビで タイ釣った
まわり道 捲土重来(けんどちようらい) 期さじゃこて
まわり道 伊達(だて)にゃ場数 踏んどらん
まわり道 何様早う 橋架けて
まわり道 無駄じゃなかった 成し遂げた
満開に 孫が連れ出す 車椅子
満月の 浮かぶ盃 ぐいと飲む
真ん中あたり これから先が 勝負どこ
真ん中あたり 孫の成績 親譲り
万歩計 手でも揺すって 加勢さす
見ぃきらん 包帯取って 見ろちゅわす
身内でん 金の貸し借り 不和の元
見栄を張り お家ガラガラ 火の車
見えん 野党共闘 何目指す
見限って 医者が坊主に 鞍替えし
ミカンの木 酸()いも甘いも 生()り分けて
身寒のよさ 野良仕事にも 捗(はか)がいく ネット句会11月
身寒のよさ 化粧直し せんでよか
右も左も 知らん場所でも 行けるナビ
右も左も 花に埋もれ 棺の中
右も左も 判らんままで 嫁らした
見切り品 値切る積もりの 誉()め千切り
見比べて よその嫁ごが 良()う見ゆる
見苦しか さっさと議員 辞めなっせ
見苦しか 無精髭どま 剃りなっせ
見苦しか まぁだつべこべ言うとかい
未経験 そこは彼女に リードされ
見事なもん H難度の 捻り技
見事なもん ボルトに引けを とっとらん
見頃なら やっぱ盛りの 一寸(ちょっと)
ミサイルが 主権国家の 自衛措置
見知らん人() 一献(いっこん)如何(いかが) 無塩(ぶえん)ばな
見知らん人() 子が取り持った 保護者会
見知らん人() 差しつ差されつ なめなっせ
ミシン掛け 雑巾以外 縫えません
ミシン掛け 手間暇掛けたがつはにゃぁ
ミシン掛け とうと諦め ぶら下がり
ミシン掛け ドレスは母の 手作りぞ
見透かされ 奥さんちゅわれて 慌てらす
見透かされ 繕(つくら)おうてちゃ やおいかん
水回り 妻が設計 役回り
無惨気(みぞうげ)か 鳥インフルで 殺処分
無惨(みぞう)な気 孫には食い扶持(ふち) 残しとこ
みぞかねぇ 時間よ止まれ そのまんま
みぞかねぇ とって食いたい 孫娘
みぞかねぇ 孫はなしてか おれ似とる
みぞかねぇ 目に入れたこた なかばって
みぞかねぇ 忘れでにゃ来る ツバクラメ
みぞか孫 似ても似つかぬ 憎い嫁
みぞがられ 養い殺()れて 木偶(でく)の坊(ぼう)
見たかねェ 東京五輪 決算書 ネット句会4月
みたむ無ァ 外車に乗って 脛かじる
みたむ無ァ 歳に似合わず 派手好み
みたむ無ァ 飲む買う撃つで 潰さした
みたむ無ァ 品格よりも 力ずく
みたむ無ァ 浴衣なっと 羽織らんか
みたむ無ァ 横綱までも 体躱す
みたむ無ァ わが婿殿の 恥さらす
見たり聞いたり 出来ないくせに 理屈言う
見たり聞いたり 孫は何でも 知っている
乱れ生(おぉ)し おんぶにだっこ 手を引いて
乱れ生(おぅ)し 節約しても 追い付かん
乱れ生(おぅ)し 嫁(とつ)ぎ先から 脛(すね)かじる
見違えた 馬がレディーに なっとらす
見違えた 形見着とれば 瓜二つ
見違えた 馬子にも衣装 ちゅうもんな ネット句会7月
見違えた (とび)が鷹(たか)ン子 連れとらす
道標(みちしるべ) ナビより詳しい カカーナビ(navigation
見ちゃおれん ナイフはこがんして使う
見ちゃおれん 恥や外聞 憚(はばか)らず
見ちゃおれん 路上でキッス しくさって
蜜かけ 脳の随まで キンときた
見つからん ほたくり出して 仕舞わした
身づくろい 白装束に 遍路笠
身づくろい 大事な人が 待ってるの
見つめ合い 連れ添うたとに 睨(にら)み合い
見てちょうだい 愛の結晶 七五三
見てちょうだい 開きすぎかしら 胸の線
見てちょうだい 踊る子よりも 見てる親
見てちょうだい 親バカ振りも 気付かんで
見てちょうだい 親より爺に よう似とる RKK
見てちょうだい 今朝の熊日 肥後狂句
見てちょうだい これが叙勲の 写真たい
見てちょうだい 主役は俺の 孫ばいた
見てちょうだい 全国版に 載っとっと
見てちょうだい ちょっとだけよ あなただけ
見てちょうだい ちらっとテレビに 出とらした
見てちょうだい チラリぐらいが 丁度良い
見てちょうだい パパの似顔絵 鼻の下
見て学ぶ 親の背中が 子の手本
見てみさい 他人(ひと)の手際は 盗み取れ
 豊かな自然 過疎の村 ネット句会8月
皆の衆 宗派を問わぬ 皆の宗
見なはり 踊る子よりか 見てる親
見なはり 歳甲斐もなか 鼻の下
皆平等 起きて半畳 寝て一畳
身の危険 慮(おもんぱか)って 差し止むる
身の破滅 宝くじから 狂わした
見張りする 案山子(かかし)とカラスの 知恵比べ
耳鳴りを 暫し忘れる ホーホケキョ
耳元に 蚊の一匹が 眠らせん
見ゆるささ 良か日和りには 草毟(むし)り 
