あ 行
 あー〈嗚呼〉Ah! (感嘆詞) 「あーくたぶれた」
あーあ がっかり 残念 疲れて気が抜ける 気落ちする
あーい あい 古語【あーい】 はい(返事) Aそうです yes
あーく 古語【飽く】 飽きる A満足する 心行く(短音長呼)
あーしぇろこうしぇろ あれやこれやしなさい 色々指示する
あーしんど〈嗚呼辛労・心労〉 あー疲れた
あーた あた あんた【貴方 貴男 貴女】you A夫の呼称
あーたえ あーたげ あんたげ【貴家】 貴方の家
あーだこーだ あーのこーの あれやこれや あれこれ
あーたし あーたち あんたち【貴方衆 貴方達】あなた方
あーたもあーた あなたとしたことが あなたらしくもない
あーっこ …こいしょ あよっこい(感嘆詞) あら嫌だ
あーばんか あばんか 歩きなさい《牛深》
あーゆふうじゃ あいふうじゃ あの様子では
あーんせろ(幼児語) 口を大きく開け
あい【有る 在る】「こけあいと」《有明・牛深》〈る→い転音〉
あい〈彼(あれ) 彼奴(あいつ)chap he 〔あの人〕の卑語(ひご) 〈れ→い転音〉
あい 古語【間(あひ)】 合間 interval 間合い A中間 middle
あいーた あいーや はてどうしたものか さて困った
あいーにゃ あいにゃ〈間には〉 A中には
あいーろ あうどかにゃ あうどかね 会うだろうか
あいえーて 時間をおいて 間隔を取って A後で
あいおい やっと ようやく Aなんとか《高浜》
あいか  あいかい あいかな あいけ  あるか ありますか
あいかた 古語【相方】 相棒 partner 相手
あいがと あいがつ 彼の物《牛深》
あいがや あるじゃないか あるはずだよ《牛深》
あいき 競い合う 競争 張り合う 対立する
あいきょ あいきょう 古語【愛嬌(あいきゃう)】 愛敬(あいきょう) 愛想 会釈(えしゃく)
あいけんが であるから だから《有明》
あいこ【お相子】tie 引き分け 勝負が付かない 互角
あいさつにん〈挨拶人〉 口先だけの人 上辺だけの人
あいじゃーた あいでーた 会うことができた
あいしょう【相性】 男女の気性が合うこと A性格が合う
あいしょンわるか 性格が合わない 性格の不一致
あいそ《京》 あいそう 古語【愛想(あいさう)】 親しみ A勘定(かんじょう)
あいそなしで お持て成しができませんで(挨拶詞)
あいそもこそもなか あいそもなか あいそンなか
  古語【愛想もこそも尽き果てる】 すっかり嫌になる
あいそンなか 愛嬌がない 可愛げがない 無愛想
あいそンよか あいそうンよか 応対や持て成しが良い
あいた【飽きた】 程度が過ぎて嫌になる 倦()む《京》
あいた あいたし あいたよし 古語【あ痛しこ】 アッ痛い
あいた アッ あら はて(感嘆詞) 「あいたしもた」
あいたか あいてゃー あおごたる 逢いたい
あいたぎゃー あいたげー【相違い】 お互い様
あいださん 会えない 会う時間がない
あいちゃがや …ちゃんば …とさな 有るのですよ 《牛深》
あいつぁ あやつぁ ありゃー【奴は】chap〔彼は〕の卑語
あいで だから それで でも《有明・牛深》
あいで 在るから 有るから《有明・牛深》
あいでさな だからですよ ですから《御所浦・竜ヶ岳》
あいと あいとさな あいとばな あいばな ありますよ
あいどが あいどもん あるでしょう《牛深》
あいと おいと わい 彼と俺と君《有明・牛深》
あいと こいと そいと あれとこれとそれと《牛深》
あいどん〈併(しか)し 然(しか)し〉but だけど でも《牛深》
あいどん 奴ら 彼ら《有明・牛深》
あいなか 古語【間(あひ)中】 合間 interval 中間 between
あいなきゃー あいなけー《佐伊津 五和》 間に 中間に
あいにゃ あいまにゃ 中間には 傍(かたわ)らには 時には
あいノて 古語【間の手】相槌 A片手間 時たま sometimes
あいばえん あいばきらん 歩けない《牛深》
あいばって あいばってん そうだけど でも
あいばん あゆばん 古語【歩(あゆ)ばぬ】歩かない 歩こうとしない
あいばんか あいべ あゆべ 古語【歩べ】 歩け
あいびあいび あゆびあゆび 歩きながら
あいびえん きらん あゆびえん あゆびきらん 歩けない
あいびつけとる 歩き慣れている 常々歩いている
あいぶ 古語【歩(あゆ)ぶ】 歩く walk A何かをして廻る
あいふうなろ あいふうなろば あんな状態ならば
あいふに ああいう風に あのように
あいべ あゆべ 古語【歩べ】 歩け 行きなさい
あいぼうだ あゆぼうだ 歩きましょう 歩こうよ
あいぼれ 古語【相惚れ】相愛 お互いに好きになる《京》
あいま【合間】interval 物の間 A時間 time《京》
あいみたぎゃー あいみたげー 古語【相身互い】お互い様
あいみやー【歩み合】 歩み寄り 譲歩する
あいもん【間物】 中間服 夏と冬の間に着る服
あいもん あえもん 古語【和()へ物】《京》
  和え物 vegetable salad 野菜を酢味噌で和えた料理
あいもんなむる 和え物を食べる
あいや 古語【あいや】 否々それは違う ちょっと待った
  Aあれあれ やれやれ 「あいや雨ばい」
あいやも さては あらまあ はて困った oh! my god
あうがな 会えますとも 会えますよ
あうみゃー あうめー 会うまい A会わないだろう
あうゃーだ あゑぇーだ あゑゃーだ【扇いだ】 風で煽った
あうん 《梵語》ahûm 古語【阿吽(あうん)】 相対の語
 〔呼吸 善悪 表裏〕の意
あえ 古語【饗(あへ)】 酒食の持て成し 宴(うたげ) 饗宴(きようえん)
あえーた あやーた 物を落とした (汚れを)落とした
あえじゃーた あえでーた (雨が)降り出した
あえた 落ちた 落雷 落果 降雨 汚れが落ちた
あえでなおった 少し降って止んだ 天気を持ち直した
あえもん 古語【和()へ物】《京》 和え物 vegetable salad
  野菜を酢味噌で和えた料理
あえらいた あえらした あえらった 落雷した(事象敬語)
あえる あゆる《日ポ》 古語【落()ゆ】 落果 落雷
  A汚れが落ちる B熟して落ちる C降る
あえる 古語【和()へる】 食材を混ぜ合わせる make salad
あえん 古語【落()えぬ】落ちない A取れない 除去できない
あえん 古語【会えぬ】 会えない
あおー あおあおばー あよー(感嘆詞) あらまー
  おやおや《牛深 高浜》
あおあおなった 青味が増した 更に青くなった
あおうば あうとなろー あうとなろば 会うならば
あおか【青い・緑色】blue A未熟だ green
あおぐ 古語【喘(あへ)ぐ】pant 息を切らす 息苦しくなる
あおくさか【青臭い】 生しい 青豆の味 A未熟だ green
あおざむる〈青褪める〉 顔の血色がなくなる 血の気が引く
あおし あおすったん 熟れていない果物 A顔色が悪い人
あおじご〈青尻〉蒙古斑
あおじろか 青白い pale A顔の血色がない
あおた あおだ【青田】 出穂(しゅっすい)前の稲 A未成熟 green
あおたるる あおたれ〈青垂れる〉 顔色が青白くなる
あおてんじょう【青天井】青空 blue sky 晴天 fine weather
あおなきなれ おおなけ あおむけ 仰(あお)向きになれ 上を向け
あおなく 古語【仰(あお)のく】 仰向く look up《日ポ・京》
あおなる 青くなる A(恐怖で)顔面蒼白になる《京》
あおにしゃ【青二才】greenhorn 未熟者 若造 若輩 youth
あおにゃーて あおむきなって 仰向いて 上を向いて
あおばな〈青洟〉 青味がかった洟(はな)  鼻汁
あおびき 雨蛙
あおびゅうたん〈青瓢箪〉 A痩せて顔色が悪い人
あおむく【仰(あお)向く】 仰(あお)向きになる
あおもん【青物】 野菜 vegetables A鯖などの魚類《京》
あおやしゃー あおやせー【青野菜】 青菜 greens 葉野菜
あおる【煽る】fan 強く扇ぐ A嗾(けしか)ける《日ポ・京》
あか あかご〈赤児〉 赤ちゃん 乳児 baby《京》
あか【淦(あか)】 舟淦(あか) 舟底に溜まった水
アカ 《梵語》argha 古語【閼伽(あか)】 仏前に供える水
あかあか より明るく 煌々(こうこう)
あがーん あぎゃん あげん あの様な あれ程の
あがい【上がる】go up 高い所へ移る A雨が止む《牛深》
あかか あきゃー あっか【赤い】red A明るい bright
あかがね〈銅〉copper 真鋳(しんちゅう) 赤褐色の金属
あがく 古語【足掻(あが)く】 もがく 手足をばたつかせる
あかくる〈淦(あか)繰る〉 舟淦を汲み出す
あかさいた あかさした 証明した 打ち明けた
あがささ あがンなごう あのように長時間
あかし 古語【明かし 灯】 灯火 燈明 み明かし light
あかし 古語【証(あかし)proof 証明 証拠
あがしこ あぎゃしこ あんだけ あれ程 あれだけ あれ限り
あがしこだ あぎゃしこだ あれ位は
あがしこンこつ あぎゃしこんこて あぎゃんも あげんも
  あのように沢山に
あかする【飽かす】 飽くほど 充分に ふんだんに
あかちょこべー あかべー《京》 あかんべー
  古語【赤すかべい】 赤目 A反目の仕種 嫌だね
あがったり〈上がったり〉 すっかり駄目になる《京》
あがっだん【上がり段】 玄関から部屋へ上がる段
あかっとる 戸が開いている A施錠してない
あかつち【赤土】 赤い土 壁材の土 陶土 粘土 clay
あかでにゃ あかでん あかんで 飽きないで
あがなう 古語【贖(あがな)ふ】 弁償する 償(つぐな)
あがにゃ あがんにゃ あぎゃんにゃ あげにゃ あんなには
あかぬけとる 垢抜けている 都会的だ
あかねすい 得する A儲かる《牛深》
あかのしんにょ〈赤信女〉 未亡人
あかのたにん【赤の他人】 自分と全く関係のない人
あかはぢかく 古語【赤恥(はぢ)】 人前で大恥をかく
あかはぢきゃーた あかはぢけーた 恥かしい思いをした
あかばちかやる 顔色が紅く火照る
あかはら【赤腹】 井守 イモリ科の両生動物 A赤痢
あかべー 古語【赤すかべい】 拒否や軽蔑の表現《京都》
あがむい《牛深》あがむる 古語【崇(あが)む】崇拝する 尊敬する
あからさま 古語 明白 clear 露骨 公然 あらわに
あからさみゃー あからさめー 明白に 露骨に 公然と
あからす 明かる 晴天になる(事象敬語)
あがらす お上がりになる 昇級なさる A当選なさる
あからん《京》 あかん 扉が開かない 施錠してある
あかり【明かり 灯】電灯 照明 illumination 光 light
あがり 上納 A上達 advance B終業 C当選 election
  D卒業 graduation Egame set《日ポ・京》
あがり【挙がり】 挙げ句 何かをした末 A食後のお茶
あがりがまち 古語【上り框(かまち)】 上がり段の框
あがりぐち【上がり口】 玄関から部屋へ上がる所
あがりはな あがりばな 終業直後 仕事終了直後
あがりまっしょい あがりやっしゅい 仕事を終わりましょう
あがりゆ【上がり湯】 掛かり湯 入浴後に使う濯ぎ湯
あかる 古語【明かる】 光が射す 晴れる clear A雨が止む
あかる【開かる】open 扉が開く A扉を施錠してない
あがる【上がる】go up 伺う A昇格する B当選する
  @雨が止む D蚕が繭を作る  E事を終える
  F生理が終わる《日ポ・京》
あがる【揚がる】lift 揚げ物が煮える
あがろい  だな わい 仕事を終わりましょう
あかん 古語【開かぬ】開かない A空きが無い
あかん 古語【飽かぬ】飽きない 退屈しない 飽きがこない
あがん あぎゃん あげん あの様な あれ程の あんな
あかんがー あかんたー あかんとん 開かないが
あかんこつ あかんにゃー 飽きないこと よくも飽きないね
あがんこつ あぎゃんこつ あげんこつ あんなこと
あがんこっば あぎゃんこっば あげんこっば あんなことを
あがんて あぎゃんて あげんて あんな物に Aあんな奴に
あかんと あきやっせんと 飽きないのです A懲りません
あがんと あぎゃんと あげんと あの様な物
あがんとこる あぎゃんとこる あげんとこる あんな所
あがんとこれ あぎゃんとこれ あげんとこれ あんな所へ
あがんとば あぎゃんとば あげんとば あんな物を
あがんなっせ あがんなはりまっせ お上がり下さい
あがんなっせ お召し上がり下さい 食べてください
あがんなはる あがんなる《京》 お上がりになる
あがんにゃ あぎゃんにゃ あげんにゃ あんなには
あき【空き】 空間 間隙 space  A余裕 room 暇な時間
あぎ あご あごた 古語【顎(あぎ・あご)chin 顔の下部
あきあきした【飽き飽き】 すっかり飽きた
あきあさま あきやさま【秋葉神社】 火難除けの神
あきおち【秋落ち】 収穫時期になって農作物の成育が鈍る
あきぐち あっぐち【秋口】early autumn 初秋
あきご【秋蚕】 秋に飼う蚕
あきざくら【秋桜】 コスモス
あきしょう【飽き性】 飽きやすい性質
あぎたたき あごたたき 多弁家 冗舌家 chatter
あきたらでにゃ あきたらんで 古語【飽き足らず】 不十分で
あきなう 古語【商ふ】 商売する 物品の売買をする trade
あきにゃー あきねー 古語【商ひ】 商売 物の売買 trade
あきみず【秋水】 半夏(はげ)水 洪水
あきもせーでにゃ せーでん せんで 飽きもしないで
あきゃー あっか【赤い】red A明るい bright
あきゃーもん あけーもん 赤いものだ 明るいものだ
あぎゃしこ あげしこ あしこ あれだけ あれ程
あぎゃしこンこつ あげしこンこつ あんなに沢山(たくさん)
あきやした 飽きました A懲りました
あぎゃにゃ あぎゃんにゃ あげにゃ あげんにゃ あれ程は
あぎゃん あげん あれ程 あの様な あんなに
あぎゃんと あげんと あの様なもの
あぎゅうごたる 嘔吐を催す A辟易する 嫌気がさす
あきらむる 古語【諦む】《梵語》 諦める give up
  思い止まる 断念する
あきるい《牛深》 あきるる 古語【呆る】 呆れる
あきれかえる【呆れ返る】 すっかり呆れる 言いようがない
あきれはつる【呆れ果てる】 呆然とする 呆気にとられる
あく 古語【灰汁(あく)lye 野菜から出る渋い液
あく 古語【開()く】 open 開(ひら)く 「店ン開く」
あく 古語【飽く 厭く】 飽きる 心行く 満足する《京》
あくぁーんと 唖然と ぼんやりと 気が抜けて
あぐい 古語【上ぐ】 上げる lift A与える give《牛深》
あくごう 古語【悪業(あくごふ)】 報いを受ける様な悪事(仏教語)
あくささ あくはざ 飽きるまで 心行くまで
あくしぇー あくしゃー 古語【悪性(あくしゃう)】 迷惑 厄介
  辟易する A酒色に耽(ふけ)
あくしぇうつ あくしゃうつ 持て余す 迷惑する
  嫌になる 厄介だ
あくしぇ(せ)く せかせか じたばた《京》
あくしぇ(せ)もん あくしゃもん 厄介者 邪魔者 放蕩者
あくしぇ(せ)なもん あくしゃなもん 厄介だね 持て余すよ
あくしこ 飽きる程 潤沢に 沢山に 満足な量 A長い時間
あくそ あくそう【悪瘡(あくそう)】 化膿 A腫瘍 瘡(かさ)
あくぞもくぞ 近世語【芥】dust 藻屑(もくず) A無益な物《京》
あくた《京》 あくたぎれ 近世語【芥】 塵埃(じんあい) dust
  塵 屑 waste
あくたう 古語【悪態】 悪口雑言を言う 罵(ののし) 誹(そし)る
あくだま あくたれ【悪玉】 villain 悪人 心の悪い人
あくたれ あくちゃー あくてー【悪態】 悪口
あくちゃーづく あくてーづく【悪態】 悪口を言う 罵る
あくつくり〈悪つくり〉 相手に害を及ぼす 憎悪感を与える
あぐっちぇーて あぐっちゃーて 口を開いて A傷が開いて
あぐっちゃく【開口(あくち) 口を大きく開く A傷が開く
あぐっちゃけ【開口(あくち)】 口を大きく開け
あくてー【悪態】 悪口 罵り
あくどか 古語【悪どし】 悪どい 諄(くど)い しつこい
  質が悪い A味が濃い B色合いがどぎつい
あぐぬる あぐねる 近世語【あぐねる】 倦む 持て余す
  嫌気がさす うんざりする
あくばる 持て余す 嫌気がさす うんざりする
あぐま 湾洞(わんどう) 魚が棲む岸の洞穴 窪み
あくまっでん 飽くまでも 最後まで どうしても
あぐむ 古語【厭き倦()む】 飽きる 持て余す 嫌気がさす
あぐら 古語【胡座(あぐら)】 足座 安座 正座を崩す《京》
あぐらかく 古語【胡座(あぐら)】 足を組んで座る《京》
あくりょう 古語【悪霊(あくりゃう)】 怨霊 物の怪 祟りの霊
あくる 古語【明く】light 夜が明ける A年や期間が終わる
あくる 古語【開く】 開ける open 開放する A営業開始
あくる 古語【空く】 空ける 空間を作る A暇ができる
あぐる 古語【上ぐ】lift A供える B与える give
  C卒業させる
あぐる 古語【揚ぐ】 揚げる fry 油に浸して煮る
  A高い所へ移す
あぐる 古語【挙ぐ】 挙式 perform A名声を高める
  B検挙する
あぐる 嘔吐する 反吐 食べたものを戻す
あくるあさ〈明朝〉 翌朝 一夜明けた次の朝
あくるどし〈明年〉 翌年 次年
あくるひ あけノひ あけンひ【翌日】next day 一日後
あぐゎあぐゎ 大きすぎてブカブカの状態
あくゎんとしとる 唖然としている A口を開けている
あげ【挙げ】 過ぎて 終わってから 最後に
あげ【西風】west wind 《鬼池》
あげ【揚げ】fried food 揚げ物 天麩羅 フライ fry
あげーん あげん あの様な あれ程の
あげあしとる 古語【揚げ足】trip up ことば尻を取る
あけがた【明け方】 夜明け方 曙 dawn 朝ぼらけ
あげくのさんぱち 古語【挙げ句】 最終的に 結局の処
あけくらす 古語【明け暮らす】 月日を送る A没頭する
あげしお 上げ潮 満潮
あげしこ あれ程 あれだけ 《佐伊津・五和》
あげしこだ あれ程は あれ位は 《佐伊津・五和》
あけすけ〈明け透け)frank あからさま 露骨に《京》
あけせき〈開塞〉 戸や扉の開閉
あげぜんさげぜん【上げ膳下げ膳】 鄭重な持て成し 接待
あけだち 明け方 夜明け方 曙 朝ぼらけ
あげたりさげたり 誉めたり貶(けな)したり 煽(おだ)てたり罵(ののし)ったり
あげつくる おべんちゃらを言う 煽てる
あけっぱなし〈開け放し) 開放したまま
あけっぴろぐる あけひろぐる 開放する 全開する《日ポ》
あげつらう 古語【論(あげつら)ふ】 罵る 議論する 煽(おだ)てる
あげな あげん あの様な あれ程の《佐伊津 五和》
あけなんこみ 存分に 充分に《竜ヶ岳》
あげにゃ あげんにゃ あんなには《佐伊津 五和》
あけはたぐる あけはたげる 開放する 全開する A広げる
あけび【通草 木通】 アケビ科の蔓性落葉低木
あけむつ 古語【明け六つ】《梵語》 時報の鐘 朝6時
あげもしやっしゅう 古語【上げ申す】 差し上げましょう
あげもす 古語【上げ申す】 供える offer 差し上げる
あげもせ 古語【上げ申せ】 差し上げなさい
あげもそう 古語【上げ申そう】 差し上げましょう
あげもん【上げ物】 神仏へのお供え物 A僧侶へのお布施
あげもん【揚げ物】fried food 油で揚げ物 天麩羅 フライ
あげん あれ程 あんなに 《佐伊津・五和》
あげんこつば あげんこっば あんな事を《佐伊津 五和》
あげんと あんなもの Aことばに詰った時に言う
あげんとこれー あんな所に《佐伊津 五和》
アゴ 飛び魚 トビウオ トビウオ科
あごうっだす 顎を出す へたばる くたばる 伸びる
あこうなる 古語【明かうなる】 明るくなる《京》
あこうなる あこなる 赤面する 皮膚などが紅くなる
あこぎか あこぎなか【阿漕(あこぎ)】 貪欲 強欲 悪どい
あごしゃん あごたたき 饒舌家 多弁家 A有言不実行者
あごた あごたん《京》 古語【顎(あぎ・あご)chin 顔の下部
あごだす 弱音を吐く 疲れる 諦める
あごたたく 生意気を言う A多弁 冗舌 chatter
あごンううか 口数が多い 多弁 冗舌 chatter
あごばかり あごばっかり 口先ばかり 有言不実行
あごンたつ あごンたっしゃか 弁舌に長けている 冗舌家
あごんつこくるごと 顎が落ちる程(美味しい表現)
あごンひやがる 食べていけなくなる 生活が困窮する
あさい あさる【漁る】 魚貝を採る fish 《牛深》
あさおり あさおれ あさがた【朝折】 朝の時間に
あさか あしぇ(せ)ー あしゃー【浅い】shallow
あさがけ 古語【朝駆け】 早朝に事を済ます A不意打ち
  B朝方
あさくさきり〈朝草刈り〉早朝の草刈り
あざくる 古語【嘲(あざけ)る】 あざ笑う 人を小馬鹿にする
あさごち 古語【朝東風(こち)】 朝吹く東風
あさごっとき 朝早い刻 早朝に early morning
あさしごつ 【朝仕事】 早朝からする一仕事
あさだち 古語【朝立ち】 朝早く家を出る A朝に勃起する
あさぢえ【浅智恵】 知恵が足りない 考えが浅い
あさぢゃ〈朝茶〉 朝の来客に接待するお茶
あさって 古語【明後日】
あさってンほう 方角違い
あさっぱち あさっぱら ぱり ぱる 古語【朝腹】
  早朝 A朝食前
あざとか 近世語【あざとし】 浅はか 知恵が浅い
あざな あだな 古語【字(あざな) 渾名(あだな)nickname 愛称 通称
あざなう 古語【糾(あざな)う】twist 縄を綯()う 撚り合わせる
あさなゆうな 古語【朝な夕な】 朝夕に 朝晩 A何時も
あさねごろ あさねぼう【朝寝坊】
あさはか 古語【浅はか】 考えが浅い 浅薄 軽率 A未熟
あさましか 古語【浅まし】 卑劣だ 見苦しい 情けない
  さもしい
あさまじみ あさまずめ 古語【朝朗()らけ】 曙 夜明け
あさまらンたつ 朝に魔羅(ペニス)が勃起する
あざむく 古語【欺く】deceive 裏切る だます 見くびる
あさめし【朝飯】 朝食 breakfast
あさめしまえ【朝飯前】 朝食前 簡単なこと 容易なこと
あさる 古語【漁る】fish 魚貝を採る A掻き回す
  捜す《日ポ》
あざるる 古語【あざれる】 巫山戯(ふざけ)る A飽きる
あざれとる【巫山戯(ふざけ)る】 飽きる 辟易する うんざりする
あざわるう 古語【嘲笑(あざわら)ふ】 軽蔑笑い 嘲り笑う
あしあるう 《梵語》下賎な仕事を止めて堅気になる
あしいれ あしいれこん〈足入れ婚〉 婚儀の一
あしぇ あしぇしゅづく【汗滴(しずく)】 汗水 sweat
あしぇー あしゃー【浅い】 経験が少ない 色や味が薄い
あじぇ【畦】 畦畔 田と田の間を仕切る盛土
あしぇい  あしぇくい 掻き出す A詮索する《牛深》
あしぇい【焦る】 気をもむ 苛立つ《牛深》
あしぇがる あしぇる【焦る】 急き立てる 気をもむ
あしぇがれ〈焦れ〉 急げ hurry up
あしぇがんな 焦るな 急ぐな
あしぇくる 掻き出す A詮索する 隠してある物を探す
あしぇぶ あしぇぼ【汗疣(あせも)
あじおうて〈味合う〉 味わって
あしかけ 古語【足掛け】 A年月をまたがって 通算して
あしぎ〈足木〉 稲架(はさ)の支柱 《京》
あじくう あじくらう〈味喰らう〉 あじしむる 癖になる
  調子づく
あしくずしなっせ 正座を崩して安座になさいませ
あじくろた あじしめた〈味占めた〉 癖になった 調子づいた
あしけ あすけ あっけ 古語【彼処(あしこ)】 あそこに
あじけなか にゃ むなか ンなか 古語【味気なし】
  物足りない 張り合いがない 面白味がない
あしけにゃ あすけにゃ あの場所には
あしこ あすこ あっこ 古語【彼処(あしこ)there あそこ A陰部
あしこしゃたたん〈足腰立たぬ〉 疲れ切って足腰が動かない
あじしむる〈味を占める〉 癖になる 調子づく
あしじゃーた あしでーた A赤字を出した 欠損
あしつぎ 古語【足継ぎ】 踏台 梯子《日ポ・京》
あしでまとい【足手纏い】 仕事の邪魔
あしとる 揚げ足を取る trip up ことば尻を取ってなじる
あしなえ〈足萎え〉 足が不自由である 正座して足が痺れる
あしなか【足半 足中】 爪先だけの草履
あしノさき あしンさき【足の先】 足の指先 爪先