夫婦(みょうと)ばり 旅行三昧(ざんまい) 良かいちり
妙なもん 今注いだとに 漏(もぅ)っとる
妙なもん 親は大したことなかが
妙なもん 陽()の照っとって 雨ん降る
妙なもん 不倫当選 ハゲは落ち
妙なもん 目薬なのに あ〜んする
魅力無か そがんじゃ無かと 縁が無か
見る見る内 家の中まで 水浸し
見る見る内 田畑も道も 丸呑みに
見渡す限り 起きてびっくり 銀世界
見渡す限り 白一色に 雪化粧
見渡す限り 秀でた人も 居らんふう
見渡す限り またもPM 撒き散らし
見渡す限り 見事変身 銀世界
身を賭()して 焼け野の雉(きぎす) 子を守る
みんな一緒 死ぬときゃ一人 無一文
みんな一緒 損するよりも 儲けたい
みんな一緒 出すより入(はい)る 方が良か
みんな師走 朝茶も受けず 果行(はつて)かす
みんな師走 あれこれせにゃん こつばかり
みんな師走 片付かんこつ 多すぎる
みんな師走 昼飯ゃ立って 掻き込ます
みんな師走 忘年会は 何時しゅうか
民泊ブーム 習い始めた 英会話
むうらしか たいぎゃで梅雨は 明けんどか
迎え火の LEDは 今風ぞ
昔ながら 杵搗き餅が やっぱよか
昔ながら 棚田は今も まだ手植え
昔ながら 薪焚き風呂が あったまる
昔ながら 虫追い祭り 無農薬
むかっ腹 どがしこ飲うでも 酔いもせん
無我夢中 カニ食う時は 何故無口
無我夢中 子ども三人 育て上げ
無我夢中 子はうっちょいて 弾(はじ)きよる
麦収納(しのう) 脱穀後の むつ痒(かし)
向き向きに 合わせリメイクして呉るる
向き向きに 品数揃え やおいかん
むさくるしい お茶出されても 手の出らん
むさくるしい その髭面じゃ もてん筈
むさくるしい たまにゃ空気 入れ替ゆう
虫食(むしく)れが これぞ誠の 無農薬
虫食(むしく)れが これぞ誠の 無農薬
虫食(むしく)れは 安全保障 自家消費
虫食(むしく)れに わが家自慢の 無農薬
虫の声 月の夜に聞く ノクターン
虫干しで 畳(たと)うでなわす 思い出も
(むずか)しか 綱渡りより 世渡りが
(むずか)しく 考えもせず 生きて見せ
息子から 貰(もろ)た小遣い 孫に遣る
むずむず 今か今かと 出番待つ
むずむず 俺の出番だ 腕が鳴る
むずむず とうと黙って おりきらん
むずむず 目汁鼻汁 花粉症
娘盛り あんな昔に 戻りちゃぁ
娘盛り 花の命の 放浪記 ネット句会9月八
無税てた 一千万ば 孫ん為
むぞらしさ 飼い主知って しっぽ振る
むぞらしさ 汚れ知らないままでいて
むぞらしさ 座席譲って 手を添えて
むぞらしさ 四五年経てば 憎らっさ
むぞらしさ 歩道渡って お辞儀する NHK10/20
無駄使い 水道工事は 舗装後
無駄な物 捨てろと言うて 捨てられた
無茶ですよ  お客さんにも 茶も出ない
無茶ですよ 入れ歯でビール 開けおらす
無茶ですよ 薬をお茶で 飲みおらす
無茶ですよ  コンピューターと 囲碁将棋
無茶ですよ 退院祝いで 二日酔い
無頓着(むとんちゃく) 共同責任 無責任
胸付(むなつ)けに 抓(つま)み食いせにゃ 待ち切らん
胸キューン ハンカチ王子 あの仕種(しぐさ)
無農薬 安全だけん 虫が食う
無農薬 こだわるくせに 薬浸()
村祭り 並ぶ出店に 人集(ひとだか)
無理言うな 美しく老いる 筈(はず)がなか
無理し過ぎ 両方立てれば 身が立たん
無理でしょう 高嶺の花に プロポーズ
無理でしょう 努力もせんで 神頼み ネット句会10月
無理でしょう 二転三転 迷いよる
無理も無か あがん食うなら 太るはず
無理も無か 親が親なら 子も子たい
無理も無か 勝てる相手じゃ なかったつ 熊日2/28
無理も無か 世間知らずの 籠(かご)の鳥
無理も無か 奴が一枚 上じゃった
無理を言うな 退院祝いに 飲めという
無理を言うな 妻の両親 看る羽目に
酩酊して 有り金はたき 素寒貧(すかんぴん)
酩酊して 家に着くまで 覚え無か
冥土のみやげ 小切手帖も 持って行こ
冥土のみやげ 物より金が 良くなかか
迷惑な 洗濯物に ヘエの降る
迷惑なはなし 野菜(やしゃ)畑が 灰被り
迷惑なはなし 収穫前に 猪め
夫婦(めおと)茶碗 大で食うのは いつも妻
目が合うて 頷き合うて チェックイン
眼鏡(めがね)がね 無ければ先が 見えんとよ
めくじら立てて 言うて世間が どう変わる
めくじら立てて 意見する気も 無くなった
めくじら立てて 一喝噛ませ 黙らせる
めくばせで 今日は良かよと 合図する(wink
恵まれて 金はなくても 食ていける
巡り会い あれよあれよと 夜半(よわ)の月
目覚(めざま)しが 寝坊したのか まだ鳴らん
目覚(めざま)しの チャボが時には 朝寝する