あしノつっぱる あしンつっぱる 足が痙攣する
あしノつと【足の苞】 脛(脛が藁苞に似ている)
あしノはら あしノひら【足の腹】 足裏
あしひっぱる【足引っ張る】 A妨げる 妨害する
あしふみ〈足踏み〉 足踏み式脱穀機 A足踏み式ミシン
あしふみざきもなか あしふみざきゃなか 踏み入る隙がない
あじもささらもなか …せせらもなか …そっけもなか【無味】
  味気ない
あしもてーもおよばん 相手の力に及ばない
あしもとみすかす【足下見透かす】 相手の弱点を見破る
あしゃー【浅い】 経験が少ない 色や味が薄い
あしゃーぼうになる 足が疲れて棒のように堅くなる
あじゃらーっと 雑に 仮初めに 簡略に
あしらう 古語【あしらふ】arrange 待遇する
  A取り合わせる
あじろ 古語【網代(あじろ)】 漁場
あすーっけ あすーでけ あすっけ 遊んでこい
あすーっさるく あすっさるく 遊び回る
あすーどらん あすどらん 遊んでいない A常に働いている
あすーどる あすどる 遊んでいる A使用していない
  B失業中
あすかー あすこは【彼処は】 あの場所は
あずかりしらん 全く関与しない 無関係だ
あずきめし【小豆(あずき)ご飯】
あすけ あすこさにゃ あすこさね あすこさん あそこへ
あすこ あすこらへん【彼処(あそこ)
あすこんと あの家の所有物 あそこの物
あすっぎゃけーなー あすびぎゃけーなー 遊びにおいでよ
あすなさ【明日の朝】 明朝 tomorrow morning
あすばかす あすばする あそばする 古語【遊ばす】
  遊ばせる A使用しない B休ませる
あすばすんな 遊ばせるな A休ませるな
あすばせちくれ あすばせっくれ 遊ばせてくれ
あすばせん あそばせん 遊ばせない A休まないで使用する
あすばれん あそばれん 遊ばれない 遊んでる暇がない
あすばん あそばん 遊ばない A休まない
あすび【遊び】好きな事で楽しむ 仕事をしない A間隙《京》
あすびあすび 遊びながら 遊び半分に
あすびがてら あそびがてりゃー 遊び序でに《日ポ》
あすびぎゃけー あすびげけー 遊びに来い
あすびごつ【遊び事】 散漫な仕事振り
あすびだろう 放蕩者 無就労者 プウタロウ《台湾》
あすびどうぐ〈遊び道具〉 玩具 toy
あすびなし 休憩なし 無休で働く A間断なく使用する
あすびなっせ お遊び下さい ごゆっくりなさってください
あすびにん〈遊び人〉 身持ちの悪い人 無職人
あすびふうける あすびほうくる《京》〈遊び惚ける〉
  遊びに夢中になる
あすびほどき 遊び半分に 不真面目 不熱心
あすびまくる〈遊び捲る〉 大いに遊ぶ
あすびンある 余裕がある A間隙がある
あすぶ 古語【遊(あす)ぶ】play 好きな事をして楽しむ
  A使用しない《京》
あすぶみゃーだ あすぶめーだ 遊ばないことにしよう
あすべ あすべな〈遊べ〉 遊びなさい
あすぼい あすぼだ あそぼい あそぼだ 遊びましょう
あずまや【四阿 阿舎】 庭園にある屋根付き壁無しの休憩所
あする【褪せる】fade 退色する 色がさめる
あすんどる あそんどる 遊んでいる A使用していない
あせ あせしゅづく【汗滴(しずく)】 汗水 sweat
あぜ【畦】 畦畔 田と田の間を仕切る盛土
あせい  あせくい 掻き出す A詮索する《牛深》
あせい 【焦る】 気をもむ 苛立つ《牛深》
あせーもん  あしゃーもん 浅いものだ 浅いね
あせがらん  焦らない 急がない ゆったりする
あせがれ〈焦れ〉 急げ hurry up
あせがんな 焦るな 急ぐな
あせきゃーて あせけーて 苦労して 努力して 働いて
あせくっつらかす あせくる 掻き回す A詮索する
あせくんな 掻き回すな 掻き出すな 詮索するな
あせごいか〈汗濃い〉 多汗症 汗っかき A色魔
あせじゅっくり あせびっしょり 汗まみれ 汗みどろ
あせったくる 掻き回す A詮索する
あせとり〈汗取り〉 肌着
あせぶ あせぼ《京》【汗疣(あせも)
あぜまめ【畦豆】 田の畦畔に植える大豆《京》
あせみず 汗水 sweat 汗滴(しずく) 汗みずく 汗みどろ
あせる 古語【漁る】 魚貝を採る A掻き出す 詮索する
  物を探す B穀物を手返して干す《日ポ》
あせる【焦る】 気をもむ 苛立つ 慌てる
あせんな 急くな 慌てるな
あせんな 掻き混ぜるな A詮索するな
あそうなる あそなる 浅くなる
あた あんた【貴方 貴殿】you A夫の呼称
あた 古語【徒(あた・あだ)】 悪戯 邪魔 虚しい《日ポ》
あだ 古語【仇 敵 賊】 仇敵(きゅうてき) 敵(かたき) A仕返し 恨み
あだがね 近世語【徒銀(あだがね)】 無駄金
あたかも【恰も】 丁度 まるで さも
あだがりゃー あだがるか 塩辛い しょっぱい
あだぐち 古語【徒口(あだぐち)】 無駄口《京》
あたこつ あたこと あたっこつ 古語【徒事(ただごと)】 悪戯 邪魔
あたじゃー〈慌(あわただ)しく〉 狼狽して うろたえて《日ポ》
あだじろか 古語【婀娜(あだ)白し】 妖艶な白さ なまめかしい白さ
あたする 古語【徒(あた・あだ)】 悪戯をする 邪魔する 無益なこと
あだちいて 古語【徒付く】 浮気心を起こして 浮ついて
あたっちらかす あたっつらかす 誰彼無く突っかかる
あたっどし【当たり年】 果物等が豊作の年
あだな 古語【徒名 仇名(あだな)】 綽名(あだな) 通称 愛称 nickname
あだになる 古語【徒(あた・あだ)】 無駄になる 悪い結果になる
  疎(おろそ)かになる
あたばっかりして 古語【徒(あた・あだ)】 悪戯が過ぎて
あだばえ【徒生え】 播種しないのに自然に芽生えた苗
あだばな 古語【徒花(あだばな)】 結実しない花 無益な花
あたまうち【頭打ち】 上限 限界 行き詰まり dead end
あたまうっだす 悩みや心配ごとで頭が痛む
あたまかず〈頭数〉 員数 number 人員 人数
あたまから 最初から 一番から 端から
あたまごなし〈頭熟し〉 決めつけて叱る がみがみ言う
あたまつかう 思考を巡らす よく考える 頭脳労働
あたまつむ〈頭摘む〉 散髪する 髪を切る
あたまにくる あたみゃーくる あためーくる 癇癪に障る
  カッとなる 立腹する
あたまわり〈頭割〉 人数割り A均等割り 割り勘《京》
あたまンしんノいたか 頭の芯が痛い
あたらしかっがよか 新品がよい 「畳は…」
あたらしもん【新品】 未使用品 A珍品 B処女 virgin
あたらしゅうあたらしゅう 常に新しく 更新して
あたらん 当たらない 接触しない A命中しない
あたり【辺り】 周辺 circuit 付近 側 side 傍ら《京》
あたり【当たり】 人当たり 応対 interview A計測
あたりがさぶろう〈当たりが三郎〉 くじ運 当たりくじの運
あたりかんまず【当たり構わず】 周囲に気を配らないで
あたりきんぺん【辺り近辺】 周辺 circuit 近隣
あたりこっぺ【辺り一面】 そこらじゅう
あたりさわり【当たり障り】 差障り 支障
あたりつらかす【辺り散らす】 八つ当たりする
あたりノよか あたりンよか 人当たりがよい 社交上手
あたりめ スルメ (験担ぎ)
あたる【当たる】 該当する A担当する Bぶつかる
  突っかかる B計測する
あたる〈中る〉 的中する hit A中毒する 「鯖にあたる」
あたる 暖まる 暖を取る《京》「火にあたる」
あだるる あだれる 飽きる 辟易する 閉口する
あたん(幼児語) 頭 「あたんノいたか」
あたンなる あちゃンなる あてんなる 古語【徒(あた・あだ)
  邪魔になる
あたんノやわらしか【当たり】 人当たりが良い
あちー あつか あったか【 暑い】 A熱い hot
あちーもん 暑い 暑いものだ 熱いものだ
あちゃー あら あらまあ おや おやおや
あちゃさん【阿茶さん】 唐人〔中国人〕の呼称
あつう あつうに 厚く 厚めに
あつうあつう 厚めに より厚く(重複強調)
あつうして あつうて 暑くて 熱くて
あつうげん 厚く 厚めに 《楠浦 下浦 新和》
あつか【厚い】thick A人情がこまやか hearty
あっか【赤い】red A明るい bright《京》
あつかいにくぃ あつかいにっか あつきゃーにっか
  扱いにくい 使い勝手が悪い
あつかう 古語【扱ふ】 物を使う 物や人を操る 弄る
あつかうな 触るな 手を触れるな
あつかましい《京》 あつかましか 遠慮がない 図々しい
あつかまっさー 厚かましいことだ 図々しいね
あっがれ【皸(あかぎれ)】 冬に手足の皮膚が割れて痛む
あっがれンつつく 皸が突っつくように痛む
あつかる【預かる】 あづかる keep 頼まれ物を保管する
  処理を引き受ける
あつくる あづくる 古語【預く】deposit 預ける
あつくるしか〈暑苦しい〉
あっくゎりすっじぇ がっかりだ 拍子抜けだ 気落ちした
あっけなか〈呆気ない〉 物足りない 張り合いがない
あっけらかん 古語【あけらかん】 平然とした様子《京》
あっけん あるけん あるせん あるから あるので
あっこいしょ あらよっこい あら嫌だ あらまあ
あっこうづく【悪口】 暴言を吐く 罵る
あつこうて 取り扱って 使用して 操って
あっさいしとい (性格や味が)さっぱりしている《牛深》
あっさらーとして (気性や味覚が)淡白で さっぱりして
あっさりぐゎっさり さっぱりとして拘わりがない
あっさりしとる (性格や味が)さっぱりしている
あっじゃっか あっじゃっけー あるもね 有るではないか
あっじゃどうい あっじゃどうし あれではどうして
あっじゃろう ありじゃろう 彼だろう Aあの子ったら
あっだ あやつだ あやっだ あれ等は 彼らは
あったーし あったース あったし あっちー 熱いっ
あったいや あったかい あったんな  有ったのか
あったか【暑い】 A熱い hot
あったかい あったきゃー あったけー ありましたか
あったかて あったかてー あったかとに 暑いのに
あったかなー あったかねー 暑いですね
あったかなー あったなー あったねー 有りましたか
あったかめーにあう 暑い目に遭う 暑い思いをする
あったからすどで あっとうあんなすどで お暑いでしょうに
あっだけ あれしこ あれだけ《京》
あっだけ あるしこ あるだけ ある限り 在庫全部
あったさー あってー あってゃー 暑いな A熱いなー
あったしゃー あったせー(しぇー) 暑さに 暑がって
あったせんか あったで あったでか あったんで あったので
あったつ あったと ありやしたと あったのです
あったっがー あったっぞー あったっばえ あったのだよ
あったっじゃっとん あったとん あったもね あったが
あったったもん〈有り足りた物〉 身近にある物
あったっちゅうかい あったろうかい あったのだろうか
あったっどもん あったでしょう
あったつな あったとな あったんな  あったのですか
あったてー あったとこれ あったもね 有ったのに
あったとー あったっかい …きゃー …けー あったのですか
あったらしか 古語【惜(あたら)しい】 惜()しい A勿体ない
あったりーろ あったりろ あったろかい あっただろうか
あったろう あったろうば あったろば 有ったならば
あったろが あったろもん あっつろが 有ったでしょう
あったろかい あっつろかい 有ったでしょうか
あっち【彼方】there 余所 あちら A外国《京》
あっちー あっちさね あっちさん あっちゃん 彼方へ
あっちいたとけ あっちいたとれ 彼方へ行っておれ
あっちぐち あっち側 先方 余所 他所
あっちこっち 処々方々 あちらこちら 《京》
あっちさね あっちさん あっちゃん あっつぁん 彼方へ
あっちびんた あっちべた あっちべら《京》 向こう側
あっちみーて あっちみて  彼方を向いて
あっちみーとる 脇見している 他所を向いている
あっちみーてろ あっちみんみろ 彼方を向いてご覧
あっちむき 反対向き 余所向き A不向き
あっちゃいて 有るのに 有ったのに《佐伊津 牛深》
あっちゃいろ あっちゃろかい あっどかい あっどかにゃ
  有るのだろうか
あっちゃかー あっちゃかんね 有るのではないか
あっちゃかっちゅかい あるのではないだろうか
あっちゃこっち あっちゃこっちゃ《京》 反対に あべこべに
あっちゃって あっちゃっとん あっとん 有るのだが
あっちゃならんこつ 不測の事態 不慮の事故
あっちゃもん あっちゃん あっとじゃん あるのです
あっちゃろもん あっどね あっどもん 有るのでしょうね
あっちゃん あっつぁん 彼方へ あちらへ あっちへ
あっちゃんば 有るのだ《牛深》
あっちゅかい 有るだろうか
あっつろうば あっつろば 有ったならば
あって あってん あってんが だって でも しかし
あっで だから だって それで でも
あってー あっとこれ あっとに 有るのに
あってぇーもん あってゃーもん 暑いものだ
あってが あってにゃ だって だけど でも
あっでか あるけん あるせん 有るから 在るので
あっでさい あっでじゃん あっでわい だからだよ
あってどい あってどーい だけどどうして
あってまー あってにゃー あらまあ だって だけど でも
あってん あっとん だけど だって しかし
あってんかんじゃ だけど だって《竜ヶ岳》
あっと あっとばい あっとべー 有る 有るのだ 有ります
あっとー あっとな あっとね 有るのか 有りますか
あっど あっどだ あっどもん 有るだろう 有ると思う
あっとあらゆるもん 有ると思われるすべての物
あっとうい あっとうして あっとうて 暑くて 熱くて
あっとうござすなん あっとうなりやした 暑くなりましたね
あっとうなった 暑くなった 熱くなった
あっどか あっどかい あっどかにゃ ありーろ 有るだろうか
あっどが あっどもん あろうが 有るでしょう 有るだろう
あっとがー あっとぞ あっとびゃー あっとべー 有るよ
あっとさい さな さね されば あるのですよ
あっとたー あっとばい あっとねー 有るのだな
あっどま あっどみゃ あやっだ 彼らは 奴らは
あっどみ あっどん あやっどみ 〔彼ら〕の卑語 奴等
あっどもん あろうもん 有るでしょう
あっば ありば あるば あれを あの品を あの人を
あっぱあっぱ 大きすぎ ぶかぶか
あっぱっぱ 夏用の簡単服《京》 A開けっぴろげ
あつひゃー あつへー 熱い灰
あつむる 古語【集む】 集める
あつめにゃん あつめんばん 集めなければならない
あつらゆる 古語【誂(あつら)ふ】 誂える order A注文する
あつる 古語【当つ】hit 当てる 割り当てる 言い当てる
あつる あてる《京》 水田に水を張る 「水あつる」
あて 古語【当て】 目的 見込み 頼み A小楯(こだて) B酒の肴
あてーする 当て込む A期待する
あてーならん あてならん 期待できない 頼みにならない
あてーンなる 古語【徒(あだ)】 徒になる 邪魔になる
あてがう 古語【宛行(あてが)ふ】 割り当てる 与える A添えて導く
あてぎー あてぎゃー あてげー 古語【宛行(あてが)ひ】 割り前
  仕事配分 役割分担
あてぎゃーぶち 古語【宛行(あてが)ひ扶持(ふち)】 割当てた食糧
あてぎゃーは(ワ)あって 相応の責任感を持っている
あてぎゃーンなか 責任がない 頼みにならない
あてごうていっちょく 与えて任せる
あてこすり【当て擦り】 皮肉 irony 嫌味 面当て
   A燐寸(まっち)《京》
あてすっぽ《京》あてっぽし あてっぽす 当て推量
あてっくだっせ あてなっせ (座布団を)お当て下さい
あてつくる【当て付ける】hint 面当て 割り当てる
あてつけがましか 言動が皮肉っぽい
あてどん 失せ物や祟りなどを言い当てる術者 占い師
あてならん 期待できない
あてん 当てない 割り当てない 指摘しない
あてンかわンひっちごうた 当て違いした 期待外れた
あてンはずるる あてンはずれる 期待が外れる
あど【後脚・後肢】 踵(きびす) 踵(かかと) heel 足の後部 A靴の踵
あとあじンわるか 食後に残る不味い味 A事後の不快感
あとあと【後々】 ずっと後まで 以後永久に 未来永劫
あといり【後入り】 後妻 二番添え second wife
あとぅえ あとえ あとべ【後追い】 幼児が親の後を追う
あとかい《牛深》 あとかり あとかる 後で
あどかす 掻き乱す《高浜》
あとがま【後釜】 後任 A後妻 second wife
あとかり あとかる 後で
あとくされ【後腐れ】after troble 事後の揉め事
あとくち【後口】 後味 A事後の申込 「後口ン悪か」
あとくそンわるか【後糞】 後味が悪い
あとげつ〈後月〉 先月 前の月 去月《京》
あとさきーなる 前後の順序が逆になる
あとさく【後作】 裏作 主要作物の間に他の作物を栽培する
あとじぇ(ぜ)き【後()き】 出入り後に戸を閉めること
  戸で塞ぐ
あとしのべ【後忍べ】settlement 後片付け
  A見苦しいものを隠す
あとすざり あとすだり【後退(ずさ)り】step back 後しざり
  後じさり
あとぞい あとぞえ【後添え】 後妻 second wife《京》
あとだえ 古語【後絶ゆ】 後絶え 継承者が居なくなる
あととり【家の跡取り】 嫡男 A跡目 相続人《京》
あとばら 古語【後腹】 出産後の腹 A一段落した後
あとばらンせく 出産後の腹痛 A事後処理の出費で気が塞ぐ
  後悔する
あとびき【後曳き】 お茶の注ぎ口から滴がたれる
あどふむ あどふんちゃぐ【後脚・後肢】 靴の踵を踏み潰す
あどる 言い淀む 言い惑う まごつく
あながち 古語【強(あなが)ち】 一概に まんざら 必ずしも
あなぐら【穴蔵】 貯蔵用の穴 洞穴
あなじぇ(ぜ) 北西の風 《大矢野 牛深》
あなどる 古語【侮る】 軽く見る 見下げる
あなまたぐされ 指間の湿疹 皮膚病 水虫《日ポ》
あにき【兄貴】elder brother 兄《京》
あにゃーひゃーる あねーへーる《五和》 穴へ入る
あねさん あねじょ〈姉上 姉嬢〉elder sister 姉さん
あのようなこつば あのよなこっば あんな酷い事を 無茶
あば 新品 初物 初下ろし 更の品 A処女 virgin
あぱあぱしとる ぶかぶかしている
あばおろし 初下ろし 新品を初めて使う A初体験
あばかんごて 溢れる程 はみ出る程 沢山(たくさん)に 存分に
あばききらん あばっきらん 溢れる はみ出る A沢山に
あばく【暴く】expose 秘密を暴露する 掘り出す
あばくる《日ポ》 あばける 化膿する 火傷の傷口が爛れる
あばたづら あぶだ【痘痕(あばた)】《梵語》pock mark
  天然痘の後遺症 痘瘡後に残る傷あと
あばら あばらぼね【肋骨】rib 胸の骨 隙間
あばらや 古語【荒(あば)ら屋】 荒れ果てた家 A自宅の謙称
あばりんとして 唖然として 《高浜》
あばるる 古語【暴る】 乱暴する 騒動する
あばるんな【暴れるな】 乱暴するな 騒動するな
あばれかすな 暴れさせるな
あぶくぜん【泡銭】 労せずに得た金
あぶする あぶせる 古語【浴す】 浴びせる
あぶなか あぶなしか あむなか【危ない】dangerous 危険
あぶにゃー《京》 あぶねー 危うく 危ない処で 辛うじて
あぶのーい あぶのうして 危な気だ insecurity 不安だ
あぶのうなか あむのうなか 危なくない 安全だ
あぶらうる〈油売る〉 A仕事を怠ける《京》
あぶらぎっとる あぶらぎる 皮膚が脂肪で光る 脂肪過多
あぶらげ【油揚げ】 揚げ物 fried food《京》
あぶらすまし あぶらすめ 搾油 「油澄めどん」搾油所
  精油所 搾油して不純物を除去する(澄ます)
あぶらすむる〈油澄むる〉 搾油する 精油
あぶらひく 油を敷く 油を塗る
あぶりこ 古語【焙(あぶ)り籠()】 鉄製の餅や魚等を焼く網
あぶる 古語【浴()ぶ】bathe 浴びる A体に受ける 被る
あぶる【炙る 焙る】 火にかざして軽く焼く roast《京》
あふるる 古語【溢(はふ)る】 溢れる 容器から零れる overflow
あべこべ 互い違い ちぐはぐ 反対 逆様
あべさする 古語【浴す】 浴びさせる 入浴させる
あほ あほんだら 古語【阿呆】fool 馬鹿
  阿呆蛇羅経を文字ったことば《日ポ》
あぼ あぼー あぼうどん あぼさん あぼどん 兄さん
あぼしゅ あぼしゅー 兄 A若者 青年衆 young man
あほらしい《京》 あほらしか 馬鹿馬鹿しい 引き合わない
あまい 暴れる 騒ぐ《牛深・苓北》〈る→い転音〉
あまうち 古語【雨打】 雨落 雨内 軒下
あまえかす あまえきゃーとる あまえけーとる 甘やかす
あまか【甘い】sweet 塩甘い 声が優しい A手緩い loose
あまがい あまがえ あまがゆ【甘粥】 甘酒
あまがみ【甘噛み】 (獣などが) じゃれて軽く噛む
あまがりー あまがるか【甘辛い】
あまがわ 古語【甘皮(あまかは)】 木や果実の内側の薄い皮
あまくさぞう【天草族(ぞう)】 天草土着の人 一族 子孫
あまぐされ【雨腐れ】 雨に濡れて腐る
あまごい 古語【雨乞ひ】 神仏に降雨を祈願する
あまざらしひざらし【雨晒し日晒し】 雨や日光に晒す
あまずっぱか 甘酸っぱい
あまたらしか あまったらしか 甘ったるい 甘い
あまちぎる 甘味が強い
あまつさえ 古語【剩(あまつさ)へ】 その上 更に そればかりか
あまったれ 甘えん坊 我儘な児
あまったろうば あまっつろうば あまろうば 余ったならば
あまっどもん あまろうもん 余るでしょう
あまねく 古語【普(あまね)く】universally 広く一般に 全てに
あまめ 油虫 ゴキブリ cockroach ゴキブリ科の昆虫
あまめ 舟虫 海岸などにいる昆虫
あまゆい《牛深》あまゆる 古語【甘ゆ】fawn 甘える
  好意に頼る A我儘を云う
あまゆんな 甘えるな
あまらん 古語【余らぬ】 余らない 余裕がない 残らない
あまりかかる あまりかくる じゃれつく 巫山戯(ふざけ)掛ける
あまり こぼりしとる〈余り零れ〉remain 充足 満足する
あまりゃーせんどかい 余りはしないだろうか
あまる 戯れる 巫山戯(ふざけ)る じゃれる
あまンじゃく《京》 あまンしゃぐま 古語【天の邪鬼】《梵語》
  捻くれ者 へそ曲がり つむじまがり
あまんな 巫山戯(ふざけ)るな じゃれるな 戯れるな
あみゃーもん あめーもん 甘いものだ 寛大
あむない《京》 あむなか【危ない】dangerous 危険だ
あめんあゆる 雨が降る
あめんちょ あめんちょろ【飴】 canday 砂糖入り洋菓子
あも あもあも 幼児語 お化け
あもうい あもうして 甘くて
あもうしなる あもうひなる 甘くなる A緩くなる
あやーた 落とした A紛失した B除去した
あやかす 古語【落()ゆ】fall 落とす A汚れを落とす
あやかる 古語【肖る】 優れた人に感化して似る《京》
あやしか【怪しい】 疑わしい 信用できない
  秘密がありそうだ
あやしゅぅなる 怪しくなる 様子がおかしくなる
あやす《日ポ》 古語【落()ゆ】fall 物を落とす A遺失する
  B汚れを落とす C零す
あやす 子どもの機嫌をとる 子どもを宥(なだ)める fondle
あやつ 古語【彼奴】chap 〔あの人〕の卑語 彼 奴
あやつだ あやっだ あやっどま 奴等は 〔彼等は〕の卑語
あやばしか 危なっかしい insecurity
あやふっきる 息を切らす《大道》
あやふや 曖昧 ambiguity vague 不明瞭《京》
あやまち 失敗 事故 怪我
あゆうで あゆで 古語【歩(あゆ)walk 歩いて
あゆうでさるく あゆっさるく ありーっさるく 歩き廻る
  出歩く 彷徨(さまよ)
あゆっけ ありーっけ 古語【歩(あり)く】 歩いて来い
あゆばえん あゆびえん あゆびきらん 歩けない
あゆばん あゆぼごんなか 歩かない 歩きたくない
あゆびきる あゆびゆる 歩ける 歩くことが出来る
あゆびつけとる 歩き慣れている 常々歩いている
あゆびでノある あるきでンある 歩く距離が長い
  A歩く運動量がある
あゆぶ ありく 古語【歩(あゆ)ぶ】 歩く walk
あゆぼい あゆぼだ あゆぼわい 歩きましょう
あゆる 古語【落()ゆ】 落果 落雷 汚れが落ちる
  A降雨 《日ポ》
あゆる【和える】 色々な食材を混ぜ合わせる
あよ あよあよ あよまた あろー あらま おやおや
あよっこいしょ あらよっこいしょ あらまー 弱ったな
  やれやれ oh! my god
あよわしい あよわしか 貧弱だ 不安だ
あら【粗】 魚料理で刺身を作った残り部分 A欠点《京》
あら あらー あれ おや ほら あれは 《京》
あらあら 古語【粗々(あらあら)】 大雑把 A殆ど 大体 大方
あらあらい あらありゃー あらあれー【粗洗い】 軽く洗う
あらいこ ありゃーこ あれーこ 粉石鹸
あらいご ありーいごう【洗い井川】 野菜洗い場  洗濯場
あらいざらい あらいざれー〈洗い浚い〉 包み隠し無く 《京》
あらいざらし〈洗い晒し〉 色褪めした衣服
あらか 古語【荒い】wild 粗雑で激しい 乱暴 A厳しい
あらか 古語【粗い】 目が粗い 大雑把
あらかた【粗方】almost 殆ど 大体 大方 大部分《京》
あらかる〈粗かる〉 大体片づく 完了間近
あらきゃーて あらけーて あれーて 荒らして
あらくたましか 古語【荒くまし】 荒っぽい rough 粗暴
あらぐれ〈粗塊〉 粗い土塊を細かくする 粗田を犂き返す
あらぐれかき〈粗塊掻き〉 粗田の犂き返し 植え代の前準備
あらぐれつくる 粗い土塊に水を浸して掻き均す 植え代
あらくる〈粗ける〉 大方仕事が片付く 大部分終了する
あらぐる 声を荒くする 大声を出す
あらさー あらさどうか 荒いことよ(粗暴をいなす)
あらさがしする あらさがす 欠点を暴き出す《京》
あらじゃこて あらじゃね あらじゃま 有る筈だ 必ず有る
あらす あらっす あられる お有りになる
あらたか 古語【灼か】 神仏の霊験が著しい ご利益がある
あらだき【粗炊き】 魚の粗を煮付けた料理
あらなわ【粗縄】 藁で綯った縄
あらぬか【粗糠】 籾殻 玄米を取った殻
あらばんじょう【粗万状】 粗雑に 荒々しく
あらひきだす 古語【荒 粗】 人の失敗や欠点を暴く
あらぶり〈荒降り〉 勢いよく降る雨
あらまし 大略 nearly 概略 大凡 大方 一通り《京》
あらよっこいしょ あらまあ やれやれ oh! my god
あられむなか あられむにゃー 古語【有られぬ】 不味い
  とんでもない ありえない あるはずがない
あられんこつ 望ましくないこと とんでもないこと
あらンこつ 古語【有らぬ】 関係無いこと 他のこと
あらンほうみーて 他の方を見て A視線を反らして
あり ある 奴 あれ 彼 Aあそこにある物
ありあわせ【有り合わせ】at hand その場にある残り物
ありー ありきゃー …けー …や あんね あれか A奴か
ありーろ あるだろうか 残っているだろうか
ありえん【有り得ぬ】 有るはずがない 不可能
ありか 古語【有り処】 物の在る処 所在 A隠れ家
ありが あるが あれが あ奴が
ありかい ありきゃー ありけー ありやー あれですか
ありがごて 彼のように あ奴のように
ありがたか ありがちゃー ありがてー 古語【有り難し】
  有り難い《梵語》
ありがつ ありがと あるがつ あるがと 彼の物
ありから ありかる あるかり あれから あれ以来 その後
ありきたり あり振れている A元からある
ありきり ありぎり 古語【有り切り】 全部《京》
ありぎり あの時以来 あの時を最後に
ありく 古語【歩(あり)く】 足で動く 何かをして廻る
あり こり そり どり あれ これ それ どれ 〈れ→り転音〉
ありさにゃ ありさね ありさん あそこへ
ありしこ あれしこ あんだけ あれだけ あれ程
ありそうな ありそうなもん あるごたる ありそうだ
ありてい【有体】 truth 有りのまま 正直に
ありば あるば あれを
ありふれとる【有り触れ】common 何処でもある 珍しくない
ありまっしぇ(せ)ん ありやっしぇ(せ)ん 有りません
ありも あれん あれも 彼も
ありも こりも そりも あれも これも それも 手当たり次第
ありもせんこつ 事実でないこと 有り得ないこと
ありや ありやー 有り合わせ at hand その場にある残り物
ありゃ ありゃー あれっ あれぇ
ありゃ ありゃー あれは あ奴は
ありゃありゃ あれあれ あれよあれよ
ありゃー あれー【粗い】coarse A荒い wild
ありゃーこりゃすんな あれこれ気を散らすな
ありゃ こりゃ そりゃ どりゃ あれは これは それは
ありゃーすっどばって あるにはあるだろうけど
ありゃーせんどかい ありはしないだろうか
ありゃーた あれーた 荒らした
ありゃーとる あれーとる 荒らしている
ありゃーもん あれーもん 荒いものだ 乱暴なものだ
ありやす あります ございます
ありやすど あるでしょう
ありやすどかい あるでしょうか 実施されるでしょうか
ありやすみゃー ありやすめー ありますまい ないでしょう
ありやっせん ありません ございません
ありゃよっこいしょ あらどうしましょう やれやれ oh! my god
ありように 古語【有り様】 実際に ありの侭に 隠しなしに
ありよか ありよっか ありよった ありよりか あれよりも
ありよなはなしが 実際の話が ありのまま話せば
ありよる 実施されている 行われている
ありよンとこる〈有り様の処〉 実のところ 実際の話が
ある 奴 あれ 彼 A奴か あれか Bあそこにある物
ある 催される 実施される A何時か 「祭ンある」
あるう【洗う】wash 洗い流す 汚れを落とす A詮索する
あるうた あるた あろた【洗った】 清めた
あるうっけ あるうてけ あるっけ あろっけ 洗って来い
あるうてへーとく 洗って干しておく
あるうとけ あるとけ あろとけ 洗っておけ
あるか 状態か ですか 「今、何時あるか」
あるがー あるばえ 有るよ 在るのだよ
あるかい あるきゃー あるけー あるね あるや 有るか
あるかんかい 歩きなさい A早く行きなさい《京》
あるぎー あるぎっと あるぎりゃ あるぎんにゃ 有るなら
あるぎり【在る限り】 全部 ある間 在庫分だけ
あるけん あるせん 有るから 在るので
あるこつなかこつ 有ること無いこと 何でも
あるささ あるはざ 有る間 在庫分だけ
あるさにゃ あるさね あるさん あれー あそこへ
あるじぇ あるっぱい あるっぱな あるっぺー
  有りますよ 《佐伊津》
あるしぇ(せ)な あるっしぇ(せ)な 有るので《佐伊津》
あるしこ 有るだけ 残り全部
あるっかい あるとなー 有りますか《佐伊津》
あるば あるばっ あるばって だけど《新和》
あるばい あるわい 有るかもしれない
あるばえ あるびゃー あるべー あるもん 有るよ
あるはざ 有る間 在庫分だけ
あるはざーなか あるはざなか ある筈がない
あるばしするごつ ノごつ ンごつ 有る筈がないのに
あるばって そうだけど
あるべし 当然あること 必ずあること
あるみゃー あるめーだ あるめーもん 無いだろうよ
あるもね あろが 有るではないか
あるもんか あるもんきゃー あるもんけー 有るものか
あるよか あるよっか あるよった あるよるか あれよりも
あるる 古語【荒る】 荒れる A乱れる B寂れる《京》
あれ 古語【彼(あれ)】 奴 Aあそこにある物
あれー あれーこ【粗粉】 米の粉 餅取粉
あれーもん 洗濯物
あれーよかとん あればよかばって 有ればよいが
あれきゃーとる あれけーとる 荒らしている
あれば あろうば 有るならば 在ったならば
あれば あろば それでは それならば だったら
あればあるもん たくさん有るものだ
アレルギー 《ドイツ語》Allergie  過敏症体質
あれん 荒れない 穏やかである
あれん これん それん どれん あれも これも それも
あろ あろー あろば それでは それならば
あろー あろばー おやまあ まあ どうしましょう
あろうかい あろうきゃ あろうけ あろうに 有る筈がない
あろうがなかろうが【在ってもなくても】
あろうこつか 不測の事 あってはならないこと
あろうば あろば 有るならば 有るようであれば それでは
あろうはずがなか あろうはずンなか 有るはずが無い
あろうもんなろ 有るものなら
あろば それでは
あろバまたどん それでは又にでも
あわぐ【煽る】fan 扇子などで風を送る
あわくう〈泡食う〉 驚き慌てる どぎもをぬく
あわげ【煽げ】 扇子などで風を送れ
あわする 古語【会わす】 会わせる 面会させる
あわする 古語【合わす】 合わせる 同調する A混合する
あわつる 古語【慌つ】 急く 狼狽(うろた)える《日ポ》
あわつんな 慌てるな 急ぐな 狼狽えるな
あわてふためーた 大慌てした
あわてもん あわてんぼ【慌て者】
あわふっかぶる  沸騰して泡が噴きこぼれる
あわぶく あわぶっく あわぶっつ 【泡粒(あわつぶ)
あわん 古語【会わぬ】 会わない 会いたくない
あわん 古語【合わぬ】 合わない A採算がとれない
あわンずく 会わないまま
あわんとンあいどがー あんなのがあるだろう《牛深》
あゑぇーだ あゑゃーだ【扇いだ】 風に煽られた
あゑぇーっくれ あゑゃーっくれ 扇いで呉れ
あん【彼()の】 彼()that あれ あそこの 「あんわれ」
アンカー anchor 錨 船を停泊させるため海底へ降ろす錘
あんかんとして 古語【安閑(あんかん)leisure 安気で 気にかけないで
あんき 古語【安気】 安泰 気楽 ease 心配ない 呑気《京》
あんきか 古語【安気だ】 気楽だ 心配ない 呑気だ
あんくりゃーだ あんくりゃどま あんくりゃどん あれ位は
あんくれーだ あんくれどま あんくれどん あれ位は
あんけんとして 安気にして 呑気で ぼんやりして
あんご【姉】elder sister 《楠甫》
あんこらー あんじぶんな あんとうじゃー あの頃は
あんさん あんち あんちゃん 兄 兄さん
あんし〈あの衆〉 あの人たち
あんじあたらん〈暗示〉hint 思い当たらない A懲りない
あんじあたる あんじつく 思い出す 思い当たる
あんじあんじして(幼児語) よく噛んで
あんじがけんなか 思いも寄らない
あンしこーみろ〈姿格好〉 あの格好を見ろよ
あんじごと【案じ事】 思案 thought 考え事 心配事
あんじださん 思い出せない 考えが及ばない
あんじてみれば 考えてみれば 顧みると
あんしと あんひと あんふと〈あの人〉 彼()の方
あんじもせん 思いもよらない
あんじゃもん あんしゃん あんやん 兄さん elder brothe
あんじゅ【庵住】あんじゅさん 庵の住職 A尼僧 nun《京》
あんじょ あの子 彼()の人 Aあ奴
あんじょう 古語【あんぢょう】 首尾良く 具合良く《京》
あんじる あんずる【案じる】 思慮する 心配する《京》
あんじん 思わない 思ってもいない
あんた【貴方 貴殿】 あなた you A夫の呼称
あんたえ あんたげ あんたとこ【貴家】 貴方の家 貴宅
あんたがた あんたし あんたたち あんたち あなた方
あんたじゃろー あんたもあんた あなたとしたことが
あンちきしょう あんつくしょう【畜生】brute あの野郎
あんつれ あの連中 Aあの種類 あの類(たぐい) 一連の
あんて あの種類 Aあの型式 Bあの手法
あんで だから ですから《牛深》
あんなー《京》 あんにゃー あんねー あんのー あのね
あんなーり あんなり《京》 あの時以来 あのまま
あんなさる あんなす お在りになる 「達者ぅあんなす」
あんなし【餡無し】 餡がない餅や団子のこと
あんなり あの服装 あの格好《京》
あんなれ あんなん〈あの汝〉あんひと あんふと あの人
あんにゃ あんねー【案内】guide 知らせ 手引き A招待
あんね あんねさん【姉】elder sister 姉さん A婦人
あんの こんの そんの あれとか これとか それとか
あんのじゅう【案の定】 案じた通り
あんのだら 有りのままを 真実を《上津深江》
あんばい《日ポ・京》 あんびゃ あんべー 古語【塩梅(あんばい)
  塩加減taste A程合 体調 condition 調子 tune
あんばンよか あんびゃンよか あんべンよか
  塩加減がよい A具合がよい 気分がよい mood
あんびあんび 幼児語 よちよち歩き
あんひた あんふた あんまりゃ あんわりゃ あの人は
あんひと あんふと あの人
あんびゃーみー あんべーみー 成り行きを見定める 観察
あんびゃンわるか あんべンわるか 具合が悪い 気分が悪い
あんぼし 干し柿《牛深 河浦》
あんぽん あんぽんたん 人を小馬鹿にして言うことば
あんま あんまり 古語【余り】《京》 余りにも 非常に
  たいして それ程
あんまい《牛深》 余りにも 非常に
あんまっぞ あんまりぞ …じゃん 酷過ぎるよ 過酷だよ
あんまりしたこつ 余りにも酷いこと
あんまれ あんわり あんわれ〈あの吾〉 あの人 彼 he
あんやん 兄さん elder brothe
あんよ【足】 (幼児語) 歩行 《京都》
あんもん〈あの者〉 あの人 彼 he《高浜 大江》
あんわんノつ あの人の物《竜ヶ岳》
 
  い 行
 する れる 「来()い 居()い」《牛深》
 しようよ しなさい 「見ゅい 貸せい」
 で して 「しんどうい ねぶうい」
いぃ【入る】enter 内部へ移る 所属する
  自分の物になる《牛深》
いぃ【要る】need 必要する《牛深》
いー 古語【結ひ】 結い A労働力の相互扶助
いいあい《京》 いいぐら 言い争い 口論 quarrel
いいあぐむ いいあぐぬる【言い倦む】 言いそびれる
いいいい 言いながら 言いつつ
いいえ いいや いいんえ いや、どういたしまして
いいえーでにゃ いいきらでん いいきらんで 言えないで
いいえん いいきらん 言えない 言い出せない
いいおき〈言い置き〉 遺言 言い慣わし 言い伝え
いいおった いいよった いうとった 言っていた
いいおる いいよる いうとる 言っている
いいかたぎる いいはる 強く主張する
いいきかする よく言って聞かせる 言い諭す
いーきならん いきならん 行けない 行く訳にいかない
いいきらん 言えない A言う訳にはいかない 言うに忍びない
いいきる いいゆる 言える 主張できる
いーくさる いーはたす いーやがる 〔言う〕の卑語《京》
いーくでさな 行きますから 《御所浦 竜ヶ岳》
いいぐら いいぐりゃ 言い争い 口論 quarrel
いいくらす〈言い暮らす〉 愚痴を言うだけで過ぎていく
いいごたいらん いいごついらん 言う必要はない
いいごつ 言い争い A不平不満 B自己主張 C要求 request
いいころかげん いい加減 等閑(なおざり) neglect 忽(ゆるが)せ 疎(おろそ)
いいさらす〈言い晒す〉 吹聴する 〔言う〕の卑語《京》
いーじ いいそ〈結い麻〉 稲藁などを束ねて括る縄
いいしぇーすれば いいしゃかすれば 言いさえすると
いいそうなもん 言う筈だ 当然言うだろう
いいそくにゃー いいそくねー 言い損ない 失言
いいそくのうた いいそこのうた 失言した A言い損ねた
いいださん 言う時間がない 言うチャンスがない
いいだしっぺ 最初に口火を切った人 張本人 A音頭取り
いいつくっぞ いいつけんばん いうぞ 告げ口するよ
いいつくる 言い付ける 命じる A告げ口する appeal
いいつくる〈結い付ける〉 結びつける 縛る bind
いいっとき いっとき【一時】 暫時 短時間 short time
いいつらかす いいふるる 吹聴する 噂を立てる
いぃどもん 要るだろう《牛深》
いいどんすんな  言ったりするなよ 言えば承知しない
いいなか いなか 良くない まずい 悪い bad《牛深》
いいなさらん いいなっせん いいなはらん 仰らない
いいなし いいなしぞ いいなしばい 言わない約束よ
いいなした いいなった いいなはった〈言い為す〉 仰った
いいなしゃすい いなしゃすい 嫌がる 気まずく思う
いいなす〈言い為す〉 なはる 仰る say 〔言う〕の丁寧語
いいなすな いいなはりますな いいなはんな 仰いますな
いいなっせ いいなはりまっせ 〔言え〕の丁寧語
いいなった いいなはった 〔言った〕の丁寧語 仰った
いいならわし【言い慣わし】tradition 昔からの言い伝え
いいならん 言えない A言う訳にはいかない 《御所浦・竜ヶ岳》
いいにくしぇ いいにくしゃ 言いにくそうに
いいにっか 言い難い 言い辛い 言うに言えない
いーノしぇ(せ)く 胃がひどく痛む
いいはる【言い張る】 言い通す 強く主張する
いいふくむる いいふくめる 詳しく言い聞かせる
  諭す instruct
いいふるる【言い触れる】 吹聴する 噂を立てる
いいふんじゃー いいふんでー 言いたい放題 無責任に言う
いいまちごうた 言い違えた 失言した slip tongue
いいみちしらん 言い方を知らない 言葉遣いを知らない
いいもって〈言い以て〉 言った上で 言いながら
いいやっしゃ いいよしゃ 言い易さに
いいゆる 言える 主張できる
いいよらした いいよんなった いいなはった 仰っていた
いいよる【言い寄る】court ことばを掛けて近づく
  A女性を口説く
いいよンある 【言い様】 言い方がある
いいら いら 毛虫 蛾や蝶の幼虫
いいらしか 苛立つ become nervous 気障り A嫌らしい
いいんま いんま【今に】 その内に A危うく
いうぃえ いうぃえっか いうぃゑ 言っておいて《下浦》
いうかい きゃー けー なー ねー やー
  言いますか
いうがなー 言いますよ 言いますとも
いうこたいう 正論を言っている 善く言う
いうこたでけん いうちゃならん 言ってはいけない
いうこつが いうこっが 言うことといったら
いうこっきかん 言うことを聞かない A指示に従わない
いうたがー いうたぞー いうたばえ 言いましたよ
いうたがさいご 言ったからには 言ったりしたら
いうたつかい いうたっきゃー いうたっけ 言ったのか
いうたっじゃっとん いうたとん 言ったが 言ったけれど
いうたっちゃ いうたてちゃ いうたでちゃ 言ったところ
いうたっどが いうたもね いうたろが 言っただろう
いうたてー いうたとこれ いうたとに 言ったのに
いうたとー いうたとね いうたんね 言いましたか
いうたところが いうたりゃ 言ったところが
いうたもね いうたろが 言ったではないか
いうたりなしたり いうたンなしたり 言ったりなどして
いうたろう? いうたろもん? 言ったのでしょう?
いうたろば 言ったならば
いうちゃいかん いうちゃどい …ならん  言うべきでない
いうちゃが いうちゃっとん いうとん 言うのだが
いうちゃがや いうちゃんば 言うのですよ 《牛深》
いうちゃすまんばって いうちゃなんばって 言い辛いが
いうちゃみゅうだ いうてにゃ 言うだけは言ってみよう
いうちゃみるもん いうてにゃみるもん 言ってみるものだ
いうちゃん いうとじゃん いうとじゃもん 言うのだよ
いうっかしゅうかい 言って聞かせようか 教えようか
いうっかすい いうてかすい 教える A知らせる《牛深》
いうっきかする いうてきかする 言って聞かせる 言い諭す
  教える
いうっくだっせ いうてくれな 言って下さい
いうっけ いうてけ 言ってこい 伝えてこい
いうっしぇ(せ)な 言うので 言うから 《佐伊津》
いうったー 言うのですよ《佐伊津》
いうっちゃがや いうっちゃんば 言うのだよ 《牛深》
いうっぱい いうっぱなー いうっぺー 言うよ 《佐伊津》
いうっゑ いうっゑっか いうてゑっか 言ってから
  《下浦 新和》
いうでさな 言いますからね 《竜ヶ岳 御所浦》
いうてどんみろ 言ったりしたら(承知しない)
いうてみさい いうてみされ いうてみろ いうてんど
  訳を話してご覧
いうとー いうとかい いうときゃー いうとけー 言うのか
いうどう? いうどもん? 言うのでしょう?
いうとがー いうとぞー いうとばえ 言うのだよ
いうときなっせ いうとってくれな 言っておいてください
いうとくて いうとくで 言っておくよ 伝えておくよ
いうとけえ いうとけぞ いうとけな 伝言しなさい
いうどころか 言うべきことも言わないで 言う立場か
いうとされ いうとされば 言うのだよ 言うに決まっている
いうどだー 言うでしょう
いうとむなか いうともなか 古語【言いとうもなし】
  言いたくもない 無益なこと
いうなえ いうなぞ いうみゃーぞ 言ってはならないよ
いうなな いうなね 言わなでください
いうにいわれん 申し上げにくい 言い難い
いうみゃー いうめー 古語【言ふ舞ひ】 言わないだろう
  言わないことにしよう
いうもいうたり よくも言えたものだ
いうもんか いうもんきゃー いうもんけー 言う筈がない
いうもんじゃか いうもんじゃなか 言うものではない
いうもんなるか 言ってはいけないよ
いぇさな いぇさにゃ いぇさね いさな 家へ 拙宅へ
いお 古語【魚(いを)】活魚 fish《日ポ》※調理済みは〔さかな〕
いが いがいが【毬(いが) 刺(とげ)】 樹皮の針状突起 魚の小骨
いが 乳幼児 幼児 子ども 《苓北》
いかいた いかった《京》 行った 出掛けた
いかえん いきえん いきゃえん 行くことができない
いがく【湯掻く】boil 煮て灰汁を抜く〔ゆ〕の転音
いかさま 古語【如何(いか)(ざま)swindle 偽物 いんちき
  誤魔化し
いかじーいっしょる いかじーいっちょく 行かないで居る
いかした いきなした お行きになった 出掛けられた 《京》
いかじゃ …まー …ねー 行かないことには 当然行く
いかす いかっす 上代敬語【行かっしゃる】 お行きになる
いかす【活()かす】revive 生かす A養殖する
いかする 通行させる A性交して最高潮に達する acme
いかせられん 行かせる訳にいかない A通す訳にいかない
いかせん 行かせない A通さない
いかっさん いきなっせん いきなはらん お行きにならない
いかっさんかな いかっさんかなん 行きませんか
いかっそうなもん 当然行きそうなものだ
いかっそうば お行きになるなら 行く序でに
いかっとらす いかっとる 埋葬されていらっしゃる
いかでんいっちょく いかんでいっちょる 行かないで居る
イカナゴ【玉筋魚】 カナギ 小魚
いかにゃならん いかにゃん 行かねばならない
いがみあう いがむ 古語【啀む】quarrel 言い争う
  相手を罵る A獣の威嚇発声
いがむ 古語【歪(いが)む】 歪(ゆが)む 捻れる《京》
いかめしか 古語【厳(いか)めし】 威厳がある《日ポ》
いかものぐい《京》 人の食べない物を好んで食べる
いかゆっど いききっど いきゃゆっど 行けるでしょう
いかゆる いきゃゆる いっきる 行くことが出来る
いかりゅうきゃー いかりゅうに 行けるものか 行けないよ
いかる 上代古語【行きゃる】 お行きになる〔行く〕の敬語
いかる 埋もれる A埋葬されている
いがるか 塩辛い しょっぱい salty
いかるる いかれる 行ける 行くことができる A通れる
いかるる いかれる《京》 気が狂う A夢中になる B壊れる
いかれた 行けた 通れた Aお行きになった
いかれた 気が狂った A夢中になった B壊れた
  C負けた《京》
いかれぽんち 狂人 気が狂った人 頭が変な人
いかれん《京》 いけん 行けない A通れない
いがわ《日ポ》 いごう 古語【井川(いごう)well 湧水井戸 水汲み場
いかん《京》 いけん 駄目だ 良くない してはいけない
いかん 行かない 通らない 通れない《京》
いかん【遺憾】regret 残念 気の毒 A思い通りにならない
いかんか 行きなさいよ
いかんかい …かん …きゃー …けー …な 行きませんか
いかんがなー 行かないよ 決して行かないよ
いかんがま〈床ン釜〉 床下貯蔵庫 芋釜〔ゆ〕の転音
いかんしてん いかんせん いかんとも 古語【如何為ん】
  どうしようにも 何としても A残念ながら
いかんぞ いかんたい いかんばい 駄目だよ いけないよ
いかんちな いかんてな 行かないと言うのか
いかんちゃかー いかんちゃかいや 行かないと思うよ
いかんちゃよか いかんでんよか 行かなくても良い
いかんちゃろう いかんど いかんどもん 行かないでしょう
いかんちゃん いかんとじゃん 行かないのですよ
いかンつう 甲イカの骨
いかんとー? かい きゃ? け? 行かないのですか?
いかんど? いかんどもん? 行かないでしょうね 行くか?