目覚(めざま)しの 鳴る前起きて 暇潰(ひまつぶ)
目覚(めざま)しの ベルはまだかと ネジを巻く
めしの種 嫌な仕事も 厭わない
めしの種 楽に稼いで 趣味生かし
飯前に 下げて頂く 御仏飯(おぶっぱん)
飯ゃ要()らん 流動食で 我慢(がまん)する
飯ん菜(しゃ) 期限切れは オレの皿
飯ん菜(しゃ) 山菜(さんさい)あれば そっで良か
飯ん菜(しゃぁ) 高菜漬け物(もん) あったかな
飯ん菜(しゃぁ) ワラビにタラに フキにツワ
珍しさ とうと飲まんで つきあわす
珍しさ 股大根な 男ん子
珍しさ 南の島に 雪が降る
(めずら)っせ どこそこ眺め 去()る来()った
滅多(めっちゃ)なか 鑑定結果 柿右衛門(お宝)
目出度(めでた)さも どうろこうろの 俺が春
目で判(わか)る ちった気のある 如(ごた)っとん
目に見えん ものにも感謝 あればこそ
目の合うて どうも包丁 入れにっか
眼の手術 娑婆が綺麗に 見え過ぎる
芽は摘むな 子どんが好きに させてやれ
メモ帳を 置いた所ば メモしとく
メモ帳を 探す間に 用忘れ
目をこすり 捻(ねじ)り鉢巻(はちまき)き 受験生
目をこすり 火熾(おこ)し吹くばっ 炊()きつかん
目をこすり 間違いじゃなか 大当たり
目をつけて 一番成りは 鳥の餌
目をつけて 熟るる端(はな)から 突()っ抉(くじ)
目をつけて 素質見込んで 後継がす
目をつけて まだ伸び代を 持っている
目を細め 字の小()もうして 読みきらん
面倒か 聞こえん振りを 決め込うで
面倒さ 査定基準が どうのこの
面倒さ たったぎゃしこば 貰うとに
面倒そう いっそ独りで きゃーおろう
面倒そう しゃっちが手植え せにゃんとか
面倒そう ミシン出す間に きゃぁ縫おう
面倒そう レシピ見たけど 具材がね
面倒そう 僅かな補助に 申請書 熊日4/13
もう飽きた 三日も同じ 貰い物
もういいよ カラスに旬を 教えられ
もう一本 検診結果 異常なし
もう一本 妻もほろ酔い 子の帰省
もう嫌 草引きばかり また生えて
もう嫌 出鼻くじかれ やる気なし
もう嫌 透析針は 見とうなか
もう嫌 飲兵衛亭主 朝帰り
もう嫌 来世は他ん夫(ひと)が良か
もう要()らん 三日も同じ 菜(しゃ)ばっかり
もう追い追い お呼びの掛かる 歳になり
もう追い追い 鎮まり賜え ナマズ殿
もうおまけ どがんでんよか 息しよる
もう遅か 積もる話しは また明日
(もう)け出し 二次会場で ハバ利()かす
もう来らす 長夜を待って 夜が明けた
もう懲り懲り オレと言わずに ボクと言え
もう懲り懲り 儲け話にゃ 騙されん
もう懲りた 悲惨な戦(いくさ) しちゃいかん
もう時間 話の続きは 二次会で
もう終い 嬶に杯(さかずき) 押っ盗られ
もうしまい ?(した)めて飲うで 帰らした ネット句会3月
もうしまい 人手に渡る 家屋敷
もうしまい 昼の分まで いち食うて
もうしまい 年金日まで ツケといて
猛暑日 ツケが回った 電気代
申し訳程度 さっと一降り 通り雨
申し訳程度 ボーナス擬(もど) (くば)らした
もうたくさん 言い訳せずに 辞めちまえ ネット句会3月
もうたくさん 浮気相手と 幸せに
もうたくさん 天変地異の 罰当たり
もう頼まん 長ぅかかって 高こちぃた
もう頼まん 値段がたなか 不細工っか
もう頼まん 吾(わぁ)がでしたが まーだ増()
もうちった 増()しな男は 居らんどか
もう一寸(ちょっと) まぁだ納骨 しとうなか
もう慣れた 何遍来ても 狼狽(うろた)えん
もう慣れた 寝言歯ぎしり 高鼾(たかいびき)
もう二十歳(はたち) 自分の足で 歩かじゃ
もうは寝ゅう 午前様にゃ 付き合えん
もうよか 思い残しは 何もなか ネット句会6月
もうよかろ 釣っても料理 しこなさん
もう止そう 集中できん 負けが込む
もう止そう 済んだことは 仕様んなか
もう止そう どこもかしこも ファーストか
もう止そう 何試しても ブウはブウ
もう止そう 何度禁煙 したことか
モグサの火 見えんどばって 燃えとっと
もだえんか 早よ取り込まにゃ 雨ん降る
もだえんか 三歩以上は 駆け足で
もだえんか 団体さんの ご到着
もだえんか 布団取り込め 降り出した
もだえんか 待っとき得んで 果行(はって)かす
もだゆんな お釈迦さんまだ寝てござる
もだゆんな 急()いては事を 為損(しそん)ずる
持たん振り ここは甘えて いっちょこう
持たん振り テロの策略(さくりゃく) 躱(かわ)しよる
餅ゃ搗()いた 掛ゃ払ぅたばっ 歳ゃ要()らん
勿体(もったい)にゃ 食い残すなら 余計取んな
勿体(もっちゃ)無か 枯らす鉢植え また買うて