いかんとがー さい じゃん 行かないのだよ
いかんとじゃっとん いかんとん 行かないのだが
いかんな? ね? や? 行かないか 行かないのか
いかんばん いかんばつまらん ならん 行かねばならない
いき 間に 内に 「今ンいき」「あっかいき」
いきあがる 古語【生き上がる】 生き返る 甦る revive
いきあたりばったり 無計画 いい加減
いきあわせる 古語【行き遭わす】 遭遇する 出会う
いきー いきしな いきみち いっがけ 行く途中 往路で
いきいき 行きながら 歩きながら (重複強調)
いきーならん いきならん 行けない
いきーろ いくにーろ いくりーろ 行くだろうか
いきうせんうち 到着する前に A帰り着かない時に
いきえん いききらん いきゃーえん いっきらん 行けない
いきおんじゅう いきしょんじゅう 一生涯 生きている限り
いきがけ いっがけ 古語【行き掛け】 行く途中 往路で
いきがてら いきがてりゃ 行く序でに 行った序でに
いききる …ゆる いきゃーゆる いっきる 行く事が出来る
いきさつ 物事の経緯 成り行き A事情《京》
いきしな《京》 いきみち 行く途中 往路で
いきしぇーすれば いきしゃか 行きさえすれば 行くだけで
いきすぎ 古語【行き過ぎ】 通り越す A度を超す
いきずすり【息啜り】 啜り泣き 咽び泣き sob
いきずむ いけずむ【息詰む】 息む 力む
いきせっきって 古語【息急き】 息を切らして
いきそびるる いきそびれる 行くことを躊躇(ちゅうちょ)する
いきたか いきちゃー いきてー いこごたる 行きたい
いきださん 行けない 行く暇がない
いぎたなか いぎたにゃー【寝穢(いぎたな)い】 寝相が悪い
いきつかん 到着しない 達しない
いきつく 古語【行き着く】 目的地に到着する 到達する
いきづくり【活き作り】 鮮魚の姿を残した刺身
いきつけ いつも行っているところ A贔屓(ひいき)の所
いきっとる いきとる 生きている 活きている
いきづまる 古語【行き詰まる】 解決法が無くなる
いきとうなか いきとうにゃー 行きたくない
いきとるささ いきとるはざ 生きている間 生存中
いきどんすんなゾ 決して行くでないよ 行くと承知しないぞ
いきなさる いきなはる 【行く】の敬語 お行きになる《京》
いきなした《京》 いきなはった お行きになった
いきなす 古語【行為す】 お行きになる
いきなすな いきなはりますな いきなはんな 行くなの丁寧語
いきなっせ 行って下さい お先にどうぞ
いきなっせんか いきなはらんか お行きになりませんか
いきなり 突然 suddenly 急に 直ちに 出し抜けに
いきなり いくなり 行って直ぐに
いきなりーしとる 所作構わないでいる 自然体でいる
いきなりほうじゃー【形放題】 形振(なりふ)り構わず
いきにくぃー いきにっか 行き辛い 行くことを躊躇する
いきにゃー〈息穴〉 呼吸器 肺臓 lungs
いきぬき いきぬぎ〈息抜き〉 小休止 A通風窓《京》
いきノぬけん いきンぬけん 気が抜けない 緊張する
いきノよか いきンよか 鮮度がよい 新鮮だ
いきはじ 古語【生き恥(はぢ)】 人生上の恥辱 「生き恥晒す」
いきはたせ いきやがれ 〔行け〕の卑語《京》
いきみち【行き道】 行き方 行く方法 行く手段
いきもって【行き以て】 行った上で 行きながら
いきもん いけもん【生物】 動植物 A家畜
いきゃーえん いっきらん 行くことが出来ない
いきゃーとく いけーとく 活かしておく 生かしておく
いぎゃーた いげーた【湯掻いた】 煮て灰汁を抜いた
いきやがった 〔行った〕の卑語 行ってしまった《京》
いきやっしゅい 古語【行きやしょう】 行きましょう
いきよった 行きつつあった《京》
いきよらした いきよんなした (すでに)行っておられた
いきよらす いきよる 行っている 行きつつある《京》
いきよるとじゃいて 行っているのだが《佐伊津》
いきり 海辺の砂地にある貝などの小さな巣穴
いぎり【抉(えぐ)り】 錐(きり) 揉むように回転させて穴を彫る道具
いぎりす 海草又はその練り物
いぎる 近世語【いきる】 蒸し暑い 火照(ほて)feel hot
いぎる《日ポ》 いぐる【抉(えぐ)る】 錐で穴を開ける
  A抉るような痛み
いく【行く】 行う 進む 過ぎる A最高潮に達する acme
いぐぃ【杭(くい)pile 支柱として地中に打ち込む棒
いくいく 必ず行く 今すぐ行く A恍惚状態になる ecstasy
いくかい きゃー けー なー ねー やー
  行きますか
いくがなー 行きますよ 行きますとも
いくけん いくしぇ(せ)ん いくでー 行くので
いくけんや いくせんや 行くので 《二江》
いくこたいく いっこたいく 行くだけひとまず行こう
いくさる いはたす いやがる 〔居る〕の卑語《京》
いくしぇ(せ)な いくっしぇ(せ)な 行くので 《佐伊津》
いくちゃって いくとじゃって いくてー 行くのに
いくちゃっとん いくとじゃっとん いくとん 行くのだが
いくっちゃがや …ちゃんば 行くのです《牛深》
いくっぱい いくっぱなー いくっぺー 行くよ 《佐伊津》
いくと いくとじゃん いくちゃん 行くのだ
いくとー いくとかい きゃー なー ね 行きますか
いくどー いくちゃろう 行くでしょう 行くだろう
いくとされ いくとされば 行くのだよ 行くに決まっている
いくとじょん 行くのだよ 《苓北》
いくどだー いくどもん 行くでしょう
いくとてー 行きますよ 行くのに 《鬼池》
いくな【行勿】 …な …ね 行かないでください
いくなー いくねー いくやー 行きますか
いくまい いくみゃい いくみゃだ 行かないことにしよう
いくみゃーぞ いくめーぞ 行ってはいけないよ
いくみゃーに いくめーに《佐伊津 五和》 行く間に
いくもんか 行くものか 決して行かない
いくもんじゃか いくもんじゃなか 行くものではない
いくらでん いっくらでん どれだけでも
いくらなんでん 古語【幾ら】 如何にどうあろうとも
いくりゃーも いくれーも 如何様にも どの様にも
いくる【生ける】 生かす A生け花 flower arrengement
いくる いける【埋()ける】 埋葬する 地中に埋める
いくる 食欲が出る 酒や食が進む
いぐる【抉(えぐ)る】scoop out 刃物でくり貫く 錐で穴を開ける
いげ【毬(いが) 棘(とげ) 刺(とげ)】 樹皮の針状突起 A魚の小骨《日ポ》
いけいけ 早く行け 調子づく(重複強調)
いげーた いげた【動いた】 振動 swinging
いけーとく 生かしておく 活かしておく《佐伊津・五和》
いげーとる いげとる 動いている 移動している
いけしゃーしゃと 平然として 拘りもなく 厚かましく
いけすかん どうも好きになれない 嫌い A疎ましい
いけたふう 無様な風体 みっともない格好 乱雑な状態
いけて ぺんぺんしとる 活魚がぴちぴちしている《佐伊津》
いけとる 活きている 生きている (転音)《佐伊津・五和》
いけとれば いけとったろうば いけとんなろう
  生きていたならば 《佐伊津》
いけなー いけねー いけはい いけはよ 早く行きなさい
いける【埋()ける】 埋葬する 地中に埋める
いけん いけない 思い通りにならない A駄目だ 出来ない
いけん 食欲がない 酒や食が進まない
いこい いこか いこかい いこだ 行きましょう《京》
いごう 古語【井川(いごう)】 湧水井戸 水汲み場
いこうがいくみゃーが 行こうが行くまいが
いこうきゃー いうこけー いこうに 行く筈がない
いこうごたる いこごたる 行きたい 行ってみたい
いこうぞいくみゃーぞかって 行こうが行くまいが勝手
いこうだ いこだな いこで …わい …わな 行きましょう
いこうに 行かないだろう 行くはずがない
いこうばいけ 行くと言うのならば行くと良い
いこうばって いこばって 行きたいけど
いごかす【動かす】 移動する 〔う〕の転音《京》
いごかん 動かない A変化がない 〔う〕の転音
いごきーろ いごくどかい いごくりーろ 動くだろうか
いごきノとれん いごきンとれん 動くに動けない
いごきゃーた いごけーた 動かした 〔う〕の転音
いごく【動く】move 場所・位置・形態が変わる
  揺れる wave《京》
いこくゆう 屁理屈言う
いこごたなか いこごつ いこごて いこごと
いこごんなか 行きたくない
いこじー【意固地】 片意地 かたくなに意地を張る
いさぎー 古語【潔(いさぎよ)し】いさぎノよか 潔い clear 手早い
  思い切りがよい
いさぎなもん 潔いことだ 優秀だ 手早い 立派だ
いさぎゅう 潔く 手早く 思い切りよく
いざこざ もめ事 諍い troble
いさな【誘い】 我が家 拙宅 自宅《有明・御所浦》
いさな【磯魚(いさな) A勇魚(いさな) B磯納屋(いさな) 小魚 A鯨(くじら) A海辺の納屋
いざる【躄る】 立たずに移動する 座位で進む 膝行(しっこう)する
いじー 非常に 大変に 酷く 格別に 格段と
いしぇー  医者に 《佐伊津 五和》
いしぇーっきた いしぇーできた 急いで来た 駆け付けた
いしぇーっけ いしぇでけ 急いで来い 早く来い
いしぇーで いしぇで【急いで】
いしぇーでいそがん  しぇかん 緊急ではないが早いがよい
いしぇーでしぇろ いしぇっしぇろ 早くしなさい
いじぇき【井堰】dam 用水を溜める場所 頭首工
いしかき いしかけ【石垣】stone fence 石で築いた垣
いしきあて【居敷当て】 和服の裏地 尻当て裏地
いじきたなか いじきたにゃー〈意地汚い〉我欲が強い 強欲
  私欲が強い
いじくりまわす 乱暴に扱う 思いのままに扱う
いじくる いじる【弄(いじ)る】 弄(いら)う 弄(もてあそ)ぶ 扱う manage
  触る touch
いじくる いじける〈萎ける〉 気が弱くなる A萎縮する
いじくんな 触るな 扱うな
イシタタキ 古語【石敲(いしたた)き】 鶺鴒(セキレイ) セキレイ科の小鳥
いしたる【滴(したた)る】 液体などが零れ落ちる 零れる overflow
いしちゅうかい いしちゅうかにゃー 捨てようか
いじつっかんげ いじつっくゎんげ いじなし 意気地なし
いじっつらかす【弄くる】 不必要に触ったり動かす
いしつる【逸する】 取り逃す A捨てる 無くす B零(こぼ)
いしつんな 捨てるな 零すな
いしつんぼ〈石聾〉 stone deafness 老人性難聴
いしてた【逸した】 捨てた 遺失した 無くした A零した
いしてろ 捨てろ A零せ
いしびゃー いしべー【石灰】lime 生石灰 消石灰
いじましか 我欲が強い 心が狭い A同情を誘う
いじむる 古語【虐む】 苛める 相手の嫌がることをする
いじむんな 虐めるな
いじもん 気骨のある人 強情な人
いしゃいらず【医者要らず】 薬効の高い薬草
いしゃどん【医者殿】 医師 physician 博士 doctor
いじる【弄(いじ)る】 弄(いら)う 弄(もてあそ)ぶ 扱う manage 触る touch
いしわら【石原】 小石が多いところ 《京》
いじんがらいも〈異人唐芋〉 馬鈴薯 ジャガイモ potato
いじんまめ〈異人豆 唐人豆 南京豆〉落花生
  ピーナツ peanuts
いずい《牛深》 いずる【茹()でる】boil 煮る 〔ゆ〕の転音
いすか 多い much many 《竜ヶ岳》
いすわる 《京》いずわる【居座る】長く同じ地位に居続ける
いせー 医者に 《佐伊津 五和》
いせーっきた いせーできた 急いで来た 駆け付けた
いせーっけ いせでけ 急いで来い 早く来い
いせーで いせで【急いで】
いせーでいそがん  でせかん 緊急ではないが早いがよい
いせーでせろ いせっしぇろ 早くしなさい
いぜき【井堰】dam 用水を溜める場所 頭首工
いぜん【以前】before その前 嘗(かつ)once いつぞや
いそいそ 楽しく心が弾む様子
いそがしか 古語【忙し】busy 忙しい 多忙
いそがしかてー いそがしかとに 忙しいのに
いそがっさんば いそがんば 急がなければ
いそがっしゃー いそがっせー 忙しさに 忙しいのに
いそがしゅあんなすど …ござすど お忙しいことですね
いそがん 急がない 慌てない
いそがんか いそがんかい 急ぎなさい
いそっぐら いそっぐろ いそっぐりゃ 徒歩競争 かけっこ
いた いった【行った】 帰った 去った
  A絶頂感に達した《京》
いた なさった された した 「戻らいた」
いたいけなか にゃー【幼気(いたいけ)ない】 lovely 幼くて可愛い
  いじらしい
いたいちり 行ったまま 行きっぱなし
いたいやー いたんなー いたんねー 行ったのか
いたぅゑ いたぅゑっか 行ってから 行っておいて《下浦》
いたか いてゃ いてー【痛い】painful 痛む 辛い 困る
いたがー いたっがー いたっぞー 行ったのだよ 行ったよ
いたかい いたきゃー いたけー いたかん 行ったのか
いたがいか【痛痒い】 痛くて痒い
いたがさいご いったがさいご 行ったからには
いたかっどー いたかろー 痛いでしょう
いたかもいたか いたさもいたさ とても痛い
いたきなか (いと)けない あどけない
いたぎれ いたぐれ【板切れ 板榑】board 板の切れ端
いだく 上代語【抱(うだ)く】embrace 抱(いだ)く 抱える
いたぐらま いたぐらみ いたぐらめ 古語【胡座(あぐら)】 安座
  足組座り
いたしゃー (いたしぇー) いたせー【痛さに】 痛がって
いたじき【板敷き】wooden floor 板張り 板の間
いたじごっこ【鼬(いたち)】 双方が同じことを繰り返してキリがない
いたたまらない いたたまれない 傍ら痛い 居辛い
  側にいて心苦しい
いたち いたて 行って 行ってから 「いたちけ」
いたちくう いたっくう いたちはちくう 行ってきましょう
いたちくって いたっくって いたて 行って来ますから
いたちくる いたっくる いたてくる 行ってくる
いたちけ いたちはちけ いたてはちけ 行ってお出で
いたちゃーみゅうだ いたてにゃ 一応は行ってみよう
いたっかい いたっきゃー いたっけー いたんな いたんね
  行ったのか 行ったのですか
いたっきなっせ いたて 行ってらっしゃい 行ってお出で
いたっくだっせ いたてくだっせ 行って下さい
いたっくる いたてくる 行ってくる
いたっけ いたてけ 行っておいで 行っていらっしゃい
いたっこうじゃ いたっこじゃ 行っておいでよ
いたっこつ いたっこっする 痛いこと 怪我する 打撲する
いたっさい いたっさな いたったな 行ったのですよ
いたっじゃいて 行ったのに 《佐伊津》
いたっじゃっきゃー いたっじゃっけー 行ったのですよ
いたっじゃって いたとこれ いたとに 行ったのに
いたっじゃっとん いたとん 行ったのだが
いたっじゃんば …ちゃがや 行ったのですよ《牛深
いたったー 行ったのだ 行ったのだな 行ったのだよ
いたっちゃ いたてちゃ いたでちゃ 行ったとしても
いたっじゃがや …じゃんば 行ったのですよ《牛深》
いたっどが いたろうが いたろもん 行ったでしょうが
いたてー いたもね いたろが 行ったではないか
いたでーた いたでゃーた【頂いた】《佐伊津 五和》
いたてどんみろ 行ったりしたら承知しないぞ
いたてみさい みろ いたんみさい いってんど 行ってご覧
いたてみゅうかい いたんみゅうかい 行ってみようか
いたでゃーとけ いたでーとけ 頂いておきなさい
いたとう 行ったのですか
いたときなっせ いたとんなっせ 行っていて下さい
いたとけ いたとれ いっとけ 行っておきなさい
いたとらす いたとんなす 行っていらっしゃる
いたばさみ【板挟み】dilemma 間に立って処理に困る
いたばり【板張り】 板の間 A板張りの壁
いたぶる 強請る 嫌がらせをする
いたまん 傷まない 痛まない 腐らない A負担にならない
いたみ【痛】illness 病気 負傷
いたむ 古語【痛む】ache 病気する A傷つく 腐る rot
いたむる【傷める】hurt 負傷する
いたむる【炒める】parch 油を入れて熱する
いためんごて 健康を害しないように A傷付けないように
いたもね いたろが 行っではないか
いだらん 茹だらない 煮えない 〔ゆ〕の転音
いたらんこつ いちゃらんこつ 至らないこと 余計なこと
いたりきたり 行ったり来たり 往来する うろつく
いだりくさる〈茹だり腐る〉 よく茹だる 煮えすぎる
いたりなしたり いたンなしたり 行ったりなどして
いたりゃー いたりゃ 行ったところが
いだる【茹だる】 煮える boil up 〔ゆ〕の転音
いたろうかにゃー いたろかにゃー 行っただろうか
いたろうば 行ったならば
いたろもん? 行ったのでしょう?
いたわしか【労しい】 気の毒だ 可愛そうだ
いたンぐらめ 古語【胡座(あぐら)】 安座 足を組んで座る
いたンみさい みされ みにゃ みろ 行ってご覧
いたンみなっせ 行って見て下さい 行ってご覧なさい
いたンみゅうい みゅうかい みゅうだ 行ってみようよ
いち 接頭語 「いち喰う」食べてしまう
いちあき〈一空〉 一度使用した物 中古品
いちいち〈一一〉 一つ一つ A殊更に 事細やかに 詳細に
いちーなれば いつだ いっだ いつどま 何時になれば
いちかた 後で 後刻 《宮地岳》
いちかぶる いっかぶる【被る】 頭を覆う put on
いちかまいた いちくゎいた いちこうだ 噛んでしまった
  A食べてしまった
いちかました いちくゎした お食べになった
いちかむ【噛む】bite 噛んでしまう A食べる eat
いちから 一番から 最初から 元から
いちきる【切る】cut 切断する 切ってしまう
いちくう【食う】eat 食べる 食べてしまう
いちくぃーなっせ いちくぇーな お食べなさいよ
いちくるる【呉れる】give 呉れてしまう
いちくゎせた つい食べさせた 食べさせてしまった
いちころ 即死 A直ぐにまいってしまう《京》
いちごんもなか 一言もない 反論の余地がない A仰る通り
いちノて〈一の手〉一番目の 十八番の one's hobby 最高の
いちばんぐち【一番口】 一番目に 最初に
いちまき 古語【一巻】 事のいきさつ 爾後《京》
いちみゃー いちみゃ いちめー【一枚】
いちもつある 古語【一物】 企み A胸中のわだかまり
いちゃーもん いてーもん 痛いものだ
いちゃいちゃする いちゃつく 古語【いちゃつく】《京》
  男女が睦み合って戯れる 情交
いちゃもん《京》 いちゃもんつくる 言いがかりを付ける
いちように【一様に】 同様に
いちり【一縷(いちる)】 するだけ それぎり そのまま
 「来たいちり」
いちんちおき いちんちごし【一日越】隔日 every other day
いちんちがかり いっちんちがかり〈一日掛かり〉 終日
いちんちじゅう いっちんちじゅう【一日中】 all day long
いっ 接頭語 「いっちょく」放置する
いつぁーいらん 何時とはなく 時を構わず 時ならず
  時期はずれに
いっか【一荷】 一人が担える荷物の重量(約六十s)
いっかかって 一斉に関わって 総動員で
いっかかる【掛かる】 掛かってしまう A被る put on
いっかくる いっかける【掛ける】hang
いっがけ 古語【行き掛け】 行く途中
いっかする 言って聞かせる 教える teach 知らせる
いつかっじゃい いつかっじゃいろ いつかるか 何時からか
いっかぶする【被せる】 頭から掛ける
いっかぶる【被る】put on 頭を覆う A頭から液体を浴びる
いっかやす ひっくり返す 逆さにする
いつからしじゅう【始終】always 常に 常々 いつもいつも
いつかる いはたす いやがる 〔居る〕の卑語
いつかる しい物が手に入る 有りつく get
いっかんぼ いっかんぼう 髪が長く伸びた状態
いっきー いっきーに 近世語【一気に】 一思いに 直ぐ
いっきらん 行くことが出来ない 行けない
いっきる 行くことが出来る 行ける
いっくーだ いっこうだ 入れ込んだ 入れてしまった
いっくえる いっくずるる いっくゆる【壊れる】
いっくざす いっくずす【壊す】break 毀損する
いっくさっく〈一気早急〉 一気に 早急に 短時に
いっくりかやす ひっくり返す 逆さにする A横転する
いっくゎいかす《牛深》 いっくゎやす【壊す】break
いっくゎえる いっくゎゆる【壊れる】
いっけ《京》 いっけうち 古語【一家(いっけ)a family 親族
いっけこっけ【一家(いっけ)】 親類縁者 一統 everyone 一族
いっこうで いっこうに 古語【一向に】 一向に 一入(ひとしお)
いっこくじん 一徹な人 頑固な人
いっこぞって【挙(こぞ)って】 挙げて 総出で 皆揃って 一斉に
いっこべーた いっこべた【零した】 零してしまった
いっこぼす【零す】spill 外に落とす A漏らす
いっこぼるる【零れる】overflow 溢れ出る 漏れる
いっこむ【入れ込む】 A流し込む
いっこん【一献】a cup 酒一杯 杯一差し A魚一匹
いっさいがっさい 古語【一切合切】all 残らず全部
いっさんがけ〈一散駆け〉 一目散に駆ける 脇目もふらず走る
いっさんに【一目散に】 まっしぐら at full speed
いっしき【一式】 一揃い 一途になって
いつじゃい いっじゃい いつじゃいろ じゃろかい
  何時だろうか
いっしゅう いっしゅ【一升】 「いっしゅ枡」
いっしゅうかい いっしゅかい 捨てようか
いっしょうもん いっしょもん 一生涯使える物
いっしょくたん【一緒くた】 ごちゃ混ぜ
いっしょけんめ【一所懸命 一生懸命】 命懸けで努力する
いっしょたくり いっしょたくりん【一緒くた】 ごちゃ混ぜ
いっしょまっしょ【一生末代】 何時までも《久玉》
いっしょれ いっちょれ そこに居れ そのまま居残れ
いっすずるる いっすずれる【溢れる】overflow 溢れ出る
いっする【捨てる】 失う lose 取り逃がす miss 落とす
いっすんなえ いっすんなぞ 逸する 捨てるなよ
いっすんやり【一寸遣り】 遅滞 遅々として進まない状態
いっぜんめし【一膳飯】 一膳ご飯は縁起が悪いとされた
いっそ いっそう【一掃】 全部 all 全員 残らず
いっそ いっそう【一層】more 益々 一段と 一入(ひとしお) 更に
いっそくとび【一足跳び】 足を揃えたままで一気に跳ぶ
いっそづれ【一掃連れ】 全員 all members 総動員
いっそとめ【一掃】 全部 all 一度に除ける A残さず
いつぞや【日外】 何時であったか 何時かは one day
いっそんこて【一層】more もっと 更に 一思いに 序でに
いつだー いっだー いつどま いつどみゃ 何時になったら
いったかる 古語【集る】come together 寄り集まる 群がる
いったぎる 古語【滾(たぎ)る】boil 沸騰する ぐらぐら煮える
いっただるる 古語【爛(ただ)る】 爛れる 皮膚が崩れる
いっだん《日ポ》 いっだんが【一段と】 益々 一層 more
  却って 更に
いっち 古語【(いっち)one 第一に 最高 最も most 《京》
いっちーた〈炒り着く〉 焦げ付いた
いっちぇーた いっちょいた 置いた A手放した 放棄した
いっちぇーっきた 置いてきた 置き忘れた
いっちぇーとる 置き忘れている A手放す B智恵無し
いつちか いっちか いつちゅかい いっちゅかい
  何時だろうか
いっちぬ いっちぬる いっちん 死んでしまう
いっちゃる 遣ってしまう 呉れる 逃がす
いっちゃれ 逃がせ A差し上げろ
いっちゃいかす いっちゃかす 落とす fall《牛深》
いっちゃえる いっちゃゆい《牛深》 いっちゃゆる
  落ちる fall
いっちゃかー いっちゃかんな 要るのでしょう
いっちゃが いっとじゃが 要る筈だ
いっちゃった 逃がした 捕らえ損ねた
いっちゃってー いっとじゃってー 要るのに 必要なのに
いっちゃもね いっちゃもん 要るのだ 必要なのだ
いっちゃる 捕り逃がす 逃がす
いっちゃろう いっちゃろもん 要るのでしょう
いっちゃろかい いっとじゃろかい 要るのでしょうか
いっちゃろばって いっとじゃろばって 要るのだろうけど
いっちゃろもん いっとじゃろもん いっどもん 要るでしょう
いっちゅうい いっちゅうか いっちゅうかい してしまおうか
いっちゅうか いつちゅうかい いっちゅか 何時だろうか
いっちゅうかい 必要だろうか 要るのだろう
いつちゅうこたなしー 何時と言うことはないが 時を構わず
いっちょ【一丁】 一つ 一個 一回 Aさては
いっちょいっちょ いっちょづつ 一々 一つづつ
いっちょうら 古語【一張羅】 とっておき 晴れ着《京》
いっちょおき いっちょごし 間を抜いて 間をとばして
いっちよか いっちんよか 一番良い 最高 highest
いっちょかいた いっちょかした 置いた 手放された
  断念された
いっちょかるる いっちょかれる 置き去りにされる
いっちょかれた 置き去りにされた 手放された
いっちょかん 残さない 放置しない 手放さない
いっちょく 置く place 断念する 取り残す 放置する
  構わない
いっちょけ 手放せ 断念しろ 構うな
いっちょこい いっちょこだ 手放そうよ 断念しようよ
いっちょだ どま なっと 一つなりとも 一つ位は
いっちょでん いっちょも いっちょん 一つも A全然
いっちょばって 一つですが A少ないけど
いっちょまえ 一人前に A偉そうに《京》
いっちょる いっちょろ 居るよ 止まることにする
いっちょれ 居なさい 留まれ
いっちょも いっちょん 一つも 全然 全く
いっちょんすかん 好きでない 嫌いよ 嫌ね
いっちん 一番 最もmost 最高に A全くquite 全然 一向に
いっちんち【一日】 終日 all day 「日ノいっちんち」
いっつく 群れる 集まる come together 「虫ンいっつく」
いっつく〈炒り着く〉 焦げる ぴったりしがみつく
いっつも いつでん いっでん 何時も 日常 everyday 普段
いつでんかつでん いっでんかっでん 何時でも 常時
いってんばり【一点張り】 ごり押し 押し通す
いっとう【一統】everyone 一同様 A一族 親族
いっとう いっとかい きゃー けー 要るのか
いっとがー いっとぞー やはり必要だ
いっどかにゃー いっどかねー 要るだろうか
いっとき いっときばかり いっときばっかし 古語【一時】
  for a time 暫時 short time しばし《日ポ・京》
いっどき【一時】 同時に same time 一緒に together
  A即座に
いっときぐりゃー いっときどま ちょっとの間位は
いっときそっとき ちっとやそっとでは
いっときなっと 暫くでも ちょっとだけでも
いっときまなし 頻繁に 絶えず
いっときンみゃーに いっときンめーに ちょっとの間に
いっとじゃろもん いっどもん 要るでしょう
いっとじょうけ 古語【一斗?(そうけ) 笊笥(そうけ)】 一斗入りの竹編み笊(ざる)
いっとぞ いっとばえ いっとべー 要るのだよ
いっどでとっとけ 要るだろうから残して置け
いっとなろ いっとなろば 要るならば
いっとろくる …ける 液状になる 溶ける A心地よくなる
いつなっと いつなっとん 何時か
いつなんどき【何時何時】 何時でも どんな時でも
いっぱし 近世語【いっぱし】 一人前に 人並みに《京》
いっぱた 専業 profession 一筋の生業 「百姓いっぱた」
いっぱちがやす いっぱんかやす ひっくり返す
いっぴゃー いっぺー 古語【一杯】 満杯 A沢山 enough《京》
いっぴゃこっぴゃ いっぺこっぺ  沢山 enough 大勢 満杯
いっぴゃしょうぎゃ いっぺしょうげ 処々方々 界隈 一帯
いっぷく【一服】a rest 小休止 「煙草一服」《京》
いっぷす いっぽす 零す spill《高浜》
いっぺんに【一遍】once 一回に 一度に《京》
いっぺんたくりん 一緒くたにする 一度に済ます
いっぽじくる いっぽじける 張り裂ける
いつまっでン いつまででン 何時までも
いつもかつも 何時でも 常時 常々 日常 everyday
  A時を構わず
いつもンと 何時もの品 例の品
いつンこっじゃい いつンこっじゃいろ 何時の事やら
いつンなったろ いつンなったろうば 何時になったら
いつンみゃーに いつんめーに 何時の間に
いつンむかし 何時の昔 何時の間に とっくに 遠おに
いてー《京》 いてゃー【痛い】painful
いてから いてかり いてかる 行ってから
いで いぜき いでぜき【井手堰】dam 川を堰き止めた水溜
  頭首工
いでおとし【井手落】 井出堰に貯まった水を落とす A大水
いでくさる【茹で腐る】 煮え過ぎる 〔ゆ〕の転音
いでだこ【茹で鮹】 A赤面 blush 〔ゆ〕の転音
いでぶしん【井手普請】 井手堰の修理
いでる【茹でる】 野菜などを煮る boil《京》
いとうしてのさん いとしてのさん 痛くて我慢できない
いとうだ いとだ【痛む】 痛んだ A傷んだ
いとうどらす いとうどんなす いとどらす 病気している
いとうどる いとどる  病気している A傷んでいる
いとうなか いとなか 痛くない 痛まない
いとうなかー いとうなかね いとなかやー 痛くないか
いとうなった いとなった 痛くなった 痛み出した
いとうもかゆうもなか  痛くも痒くもない 平気だ
いときじょう いとくじょう いとこじょう【従兄弟上】
いときりば【糸切歯】 犬歯 dog tooth《京》
いとくっだす〈糸繰り出す〉 饒舌家 多弁家
いとまげ【暇乞い】 暇を頂く A別れる
いとまする【暇乞いする】 暇を頂く 辞退する A別れる
いどりがく …ぎゃーとる …げーとる 汚れた痕跡がある
いとんじょ 以前から 普段から 《高浜》
いなう【担(にな)う】shoulder 担ぐ A負担する charge《京》
いなか 良くない まずい 悪い bad《牛深》
いなっずし【稲荷鮨】 油揚げの中に鮨を入れた料理
いなづま いなびかり《京》【稲妻 稲光】 雷光 lightning
いなまき 古語【筵(むしろ)】 粗筵(あらむしろ)《日ポ》 稲巻き
  稲藁で編んだ敷物
いにゃーおうこ いにゃーぼう 古語【朸(あふこ)】 担い棒 天秤棒
いにゃーかぎ いねーかぎ 【担い鉤】 鉤付きの担い棒
いぬばしり【犬走り】 軒下 築地(つきじ)の外壁と溝との間
いぬる 古語【去ぬ 往ぬ】 行ってしまう 帰る return
いねじる 酔狂する 酒乱で因縁をつける《御領》
いねこぎ 水稲の脱穀《日ポ》
いねぶりこぐ【居眠り漕ぐ】 座位のまま眠ってふらつく
いのいちばん 一番最初 第一に first 一等に
いのう いのうい かい 古語【去()ぬ】 帰ろう 行こう
いのうて いのて【担って】 担いで
いノむこう〈胃の向こう〉 背中 back
いばしか いばらしか 荒々しい rouhg 荒っぽい いかつい
  粗暴 roughness
いはたす いやがる 〔居る〕の卑語
いばっさー いばっさが 荒々しいことよ
いばっとる いばる【威張る】proud 虚勢を張る 偉そう振る
いばりくさって 威張ってやがって〔威張る〕の卑語
いびつ【歪】twisted 歪み 形が凸凹 変形
いびりころす 虐待する 虐める torment 辛く当たる
いびる 近世語【炒る 煎る】parch 焙り焦がす A虐める《京》
いひゃーさま【位牌】 お位牌
いひゅーもん 変わり者 偏屈人《日ポ》
いぶす いぶる 古語【燻す】smoke 火を焚いて煙を出す
いへー【位牌】 お位牌《五和 佐伊津》
いぼる 酒を飲んで因縁を付ける 酔狂する《御領》
いまいき いまうち いまンいき いまンみゃーに 今の内に
いまいち あと僅か足りない 完璧でない
いまいま 古語【今々】 今し方 先刻 少し前 ごく最近
いまさき いまさっき いましがた 先程 先刻 少し前
いまささ いまはざ 今まで 少し前まで
いまじぶん〈今時分〉 今頃 at this time 今の時間
いましめ 古語【戒め】warn 懲らしめ 厳重注意
いまちづき【居待ち月】 十七夜の月
いまっちゃ いまでちゃ いまでん 今でも 昔からずっと
いまどき〈今時〉 今頃 at this time A現代 modern age
いまなき〈稲捲き〉の逆転  稲筵 稲藁で編んだ敷物
いまの いまのう 今時分 今頃 at this time こんな時間に
いまもって【今以って】 未だに 今だかって
いまンごつ いまンごて 今の様に 今の通り
いまンたよか いまンとはよか 今のはよい
いまンみゃーに いまンめーに 今の間に
いみらかす いみらする 増やす
いみらきゃーて いみらけーて いみらせて 増やして
いみらん 増えない 増加しない
いみる 増える addition 増加する 増量する 容積が増える
いもあるうごつ〈芋洗う如く〉 大勢が混雑している様
いもっ じょう〈妹嬢 妹上〉 妹 younger sister 妹君
いもりゃ いもりん いもれー【井守】 イモリ科の両生類
いや 古語【胞衣(えな)】 胎盤 胎児を包んでいる膜《日ポ》
いやいや 拒否する しぶしぶ 不承知 頭を横に振るしぐさ
いやえん いわえん 言えない 主張できない
いやしか 古語【卑し】 食い意地が汚い《日ポ》
いやしこ いやしこつ つまみ食い
いやしんぼ【卑しン坊】 食いしん坊《京》
いやぢ【忌地(いやち)】 連作障害 「いやぢきらう」
いやばい いやばえ いやばな いやばね【嫌だ】 嫌で
いやらしか 嫌らしい A下品 B淫らな エッチ(Hentai)
いよいよばい 間も無くだな 遂にその時が来たようだ
いら 毛虫 A〈水母(クラゲ)〉 クラゲの一種
いらいよる 触っている 扱っている
いらいら 古語【苛々(いらいら)】 気が急く 気に障る じれったい
いらう 古語【弄(いら)ふ】grope 弄(いじ)る 触る touch
  A干渉する《京》
いらうな【弄(いら)うな】 弄(いじ)るな 触るな A干渉するな
いらか 古語【苛々(いらいら)し】nervous 気障りに感じる
いらかあめ 粉糠雨 小雨 mizzle 気障りな雨
いらじゃ いらじゃこて …ねー …まー (当然)要るよ
いらじゃった だった いらんじゃった だった
  要らなかった
いらす いらっす 上代敬語【要らす】 お要りになる
いらすどもん いらっどもん 要るでしょう
いらすなろ いらっそうば 要られるならば ご入用ならば
いらすりーろ いらっしーろ お要りになるだろうか
いらっさんかなー いんなっせんかなん 要りませんか
いらっしぃろ いらりーろ いりーろ 要るだろうか
いられんどかい いられんにろ 要らないだろうか
いらん《京》 いらんいらん 要らない 欲しくない
いらん 不用意に 「何時ぁいらん」「暇いらん」
いらんかい いらんきゃー いらんけー 要らないか
いらんがなー 要りませんよ 要る筈がないよ
いらんこつ いらんこと《京》 余計なこと 無駄なこと
いらンしゃーた 毛虫が刺した 毛虫から刺された
いらんせわ 余計なお世話 無駄なお節介
いらんちな いらんてな 要らないと言うのか
いらんちゃかー いらんちゃろう 要らないでしょう
いらんちゃが いらんとじゃが 要らない筈だ
いらんちゃん いらんとじゃん 要らないのですよ
いらんとー? かい きゃ  な ね 
  要らないのか
いらんどー? いらんどもん? 要らないでしょう?
いらんどもね 要らないだろうよ
いらんばえ いらんびゃー いらんわい 要らないよ
いらンふる 毛虫が触れる 毛虫から刺される
いらんもね 要らないではないか 必要ないよ
いらんもん 不要品 A余計者
いりーろ いろーろ 入用だろうか 必要だろうか
いりくーどる いりこーどる 入り込んでいる
  A絡み合っている
いりこ【熬()りこ】 煮干し 小鰯の乾物
いりびたっとる いつも居る 長居している
いりびと〈入り人〉 転入者《京》
いりむこどん【入り婿】 婿養子
いりめ 古語【入り目】expence 経費 出費 必要な金
いりゆう【要り用】 必要品 必需品
いりゅうい いりゅうだ いりゅうわい 入れよう
いりゅうみゃだ いりゅうめーだ 入れないことにしよう
いる 古語【炒る 煎る】parch 焙り焦がす
いるかい きゃー けー なー やー  要りますか
いるしこ 要るだけ 必要な数(量)need
いるっかい いるっけー 要りますか 要るのか《佐伊津》
いるっぱい いるっぺー 必要です 要ります《佐伊津》
いるみゃーもん いるめーもん 不要だろう
いるり【囲炉裏】 古式和風暖炉
いるる 古語【入る】 入れる 中に入る 仲間に入る
いるんな 中に入れるな A仲間に入れるな
いれっくれらりーろ いれらりーろ 入れてくれるだろうか
いれもん【入れ物】 容器 container《京》
いれらりゅうきゃー けー 入れることができない
いろうかい いろうきゃー いろうけ いろうに
  要る筈がない 要らないでしょう
いろーとる 弄っている 触っている
いろーばくりゅう いろーばやろう 要るならば上げよう
いろおとこ〈色男〉lover 美男子 情夫
いろきちぎゃー いろきちげー〈色気違い〉 色情魔
いろけづく【色気】 色合い A色香 B女っ気が出てくる
いろこいざた【色恋沙汰】 男女の情愛ごと
いろじかけ【色仕掛け】 色情で男を騙す
いろづく いろめく 古語【色付く】収穫時期 A色気が出る
いろつくる【色付ける】 加味する 値打ちを付加する
いろめ【色目】 色っぽい目つき A色合い 顔色 健康色
いろめぇて 色っぽくなって A活気づいて B動揺して
いろめノよか いろめンよか 顔色がよい
いろンしろか 肌色が白い
いわいた いわった《京》〔言った〕の俗語
いわいつくる いわえる《京》【結い付ける】 綱で括る
いわえん いわきらん 言えない 主張できない
いわした いわれた 仰った 〔言った〕の敬語
いわじゃこて いわじゃねー 言わずにおれない 当然言うよ
いわじゃまー 言いなさいよ
いわす いわっす 上代敬語【言わっしゃる】 仰る
いわすこっが 仰ることと言ったら
いわせん 申し分ない A非の打ち所がない 優秀だ
いわたてぐも 入道雲 積乱雲
いわっさん いわれん 仰らない 言わない
いわっそうば 仰るなら 言われるならば
いわっちゃん いわっとたー 古語【曰(いわ)く】 よく言うね
いわにゃー いわんば 言わなければ
いわにゃん 言わなければならない
いわりゅうかい きゃー けー  言えたものではない
いわるる いわれる 言われる 批判される
いわれん 言えない 公言できない 吹聴できない《京》
いわん それ以上 上回る 「そったーいわん」
いわんいわん 公言しない 決して言わない 吹聴しない
いわんがー いわんとぞ いわんとん 言わないが
いわんがはな いわんがよか 言わないほうがよい
いわんがなー 言わないじゃないか 言わないとも
いわんこつ 言わないことだ 言わないに限る
いわんこっじゃか じゃなか 言わないことではない
いわんちゃよか いわんでよか 言わなくて良い 駄弁
いわんとがー さい じゃん ぞー ばえ
  言わないのだよ
いわんばつまらん いわんばでけん 言わなければならない
いわんばどい 言わなと駄目だ 黙っていては駄目だ
いわんばん 言わなければならない A言いつけるよ
いゑー いゑゃー【お祝い】congratulate 《佐伊津 五和》
いゑなー いゑねー 言いなさいよ 言うべきですよ
いゑばー いゑよかもね 言ったらどうですか
いゑばどうか 言ったらどうしよう
いゑゃされず 言う訳にはいかない A言わないのだもの
いを 古語【魚(いを)fish 生きている魚類
いをかい いをだ 言おうよ 言いましょう
いをーきゃー けー  言う筈がない Aそれ以上だ
いをーぞゆうみゃーぞ 言おうが言うまいが
いをーばいゑ 言うなら言え
いをーもんなろ いをーもんなろば 言ったりしたら
いをごたなか ごつ ごと ごん 言いたくない
いん【犬】
いん 接頭語 「いんなゆる」 体が萎える
いんがおうほう いんぐゎおうほう 古語【因果(いんぐゎ)応報】
  原因と結果 不運な報い 不幸な巡り合わせ
いんがなもん【因果】 悪い行いをした報いだ 厄介なことだ
インガネブ ノブドウ 実は白・紫・紺 ブドウ科落葉灌木
インキ 《オランダ語》inkt インク ink 印字用油性液体
いんきょ《京》 いんきょや 【隠居家】 老夫婦の住まい
いんじごつ 独り言 《有明》
いんどう【引導】《梵語》requiem あの世への手引き
  A最後通告
いんなえる いんなゆる【萎える】 だらけて力が抜ける
いんなか 良くない まずい 悪い bad 《牛深》
いんなっせんか なん いんなはらんか 要りませんか
いんにゃ《京》 いんね 古語【否(いな)no 否違う A正反対
いんにゃじゃろう いんねじゃろう 違うでしょう
いんにゃばい いんにゃばな いんにゃばなん 否違いますよ
いんにゃンほう いんねンほう 正反対の方角 逆方向
いんね いんねじゃもん いんねじゃん 違うよ
いんねんがましか 古語【因縁】 言いがかりを付ける
いんノくそ いんノべー【犬の糞】A物貰い(眼病)
いんま 今に 何時か そのうち《京》「いんまみとれー」
いんもくわん いんもくゎん 取り立てることはない
 
  う行
うー  接頭語 大 「うー風」 大風
うー  接頭語 多 多い 「多髪」
うーあめ〈大雨〉 土砂降り
うーか【多い】much many 多すぎる
うーかぜ うかぜ〈大風〉 強風 strong wind 暴風
うーがない〈大家内〉 大家族
うーがねもち〈大金持ち〉 富豪 rich man
うーがまンめし〈大釜〉 大釜で炊いたご飯
うーがみ〈多髪〉 多い頭髪
うーかもん うーかろもん うーかよ 多いよ 多いだろう
うーかもん 多すぎるほど有って珍しくない
うーぐち〈多口〉 多弁 verbosity 冗舌 無駄口 駄弁
うーぐちーつめこむ 食べ物を口いっぱいにほおばる
うーげんか うーげんくゎ〈大喧嘩〉
うーごつ〈大事〉 大事件 大変な事 偶発事故 accident
うーごっじゃった うーごっだった 大変な事だった
うーごっする 大変なことになる 大怪我する
うーごてしなる うーごてなる 大変なことになる
うーざく〈多作〉 大規模な作付け
うーざけのみ〈大酒飲み〉 大飲家
うーさもうーさ うーすぎ 大層多い 数量が多い
うーじ うーじー〈大肢〉 片膝を立てて座る 韓国式座位
うーして うーて 多くて 多過ぎて 「雨ンうーして」
うーしなる うーなる 多くなる 増える
うーじょたい〈大世帯〉 大家内 大家族
うーすぎた 多過ぎた 余った
うーぜまち〈大畝町〉一区画の面積が広い田畑
うーそうどう うーそど【大騒動】agitation
うーぞん 【大損】 大損害
うーた【追った】 《佐伊津 五和》
うーっけ うーてけ 追っ払ってこい《五和》
うーでけ 多収穫 増収 豊作 good harvest
うーなか うーはなか 多くない A丁度良い
うーにーじー〈大人数〉 大人数で 大勢で《平床》
うーばなし 多弁 冗舌 chatter 無駄口 駄弁
うーばんがな うーばんぎゃか うーばんげか【大番外】
  大雑把だ 無謀だ 迂闊(うかつ)だ いい加減だ 《日ポ》
うーひろま 大広間 
うーひろめーぬるっぺー 大広間に寝るよ《佐伊津》
うーびゃくしょう〈大百姓〉farmer 農家 farmhouse
うーぶろしき〈大風呂敷〉big talk A自慢話
うーぼらふき〈大法螺〉big talk 自慢話をする人 はったり屋
うーみず〈大水〉 洪水 flood 豪雨で水量が増える
うーめしぐりゃー〈多飯喰い〉 大食漢
うーもつ〈多物〉 多めに 増量して 大きめに
うーようか〈鷹揚(おうよう) 大様〉generous 大らか 呑気だ
うえざきンなか〈植え先〉 植える場所がない
うえさにゃ うえさね うえさん 上へ 上の方へ
うえしろかき【植え代掻き】 田植え前の荒田を掻き均す
うえっすい どんなもんだい 《高浜》
うえなし 古語【上無し】 優るもの無し 最高 上等
うかうか 迂闊に うっかり ぼんやり 「うかうかでけん」
うかつじゃった【迂闊】carelessness 疎かった
  うっかりしていた
うかった 浮いた A合格した
うかっとる 浮いている A合格している
うかっとる うかんどる うこうどる 浮いている
うきうき【浮き浮き】 嬉しくて落ち着かない
うきゃーた うけーた 浮かした A倹約した 余した
うきよ 古語【浮き世 憂き世】world この世 無常の世
うくる 古語【受く】 受ける receive 被る A評判がよい
うくる 請け負う《日ポ》 「工事バうくる」
うくんな 受けるな A請け合うな
うげーた【動いた】 移動した 振動した swinging
うけかぶる〈請被る〉 請け合った仕事で損をする
うけこなさん 請け合っても処理できない
うけさする 受けさせる A請け負わせる
うけずむ 古語【息詰()む】 息む 呼吸を止めて力む
うけとり【受け取り】 出来高払い A領収書《京》
うけん うけンわるか 受けない 評判が良くない
うごかさん 動かさない そのままにしておく
うごきたくる うごきつらかす やたらと動く
うごきゃーた うごけーた 動かした 移動した
うごめく【蠢く】 蠢動(しゅんどう)する 小刻みに動く
うざごつ うざごと 苦情 文句 不平不満を言う
うざっとる 有り余っている
うさばらし【憂さ晴らし】 気晴らし 気分転換 気散じ
うさんか くさか うさんなか うさんにゃ うさんねー
  古語【胡散】 Vsanna《ポ》 怪しい 疑わしい A珍薬
うじーてねきらん【疼く】 傷が痛んで眠れない
うしーもん うすかねー うすさー 薄いものだ
うじうじ 気後れ 躊躇(ためら)い ぐずぐず
うしぇる 責任を転嫁する 他に荷物を負わせる
うしぇる 古語【失す】 立ち去る 帰る 見えなくなる
うしぇる 徘徊する うろつく さまよう《高浜》
うしぇろ 古語【失せろ】 立ち去れ 出ていけ 帰れ
うじがみさま 古語【氏神(うぢがみ)】 生まれた土地の守り神
うしぎ〈牛木〉 家屋の棟木
うじこ 古語【氏子】 氏神を守る土地の人々
うしこんじょう【牛根性】 忍耐強い性格
うしたる【廃(すた)る】 粗末になる 無駄になる 零れる
うしちゅう 古語【失す】 捨てよう
うしちゅうか うしちゅうかい うしつるか 捨てようか
うしちゅうごたる うしてたか 捨てたい
うしつい うっすい【捨てる】 throw away《牛深》
うしつる うしてる うすつる 古語【失す】 捨てる 放る
うしつんな うすつんな 捨てるな
うしてぜん【捨て金】 無駄金
うしてた【捨てた】 A紛失した《御所浦》
うしてつらかす【捨て散らす】 粗末にする
うしてとる 捨ててある 捨てている A魂が抜けている
うしてろ うっしぇ()【捨てろ】 廃棄しろ
うしてん 捨てない 残しておく
うしとら 古語【丑虎】 北東の方角 陰陽道の鬼門
うしなう 古語【失ふ】lose 無くす 紛失する
  取り逃がすmiss
うしのぅた うしのた 紛失した lose《京》
うしみつどき 古語【丑三つ時】 午前二時頃 真夜中
うじゃうじゃ 虫等が沢山蠢(うごめ)いている様子 蠢動(しゆんどう) 《京》
うしろぐらか【後ろ暗い】 後ろめたい やましい
うしろだて【後ろ盾】back up 支柱 A支援 support《京》
うしろめたか 古語【後ろめたし】 後ろめたい やましい
うしろゆびささるる 陰口を言われる
うしンはみ 古語【食()む】 牛の飼料
うすあたまンいたか 軽い頭痛がする
うすうげん うすうに【薄く】 薄目に 薄い加減に
うすーうすー うすうす 薄目に Aおぼろげに B何となく
うずうず 体が自然に動き出しそうになる 自制できない
うずかん 激痛が止む
うすぎたなか うすぎたにゃー【薄汚い】 不潔な感じだ
うすきびンわるか【薄気味悪い】 不気味だ
うずく【疼く】 痛む 激痛《京》
うずくまっとる 古語【蹲る】 体を丸めて屈む
うすけ《京》 うすけもん 怠け者 馬鹿《栖本》
うずたこう【堆(うずたか)く】 たくさん積み重なっている
うすだら【薄駄羅】 馬鹿者 阿呆
うすたりー うすたるか うすとれー うすとろか
  照れ臭い 気恥ずかしい きまりが悪い
うすっぺら 薄い着物 洗い晒し A軽薄
うすづらンにっか【薄面憎い】 小憎らしい
うすぬっか【薄温い】 気恥ずかしい きまりが悪い
うすのろ〈薄鈍〉 鈍間 愚図 間抜け ぐうたら
うすばらンきったつ うすばらンたつ 腹が立つ
うずぶるう 寒さに震える
うすむる【薄める】 濃度を薄くする 程度を弱める
うずむる 古語【埋む】 埋める bury 土を被せて覆う
うすら うっすら 薄い thin 軽薄 ぼんやり
うすらうすら 薄く 微かに薄く ぼんやりと うっすらと
うすらぼけ 放心状態の人 馬鹿 のろま
うする 責任を転嫁する 他に荷物を負わせる
うする うせる《京》 古語【失す】 立ち去る 帰る return
うすわるう 古語【薄笑ふ】 薄笑う 相手を嘲って笑う
うせる 責任を転嫁する 他に荷物を負わせる
うせる 古語【失す】 立ち去る 帰る 見えなくなる
うせる 徘徊する うろつく さまよう《高浜》
うせろ 古語【失せろ】 立ち去れ 出ていけ 帰れ
うそいい うそこき うそつき 嘘を言う人《京》
うそこく うそつく 嘘を言う 虚言 lie
うそこけ うそつけ 嘘を言うな 嘘だろう(卑語)
うそじゃかー うそじゃろもん うそばー 嘘でしょう
うそでもなんでもなか 嘘ではない本当のことだ 真実だ
うそなき〈嘘泣き〉 泣き真似
うそはっぴゃく【嘘八百】 嘘ばかり 虚言 lie A出鱈目
うそもかくしもせん 嘘偽りはない
うそわりゃー うそわれー〈嘘笑い〉 照れ隠し ほくそ笑み
うそンごたる 嘘のようだ A夢のようだ
うたいかやる 夢中になって歌う
うだうだ 文句を言う A長話《京》 「うだうだ言うな」
うたおい うたおうだ うたおだ うたおわい 歌いましょう
うだく 上代語【抱(うだ)く】 抱(いだ)embrace 抱える
うだぐち 無駄口 idle talk 《京》 「うだぐちたたく」
うたごうて【疑って】 疑問に思って
うだごつ 戯言(ざれごと) 寝言 小言 寝言 A苦情
うたたね 古語【転(うた)た寝 仮寝】nap 仮眠
うだつ 古語【?(うだち)】 梁上の棟木支柱 防火用土塀
うだつのあがらん うだつン 出世しない 成功しない
うたどんうとうてみろ 歌でも歌ってみろ 歌を聞かせてくれ
うたるる 打たれる A感動する
うたるっぞ 打つぞ 殴るぞ (君は打たれるぞ)
うたゑー【歌え】 歌いなさい 歌を聞かせてくれ
うたをごつなか うたおごんなか 歌いたくない
うち 私(女性語) A私の家 家の中《京》
うち 接頭語 「うち止むる」
うちあう うてあう 相手にする 構う 応対する 面倒見る
うちあうな うてあうな 相手にするな 関わるな
うちあげ【打ち上げ】 A行事終了後の酒宴 慰労会 反省会
うちあたる 衝突する ぶつかる
うちあめ〈内雨・打雨〉 軒下に降り込む雨
うちあわん 相手にしない 関わらない
うちうちで【内々】 内密に 内部で ないないに 密かに
うちおうとられん うちようとられん 相手にしておれない
うちおーとるひまなか 相手にしている暇はない
うちかえす うちかやす 古語【打ち返す】 耕す
  A繰り返す B病気が再発する
うちかぶする うちかぶせる【被せる】 他に負担させる
うちかぶる【被る】 頭を覆う A他人の分を負担する
うちがま 内股歩き 爪先を内側に向けて歩く
うちきる【打ち切る】 切る cut 切ってしまう
うちくう【食べる】eat 食べてしまう
うちくばる 火に接近して暖を取る
うちくぶる うちくべる 火中に投げ込む
うちくりかえす うっくりかやす 逆さにする A土を耕す
うちくゎする 食わせる 残さず食わせる A挿入する
うちげ 私の家 《京》
うちげンし うちげンと 我が家の所有物 A私の亭主
うちこくる うっこくる 打撲する 強打する
うちこむ【打ち込む】 叩き込む 没頭する A雨が振り込む
うちころす【打ち殺す】 撲殺する
うちこわす うっこわす【壊す】break
うちしき 古語【打ち敷き】 仏壇の敷物
うちだ うちたちゃ うちどま うったちゃ 私たちは
うちたち うちどみ うちどん うったち 私たち(女性語)
うちづら【内面】 内部の者に見せる顔
うちとくる 古語【打ち解く】 気を許す 心隔てがなくなる
うちのめーた 打ち負かした
うちのり【内法】 内側の寸法 内径
うちび 身内 親類 relative《小田床》
うちぶしん 古語【内普請】 家の内部改装 改修
うちふりノする うちふんノする 時折雨降する天気
うちべんけい【内弁慶】 身内の前で威張る人 内向性の人
うちまかす 打ち勝つ やっつける 勝利する
うちまかする うちまかせる【任せる】leave 委(ゆだ)ねる
うちまき 古語【打ち撒き】 神事でお祓いの散米
うちまたごうやく 古語【内股膏薬】定見のない人 両天秤
うちみず【打ち水】watering 散水 庭や玄関に水を撒く
うちゃ 私は A自宅では(女性語)
うちやうな 相手にするな 関わるな
うちやむる うちやめる【止める】 作業中止
うちやめた うっちゃめた【止めた】
うちやめなはった うちやめらした お止めになった
うちやわん 相手にしない 関わらない
うちわ【内輪】 親族 身内 relative A内部事情
  B控え目《京》
うちわげんか〈内輪喧嘩・痴話喧嘩〉 夫婦喧嘩
うちわすれた うっつぁすれた うつわすれた【忘れた】
うちわったはなしが 信実の話は 真相は
うちわもめ【内輪揉め】 家庭不和
うちわる【打ち割る】break 割る 壊す destroy《日ポ》
うちンし うちんと 家族 family A私の亭主(女性語)
うちンしゃ うちんたー 私の亭主は
うつ 古語【打つ】 叩く 殴る strike
うつ 土を耕す A注射 B水を掛ける C金を出す D興業
うっ 接頭語 打つ 「うっ沈む」「うっ止まる」「うっ叩く」
うっかぐ【欠ぐ】break 欠げる
うっかたまる【固まる】 凝固する A一ヶ所に集まる
うっかためて【固めて】 凝固して
うっかやす うっくやす【打ち壊す】 壊す break
うっくえる うっくゆる【崩れる】 崩壊する 壊れる
うっくざす うっくずす【壊す】break destroy 破壊する
うつくしか【美しい】beautiful 綺麗だ
うっくじゃーた うっくでーた【打ち砕いた】
うっくずれた【崩れた】 崩壊した
うつくっさ beautiful 美しいね 綺麗だね
うっくやす …くゎやす …こわす【打ち壊す】 壊す break
うっくゎえる うっくゎゆる 壊れる 故障する
うっこがす 根扱ぎする
うっこぐる 根から扱ぐ 根扱げする
うっこずむ 高く積む 無造作に積む
うっさがる ずり落ちる 「成績がうっさがる」
うっさくって うっさばけて 捌けて 気さくで
うっさげて 提げて 吊して 晒して 「泣き面うっさげて」
うっさむる うっさめる 冷める A興醒める《日ポ》
うっさめた【冷めた】 醒めた 情熱や興味が薄れた
うつし うつり 古語【移り】お返し 贈り物に対する返礼の品
うっしぇーだ うっしゃーだ 押し潰した
うっしぇた【打ち捨てた】 捨てた
うっしぇーで うっしゃーで 押し潰して
うっしずうだ うっすずうだ 沈没した 溺れた
うっしずむ うっすずむ【沈む】sink 沈没する 溺れる
うっじゃーて うっでーて 丸出しにして 丸見えにして
うっしゃぐ うっぴしゃぐ【潰す】crush 打ち潰す 押し潰す
うっしゃげた【潰れた】 押し潰れた
うっすえっくだっせ うっすえなっせ 楽にお座り下さい
うっすえる うっすゆる【据える】set 固定する A安座
うっすざる うっすだる ずり落ちる ずれて下がる
うっすずむ 沈没する 溺れる
うっすべる【滑る】slide 滑って転びそうになる
うっすらーと【薄く】 微かに 薄っすらと Aぼんやりと
うっする うっせる【捨てる】throw away 廃棄する disuse
うっすわる【座る】sit 尻を付けて座る
うっせーだ 押し潰した《佐伊津・五和》
うっせた【打ち捨てた】 捨てた
うったおす【倒す】bring down 横にする A病に倒れる
うったおるる【倒れる】 転ぶ 横になる A倒産する
  B病気する
うったくる うったたく【打ち叩く】 殴る strike 強打
うったくるる【手繰れる】 物が一ヶ所に寄り固まる
うったくれ やたらと打て やっつけろ A寄り固まり
うっだす【打ち出す】 広げ出す 露出する 打ち上げる
  A逆上(のぼ)せる
うっだす【売り出す】 宣伝して売る  A有名になる
うったたじる 雨に打ち拉(ひし)がれる
うったたん 準備ができない A勃起しない
うったちばれンする 着晴れする A勃起する
うったつ 身支度する 着飾る 旅支度する 旅装束を整える
  見栄えを良くする A勃起する dressup
うったつる 小積む A樹立する
うったつんな 小積むな 一ヶ所に置くな
うったまがった うったまげた【魂消る】驚く びっくりする
うっためとる 溜めたままにしている 滞っている
うったわす【倒す】bring down 過労で倒れる A病気する
うったわすなぞ 倒すなよ A病気するなよ
うったわるる【倒れる】 転ぶ 倒産する A病気する
うったゑーた うったゑゃーた 倒した A病に倒れた
うっちーてぬる 俯せで寝る 顔を付けて寝る
うっちぇーとる うっちょいとる 置き去りにしている
  A知恵がない
うっちぬ うっちん〈打死ぬ 死ぬ die 死んでしまう
うっちゃいかす うっちゃえかす うっちゃかす 落とす
うっちゃいけた うっちゃけた 落ちた 落とした《牛深》
うっちゃえた 落とした 落雷した《大江》
うっちゃかー 売るのじゃないですか
うっちゃけたはなし うち解けた話 正直言って
うっちゃって さておいて ほっといて
うっちゃる 逃がす 遣る 逃げられる A放置する《京》
うっちゃろー うっどもん  売るのでしょう
うっちょかるる うっちょかれる 置き去りにされる
うっちょく 捨て置く 手放す そのままにしておく
うっちょけ 捨て置け 手放せ 相手にするな
うっちらかす【散らす】scatter
うっちらきゃーて うっちらけーて 散らして
うっちんだ 死んでしまった
うっつかっつ 何とか どうにか やっと《京》
うっつく 顔を伏せる うつ伏せになる
うっつくる うっつける 打ち付ける
うっつけ うってつけ《京》 最適 optimum 持ってこい
  お誂え向き
うっつづく【打ち続く】 次々と続く
うつつぬきゃーとる【現(うつつ)】 現実を忘れている 夢に浸る
うっつびーた【潰した】 A破産した
うっつぶるる【潰れる】 A倒産する 役に立たなくなる
うっつまる【詰まる】full 流れが滞る
うっつむる うっつめる【詰める】 詰めて塞ぐ
うっでくる うっでけとる 露出する 露出している
うってつけ 打って付け ぴったり もってこい
うっとーしか 古語【鬱陶(うったう)し】gloomy 陰鬱だ 晴れない
うっとぼくる 知らぬ振りする 白化くれる 油断する
うっとまる 停止する 動かなくなる 出なくなる
うっぱえる うっぱゆる【延える】 延ばしたままにする
うっぱがす 剥ぎ取る A暴露する
うっぱぐる うっぱげる 剥げる peel off 剥げ落ちる
  A色褪せる
うっぱげた 剥げ落ちた A露見した B色褪せた
うっぱさまる 物が挟まる
うっぱさむ 物を挟む 挟み込む はめこむ
うっぱじむる うっぱじめる【始める】begin Aしでかす
うっぱすーだ うっぱそうだ 物を挟んだ 挟み込んだ
うっぱずす【外す】 取り除く 切り離す A契約を破棄する
うっぱずるる うっぱずれる【外れる】 脱落する
うっぱたがる うっぱたぐる うっぱたげる 股を広げる
うっぱなす 打ち付けた物を取り離す 取り外す
うっぱなるる うっぱなれる 取り付けた物が離脱する
うっぱむる うっぱめる【嵌(はま)る】 間に物を挟み込む
うっぱらう【打ち払う】 埃を落とす
うっぱるーた うっぱろーた 売り払った
うっぴしぇ()ーで うっぴしゃーで 押し潰して
うっぴしゃぐ 押し潰す
うっぴゃーだ うっぺーだ 剥ぎ取った
うっぴろがる 大きく広がる
うっぴろぐる うっぴろげる 大きく広げる
うつぶせ 古語【俯(うつぶ)す】 俯(うつむ)く A腹這いになる《京》
うっぷんばらし【鬱憤晴らし】 鬱積した怒りや不満を晴らす
うっぺずる 削り落とす 剥ぎ取る
うっぽがす 穴を開ける 貫通 piercing 穿(うが)dig《日ポ》
うっぽぐる うっぽげる 穴が開く
うっぽげ 穴あき A節穴 knothole
うっぽり 潤う 湿る 液で満たされる
うつみーとる 俯いている 下を向いてうな垂れている
うつらうつら うとうと 古語【現々(うつろうつろ)】浅い眠り まどろみ
うつり 古語【移り】 贈り物に対する返礼の品 お返し
うつりか うつりかん 古語【移り香】
うつる 映える A似合う しっくり調和する《京》
うつろ 古語【空(うつろ)hollow 空洞 中身が空っぽ
うてあう 相手にする 応対する 構う care for 面倒を見る
うてあうな うてやうな 相手にするな 構うな
うてあわん うてやわん 相手にしない 関わらない
うておうとられん うておうとれん 相手にしていられない