勿体(もっちゃ)無か 賞味期限な 過ぎちゃおる
勿体(もっちゃ)無か 遂に我が家も ゴミ屋敷
勿体(もっちゃ)無か 履()かれん靴が 何足も
勿体(もっちゃ)無か ビール買えない 人もいる
勿体(もっちゃ)無か 餅肌じゃって 塗った繰り
(もっ)ての外 くんだり向きに 青二才(にしや)
持った人 使い上手で 貯め上手
もっての外 餓えより核の 開発か
持ってる人 期待する人 裏切らん 熊日2/25
持ってる人 給料前も 朝帰り
持ってる人 ここ一番で 仕事さす
持ってる人 さすが持ち物(もん)から違う
もっともっと 高く綺麗に 早く跳べ
もっともっと ちゃんこ食え食え 太鼓腹
もっともっと 世の中知らん ことだらけ
持て余し 何時もサンデー 暇(ひま)と金
(もと)暗し 近(ちこ)して見えん 吾()がマツゲ
もと彼 出世したばい あの羽振り
もと彼 生活力が 今ひとつ
もと彼 はがいか美人貰うとらす
戻られん あの世はそうにゃ よか処
戻ろうか 今夜食うしこ 釣ればよか
戻ろうか 女房の角(つの)が 目に浮かぶ
モナリザ 俺の方見て 微笑(ほほえ)んだ
モナリザ 怒った顔が 見てみたか
物差し片手 国を支える 物作り
物差し片手 人の心を 推しはかる
ものしずか いつもにっこり 聞き役で
ものしずか 出席してにゃ おんなした
ものしずか 端(はた)が急()いても 狼狽(うろた)えん
ものしずか 太か声どま 出さっさん
物好き 他人(ひと)の世話より 早よ貰え
物になる 機転は利()くし 手も器用
物になる 仕込んでやった 甲斐(かい)のある
ものの見事 餌だけ取って 逃げられた
ものの見事 大横綱を 裏返し
ものの見事 小兵(こひょう)業師(わざし) 上手投げ
ものの見事 師匠も唸(うな)り 太鼓判
ものは試し 一日主婦を させてみろ
ものはためし 性に合うたか 病み付きに
ものはためし 激痩せサプリ 飲んでみる
ものは試し ドローン試乗 してみたい
物忘れ 晩酌だけは 覚えとる
物忘れ 惚()けじゃかと 負け惜しみ
物忘れ 予防サプリを 飲み忘れ
もの笑い 知ったか振りで 里が知れ
もみ消して 誰も真相 知らっさん
もみ消して メディアも知らん 如るふう
貰い物 タダより高か 物(もん)ななか
貰い物 何事(なんごつ)じゃろか 赤飯は
盛り上がり おっかない顔 ふとよぎる
盛り上がり 上座も下も 無うしなり
盛り上がり 最終便に うっちょかれ
盛り上がり 同窓会の 朝帰り
(もろ)たまま (ほこり)(かぶ)った 引き出物
門構え それなりに寄付はずまじゃぁ
門構え 真っ先に行く 奉加帳
文句あり 他人には人の 考えが
文句言い 腹が減ったら 食いよった
文句なし 見る目は同じ ジイ難度
文句なし 息子の嫁に 貰いたい
文句なし 家内にゃとても 背けない
(もん)足らん 味見してみる 塩調味(ちゅうび)
(もん)足らん 今いち味の 薄かった
物足らん やっぱウナギは 国産ぞ
やいやもう いっちゃったとは 太かった
やおいかん 娑婆(しゃば)の荒波ぃ きゃー飲まれ
やおいかん 惚()れた女房 惚()けじゃぁた
やおいかん 娘三人 嫁(とつ)がする
八百屋さん 大型店に 客取られ
八百屋さん 客の好みは 新鮮さ
八百屋さん コンビニ相手 やおいかん
八百屋さん スーパーなどに 負けられん
八百屋さん 見切る潮時 売り尽くし
やがて分かる 子を産み親の有り難さ
やがて分かる 法に照らして 沙汰がある
やかましか 言われたくなか 若造に
やかましか エレキバンドの 稽古(けいこ)げな
やかましか これが飲まずに おらるるか
薬膳料理 まちった増しな 菜(しや)なかか
役立たん 食うばっかりの 加勢(かせ)じゃった
役立たん 番犬のくせ 尻尾(しっぽ)振る
役に立つ 人道支援 お礼なし
役目終え 漬け物重石(おもし) なった臼
役目がら 見逃す訳には いかんたい
野菜(やしや)ぎれにゃ 虫の喰()ゎんごて 薬掛け
野菜(やしや)つくり ()が口よりか 子に孫に
野菜(やしゃ)畑 肥料(こやし)はみんな 草に効()
矢印 誘われて行く 遍路道
安上がり 運転手付き 路線バス
安上がり 山菜採りと 海漁り
安上がり お下がり着せて いっちょこう
安かった 買ぅたばってか 仕舞い込み
安かった タンスの肥やし また増えた
安過ぎる マシな仕事は 無かっかい
休もうか 切りの良かれば タバコしゅう ネット句会7月
休もうか そろそろ電池切れしそう
()せ我慢 遠慮ひだるし 伊達(だて)寒し
やせ我慢 し過ぎだったか リバウンド
痩せ薬 飲うで効くなら 安(やし)ぃもん
やぜらしか ウチ被さった 雲よ退け