うできき【腕利き】  敏腕家 能力や技量が優れた人
うてご〈魚手籠〉 魚篭(びく) 竹編みの魚籠
うでだめし【腕試し】 能力を確かめる 力試し
うでづく〈腕尽く〉by force 腕力 力尽く
うでノなまる うでンなまる 技量が落ちる
うでぶし うでっぷし〈腕っ節〉 腕力
うでまくり 袖を捲って腕を出す A仕事に嵌る《日ポ》
うでンたつ 技量がある 技術力が高い
うとうと 浅い眠り まどろみ うつらうつら
うとーた うとた【歌った】《京》
うとーちみろ うとーてみろ うとてんど うとーんみろ
  歌ってご覧
うとーっきかせろ うとっきかせろ 歌って聞かせてくれ
うとーとる 歌っている 詠っている
うとか 古語【疎し】 知識が乏しい 関係が薄い 疎遠
うとましか 疎ましい おぞましい ぞっとする A嫌い
うどんずーし うどんずし【饂飩雑炊】 汁物 手延べ麺料理
うな うぬは【己(うぬ)は】 Aおまえは 手前ぇ〔君は〕の卑語
うなさるる 魘(うな)される 睡眠中に呻く 恐い夢で声を出す
うなじ 古語【項】nape 襟首 後頭部 首の後ろ
うなだるる【項垂れる】 首を垂れる 俯(うつむ)
うなっとる 唸っている 呻(うめ)く  苦しんでいる
  A歌っている B感心している
うなっとる うなるごてある 沢山ある 潤沢(じゅんたく)にある
うなる 古語【呻(うめ)く】moan 唸る 苦しむ A歌う B感心する
うぬ(ん) 古語【汝 己(うぬ)】 Aおまえ 〔あなた〕の卑語
うねあげ うねたて【畝 畦】ridge 細長く土を盛る
うねる 体を捻じる くねる
うノはな 豆腐の絞り粕  切らず おから
うばざくら【姥桜】 年増の色っぽい女性
うぶすな 古語【産土(うぶすな)】 郷土の守護神 氏神 鎮守《日ポ》
うぶる【薄める】 熱湯に水を入れて冷ます
ウベ ウンベ 古語【郁(ムベ)】 アケビ科の常緑灌木(卵形)
うべあわする うめあわせる《日ポ》調合する 補充する
うまいか うまか 古語【巧し】nice 上手 旨い 都合良い
うまいた うました うまった【産んだ】 お産した
うまいなもん 巧いものだね 上手だね 旨いな
うまうまと 巧みに騙す 計略にかかる
うまか うみゃー うめー 古語【甘し】sweet 美味しい
うまがあう《京》 うまノあう 気性が合う
うまさもうまさ うもぅしてのさん とても美味しい
うましぇ(せ)ー うましゃー 美味しそうに
うまずめ【石女 産不女】 不妊症の女性
うまっとる 埋もれている 埋没している
うまるる 古語【生まる】be born 生じる 誕生する
うまれかわり 輪廻転生 別人になって生まれる A改心する
うまれざいしょ 古語【生れ在所】 生誕地 出生地
うまンほね〈馬の骨〉 A身元が不明の者 素性の判らない者
ウミイラ 小さいクラゲの一種
ウミウシ アメフラシ科腹足類 軟体動物
うみもつ うむ 化膿する
うみゃーもん うめーもん 美味しいものだ
うみゃーもん うめーもん 旨いね 上手だね
うむ【熟む】ripen 実が熟す A化膿する
うむる 古語【埋む】 埋める 穴に物を埋める 補充する
うむる うめる《京》 温度を下げる 液体を薄める
うめく 古語【呻(うめ)く】moan 苦しさにうなる A喚(わめ)shout
うめもどし【埋め戻し】 一度掘った穴に土を戻す
うもうござした 美味しゅうございました 美味しかったです
うもぅしてのさん とても美味い とても甘い
うもぅなか うもなか 美味しくない 甘くない
うやむや【有耶無耶】 曖昧 ambiguity あやふや 不明瞭
うゆる 古語【植ゆ】plant 植える 植栽する《日ポ》
うようよ 小さな生き物が集まって蠢(うごめ)く様子
うら 古語【末(うら・うれ)】 梢(こずえ) 植物の枝の先
うらいた【裏板】 屋根裏に打つ板 瓦の下地板
うらうち【裏打ち】 裏付けして補強する A証拠付け
うらかた【裏方】 縁の下の力持ち 下支え
うらがなしか 悲しい思い 何となく悲しい
うらぎゃーしんみゃー うらげーしんめー 服を裏返しに着る
うらさく うらざく【裏作】 水稲の後に野菜などを作ること
うらっしーろ うらりーろ うりーろ 売るだろうか
うらどし【裏年】 果物などで豊作の翌年(凶作)
うらなり【末生り】 枝先になった果実 未成熟
うらはら【裏腹】 あべこべ  言行不一致 言動不一致《京》
うらぶるる 古語【うらぶる】 わびしい もの寂しい
うられん 売れない 売る訳にはいかない
うらみつらみ 数々の恨み 積もった恨み
うらめしか 古語【恨めし】 恨みに思う 残念に思う
うらめっしぇ(せ)ー うらめっしゃー 恨みに思って
うらんどもん 売らないでしょうよ
うりー うり 古語【潤ひ】be moisture 慈雨 降雨 rainfall
うりーまわんノよか 適度の潤い(雨) 降雨がある
うりぃよくぃ うりよくぃ【潤い憩い】 雨天で作業を休む
うりぐぃ【売り喰い】 持ち物を換金して食費に充てる
  筍(たけのこ)生活
うりざねがお 古語【瓜実顔】色白で細面の顔 美人 beauty
うりたか うろうごたる 売りたい
うりならん うりゃーならん 売れない《御所浦 竜ヶ岳》
うりぼう 古語【瓜坊(うりばう)】 猪の子ども
うりもんじゃか うりもんじゃなか 売り物ではない
うりゃーえん うりゃーきらん 売ることは出来ない
うりよくぃ【潤い憩い】 雨天で作業を休む
うりゃーおる うれーおる 裏にいる
うるう 古語【潤ふ】 moisten 雨で潤う A恩恵を受ける
うるし【粳(うるち)rice うるち米
うるみゃーだ うるめーだ 売らないでおこう
うるる【売れる】sell 買い手が付く 縁談成立 A人気上昇
うるる【熟れる】 果物が熟す A円熟する
うれう 古語【憂ふ 愁ふ】 嘆く moan 悲しむ 心配する
うれしか 嬉しい joyful
うれっさが うれっさもうれっさ この上なく嬉しい
うれっしぇー(せー) うれっしゃー 嬉しがって 喜んで
うれとらん うれん 熟れていない 熟さない
うれん 売れない A人気が出ない
うろ【虚ろ 空】hollow 穴 A鳥や昆虫の巣
うろうバかおう 売るなら買うよ
うろうろ うろんうろん 古語【胡乱(うろん)】《梵語》 いい加減
  疑わしい A彷徨(さまよ)う あちこち歩き回る
うろおぼえ おぼろげな記憶 ぼんやりした不確かな記憶
うろごたなか うろごつなか うろごんなか 売りたくない
うろたえまくる 慌てふためく 狼狽する
うろたえる《日ポ・京》 うろたゆる 急ぐ 慌てる
うろたえろ 急げ hurry up 早くしろ
うろたえん 急がない のんびりしている
うろたゆんな 急ぐな 慌てるな ゆっくりなさい
うろちょろ 動き回る まごまご 《京》
うろつく 古語【うろつく】 歩き回る 彷徨(さまよ)wander
  放浪する A戸惑う まごつく
うろんころん 古語【胡乱(うろん)】《梵語》 不審 怪しい 疑わしい
  A不審な様子で彷徨(さまよ)う うろつく
うわあぎ【上顎】《日ポ》
うわがき【上書き】address 封筒などの表書き 宛名書き
うわぐすり【釉薬】 素焼きの陶磁器の表面に塗る薬
うわこ うわこう 上部 upper part 上の部分 上積み
うわこえ【上肥】 追肥
うわごつ【譫言】 熱に魘されて発することば
  A暴言 でたらめなことば
うわずみ【上澄み】top water 液体上部の澄んだ部分
うわづみ【上積み】upper load 上乗せ 物の上に積む
  A増額 追加
うわっつら うわつら【上面】 表面 外面 outside
うわっとる 植わっている 生えている
うわっぱり【上っ張り】overwear 上着《京》
うわっぺら 上辺だけの 外見の 表面の
うわつり 釣銭 お釣り change
うわばみ 古語【蟒蛇(うわばみ)】 大蛇 A大酒飲み
うわまえ うわみゃー うわめー 古語【上米】 上納米
  小作人が地主へ渡す米
うわらん 生えない 芽生えない 活着しない
うわる 植わっている 生えている
うわンそら 古語【上の空】 気を取られる 放心状態
うん 古語【己(うぬ) 汝】you 貴様 手前ぇは(卑語)
うんき【温気】 熱気 hot air 蒸し暑さ《京》
うんくっだまる うんくり… 古語【吽(うん)】 口を固く閉じる
  押し黙る
うんこ《京》 うんち 大便 排泄物
うんこする うんこたるる 大便する 用便 排便 排泄する
うんざり 困り果てる 辟易する《京》
うんずりめんずり〈倦ず〉徐々に 次第に その内に
うんだ 古語【汝 己(うぬ)等】 貴様等は 〔君等は〕の卑語
うんだちかえる 古語【吽(うん)口を結んで仁王立ちになる
うんちくたるる うんちくたれる【蘊蓄】 学識をひけらかす
うんでーのさー【雲泥の差】 格段の相違
うんと うんとこさ《京》 十分に 存分に 沢山 enough
うんともすんともいわん うんもすんもいわん 返事しない
うんどら 古語【汝 己(うぬ)you 貴様 〔君は〕の卑語
うんどる【熟む】ripen 完熟している 熟している
うんどる【膿む】 化膿している
うんなっせ うんなはりまっせ 売ってください
うんない うんなえ うんなな 売るなよ
うんにゃ うんにゃばい ばえ ばな うんね 違うよ
うんぬん【云々】 かれこれ 然々 等々 A後略
うんノええ うんノよか 幸運 luck 運が良い
うんノつき【運の尽き】 悪い巡り合わせ 運に縁がないこと
うんノわりぃ うんノわるか 不運 unlucky 運が悪い
うんぶくるい《牛深》うんぶくるる うんぶくれる 溺れる
  水中に沈む
うんべた 古語【海辺(うみべた)seaside 海岸 seashore
うんまか とても美味い とても甘い《牛深》
 
  え 行
え えー なるほど そうですか 了解
え えー【家】house 住居 自宅 one,s home《京》
えいくらう えーくらう …たくる …ちくらう 酔っ払う
えー あのう そのう A何だって
えーあんびゃー《京》 良い塩梅 都合良く
えーか 腋臭(わきが) 《佐伊津》
えーかげん《京》 えーころかげん いい加減に 適当に
えーかっこ いい格好(身形) A体裁ぶる《京》
えーがっちょ えがっちょう えぐゎっちょう アカエイ
えーがまえ えがまえ 家の構え 家の構造
えーきしょく えーきぶん いい気分 ほろ酔い気分
えーきみ 相手の失敗を喜んで胸が空く思い
えーくそ 自棄(やけ)糞 投げやり 捨て鉢のせりふ
えーくりゃー えくりゃー えくれー 酒酔い 酔っ払い
えーくろーた えーちろーた えくろーた 酔っ払った
えーごう 古語【永劫】 極めて長い間 永久 「未来永劫」
えーこたさした えーこたしなした 結構な事をなさいました
えーこつ 良いこと 結構なこと 幸いなこと
えーころかげん いい加減 適当に
えーさいわい 幸いなことに 好都合にも
えーさにゃ えーさね えーさん えさにゃ えさね 家へ
えさなけー えさねけー 家へ来い
えーそうかい えーそうかな あら そうですか
えーちから えーっかり かる えーてかる 置いてから
えーちみろ えーてんど えーンみろ 置いてご覧
えーつかる えつかる 欲しい物が手に入る 有りつく
えーてゑーた えーといた えーとった 置いていた
えーと【灸(やいと)】 お灸《五和》
えーとくな ゑーとくな 置いておくな
えーとけ ゑーとけ 置いておけ A動かすな
えーとしして えーとしこいて 年甲斐もなく
えーとすえる えーとすゆる お灸をする
えーとっと ゑーとっと ゑーとると 置いているのだ
えーなおり えーなわり 家移り 転居
えーノいお えーノいを 矢の魚 バリ
えーふうたい〈風体〉 無様だ ざまみろ
えーみぶん 良い身分 気楽な身分 高等な地位
えーもさいさい えいくそ えーいなるようになれ
えーもんもろた えーもんなもろた 良い物を貰った
えーンぐるり えンぐるり えンまわり 家の周囲 家の周り
えーンし えーンもん 家の者 家族
えーンそら えンそら 家の屋根 A二階
えーンた えンた 我が家の者は A我が家の物は
えーンなか えンなか【家の中】 室内
えーンにき えンにき 家の近く
えがまえ 家の構え 家の構造 家の格式
えぐい《日ポ・京》 えぐか 野菜の灰汁で喉がいがつく
エグチ エグチナワ〈家蛇〉 青大将 蛇の一種
えくらう 酒酔いする 酔っぱらう
えくりゃー えくれー 酒酔いした人 酔っ払い
えぐる【抉る】scoop out 刃物でくり貫く 錐で穴を開ける
  「喉えぐる」喉がいがつく
エグヮッチョウ エイ ?(えい)(魚)
えげつなか えげつにゃー 悪どい ひどい 意地悪だ
えご えごう えごち【江川】 河口 川の入り江
えこう【回向】《梵語》 死者の冥福を祈って読経する(仏教語)
えこじー 古語【依怙地】 片意地 かたくなに意地を張る
えこひいき 古語【依怙(えこ)贔屓(ひいき)】 一方だけを贔屓する
えさなけー えさねけー えさんけー 家へ来い 拙宅へ来い
えじぃ えすか えずか 古語【えずい】 恐(おそろ)しい 怖(こわ)
  酷(ひど)い 醜(みにく)
えしれん 古語【得知れぬ】 至らない 無駄な 余計な
えずく 吐き気をもようす《京・竜ヶ岳》
えすらごつ えすらごと【絵空事】 真実性がないこと
えずらい えずらしか 古語【えずい】恐(おそろ)しい 怖(こわ)い 酷(ひど)
  醜(みにく)い 不気味 A凄(すご)い 大袈裟だ 大仰(おおぎょう)だ 想定外
  意外だ とんでもない
えせ 古語【似非(えせ)pseudo 偽物 imitation
えせわるう 古語【似非笑う】 嘲り笑う せせら笑う
えそわしか 古語【様相悪い】 汚い dirty
えだ 古語【肢(えだ)】四肢 limbs 腕 arm A肩 shoulder《日ポ》
えたい《京》【得体】nature 本性 true character 素性
えたいンしれん〈得体が知れん〉 素性が判らない
えだうち えだおろし【枝打ち 枝卸】 枝を伐採する
えだぼね 古語【肢(えだ)骨】 手足の骨 肩の骨
えたり えたれ 鰯の一種
えだンいたか【肢(えだ)】 えだンいてゃー 肩が痛い 腕が痛い
えちろーた 酔っ払った
えつかる 有りつく 欲しい物が手に入る《竜ヶ岳》
えつけじょうけ 柄付きの竹編み笊(ざる)
えっじゃーた えっでーた 選り出した 選別した
えったーおらん えったおらん 滅多にいない ざらにはいない
えったーなか えっとなか 滅多にない ざらにない
えったくる えっつらかす 選り散らす やたらと選る
えっだす【選り出す】 選りすぐる
えっつか 沢山ある 潤沢だ
えつっだけ えつりだけ 泥壁下地に使う竹
えって えろーで【選んで】
えっと 大層 very 酷く すごく A沢山 enough B強く《京》
えっというな 酷く言うな 責めるな 詰問するな
えっとばっか ばっかし ばっかり かなりひどく 強く
えっどりみどり えりどりみどり よく見て選び取る
えっとンこたなか えっとンこつなか 大したことはない
えつり〈柄吊り〉 泥壁の下地
えつりかきどん 下地竹を縄で結びつける職人
えて 古語【得手】 最も得意なこと《京》
えてかって 古語【得手勝手】 我が儘 自分勝手
えてこう〈得手公〉 〔猿〕の異称 monkey
えてして 総じて 大体において とかく A意に反し《京》
えど【餌】food 魚釣り用の餌
えな 古語【胞衣】 胎児を包む膜 胎盤《日ポ》
えにし 古語【縁(えん・ゆかり)bond 縁故 人の結びつき
えびがね【蝦蟹】 甲殻類 海老 lobster 伊勢エビ
えぶしん【家普請】 家の建築工事 改修工事
えべす えべっさま えびっさん【恵比寿】《京》
えぼ 標識 mark 荷札 label 札 権利主張のための標
えもいわれん 何とも言えない 筆舌に尽くせない
えもんかけ 古語【衣桁(いこう)】 衣服掛け hanger
えらい 古語【豪い】great すごい 大変 甚だ
えらいあって 大変なことに すごく 甚だしく
えらいこつ えりゃー えれー 大変なこと
えらいこてなった 大変なことになった
えらいしこ えらいなしこ 大変な数量 沢山に
えらいなこつ えりゃーこつ 大変なこと
えらいなもん えらいもん 大変なものだ 酷いことだ
えらいなめ えらいめ 大変辛いこと 酷いこと 不運なこと
えらか 古語【偉い 豪い】great 身分や地位が高い
えらかしー【偉い人】great man 身分や見識の高い人
えらからす えろうあんなす 偉い 立派だ 偉大である
えらはり【鰓張り】 顎が張り出している状態 A意地っ張り
えらぼね【鰓骨】 顎の骨
えりかす【選り粕】 選別した残りの物 屑
えりぐぃする【選り食い】 好きな物だけを食べる
えりごのみ【選り好み】 最高を求める
えりじゃーた えりでーた 選り出した 選別した
えりたくる えりつらかす 選り散らす やたらと選る
えりゃーこつ えれーこつ 大変なこと 大事件
えりゃーもん えれーもん 偉大なものだ
えろーなる 偉くなる 立派になる《京》
えん 得ない できない 「しいえん」出来ない
えんか 野菜の灰汁で喉がいがつく えぐい
えんか えんかうち【縁家】 親類 親族《日ポ》
えんぎかつぎ【縁起担ぎ】 縁起を気にする 吉凶を気にする
えんぎなおし【縁起直し】 縁起が良くなるように祈る
えんぎノよか えんぎンよか 縁起が良い
えんさき【縁先】 嫁ぎ先 親類 A縁側
えんつづき【縁続】 血縁 親類 親戚 親族
えんどうか えんどか【縁遠い】 縁が薄い 縁がない
えンなか 家の中 「家ンなきゃーひゃーれ」 家の中に入れ
えんにち【縁日】 神仏の祭典や供養が行われる日
えんノなか えんのにゃー【縁が無い】
えんりょうっちうっち えんりょしいしい 遠慮がちに
えんりょえしゃくもなし【遠慮会釈無く】 厚かましく
えんりょしなすな えんりょしなはんな 遠慮なさいますな
えんりょなしどん 遠慮のない人
 
  お 行
お おー【麻】 麻や麻黄蘭(まおらん)の繊維 麻紐 麻縄
お おー おどう【尾根】 ridge 峰 山の稜線
お おー そうだ うん(目下に対する返事)
おあがりくだっせ おあがりまっせ お上がり下さい
おあがんなっせ お召し上がり下さい
おい【俺】 自分 自称《京》《有明・牛深》〈れ→い転音〉
おい【居る】 《牛深》〈る→い転音〉
おい おーい 呼びかけのことば 返事(目下)そうだ
おいうつ〈追い打つ〉 追銭を払う 追加する
おいおい【追々】 次第に 徐々に 段々と 近々 追っつけ
おいがつ おいがと 俺の物 独占権《牛深》〈れ→い〉転音
おいかくる【追い掛ける】chase
おいげ おっげ〈俺家〉 我が家 拙宅《牛深・苓北》
おいげんと おっげんと 俺の女房 家内《牛深・苓北》
おいこくる おいたくる おいまくる 追い回す
おいしぇ(せ)ん【追銭】 負い銭 追加の金
おいずる 【居る】 居らっしゃる おいでになる
おいそれと 直ぐさま 簡単に 短兵急に 俄に 出し抜けに
おいだ おっだ おったちゃ 俺たちは
おいだき【追い焚き】 煮た物にもう一度火を通す
おいちーた 追い付いた
おいつかん おっつかん 間に合わない 手遅れ 後の祭り
おいでた【お出でた】 居らっしゃった ご在宅《京》
おいでとらす おいでとんなす おいでになって居らっしゃる
おいでなさる おいでなはる おいでる《京》 居らっしゃる
おいでなした おいでました いらっしゃいました
おいでなすか おいでますか ご在宅ですか
おいでなっせ なはりまっせ まっせ いらっしゃいませ
おいでなっせん なはらん おいでん おんなはらん ご不在
おいと 居る be 《牛深》 「えーおいと」家に居るよ
おいとけ おいていっちょけ 置け 放っておけ
おいどま おいどみゃ 俺たちは《牛深》
おいどん おっども おっどん おどん【俺共】 俺たち
おいはなし【生い放し】 放牧 牛等を係留しないで飼育する
おいまくる【追い捲る】 激しく追い回す rout
おいも 俺も 俺だって《牛深》
おいもわいも 俺もお前も 誰でも《牛深》
おうおうにして【往々】 一般的に 大体に於いて
おうかん おうくゎん【往還】 往来 街道 road《京》
おうきに《京》 おうけに 大いに 有り難う thank you
おうこ《京》 おうこぼう おこ 古語【朸(あふこ・おうご)】 横衡棒
  天秤棒 担い棒《京》
おうじょ 古語【往生(わうじゃう)】《梵語・京》 death 死ぬ die
おうじょする 死ぬ death A閉口する 手をやく
  困り果てる 難儀する
おうじぇ 何故か どうも どうやら 妙に 変に 不思議
おうた 古語【会ふ】 会った 遭った 逢った《京》
おうた 古語【合ふ】 合った 調和した 引き合った
おうた 古語【負ふ】 負った 「借金負うた」
おうた【追った】 「後追うた」
おうだ【編んだ】 毛糸などを相互に組んだ 〔あ〕の転音
おうたぎり おうたがさいご 会ったっきり 会ったのが最後
おうたろ おうたろが おうたろもん 会ったでしょう
おうたろ おうたろば おうつろば 会ったならば
おうちみゅう おうてみゅう 会ってみよう
おうちゃく 古語【横着】 横柄  図々しくずるい
  A怠ける《日ポ・京》
おうちゃくもん【横着者】 横柄な人 ずるい人 図々しい人
おうちゃっか【横着】 図々しい ずる賢い 生意気
おうちゃならん おうてにゃならん 逢っては行けない
おうである おうどる 編んである 〔あ〕の転音
おうてみゅう おうてみゅうだ 会ってみよう
おうど 古語【横道(わうだう)】《日ポ・京》 おうどか おどか
  横着で乱暴 横柄 意地悪
おうどっこ おどっこ 意地悪 悪口 悪態
おうどっぽす おうどぼうず おどぼうず 横着者 A悪戯っ子
おうどもん おどもん 古語【横道(わうだう)】 横着者 悪戯者
おうとらん 会っていない A合っていない 合致しない
おうとる 会っている A合っている 合致している《京》
おうとろい おうとろし おやまあ 恐い A大したものだ
おうなきゃなれ おうなけ おうなけなれ 仰向きになれ
おうなく 古語【仰のく】look up 仰向く 上向き《日ポ》
おうにゃーた おうねーた 仰向きになった
おうにゃーとれ おうねーとれ 仰向きになれ
おうへいな【横柄】 横着 威張って傲慢な《京》
おうようか 古語【鷹揚 大様】 大らか 寛大で拘らない《日ポ》
おうらい【往来】highway 行き来 道路 road 大通り
おうらえる おうらゆる 手加減する 我慢する 制御する
おうらえろ 手加減しろ 我慢しろ 制御しろ
おえー おおか【多い】much .many 多すぎる
おえーできた おえっきた 泳いで来た
おえーでけ おえっけ 泳いで来い
おえーでみろ おえーでん おえでみさい おえんみろ
  泳いでご覧
おえかぶる【生え被る】 髪や髭が伸びる
おえた おえっきた【生えた】 発芽した
おえっこん おえてこん 生えない 芽吹かない
おえとる 生えている 発芽している
おえとる 老いている A成長しすぎている
おえぬき おえぬぎ【生え抜き】 土着の人 生誕地の居住者
おえん 手に負えない 始末が悪い どうしようもない
おえん おえとらん 生えない 芽吹かない
おーが おが おりが おるが【俺が】 自分が
おおかた【大方】generally 大凡 almost 大体に於いて《京》
おおがない【大家内】 大家族《京》
おおきに おおけに 有り難う thank you《京》
おーきならん おきーならん 置けない《御所浦 竜ヶ岳》
おおぎょうか 古語【大仰(ぎゃう)】 大袈裟な
おおぐちたたく 大言 偉そうなことを言う 豪語する
おおぐらい【大喰らい】 大食家 大食漢
おおごつ おおごと《京》【大事】 大変 very 一大事
おおごっじゃらした おおごっじゃんなした  大変でしたね
おおごてしなる おおごてひなる 重大事になる 大事に至る
おおざむる おおざめる 奇異に思う 呆れる
おおしあぐる 古語【生(おほ)し上ぐ】 一人前に育て上げる
おおしそくのうた おうしそこのうた 育て損なった
おおじょけん 大方の所見 世間一般に 誰が考えても
おおす 古語【生ほす】 養育する 手を尽くして育てる
おおす 古語【果(おほ)す】 果(はた)す 成し遂げる 「逃げ果す」
おおせくだっせ …つけまっせ 古語【仰(おほ)す】 仰ってください
おおそうどう おおそど【大騒動】agitation
おおそれたこと 大層なこと 大仰なこと《京》
おおっぴら 公然と 隠さず
おえかぶる【生え被る】 髪や髭が伸びる
おかお 重病人の便器 簡易便器
おかざーいらん【お数】 おかずは要らない
おかさん おかちゃん【お母さん】 母親 mother
おかしぇ(せ)っくだっせ 置かしてください
おかしぇん (おかせん) 置かせない
おかしか 古語【可笑(をか)し】 可笑しい 滑稽だ 面白い
おかしか 悪い bad 拙い A醜い B変だ 怪しい strange
おかしなもん 不思議だ 変だ 妙だ A調子が悪い
おかしゅうい して  滑稽で 可笑しくて
おかしゅうして 拙くて 粗悪で 醜くて
おかしゅうなった 悪くなった 拙くなった A故障した
おかしらつき 神殿へ供える鮮魚 A頭の付いた鮮魚
おかっさー 可笑しいね 滑稽だね 面白いね
おかっさー 悪いな 拙いね 醜くいな A変だね B怪しいね
おかっしゃー おかっせー(しぇ) 可笑しさに 面白さに
おかっしゃー おかっせー(しぇ) 醜くさに 拙さに 粗悪さに
おかっつぁま【御方様】 令夫人 奥方 奥様 madam
おかべ 古語【御壁】 A豆腐(女房ことば)
おかぼ〈陸穂〉 陸稲
オガミダロウ オガンダロ 蟷螂(カマキリ) カマキリ科
おから 豆腐の糟 卯の花 《京》
おかれん おけん 置けない 放置できない
おかれんこん【陸蓮根】 オクラ Okra アオイ科の一年草
おがんもす【拝み申す】 拝む 祈る pray 礼拝する
おき 古語【燠(おきび)】 炭火 焚火の燃えさし《京》
おきー おきさにゃ おきさね おきさん【沖に】
おきざきンなか 置き場所がない
おきしな 古語【起く】 起きる時《京》
おきっぱな おきざまに 起床直後 寝起き様に
おきっぱなし 置いたまま
おきとらす おきとんなす 起床していらっしゃる
おきばえ 南西の風
おきゃん【御侠】 活発な娘 お転婆
おきゅい おきゅうだ おきゅうわい 起きようよ
おきらん おきん 着火しない A起きない B起動しない
おきる 古語【燠る】 着火する A勃発する
  Bエンジンが起動する
おきれ《京》 おきろえ  おきんかい 起きなさいよ
おぐし 古語【御髪(おぐし)hair 頭髪 髪の毛
おくってー おくっで おくるけん せん 送りますから
おくて 古語【奥手】 晩手 晩稲 遅咲き A生育不良
おくばい おくばえ 南西風《栖本》
おくび げっぷ ?気(あい き)
おくびもださん 奥床しくて上品
おくまる 奥深くなる
オクラ Okra アオイ科の一年草(野菜)
おくらかす おくれかす 遅らせる
おけーた おけた 起こした A目を覚まさせた
おけーっけ おけーてけ 起こして来い A目覚めさせろ
おけとる 起きている 起床している《五和》(転音)
おごーだ 拝んだ お祈りした お詣りした
おこがましか〈烏滸がましい〉 差し出がましい
おごじょ 娘さん daughter 《御領》
おこせ 起こしなさい A目覚めさせてこい
おこぞり〈海髪剃り〉 死者の剃髪をしたり髭を剃ること
おこた【炬燵】 炭火の暖熱器 《京》
おごったくる おごっつらかす【叱り散らす】 ひどく叱る 
おごったっちゃどい 叱っては駄目だ
おこなう 虐める torment 虐待する いびる 手込めにする
おこなえん 出来ない どうしようもない 仕方がない
おこのうた おこぬうた 虐めた 虐待した いびった
おこもり〈お籠もり〉 人が中に引き籠もる(神事)
おごらいた おごらした おごらった 叱った 怒鳴った
おごらした おごんなはった 振る舞われた 接待された
おごらっさん おごんなはらん お叱りにならない
おごらりゅうもん おごらるっどだ 叱られるだろうよ
おごらるる おごられる 叱られる A怒鳴られる
おごらるっとん 叱られるぞ 怒鳴られるぞ
おごられおごられ 叱られながら
おごられた 叱られた 怒鳴られた
おごられん 叱られない 怒鳴られない
おこらん エンジンが起動しない A着火しない
おごらん 叱らない 怒鳴らない
おごりはたがる おごる 古語【驕る】 威張り散らす
おこる 古語【燠る】 熾る 着火する A勃発する
おこる 家畜が発情する
おごる【奢る】 贅沢する A振る舞う ご馳走する
おごる【叱る】 叱責する 叱咤する A怒鳴る 怒る
おごるもんなるか 叱るものではない
おごれ【奢れ】 振る舞え ご馳走しなさいよ
おこわ 古語【強飯(おこわ)】 赤飯《京》
おごんな〈叱るな〉 A怒鳴るな
おごんなすな おごんなはんな 叱りなさいますな
おさ 古語【長(をさ)chief 代表者 指導者 長老 頭領 leader
おさ 鰓(えら) 腮(えら)《日ポ》 魚の鰓
おさまりンつかん おさまんノつかん 決着しない
おざなり【お座成り】 その場限りの間に合わせ
おしあいへしあい 大勢が押し合うほど混雑する
おしあなンかぜ おしゃなンかぜ 南東の風
おじぃ【叔父 伯父 小父】uncle 父母の兄 父母の弟
おしーこたした 惜しい 残念なことをした
おしいもん おしかー 惜しいものだ 惜しいね 残念だ
おしーもん おせーもん おっさー 遅いものだ 遅いね
おじぇ 何故か どうも どうやら 妙に 変に 不思議
おじぇこつ 難儀なこと 困った 厄介 残念 惜しい
おじぇーこっじゃんなした 大変なことでしたね 残念でした
おしえなっせ おしえっくだっせ おそえなっせ
  教えてください
おじぇん【御膳】 食膳 食卓 dining table
おしか 古語【惜()し】 惜しい wasteful 残念 勿体ない
おじぎ【お辞儀】 頭を下げる 敬礼する
おしきせ 古語【お仕着せ】 奉公人に与える衣服《京》
おしきり …ぼうちょう【押し切り】 汁物 手延べの麺料理
おしくーで おしこうで【押し込んで】
おじくる おじけづく 古語【怖づ】 怖じ気る 怖がる
おしげむなか おしげもなか【惜()し気】 惜しい様子もない
おしげむのう おしげものう 惜しみなく
おしごみ【押し込み】 押入 closet 収納庫
おじじ おじん お爺さん grandfather
おじた 古語【怖()づ】 怖じけた 恐れた 恐くなった
おしつくる 古語【押し付く】 押し付ける
おしつけがましか 物事を無理に押しつけようとする
おしなべて 古語【押し並べ】総じて ひっくるめて《京》
おしのくる 押し退ける 排除する
おしばえ 南東の風
おしぼうちょう【押し包丁】 汁物 手延べの麺料理
おしめ【襁褓(おしめ・むつき)】 おむつ 大小便を受ける布《京》
おしめり 慈雨 適度の降雨 潤い be moisture《京》
おじや 雑炊(ぞうすい) 野菜や魚肉などを入れたお粥《京》
おしゃか【お釈迦】 《梵語》 A駄目になる 不良品 B死ぬ
おしゃなごち おしゃなンかぜ 南東の風
おしゃま おしゃめ おませ おませな女の子
おじゃまする【邪魔】 お伺いする 訪問する
おじゃみ おじゃめ お手玉 子供のおもちゃ《京》
おしやる おっしゃる 古語【押し遣る】 A先に延ばす
おじゃん 使い物にならない 役立たなくなる《京》
おしゆうかい おしゆうわい 教えようか 言って聞かせようか
おしゅうして おしゅうて 惜しくて
おしゅうなか おしゅうにゃー 惜しくない
おじゅつさま おじゅっつぁま 浄土真宗の住職
おしゆる 古語【教ゆ】teaching 知識や技術を取得させる
おじる おずる 古語【怖()づ】 怖じける 恐れる
おじる【下りる 降りる】get down
おじれ おじろ【下りれ 降りれ】
おじん 小父さん uncle A未婚で初老の男性
おすう おすうに【遅く】 遅くなってから 遅めに A後で
おすうい おすうして 遅くてね
おすうげん【遅く】 遅めに 遅くなってから《楠浦 下浦》
おすうしなる おすうなる おそうなる 古語【遅なはる】
  遅くなる
おずうだ おずうどる おずだ 目を覚ました
おずおず【怖ず怖ず】 恐々 おどおど びくびく
おすか おそか 古語【遅し】slow 遅い 鈍い
おずまする 眠りから覚めさせる
おずまん 目覚めない 熟睡している
おずむ おぞむ 目覚める 目を覚ます《日ポ》
おぜー 何故か どうも どうやら 妙に 変に 不思議と
おぜーこつ 難儀なこと 困ったこと 厄介なこと
おぜーこっじゃんなした 大変なことでしたね
おぜん【御膳】 食膳 食卓 dining table
おせんや 地搗き 土搗き よいとまけ《苓北》
おそえる《京》 おそゆる 古語【教える】teach  指導する
  知識や技術を授ける
おそえろ 教えろ A知らせろ
おそえん 教えない A知らせない
おそそ おまんこ おめこ 女性性器 ワギナ vagina《京》
おぞましか【悍しい】 恐ろしい ぞっとする 気味悪い
おそもん 晩稲
おそろしゅう おとろしゅう 驚く程に 意外と 案外
おだいっさま【お大師様】 弘法大師 空海 真言宗の開祖
おだえた おだれた 勢力が衰えた 気持ちが緩んだ
おだか 妊娠しなくなった母牛
おたく【お宅】 相手の家 A貴方 you《京》
おたく おたくさん あなた様 〔貴方〕の敬称
おだたき 雨叩き 雨でとばっちりが掛かる
おだつる【煽てる】incite 誉めてそそのかす もちあげる
おだつんな そそのかすな 扇動するな
おだてん 誉めたりしない
おだぶつ 古語【御陀仏】die 死ぬこと お終い 駄目になる
おだまき〈苧環〉 紡いだ麻糸の玉
おだゆる おだるる おだれる 勢力が衰える 気持ちが緩む
おたんちん 馬鹿 fool うすのろ(罵言(ばげん))《御領》
おちおち【落々】 落ち着く ゆっくり
おちおちしとられん 安心できない
おちくーどる おちこーどる 落ち込んでいる A暴落する
おちた おちぶれた〈落ち魄れた〉 貧乏になった 堕落した 
おちちーた おてちーた おてついた 落ち着いた 安堵した
おちつかん おてつかん 落ち着かない 安心しない
おちど【落ち度】 過失 fault 過ち 手落ち 手抜かり《京》
おちとる おてとる 落ちている 取れている
おちめ 天気が下り坂になる A人気や家運が落ちる《京》
おちゃのこさいさい 手軽にできる へいちゃら 平気の平左
おちゃひく〈お茶引く〉 徒労 無駄骨 骨折り損
おちゃめ【お茶目】 愛嬌ある悪戯好きな女児
おちょくる 嘲(あざけ)る 嘲弄(ちょうろう)する からかう tease 嬲(なぶ)る《京》
おちょぼぐち 小さくて可愛い口 《京》
おちょめちょ【雄蝶雌蝶】 男児と女児による婚礼儀式
おちらいた 落雷した《大矢野 御所浦》
おちらした おちらった おてらした 落雷した(事象敬語)
おちん 落ちない A汚れが除去しない
おつい《京》 おつゆ 古語【大御(おみ)おつけ】 味噌汁 汁物
おついのみ おつけのみ 味噌汁の具
おっが おりが おるが【俺が】 自分が
おっかさん おっかちゃん おかさん お母さん mother
おっきせろ 起きなさい A目を覚ましなさい(幼児語)
おっく おっくンほう 奥深い所 奥の方
おっくーか【億劫】《梵語》troublesome 気が進まない
  面倒臭い
おつけ 古語【大御(おみ)おつけ】 味噌汁《日ポ・京》
おっげ おりげ〈俺家〉 俺の家 拙宅
おっげんと おりげんと 俺の女房 家内
おつけのみ おつゆのみ 味噌汁の具
おっことす 落とす fall 失う lose
おっさー 遅いね 遅いではないか
おっざきノなか おりざきンなか 居場所が無い
おっさん おっちゃん おっつぁん【小父さん】uncle《京》
おっじぇー おるじぇー 居るぞ 《佐伊津》
おっじゃか おりじゃか おりじゃなか 俺ではない
おっしゃさす おっせーさす 惜しがられる
おっじゃっか おったー おるもね 居るではないか 居るぞ
おっじゃもね おりじゃもね 俺だよ
おっしゃる 古語【押し遣る】 先に延ばす
おっじゃろ おりじゃろ 俺のことだろう 俺のことかい
おっじゃろう おりじゃろう 俺としたことが
おっしゃんな【押し遣るな】 押すな 先に延ばすな
おった【居た】 居住した 滞在した その場に留まった
おったー おったい おりたい おりばい おりばえ 俺だよ
おった していた 「行きおった・来おった」
おっだ おったちゃ おっどま おっどみゃ 俺たちは
おったがー おったぞー おったばえ 居たのだよ
おったかい おったかな おったきゃー 居ましたか
おったがさいご 居たからには 居た以上は 居たりしたら
おったけん おったせん おったで おったでか 居たので
おったち おっどみ おっどん 俺たち 我ら
おったっじゃっとん おったてー おったとん 居たのだが
おったまぐる おったまげる 魂消る 驚く surprise
おったろう おっつろうば おろうば 居るならば
おったろう おったろが おったろもん 居たでしょう
おっちゃ おっでん おりっちゃ 俺でも 俺にだって
おっちやー おりちやー おれちやー 俺だって 俺ですか
おっちゃいかす おっちゃかす 落とす fall
おっちゃいけた おっちゃえた おっちゃけた 落ちた
おっちゃかー おっちゃかんね 居るのではないか
おっちゃっとん おっとん 居るが 居るけど
おっちゃもね おっとじゃもね おっちゃん 居ますよ
おっちゃろう おっとじゃろう おっちゃろもん 居るでしょう
おっちゃろかい おっちゅうかい おっとじゃろかい
  居るだろうか
おっちゃんば 居ますよ 居るよ《牛深》
おっちゅかい おっちゅうかい 居るだろうか 居るものか
おっちょこちょい 慌て者 剽軽者 funny 軽薄な人《京》
おっつけ 古語【追っ付け】間もなく やがて《日ポ・京》
おっで おっでか おるけん 居ますから
おっですか おっとー おっとですか おっとね 居ますか
おっと おっとばな おりやすと 居ますよ 居るよ
おっどー おっどが おっどもん 居るでしょう
おっとがー おっとぞ おっとばえ おっとべ 居るのだよ
おっとかい きゃ け  …や 居るかい
おっどかい おっどかにゃ おりーろ 居るだろうか
おっとぎりゃ ぎんにゃ おっとなろ 居るならば
おっとしたこつが 俺としたことが 俺らしくもない
おっとった 奪い取った 取り上げた
おっとっとっと 奪い取っているのだ 取り上げているのだ
おっどま おどま おどみゃ おどんな 俺共は 我らは
おっどみ おっどん おどみ おどん【俺共】 俺たち
おっどめ おどめ【俺共に】 俺たちに
おっどもん 居るでしょう
おっとらん 奪わない 取り上げない 外さない
おっとり《京》 おっとりしとる 大人しい 落ち着いている
おっとる 古語【押っ取る】 奪う steal 取り上げる
  取り外す《日ポ》
おっとるな おっとんな 奪うな 取り上げるな 取るな
おっとるる おっとれる 接合部が離れる 外れる
おっとれた 取り付けた部分が外れた
おっとろし 古語【恐ろし】 A大したものだ《京》
おっとわっと おっとわりと 俺とお前と
おっどんげ おどんがえ おどんげ〈俺共の家〉 我が家
おつなもん【乙】 A粋だね 粋なものだ
おっぺしゃん 不美人 器量の悪い娘 (罵言)
おつむ 頭 head(幼児語)《京》
おつゆ 古語【大御(おみ)おつけ】 味噌汁 汁物《京》
おつる おてる【落ちる】fall 落果 落雷 A汚れが取れる
おてーた 落とした 紛失した 除去させた
おてーとる 落としている 紛失している
おてた【落ちた】 落下した 落果した 脱落した 除去した
おてちーとる 落ち着いている 安堵する relief
  A安定した状態
おてつく【落ち着く】 安堵する 一段落する 落着する
おてとる 落ちている 落果 脱落 紛失している
おてん 落ちない A降らない B汚れが落ちない
おてんとさん 古語【天道(てんたう)】 天の神 天日 太陽 sun
オテンバ 《オランダ語》on ten boar お転婆 tomboy
おどう おどうざかい おどうざきゃー 峰界 山境 分水嶺
おどおど 恐れる 不安がる
おとがい【頤】 下顎 chin
おどかす 古語【驚かす】 驚かす 相手をびっくりさせる
おどきゃーた おどけーた 驚かした びっくりさせた
おとこぎ【男気】manly spirit 男気質 義侠心 義を通す
おとこぎれ 男の気配 男の存在 男性達《京》
おとこし おとこしゅう【男衆】男性群 下男 作男《京》
おとこまさり 男より優れた女性 活発な女性 勝ち気な女性
おとさん おとっつぁん《京》 お父さん father
おどし 脅すこと A案山子(かかし) B無能力者 《京》
おとしまえ〈落とし前〉 代償 見返り 決着
おどす【脅かす】frighten 脅迫する 驚かせる
おとつい《日ポ・京》 おとて【一昨日(おととい)yesterday
おどっこ 意地悪 悪口 悪態
おとっじょう おとっどん 弟上 younger brother 弟君
おどっだー 古語【己(おどれ)】 貴様等は 〔君たち〕の卑語
おとっとる 劣っている 値打ちがない
おどっぱす おどっぽす【横道者】 横着者 乱暴者 狡い人
おとなしーもん 大人しいものだ A静かだね
おとなしか 大人しい gentle じっとしている A静かだ
おどぼうず おどぼず おどもん【横道者】 横着者 乱暴者
おどま おどみゃ おどんな【俺共は】 我らは
おどみ おどん【俺共】 俺たち
おどめ【俺共に】 俺たちに
おとらん 劣らない 負けていない
おどりゃー おどれー《京》 古語【己(おどれ)】 手前は 貴様(卑語)
おとろい おやおや おやまあ おう恐い A大したものだ
おどろい おどろだ おどりやっしゅい 踊りましょう
おとろし おとろしい《京》 おとろしか 古語【恐(おそ)ろし】
  恐ろしい 怖い 不気味だ
おとろっしゃ おとろっせー(しぇ) 怖がって
おとろしゅう 意外と 案外 驚くほどに びっくりするほど
おとろしゅうして おとろしゅうて 恐くて 不気味で
おともさたもなか おとンさたンなか【音沙汰無い】 音信不通
おないどし おにゃーどし《京》 おねーどし【同じ歳】
おながれ 下賜 身分の高い方から杯を受ける
おなぎ【鰻】eel 〔う〕の転音
おなご  女性 lady girl  婦人 woman《京》
おなごぎれ 女の気配 女性の存在 女性たち
おなごし【女御衆】 女性群 A下女 《京》
おなごもん 女性用品 A女性用の家紋
おなし《京》 こ こつ こと 【同じ事】equal
おなめ【牝 雌】female 卵子を持つ動物 A牝牛 cow《京》
おにび おねび おねぶ おねんぼ 古語【左義長(さぎちょう)】 鬼火焼き
おにゃーどし おねーどし《佐伊津 五和》【同い年】
おはつお 古語【御初穂】 神仏へ供える初物の収穫物
おばじょう【小母上】 おばやん おばん《京》 中年婦人
  小母 aunt
おばば【お婆さん】old woman
おびー【重い】heavy 「こん子はおびーもん」
おびーて〈尾引く〉 小魚を指先で捌いて
おびーもん 重いものだ 重いね
おびきだす【誘(おび)き出す】 騙して引き出す 悪事に誘う
おびく〈尾引く〉 小魚を指先で開く調理法
おひさま おひさん【お日様】《京》 太陽 sun
おびただしか【夥しい】 極めて多い 甚だしい
おひまち【お日待ち】 月待ち行事 二十三夜待ち《京》
おひめさん 瞼の腫瘍 麦粒腫
おひらき【お開き】 終宴 酒宴の終了
おぶーい おぶーして おぶーて 重くて
おぶーなか おぶなか 重くない 軽い light
おぶか おむか おもか【重い】heavy
おぶかっど おぶかろ おむかっど 重いでしょう
おぶき〈重木〉 根太を受ける横木
おぶさー おむさー おもさー 重いな 重いものだ
おぶさもおぶさ おむさもおむさ おもさもおもさ 大層重い
おぶし おもし【重石(おもし)】 重みを掛ける押し 錘(おもり) weight
おぶしゃー おぶせー《佐伊津 五和》 重たがる
おぶみンある おもみンある 重厚さがある
オブラート 《ドイツ語》Oblate 粉薬を包む澱粉質の膜
おべんちゃら 追従(ついしょう) おべっか お世辞 《京》
おぼえじょうね【覚え性根】 記憶力
おぼえとけ おぼえとれ 覚えておけ A覚悟しておけ
おぼえとらん 覚えていない 記憶にない
おぼえん 記憶にない A劣等生
おぼこ〈未通女〉 初心な娘 処女 virgin《御領》
おぼつかなか 古語【おぼつかなし】 頼りない 気掛かりだ
おぼゆうごたる 覚えたい A習いたい 習得したい
おぼゆる 古語【覚ゆ】 覚える 記憶する A成績がよい
おまい《京・牛深》 おまえ 古語【御前(おまへ)】 あなた you
おまえ 古語【御前(おまへ)】 神仏を祀る部屋 A神仏や貴人の前
おまえさん 古語【御前(おまへ)】〔あなた〕の丁寧語
おまえどま おまえどみゃ【御前共】 君たちは(目下)
おまけにゃ 付け加えて 付随して
おまやー おみゃー おめーさん 君は 貴様は 手前は
おみき【御神酒】《京》
おめーがけんなか 思いがけない《佐伊津 五和》
おめーた 古語【喚(をめ)く】 大声を出した わめいた 叫んだ
おめーてみろ おめーてんど 大声で呼んでみろ 叫びなさい
おめおめ 平気で ぬけぬけ 図々しく のうのうと
おめかいた おめかした おめかった 大声でお呼びになった
おめかん 古語【喚(をめ)かぬ】 叫ばない
おめきつらかす おめきまくる【喚(をめ)く】やたらと大声を出す
おめく 古語【喚(をめ)く】 大声を出す 叫ぶ cry《日ポ・京》
おめたっじゃがや おめたっちゃがや 叫んだのだよ
おもいおもい 各人各様 人それぞれ
おもいがけのう おもいがけむのう おもいがけもなか
 思い掛けなく 意外にも
おもいじゃーた おもいでゃーた おもいでーた 思い出した
おもいろンわるか 食べ物の見栄えが悪い 薄汚い感じ
おもうごついかん おもうごていかん 思うようにならない
おもーさん おもさん 沢山 enough 仰山 存分《日ポ》
おもうたごつ 思い通りに 意のままに
おもうてもおらん 思っても居ない 思い掛けない
おもし【重石(おもし)】 重みを掛ける押し 錘(おもり) weight《京》
おもしか おもしろか おもしれ おもしれもん【面白い】
おもしかっど おもしろかっど おもろしかろ 面白いか
おもしろかっどか 面白いはずがない
おもしろかっどかい おもろしかろかい 面白いだろうか
おもたごつならん おもたごてならん 思ったようにならない
おもぬる おもねる 古語【阿(おもね)る】 追従する おべっかを使う
おもみンある 重要度がある 貫禄がある 落ち着きがある
おもや 古語【母屋】 本家 住居の中心《京》
おもろしかっど 面白いでしょう(白の逆転)
おもわしゅういかん …なか 好ましくない 望み通りでない
おもわんこつ 思い掛けないこと 予期しないこと
おやかた【親方】boss 師匠 棟梁 master 主人《京》
おやざと 古語【親里】 実家 生家《京》
おやじ おやじさん おやっさん【親父】 父親 father
おやふこうもん【親不孝者】 親を大事にしない子 道楽者
おやもと【親元 親許】home 親の居住地
おやんとこれー おやンにき 親許 home 親の所に
おゆる 古語【生ふ 生ゆ】 生じる A発芽する B育つ
およぎえん およぎきらん およっきらん 泳げない
およぎきる およぎゆる およっきる 泳げる
およばれ ご招待 歓待 接待を受ける《京》
およびごし【及び腰】 浮き腰 本気で取り組まない態度
おらう おらぶ 叫ぶ shout 大声を出す《竜ヶ岳》
おらいた おらった 居た 居られた いらっしゃった
おらした 古語【御座(おは)した】 いらっしゃった《京》
おらじゃ おらじゃこて 居なさいよ 居るはずだ
おらじゃった おらんかった おらんじゃった 居なかった
おらじゃま 居るはずだ 居ないことには
おらす《京》 おらっす おんなさる おんなす 古語【御座(おは)す】
  【居る】の上代敬語 いらっしゃる ご在宅
おらすかな おらすかなん いらっしゃいますか
おらすちゃろかい おらすどかにゃ ご在宅だろうか
おらすですか おらすとですか いらっしゃいますか
おらすと おらっと おんなはっと 在宅です
おらすど おらっど おんなはっど 居ると思います
おらすどかい おらりーろ 居らっしゃるだろうか
おらすどもん おらっどもん 居るでしょう
おらすにーろ おらすりーろ おらっしーろ ご在宅だろうか
おらせい おらせっくれい 居させてください
おらっさん おらっさん 上代敬語【御座(おは)さぬ】 不在です
おらっさんど おんなはらんど いらっしゃらないでしょう
おらっさんば おんなはらんなら ご不在ならば
おらっさんちゃっかい いらっしゃらないのだよ
おらっせば おらっそうば ご在宅ならば
おらっそうなもん ご在宅のはずだ
おらっちゃかー おらっどもん 居るのではないだろうか
おらっちゃろかい おらっどかにゃ 居るのだろうか
おらっと おりやすと 居ます 在宅です
おらなん おらにゃん おらんばん 居なければならない
おらぶ【叫ぶ】 大声で叫ぶ《日ポ 京》
おらりゅうきゃー …けー おらりゅうに 何で居られようか
おらる 上代語【御入(おり)ゃる】【居る・在る・来る】の敬語
おらるっか おらるるか 居られようか 居れない
おられますか おんなすか いらっしゃいますか
おられやす 居ます いらっしゃいます
おられやっせん 居ません いらっしゃいません
おられん 居ません 不在です 「誰も おられん」
おられん 居れない 「ぬくーして、おられん」
おられんがー おられんとん 居ないが 不在だが
おらん【居ない】 不在だ 《京》
おらんがー おらんたー おらんもねー 居ないではないか
オランダ Holland 〈燐寸(マッチ)match
おらんとがー おらんとさい おらんとん 居ないのだよ
おらんとかい おらんときゃー おらんとけー 居ないのか
おらんとがー おらんとぞー おらんとばえ 居ないのだよ
おらんとじゃが おらんとじゃっとん 不在ですが
おらんとな おらんとね おらんとや おらんな 居ないのか
おり おる【俺】 自分 I
おりーならん おりならん 居れない《御所浦 竜ヶ岳》
おりーろ おりろ 居るだろうか
おりえん おりきらん  居れない
おりえん おりきらん おれえん おれきらん 降りられない
おりおうた おりようた 折り合った 馴染んだ
おりおり【折々】  時折 時々 時たま 間々
おりがえ おりげ おるげ【俺の家】 自宅
おりがごつ おりがごて おるがごつ 俺のように
おりがつ おりがと おるがつ おれんと 俺の物 自分用
おりくさる おりはたす おりやがる 〔居る〕の卑語
おりぐりゃいらん おりごていらん 居る必要はない
おりげ おるげ〈俺家〉 我が家 拙宅
おりげへんな おるげへんな 我が家では
おりげンし おるげんし 私の家族(親たち)
おりげンと おるげんと 自家用 A私の伴侶
おりしゃか おりっちゃ おるしゃか 俺さえ 俺でさえ
おりじゃか おりじゃなか 俺ではない
おりじゃが おりじゃっとん おりたい 俺だが 俺だけど
おりじゃろう 俺としたことが
おりそうなもん おりゃーせんどかい 居そうだ
おりたか おりてゃー おろごたる 居たい
おりちけ おりっけ おりてけ おれてけ 降りてこい
おりっちゃ おりちゃ おりでちゃ おりでん 俺でも
おりな おりや おりやー おんなー 俺のことですか
おりにっか おんにっか 居辛い 居たたまれない
おりまえ 留守番 居残り組 居なければならない
おります おりやす 上代敬語【おりゃる】 居ます
おりも おるも おれん おんも 俺も
おりもおり おりもおりじゃある 俺としたことが
おりもじゃん おれンじゃん 俺もそうだよ
おりゃ おりゃー【俺は】 私は
おりやー おれやー【折り合い】 折り合う 妥協する
おりゃーえん おりゃーきらん 居ることができない
おりやすど 居るでしょう 居ると思います
おりやすりーろ おりやっしーろ 居ますやら