やぜらしか 外野席から 野次りよる
やぜらしか 爺ちゃんっ子に 毟らるる
やぜらしか 垂れた前髪 切らんかい
やぜらしか 吾がはさておき 他人のアラ
薬局に 卸すしこある 飲み残し
やったネ 座布団が舞う 大波乱
やったネ 小兵が上位 ねじ伏せた
やっとこせ 子がそれぞれに 食うていく
やっとこせ 大学までは 出したとに
やっと卒業 大学院で 遊ばれん
やっぱ近所 洗濯物も 取り込うで
やっぱ近所 初物ちゅうて お裾分け
やっぱこれ 自産自消で 味噌を搗く
屋根の上 太陽光で エコライフ
屋根の上 電気つくって 加勢さす
破れ口 人の口は 塞(ふさ)がれん
山歩き 猪どもに 出会した
山歩き ここは猪鹿 テリトリー
山歩き 森林浴で リフレッシュ
山歩き 塗り替えられた 勢力図
山歩き 酒の肴に 山の幸
山歩き 我がもの顔の 獣たち
山仕事 自家発電で 暖(あった)まる
山育ち 生きる力が 半端無い
山育ち 潮騒の音 眠られん ネット句会8月
山育ち 松茸採()りなら 任せとけ
()み上がり 口濯(ゆす)ぐだけ 飲うでみる
病み仆(たお) 大事なつれに 付添(ちぃ)とっと
止むを得ん 赤字覚悟で 任せたつ
止めきらん 一本ちゅうて 吸い出した
やめたやめた 競馬競輪 酒おんな
やめたやめた 手間の割には 儲からん
やめときなはり その口紅は 赤過ぎぞ
やめときなはり 力仕事は 向いとらん
やめときなはり まぁだ若っかて 思うとる
やめときなはり また税金の 無駄遣い
止めとこう あと一杯が 欲しかばっ
やめなさい 原発回帰 まだ懲りん
やめなさい コンパで酒の 一気のみ
やめなさい 優勝祝う ビール掛け
やめられん 釣れれば釣るる 嬶が釣る
ややこしか 旗振りばかり 多う過ぎた
ややこしか 曲がり損ねた ばっかりに
ややこしか 読めん名前ば 付けたもん
ややこっさ たったこぎゃしこ 貰うとに
やりたい放題 俺が角界 背負うとる
やりたい放題 数の力に 物言わせ
やりたい放題 資源開発 軍事力
やりなおし 出来る間は まだいいよ 
やりなおし もう私には 時間切れ
やりにくさ いちゃもんつくる ばぁっかり
やりにくさ 招待客に 待たされた
やりにくさ 大国間に 挟まれて
やり難()っか どんこんならん 好き嫌い
()り放(ばな)し 休肝日なんの あろうかい
遣り放(ばな)し とても銭どま 貯めきらん
()り放(ばな)し 飲んで良かとは 医者言わん
()る気無し ギターの弦は 切れたまま
やるしゃなか 雨は降る降る 籾干場(もみほしば)
やろうやろう 口より先に 手が動く
やろうやろう 山が動いた コミュニティ
夕支度 女子会だから チンしてね
夕支度 お惣菜屋で 済ませおる 熊日11/12
夕涼み 蚊が俺の血で 酔っぱろた
夕空に 特攻(とっこう)(しの)ぶ 赤トンボ
Uターン 定年族が 故郷へ
()う出来(でけ)た 籠はメジロにゃ 棲()まわせん
()う出来(でけ)た 飲み比べする ヘゴの露(つゆ)
()う撮れた これは遺影に 取っとこう
()う穫()れた 地の神様に 上げ申(もそ)
()う持てた これから先が 正念場
()う飲ぅだ 早よ寝てしゅう 早起きば
雪が舞う 犬が喜ぶだけでよか
雪が舞う 寒さ忘れて 出ていかす
雪が舞う ちらちらぐらい 丁度よか
雪が舞う 南の島に おもてなし
雪が舞う もうてげてげで よかばって
雪達磨(だるま) 転ぶたんびに デブになる
諭吉さん 直()き果行(はって)かす 羽(はね)付けて
()さぶって 燗瓶(かんびん)(しずく) ?(した)めらす
()さぶって 内臓脂肪 気にもせん
()さぶって 早よ起こさんば 遅刻する
譲られて シルバーらしき 顔になる
譲り受け 似て欲しくない 遺伝子も
譲り受け 金にならない 山五町
ゆたーっと 湯船(ゆぶね)に浸()かり 猪口(ちょこ)片手
豊かです いつまでこれが 続くやら
豊かです がむしゃら気張り 今がある
豊かです 日本支えた 知恵と汗
豊かです 曲がったキュウリ ポイしよる
豊かです まとめ買いして 腐らする
豊かです 夜なべも今じゃ 基準法
()たぶって 汁は零()べぇて 仕舞(しも)うとる
湯湯婆(ゆたんぽ) 用が済んだりゃ 蹴り出され
ゆっくりょか 寝てる間に 神戸港 熊日1/12
ゆっくりよか ひなびた宿の 湯治客
指きりかまきり ちゃんと小指が 覚えとる
指きりかまきり 孫の小指が ああ怖い
夢現(うつつ) ()めないでくれ 良かところ
夢がある 宇宙開発 国産化
夢がある 五輪でメダル メトル嫁
夢がある 月にも土地を 買うとこう
夢がある 暖簾にしがみついとれん
夢がある 百迄なっと 生きてみる
夢がある ロケットだって 使いよう
夢の中 ちょうど良かとこ 揺り起こす
夢みたい 氷川きよしと 握手した
湯餅(ゆもち)喰い 喉(ので)ぇ引っかけ うう騒動(そうどう)
揺り起こし ああせからしか またイビキ
許しません 言うてる君は いいんかい
許しません 傘の下から 吼えるだけ
ゆるっとして (あん)()機かけて 眠りおる
ゆるっとして 我が家の風呂が いっちよか
酔い醒()まし 初湯になっと 行()たちくう
酔い醒()め 水は甘露(かんろ)の 味がする
ヨイショッ 今日のエンジン 起動させ
酔いつぶれ 美人の酌が やっぱよか
よう言うた 義理は借りもん 返すもん
用意周到 ぐらっと来ても 逃げ出せる
用意周到 食事も風呂も 寝泊まりも
用意周到 とっくに床は とっとっと
用意周到 吾が棺桶も 作らした
よ〜く聞け 口は閉じても 目は開け
ようしたもん お転婆娘 陰もなか
ようしたもん 親の真似して 我慢出さす
ようしたもん 誰も教えん お経読む
ようしたもん 離婚たんびに 肥膨(こえふく)
ようし見ておれ あの悔しさを バネにする
ようし見ておれ 大逆転の お家芸
様態(ようじゃ)して 足踏(あしふみ)み先(ざき)も 無か如(ごた)
用心深さ 傘はいつでも 杖代わり
用心深さ 監視カメラに 見張らせる
良う出来た 籠はメジロにゃ 棲()まわせん
用はない 嬶オンリーに 宗旨替え
用はない 気にせんでええ 安全日
良か足湯 水虫菌の 養殖池
良か塩梅(あんびゃ) 酒ん菜(しゃ)まで 下げて来た
良か塩梅(あんびゃ) 降りもせんなら 照りもせん
良かいちり 気遣わんとが いっちよか
良かいちり 元気溌剌(はつらつ) 夫婦(めおと)ばり
良か潤(うり)ぃ 野菜作りにゃ もってこい
良か男 話し下手(へた)じゃば 気前良か
良か女御(おなご) 気立ての良さに 惚れ込うだ
良か女御(おなご) 見とれて嬶(かか) (ねず)まるる
良か家内 長年経てば おっ家内
良か気色(きしょく) 蚊にもほろ酔い 分けてやり
良か気色(きしょく) 両隣から お酌され
良か幸(さいわ) 親の居るはざ 同居して
良か幸(さいわ)い 美人の横が 空いとった
良か者(しゃ)良か 稼ぎ足らんか 天下り
良か正月 家族揃(そろ)うて 初詣(はつもうで)
よか体格 食うとも食うが よう気張る
よか体格 知恵は総身に 回りかね
よか体格 力仕事は もってこい
よか体格 見事合格 新弟子に
よかったなあ 寒くなる前 移られて
よかったなあ 親に似らんで 器量よし
よかったなあ バスが遅れて 乗られたつ
よかったよかった 命あっての 物種ぞ
よかったよかった 瓦礫の下を 這うて出た
よかったよかった 怪我しただけで助かった
よかったよかった 鯉のぼり立つ 過疎の村
よかニュース 五輪が済んで ネタ不足
よかニユース 四十娘が 嫁らした
良か日和(ひより) ドライブしゅうか 何処(どけ)なっと
良か日和(ひより) 窓から布団 ベロ出して
良か日和(ひより) 窓にずらりと 干す布団
良か日和(ひより) 胸の空気も 入れ替ゆう 潮騒31
良かもんか 生活保護で 弾きよる
よか夢 録画でくれば 良かばって
よかよかと よかを聞き分け 納得し
良か嫁御(よめご) 今はどがんちゃ よか嫁御(よめご)
良かりいろ 偶(たま)の休みに 割り込()うで
良かりいろ 離脱ドミノに ならんどか
よかろうか 烏合集散 大儀なし ネット句会11月
良かろうば おりげ泊まりぎゃ はちけぇな
良かろかい 年金貰て 役立たじ
良かろもん 最後はいつも ラーメン屋
良かろもん たまにゃ二次会 つきあえな
良き友よ 君が居るから 俺がある
よく言うよ 核持っとって 核持つな
よく言うよ 他人(ひと)の失敗 吾が手柄
よくご覧 これが造花ちゃ 思われん
よくご覧 排除する身が 排除され
よくご覧 暴力沙汰が あがんなる
よく寝てる 抜くに抜けない 腕枕
欲づいて どしこ長生き する気かな
欲の無さ 食うていくしこ あれば良か
欲の無さ みんなに分けて 仕舞わした
欲の無さ 優しさだけが 取り柄なの
欲の無さ 吾が食い分も 子に孫に
欲の無さ 吾が分け前も 他人(ひと)にやり ネット句会3月
欲張って 心は二つ 身は一つ(分身)
欲張らん 財産よりも 銭がよか
よく見給え 俺のシューズは あばおろし
よく見給え 書き換えられた 公文書
よくやった アメリカ人の 褒め殺し
よくやった H難度の 宙返り
よくやった 心配しとった 志願校
余計なこつ 何を買おうが 買うまいが
余計なこつ 人には人の 腹積り
良ござすか 目籠(めご)(いにゃ)どんの 鰯(いわし)売り
()し悪()し 臭(にお)いで解る 香の物
止しましょう 後悔するぞ 白髪抜き
止しましょう 無駄な抵抗 白髪染め
寄せ鍋 グチグチグチと 愚痴(ぐち)煮詰め
止せばよいのに 違法カジノで 五輪ふい
止せばよいのに 吾がじゃ若っかて思うとる
様相悪(よそわ)しか じゅっかり入って びしょびしょに
他所(よそ)行きに うったつまでが 暇要らす
他所(よそ)ん飯 角(かど)ん取れて 丸うなった
他所(よそ)ん飯 やっぱ食()たがた あったばい
(よだれ)()り 牡丹餅(ぼたもち)ぃお経(きょう) 上げよらす
()ち食()ろて 泊まるホテルば きゃぁ忘れ
寄っつかん 専門用語 鼻にかけ
寄ってたかって これも似てるぞ エンブレム
寄ってたかって 東京五輪 ケチ付ける
寄ってたかって 出る杭狙(ねら)い 扱()き下ろし
寄ってたかって 船頭ばかりが 多過ぎる
酔っぱらい 刺()した蚊()まで 酔っぱらい
世は様々 テロや戦(いくさ)が 聖戦か
世は様々 防衛してよ 金は出す
嫁貰(もろ)て よっぽど嬉しかっじゃろだ
(よめ)るなら 増しな男ば 選ばんか
読めん 俺にだけだと 言うたもね
読めん なしてか白髪 染め出ぁた
読めん 他人の前じゃ よそよそし
予約せにゃ 施設の空きも 後わずか
与野党で 互いのアラの 探(さぐ)り合い
余裕だねえ 相手を立てて 手綱取る
余裕だねえ 特価品どま 買わっさん
余裕だねえ まだ年金にゃ 手はつけん
余裕だねえ 練習量で 負けとらん
よよんこて 三本足で 墓参り
よよんこて スマホ捲(めく)りが 様になり
寄り掛かり 駄目よダメダメ (ひと)り立ち
寄りつけない 政治の話 ばぁっかり
寄りつけない 門構えから 違うとる
()りにもよって 名前が同じ 妻と母
()りにもよって 元彼の子に 嫁がせて
寄る年波 いつ迎えに来てもいいぞ
寄る年波 勝てぬと知って 寄らば寄れ
寄る年波 離して見んと 字も読めん
夜の友 目覚めすっきり マイ枕
夜の町 足の向くまま 赤のれん
夜の町 街頭補導して廻り
夜の街 ちょっとだけよが ついハシゴ ネット句会7月
夜の町 何とはなしに 足の向く
よろこび損 当たり番号 組違い
よろこび損 ボーナス代わり 社内品
弱ったな 妻のクシャミにゃ 敵(かな)わない
弱っとる 胸(むね)(そこ)のうて 反吐(へど)の出る
寄んなっせ 丁度刺身の 小切りたて
夜んのふて 雨ん降っとん 崩()えんどか
夜んのふて ナマズがまぁた ばてぐるう
楽しゅうだ 一番楽は 棺(かん)のなか(棺桶(かんおけ))
楽ではない 年金暮らし わび住まい
楽ではない 七五で綴る 肥後狂句
ラグビーを ひとりで背負う 五郎丸
ラジオ体操 今日一日の スターター
ラジオ体操 仕事始めの 肩慣らし
(らち)明かん 維新の真意 嘘ホント
(らち)明かん 近くて遠い 国事情
(らち)明かん メール見たかと 電話する
(らち)明かん 領土問題 ラチやテロ
ラチ家族 忖度(そんたく)するも 手にゃ負えん
ラッキョウは 食いたかばって 臭うして
ラブラブで 相合い傘で つんのうで
ラブラブで ストロー二本 頬寄せて
ラブラブで 一つの皿を 半分個
ランドセル お下がりなのは 僕一人
ランドセル 玄関先に 投遣(なんぎゃ)って
立派なこつ 言うより先に して見せろ
立派なこつ やるべき事を やっただけ
理不尽を ぐっと飲み込む 強(したた)かさ
利益(りやく)なか ありもころもと 頼み過ぎ
領収書きってと言われ 印紙じゃろ
料理教室 女子が厨房 乗っ取られ
料理教室 六十にして イロハから
料理好き 味見だけっちゃ 腹一杯(いっぴゃ)
料理好き レシピは総よ 脳みそに
料理より 器を褒()めて 帰らした
冷静さ あの笑顔とは 何じゃろう
礼服の お世話になる日 葬儀だけ
レリーゴー そんままでよか 気にすんな(let it go)
蝋燭(ろうそく)は 我が身を減らし 人照らす
老若男女 貴賤貧富の ない社会
老若男女 皆平等の コミュニティ
(ろく)でなし おんぶに抱っこ あまゆんな
六根の 清浄(しょうじょう)なれば 存(ながら)えて
ワイドショー 足引っ張って なじり合い
ワイドショー 他人の不幸は 蜜の味
わいわいがやがや 時間の足らん 同期会
わいわいがやがや 生徒は話 聞いとらん
吾が家っちゃ 置き場んなか 粗大ゴミ
若返り 衣装化粧が 派手でしょう
若返り 白髪もシワも 隠しとる
若返り 輪に跳び込んで 踊り出し
若くはなか うったち晴れのせん家内
若くはなか 歳と言われりゃ 腹が立つ
若くはなか 三次会には つきあえん
吾が手柄(てがら) 言いたくなかばっ 恩知らず
吾が手柄(てがら) 嘘(うそ)八百を 並べよる
吾が手柄(てがら) 失敗全て 他人(ひと)のせい
吾が都合 時にゃ数(かぞ)えで 使い分け
解った 聞かんこてして いっちょこう
わかった 握る男の 手の堅さ
わかった 話の早ァ 苦労人
わかっとらん 俺には俺の 主義がある
わかっとらん ことば通り きゃぁ受けて
わかっとらん 娑婆は一人じゃ 渡られん
わかっとらん 誰も続投 望みゃせん
わかっとらん とやかく言うな 俺の趣味
わかっとらん 吾がじゃ上手て 思うとる
我がもの顔 (いのしし)親子 お通りだ
我がもの顔 玄関先に 巣をつくり
わが家には 三人が母 経験者
わからない 核では民は 救えまい
わからない いざというときゃ 金がある
わかりやすい 十パーセント 消費税
わかりやすい 杖にハンカチ 結うどく
わかる人 決っして面(つら)に 出さっさん
わかる人 ちゃんと面(つら)には 書いてある
わかる人 人の痛みと 優しさと
わかる人 目が合うだけで 頷かす
わかる人 わからぬ人と 分かち合う
別れしな 後ろ姿に あかんべえ
別れしな 後ろ姿に お辞儀さす
別れしな 彼に唇 奪われた
別れしな 電話番号 メモ渡す
別れしな 深々あたま 下げおらす
若若しゅ エステティックに はまっとる(Asthetik
()け入って 手刀(てがたな)切って 陣取(じんど)って
わけは無か 顎をしゃくれば 部下がする
わけは無か ビールの栓は 歯で開くる
わけは無か 指一本で キー操作
(わざわ)いも 三年経てば 福の種(たね)
(わずら)わしい たったぎゃしこば 貰うとに
(わずら)わしい 僅(わず)かな補助の 申請書
忘るんな 義理は借り物(もん) 返す物(もん)(義理百遍)
忘るんな 戦後の暮らし 惨(みじ)めさを
忘るんな 不自由(ふじゅ)か時も あった筈
忘れとる 義理も情けも 人情も
忘れとる 先祖供養も 墓花も
忘れない 困ったときの 助け合い
忘れ物 取りに戻って また忘れ
忘れ物 予防に書いた メモはどこ
忘れられ 肩書き取れて 里暮らし
忘れられ 事故の教訓 活かされず
忘れんで よう来てくれた つばくらめ
わたしが居る 家にあるもの 欲しがるな
わたしが居る 出来ることなら 何なりと
わたしの自由 あなたの居ない 間だけ
わたしの自由 何時起きようが 食べまいが
私はわたし 心に決めた 道を行く
私はわたし そう簡単に ぶれません
私はわたし らしく生きます 飾らずに
若っからす お世辞じゃろばっ (うれ)しかね
若っからす 黒からすばって 綺麗(きれ)からす
わっじゃろう 内緒(ないしょ)にしても バレバレぞ
詫びしいよ 家内の居ない 独(ひと)り飯(めし)
侘びしかね 卵飯じゃい 冷や奴
笑い声 いつも絶えない 孫の居て
笑い声 いつも仲間の 真ん中に
笑い声 今なら小遣い 強請(ねだ)らるる
笑い声 俺も仲間に 加ててくれ
笑い声 聞こえる方へ 駈け寄らす
笑い声 健康家族 医者要らず
笑いこけ 座布団二枚 がたあった
笑いこけ もう腹の皮 保ちきらん
笑いすぎ 横っ腹の 引きつった
笑えない 吾が振りなおし 教訓に
笑えない 若かりし日の 身に覚え 熊日11/9
笑わせる 俺がやらなきゃ 誰かやる
笑わせる 駐車場にも 前向きに
笑わば笑え 末は博士か 大臣か
笑わば笑え ボロは着てても 持っちゃおる
笑わば笑え 吾がじゃ上手て 思うとる
笑われる 受けを狙って 馬鹿にされ
笑われる でもあれから四十年
笑われる 馬鹿にする奴 笑うちゃる
笑われる 他人(ひと)を謗(そし)って 墓穴(あな)二つ
笑われる 見返してやる 今に見ろ
悪かった 謝れば済む ことじゃなか
悪かった 反省します 猿ばしか
悪かねェ 俺の遺伝子 受け継がせ ネット句会2月
悪五郎 今じゃ先生 呼ばわりに
悪仕掛け ドンク跳び出す チョーク箱
悪そうだねえ 失敗総て 他人の所為
悪そうだねえ 他人の苦労 吾が手柄
(わる)そして 覚えん無かこつ あるもんか
我先に あばっきらんごつ 大食らい
我先に 幸運掴(つか)む 福男(ふくおとこ)(西宮神社)
我先に トイレにダッシュ その早さ
我先に 特売場に なだれ込み
我先に トレイ山盛り バイキング
我先に 流行(はやり)(やまい) 仕入れとる
我や先人や先 生きて生きて あなかしこ
我や先人や先 どうせ一度は 逝く処
腕白が 横道(おうど)っこする 学校路(がっこうみち)
()だイヤばい 先に逝()くとも 残っとも
()だ知らん 関わり合いに なろごつにゃ
美味(んま)かった 誉めたところが そればかり
美味(んま)か物(もん) 後で喰おうと 腐らする
美味(んま)か物(もん) 喰わする者にゃ 下心(したごころ)
美味(んま)そうに 盃片手 舌鼓(したつづみ)