おりやっせんがー おりやっせんとん 不在ですが
おりやっせんとぞ 居ないのですよ 不在ですよ
おりゃな おりゃね おりゃわりゃ 俺はだね
おりろ おれろ 下りなさい 降りなさい A妥協しなさい
おりん おれん 降りない A妥協しない
おる【居る】be 居ます《京》
おるかい おるかな おるきゃー おるけ おるな 居ますか
おるがー おるさー おるよ 居るはずだ
おるがー おるばい おるばえ おるわい 居るではないか
おるがえ おるげ【俺の家】 自宅
おるぎっと おるぎりゃ おろうば 居るならば
おるけな おるけん おるしぇな 居ますから
おるげんし【俺家の人】 俺の家族
おるごたる 居るようだ 居そうだ
おるみゃーもん おるめーもん 居ないでしょうよ
おるる 古語【折る】 曲げて切り離す A気持ちを抑える
おるる おれる 古語【下る】get down 下りる
  A金が支給される
おるる 古語【降る】 乗り物から降りる A霧や霜が降りる
おれ おれい おれえ おれな おれね 居なさい
おれー【俺に】 「俺ー呉れ」俺に下さい
おれーた おれた 下した 下に置いた A大根を擦った
  B貯金を払い出した C新品を使い始めた D魚を捌いた
  E枝を切り卸した F鍵を閉めた G堕胎した
おれーた おれた【降ろした】 低い所へ移した 降格した
おれーた おれた【卸した】 商品を卸売りした
おれーちから おれっから …かる …かり 下りてから
おれーっくれ おれっくれ 下ろしてください A降ろして
おれーて おれて 下ろして A 卸して B捌いて
おれーなー おれーやー 俺にですか 俺にかい
おれーよかとん おれよかばって 居ればよいが
おれた【降りた】 下車した Aゲームを止めた
おれちけ おれっけ おれーてけ 下りてこい 降りてこい
おれっから おれっかる おれっかり 下りてから
おればー おれなー 居なさいよ 居たらどうですか
おれん 折れない 折れにくい
おれん 下りない A降りない 降伏しない B妥協しない
おれん 俺も
おれんじゃん 俺もだよ 俺も同じだ
おろ 古語【おろ】不良 不都合 不十分 A不健康《日ポ》
おろいい おろいか おろえ おろよか 古語【おろよし】
  良くない 粗末 粗悪 等閑(なおざり) neglect
おろいたか 古語【おろ】 痛みが和らいだ
おろいだり 半煮え よく煮えていない
おろーい おろーだ おろかい おろわい 居ましょう
おろうかい おろうきゃー おろうけー 居るものか
おろうがおるみゃーが 居ても居なくても
おろうごたなか おろうごつなか 居たくない
おろうに 居るものか 決して居ない
おろうまか おろんまか 美味しくない
おろおぼえ 古語【おろ覚え】 うろ覚え 不確かな記憶
おろおろ 狼狽する うろたえる 恐れ戦く 慌てる
おろかげん 古語【おろ】〈おろ加減〉 不調 体調不良
おろきげん〈おろ機嫌〉 不機嫌 機嫌が悪い
おろきしょく 気分が冴えない 顔色が悪い
おろくぇ 古語【おろ】 少なく食べなさい 減食
おろさん 下げない A降さない
おろし 篩(ふるい) 穀物の選別に使う網目の道具
おろしか 粗末 拙い 悪い《湯島》
おろじゃもん おろじゃん 気分が冴えないのです
  A体調が悪いのです
おろす 古語【下ろす】 下へ移す 引き出す
  A枝を切り落とす B魚を捌く C大根を擦る
  D新品を使い始める E堕胎する
おろす【降ろす】 低い所へ移す 地位を退かせる
おろだ おろだい おろわい 居ましょう
おろちゅうび 塩梅が悪い 不出来 不具合 不調
おろちょうし〈おろ調子〉 調子が出ない 調子が悪い
おろにえ〈おろ煮え〉 生煮え 半煮え
おろふる 小降りになる
おろみぞか おろむぞか 可愛くない 可愛げがない
おろやけ〈おろ焼け〉 生焼け 肉の生焼き rare
おろよか 古語【おろよし】 良くない 粗末 粗悪
  A等閑(なおざり) neglect
おろんまか あまり美味しくない 不味い
おわっとる 生えている 「松茸ンおわっとる」
おわっとる 終わっている 済んでいる
おわらん 生えない 芽吹かない
おわる 古語【生()う】 生ずる 芽生える
おん【牡 雄】male 精子を持つ動物 動物の牡
おんきする 恩を売る 無理に恩を感じさせる
おんきせん 恩を売らない
おんしらず 受けた恩に報いない人 恩返しをしない人
おんだ おんたちゃー 俺たちは《京・佐伊津》
おんたる【御樽】 お祝いに贈る清酒 祝い酒
おんどら おんどれ お前は(卑語)《京・佐伊津 楠浦》
おんな 居るな 「何時まっでん居んな」長く居るな
おんなー おんねー 居ますか
おんなし おんなじ【同じ】《京》
おんなさる おんなす おんなはる おんなる いらっしゃる
おんなすか おんなすかなん ご在宅ですか
おんなっしぇ(せ) おんなはりまっしぇ 居てください
おんなっしぇ(せ)ん おんなはらん いらっしゃらない
おんのじ【御の字】 この上無い 有り難いこと《京》
おんば〈鬼歯〉 脱穀用の農具
おんはな【御花】 贈答品(花束) 御祝儀 祝い金
オンブ《ポルトガル語》ombro おんぶ 背負う 負ぶう
おんぶ 背負う shoulder (幼児語)《京》
おんぶくるる おんぶくれる【溺れる】《牛深》
おんぼろ 古物 ぼろ《京》
 
  か 行
 語尾  い 「赤っか」「きれか」
  だよ 「誰も居らんとが」
  よ よね のに 「俺がするが」俺がするのに
  ではないか 「来んがー」来ないではないか
かあちゃん mother かか 古語【嬶(かか)】 妻 家内 wife
ガーゼ 《ドイツ語》Gaze ガーゼ
かーっくわんか かーっくわんけ 柿を食べないか
がーっぱ がーっぽ 古語【河童(かはわらわ・かはわっぱ)】 河童(かっぱ)
かーる かる《京》【借りる】borrow
かーンかんちぃた 蚊が刺した (※ 蚊は噛みつかない)
かい かな かね ですか なのか「来るかい」
かい しなさい 「さっさせんかい」
かい だろうか 「良かろかい」
かい から によって 「後かい行く」《牛深》
かいー《日ポ》 かいか かいさ 古語【掻()い】 痒(かゆ)itchy
かいか【辛い】 A塩辛い《牛深》
かいかい かっかい 背負う shoulder おんぶ(幼児語)
かいかぶる【買い被る】 実力以上に評価する 過評価
かいご かいごさん【蚕】
かいころす〈飼い殺す〉 可愛がって飼う 大事に飼う
かいさもかいさ 極度な痒み 我慢できないほどの痒み
かいさん かいらせん 帰さない
かいしゃーする かいせー(しぇ)する 痒がる
かいしょう【甲斐性】 生活力 力量 意気地
かいしょんなか  信託に応えられない 意気地なし
かいせん【疥癬】 伝染性皮膚病 肥前瘡
かいせんどいや【廻船問屋】 海運貨物の取次店
かいそくのうた …そこのうた 買えなかった
  A不要の物を買った
かいた かい かね ですか 「居るかいた」
がいた だよね だろうが する筈だ「居ろがいた」
かいたか かいてー かおごたる 買いたい
かいちん 古語【開枕】《梵語》 就寝時刻 午後九時
がいと がいとう【外套(がいとう)】 オーバー overcoat
かいどう がいど【街道】 江戸時代の主要道路 脇往還
がいに【概に】 概ね 大体において 一般に 大凡(おおよそ) 総じて
かいもく【皆目】 全く 全然 一向に《京》
かいもん【買い物】 shopping《京》
かいらん かえらん 帰らない
かいろい かいろかい かえろい 帰ろうよ 帰りましょう
かいんな かえんな 帰るな
かうまい かうみゃー 買うまい 買わないことにしよう
かえさん 帰さない A返さない
かえし かえしもん かやしもん 贈答品に対する返礼の品
かえはなか 代わりはない 代用が出来ない
かえん 替えない 交換しない A変えない
かおい かおかい かおだ かおわい 買おうか
かかいた かかった お書きになった 他人が書いた
かかええん かかえきらん 抱えることが出来ない 持てない
かかえてんど かかえんみろ 抱えてご覧
かかえる かかゆっ かかゆる 古語【抱へる】embrace
  雇う 賄う manage A妊娠する 庇護する《日ポ》
かかさん かくさま かっちゃま【嬶】 お母さん A奥さん
かかさん 欠かさない 継続する
かかした かきなした かきなはった お書きになった
かかしなし かけなし かげなし 欠かさないで 継続して
かかじる 引っ掻く《竜ヶ岳》
かかす かきなす かきなはる《京》 お書きになる
かがっちいて かがりちいて 纏わりついて 抱きついて
かがっつく 纏わりつく 抱きつく 縋り付く しがみつく
かかっつけ 掛かり慣れている病院 担当医
かかっとる 仕事に専従している A仕事を始めている
かかっとる 掛かっている A釣れている B施錠している
かがま 日陰地 shade《鬼池》
かがみしごつ 腰を屈めてする仕事 中腰の姿勢でする仕事
かがむ かごむ《京》〈屈む〉背を低くする しゃがむ
  A入獄する
かがめ かごめ しゃがめ
かからする かからせる 触れさせる 扱わせる
かからすんな 触れさせるな
かからせられん 触れさせるわけにいかない
かからせん 触れさせない 扱わせない
かからん 触れない いじらない 扱わない
かからん 古語【掛からぬ】 Aエンジンが起動しない
  B魚が釣れない
かかり し始め 仕事開始
かかりえん かかりきらん 触れることができない
かかりきり 掛かりっきり 専従 看病 看護 nursing
かかりご 嫡子 heir 跡取り 長男 総領《京》
かがりつく 抱きつく まつわりつく
かかりつけ 掛かり慣れている病院 主治医
かかりやー 巻き添え 腐れ縁 A関わりあい 悪い繋がり
かかりゆ 古語【掛り湯】 上がり湯《京》
かかりンよか かかんノよか 利便がよい 便利 convenience
かかる【罹(かか)る】suffer 罹災する 蒙る receive 被る
かかる 古語【掛かる】 触れる touch 扱う《日ポ・京》
かかる 関わる A頼る B合格する C起動する Dし始め
かがる【縢(かが)る】darn 糸でからげて縫いつける 繕う mend
かがる むしり取る つかんで引き抜く 「草かがる」
かかろごとなか かかろごんなか 触れたくない
かかん 書かない 書きたくない
かかんな 触れるな いじるな 扱うな
かかんノなか 掛かりがない 掛け金具がない
かかんノわるか 利便が悪い 不便 道や水路の勝手が悪い
がき【餓鬼】《梵語》 死後の世界の亡者 A男児の呼称《京》
かきあつむる 掻き集める
かきえん かききらん かきゃーえん 書けない
かぎかくる かぎかむる【鍵掛ける】 施錠する
かきかけ かっかけ 書き始め 書く途中 記録中
かきくーきゃ けー かっくーきゃ 柿を食べるか
かきくゎんきゃー かっくゎんけー  柿を食べないか
かきしゃぐ 掻き毟(むし)る 瘡蓋を剥ぐ
かきそくなう かきそこなう 書き損じる
かきたくる 古語【掻きたくる】 しきりに掻く
かきたくる かきつらかす 乱暴に書く 無闇に書く
かきつくる【書き付ける】 書き記す A書き慣れる
かぎつくる【嗅ぎ付ける】 A探し出す
かきつけとる かきなれとる 書き慣れている
かきつらかす しきりに掻く やたらと掻く 掻きむしる
かきもち 古語【欠き餅】 鏡餅を欠いたもの 切り餅
かきゅい かきゅうだ 賭けよう
かきゅい かきゅうだ 掛けましょう
かぎんちょ【鉤】 鈎状の竿
かきンつう 柿の蔕(へた) Aごきぶり
かぎんなし 限りなく 際限なく
かく【掻く】 掻き均す 掻き切る A蒙る B行為をする
  「イビキ掻く・裏掻く・恥掻く・藻掻く・湯掻く」
かくぃとる 古語【囲ひ】 隠している 仕舞っている
かくい かこい 古語【囲ひ】 他と区別する遮蔽物
かくう かこう 古語【囲ふ】enclose 隠す hide
  A貯蔵する B垣や塀等で囲む C妾にする
がくがく がくんがくん 緩んで物がぶつかり合う音
かくさま かくさん かっちゃま お母さん A奥さん
かくまう 古語【匿(かくま)ふ】shelter 隠匿する そっと隠す
かぐむる かぐめる 頭上運搬 《大江・日ポ》
かくる 古語【掛く】 掛けるhang 上に被せる A水を浴る
かくる【賭ける】bet 賭け事をする A託する
かぐる 古語【欠く】 欠ける 一部が壊れる A不足する
かくれぜ【隠れ瀬】 暗礁 reef 隠れ礁
かくれごじょ かくれんご 隠れんぼ(子どもの遊び)
かけ【掛】 海に突き出たステージ状の作業場 干場《崎津》
がけ 序でに 途中に 「戻りがけ」
かけあう 古語【掛け合ふ】 折衝する 交渉 談判《日ポ》
かけあわする かけあわせる 交配させる 種を付ける
かけい 古語【掛け樋()】 樋(とい) 水を引く樋
かけおうた【掛け会う】 折衝した 談判した
かげごつ【陰事】 中傷 非難 悪口
かけざお【掛け竿】 稲乾燥用の竿《日ポ》
かけずりまわる かけずる 方々を走り回る
かげぜん【陰膳】 本人に知らせず安全祈願の霊膳を供える
かげっぴら かげびら【陰平】 日陰地
がけっぷち【崖縁】 断崖 cliff
かげなし 欠かさず 休みなく
かけねなし〈掛け値無し〉 正価 net price
かげひなたなし〈陰日向なし) 言行に裏表がないこと 誠実
かげびら【陰平】 日陰地
かけぼし【架け干し】 稲を長竿に架けて干す
かげもかたちもなか【陰も形もない】 跡形がない
かけもん《京》 かけもんさま 掛け軸 A神仏などの書画
かけや 古語【掛け矢】 大工道具 木槌《京》
かけら 焼き物などの破片 欠片 断片
かげん 古語【加減】degree 程度 調和をとる《日ポ》
かげンしょうじん 〈陰ン精進〉 日向ぼこで日照権確保
かこ 古語【水夫(かこ)sailor 乗船員 crew《牛深》
かごうで【屈んで】 しゃがんで 腰を曲げて
かこつくる 古語【託(かこつ)く】 難癖つける《日ポ》
かごむ《京》〈屈む〉背を低くする しゃがむ A入獄する
かさ【暈(かさ)halo 太陽や月の周囲に現れる光の輪
かさ がさ 古語【瘡】 腫瘍 発疹 できもの《日ポ》
かさあげ【嵩上げ】 土手などに土を盛る A増額する
かざあな 古語【風穴】 風通し 通気孔
かさかさ 物が擦れる音 A乾燥した皮膚
がさがさ 物音がする 摩擦音 乾燥した皮膚 A粗雑
かざかみ【風上】 風が吹いてくる方向
かさくれ かさこっく 餅等の表面が凸凹の状態
かささしなっせ 傘を翳()して下さい
かざし かだし 古語【挿頭(かざし)】 飾り餅 餡なしの餅
かさしぇ(せ)ーて かさしゃーて 傘を翳()して
がさつ〈我雑〉《京》 がさつか 粗野 粗暴 荒っぽい
かざったてて かざっつらきゃーて けーて 飾り立てて
かさっぱち かさばっち【瘡】 腫瘍 瘡蓋(かさぶた)
かさなる 古語【重なる】 重複する 何度も起こる A交接
かさぬる 古語【重ぬ】pile 重ねる 積む A繰り返す
かさねん 重ねない 積まない A繰り返さない
かさばらん 量が多く見えない かさまない
かさばる【嵩張(かさば)る】 量が脹れる かさむ
かざふくれ 瘡(かさ) 発疹 できもの 風疹
かさぶた【瘡蓋】 傷口を覆う皮膚 《日ポ》
かざむき【風向き】 風位 Aご機嫌 B形勢 situation
かされん 貸すことが出来ない
かさん《京》 かしぇ(せ)ん 貸さない
かさんかい かさんきゃー かさんけ  貸してくれないか
かさンつう がさンつう 瘡蓋(かさぶた)
かじ かち かちゅ 群れ group 徒党 集団
かしぃならん かしならん お貸し出来ない
かしぇ かしぇー【加勢】 支援 support 応援 aid
  援助 relief 手伝い
かしぇ かしぇっくれ かしぇろ【貸せ】 貸してくれ
かじぇ【風】 wind
かじぇ【風邪】cold 「かぜけつろうた」
がじぇ 雲丹 馬糞雲丹
かしぇしぇろ【加勢】 加勢してください 手伝え
かしぇた【貸した】
かしぇてみろ かしぇんみろ 貸してご覧
かしぇなすな 貸せないでください
かしぇにん【加勢人】 手伝人 helper  助っ人 assistant
かじぇひーた  風邪を患った A風化した
かじぇひーとる 薬効が無くなっている
かしえん かしきらん かしゃーえん 貸すことは出来ない
かしぇんか かしぇんかい 貸してくれないか
かしぇんてな かしぇんてや 貸さないと言うのか
がじがじする がんじがんじする(幼児語) よく噛む
かじかむ《京》 かじくる 凍える 寒さに手の動きが鈍る
かしき 古語【炊(かし)き】 炊事 cooking 炊事担当の乗船員
かじくむ かちくむ かちゅくむ【徒党組む】 群れる 集団
かしこ がしこ 古語【畏(かしこ)】これだけ  A女性手紙の末尾語
かしこうか かしこか 古語【畏(かしこし)】 恐れ多い 尊い
  Aずる賢い
がしこんこつ がしこんこて こんなに沢山
がした でした ございました 「ありがとがした」
かじっつく 抱きつく 縋り付く かぶりつく
かしてみろ かしてんか《京》 かしてんど 貸してご覧
かしなっせ かしなはりまっせ お貸しください
かしむる かしめる 金属の輪などで固定する
がじむる がじめる【我占める】 欲張って独占する
かしやっしゅうだ かしゅーだな かしゅうわい 貸しましょう
かしゅうきゃー かしゅうけ かしゅうに かそうに
  貸すものか
かしゅうごたなか …ごつなか ごてなか 貸したくない
かしゅうば かすとなろば かそうば 貸すならば
がじゅむ【縮む】chrink 縮れて小さくなる
かしわ【黄鶏】 毛色が茶色の鶏 高級鶏肉《京》
がす です ございます 「そうでがす」
かずうでみろ かずうでん かずうでんか かずうンみろ
  嗅いでご覧
かずえる かずゆる かんずる 古語【数ふ】 数える
かすかす かつかつ 限々 際々 すれすれ A水分が少ない
がすがす 急激に減る A大食いする
かずき 古語【潜き】dive 潜水漁 もぐり漁
かずく 古語【潜く】 潜水する 水中に潜る diving
かすくっだす かすくりだす【掻き出す】 詮索する
かすくりあがる【掠繰り上がる】 掻き上がる
かすくりこむ かすりこむ【掻き込む】 容器の底を浚う
かすくりじゃーた かすくりでーた 底から掻き出した
かすくる かする《京》 古語【掠る】 掻き出す 浚え取る
かすくれ 選り屑 残り物
かすけん かすせん かすっで かすで かすでか 貸すので
かすったい かすったな かすってー 貸しましょう
かすったくる かすっつらかす やたらと爪で引っ掻く
カステラ 《ポルトガル語》 Castilla 洋菓子
がすと ですよ 「ようがすと」よいのです
がすまんずく 欲張る 独り占めする
かずむ【嗅ぐ】 臭いを嗅ぐ
かすむる 古語【掠む】 掠める 盗む steal 奪い取る
かする 古語【貸す】lend 人に使わせる 力や知恵を与える
かする 古語【掠る】引っ掻く 微かに触れる《日ポ・京》
かすんな かせなすな かせなはんな 貸すな
かせ  かせー【加勢】 支援 support 応援 aid
  援助 relief 手伝い
かせ かせっくれ かせろ【貸せ】 貸してくれ
かぜ【風】 wind
かぜ【風邪】cold 「かぜけつろうた」
がぜ 雲丹 馬糞雲丹
かせー かせっくだっせ かせなっせ 貸してください
かせがう 急いで準備する 忙しく働く《牛深》
かせしゅい かせーしゅうだ 加勢しよう 手伝おう
かせせろ 加勢してください 手伝え
かせた【貸した】
かせたろう かせたろうば 貸せたならば
かせっくだっせ かせっくれ かせなっせ 貸してください
かせっくっどな 貸してください《竜ヶ岳》
かせてみろ かせんみろ 貸してご覧
かせなすな 貸せないでください
かせにん【加勢人】 手伝人 helper  助っ人 assistant
かぜひーた 風邪を患った A風化した
かぜひーとる 薬効が無くなっている
かせらりゅうに 貸せる訳にいかない A貸すはずがない
かせんか かせんかい 貸してくれないか
かせんてな かせんてや 貸さないと言うのか
かそごたなか ごつ ごて ごと 貸したくない
かそうだ かそうだな かそうわい 貸しましょう
がた 古語【潟(かた)】 遠浅 beach 干潟 沼地《日ポ》
がた 間隙 gap 隙間 緩み A体調が悪くなる
がた 古語【方】 方 の家 たち
がた 分 価値 value 甲斐 「銭がた無か」
がたーある がたある それだけの値打ちがある value
かたーなか 形跡がない A証拠がない
がたーなか がたなか 値しない 価値がない
かたーりごうし かたりごし 相互に 交代で
かたいじはる【片意地】 頑固に我を通す 強情っ張り
かたいっぽ かたっぽ かたひら【片一方 片方】
かたか かちゃー かてゃー【堅い】hard 堅牢 頑固
かたがた【方々】 序(つい)でに 良い折り 「遊び方々」
かたかた 物がぶつかり合って出る音
がたがた 物がぶつかり合って出る音 A体が震える 壊れる
がたがたいうな がたがたぬかすな うるさく文句を言うな
かたぎ【気質】character 職業特有な気風 「職人気質」
かたぎ【堅気】 義理堅い 律儀 実直 Aまともな職業
かたぎ【堅木】 椿・樫など堅い雑木
かたぎる 言い張る 言い勝つ
かたぐい《牛深》 かたぐる かたげる《日ポ・京》
  古語【担ぐ】 担う 背に負う shoulder
かたくっちょ 反対に 逆に《牛深》
カタクリ 片栗粉 カタクリの地下茎から澱粉をとる
かたげろ かたげろい かたげろな かたげんか 担ぎなさい
かたし【堅木】 山茶花(サザンカ)の野生種 ツバキ科
かたじゃこて 勝たないことには 勝たなくてどうする
かたちいた かたぢいた 片付いた A結婚した 所帯持ち
かたちんば【片跛】 足の長さが左右違う A不揃い
かたづく【片付く】 仕事が完了する 解決する A嫁入る
かたつくる かたづくる かたづける【片付ける】
かたっつら かたつら【片面】one side 片側 一方
がたっと 急激に 突然に 突発的に
かたっとる 加わっている 参加している
かたっぱし かつがつ かっとしゅう 間髪入れず 順次《京》
かたつぶり 蝸牛(カタツムリ) snail でんでん虫 陸生巻き貝《京》
かたっぽ かたっぽう 古語【片一方】 一対の片方《京》
かたで かたわりゃ【傍ら】 何かをする一方 序でに
かたておち【片手落ち】 一方に偏る 依怙贔屓(えこひいき) 不公平
かたなし【形無し】 体裁が作れない 格好が悪い
かたに かたね かちゃに【方荷】 一荷の半分
かたにとる【形】 抵当物件 「借金のかたにとる」
かたはらいたし【片腹痛し】 〔傍ら痛し〕の誤用 A笑止千万
  滑稽だ ちゃんちゃらおかしい
かたびーた かたみーた【傾いた】 不振になった
かたびく かたぶく 古語【傾(かたぶ)く】lean 傾(かたむ)く A衰退する
かたびより 雨天 晴天の反対
かたひら かたびんた かたへら 片面 側面 one side
  半面 half part
かたひらごうし かひらごし 左右が逆になった履き物
かたぶし【肩節】 肩関節
かたぶつ【堅物】honest man 賢人 真面目で融通の利かない人
がたべりしとる がっぽり減っている 激減している
かたまり【塊(かたまり)】 集団 group Aひと固まり
かたまる【固まる】 haeden A一カ所に集まる B確かになる
かたまれ 集合しなさい 一ヶ所に集まれ A動くな
かたまんな 寄り集まるな 一ヶ所にたむろするな
かたむる 固くする 確かにする A一ヶ所に集める
かたもつ〈肩持つ〉 依怙贔屓する 味方する
かたらっさんかなん かたんなっせんか 仲間に加わりませんか
かたらん 加担しない 加わらない 共同しない
かたり かちゃり かてり 古語【加はり】共同作業 労働交換
かたりごうし かたりばんこ かちゃりごし 交互に 交代で
かたる 古語【加ふ】 加担する 参加する 仲間に入る
かたる 古語【語る】 話す speak 喋る A乳児が声を発する
かたれ 加われ 参加しろ 仲間入りしろ
かたわき かたわら 古語【傍ら】side 側 側近
かたわらいたし 古語【傍ら痛し】 側にいて心苦し《京》
  いたたまれない 聞くに堪えない 見苦しい
かたわれ 対の片方 伴侶 companion Aセット外れ 半端 odd
かたん かてん かなわん 勝てない 適わない
かたンいぎる 肩が抉るように痛む
がたンくる 欠陥がみつかる A体調が狂う
かたンこる 肩が凝り固まる 肩が硬直する
かたんどもん かつもんか 勝たないでしょう 勝つ筈がない
かたんな 加担するな 仲間に入るな
かたんなっせー かたんなはりまっせ 加担 仲間にお入り
かちあう がちあう がちおうた ぶつかり合う 重なる
かち かちあるき 古語【徒(かち)】 徒歩 歩く walk A手ぶら
かち かちゅ 群れ group 徒党 集団
かちかち がちがち 堅く固まる 凝固する A緊張
かちきらん かちゃーえん 勝てない 敵わない
かちくむ かちゅくむ【徒党組む】 群れる 集団
かちたか かとうごたる 勝ちたい 負かしたい 勝利したい
かちに 古語【徒(かち)荷】 手荷物 luggage《京》
がちゃがちゃ 物がぶつかる音 A散乱している様
かちゃーもん かてーもん かてゃーもん 固いものだ
かちゃり かてり 古語【加はり】共同作業 労働交換
かちゃん 母さん 母親
かちゅうい かい だ わい 加えようよ
かちゅうみゃーだ かちゅうめーだ 仲間入れないことにしよう
かちわたり【徒(かち)渡り】 干潮時に浅瀬を歩いて渡る
かちんかちん 堅い A凍り付く B緊張する
かつ 品物 「良かつ」「悪かつ」
がつ の物 の所有 「俺がつ」
がつ がと 価値 代価  分 「千円がつ」
かつえる《京》 かつゆる 古語【餓(かつえ)る】 腹が減る hungry
かつか かつかい かつなー かつねー かつやー 勝てるか
かっかいする(幼児語) 背負う shoulder
かっかけ 書き始め 書く途中 記録中
かっかする 火がついたような感じ A興奮する 血が上る
かつかつ 限々(ぎりぎり) 際々(きわぎわ) すれすれ かろうじて どうに《京》
かつがつ 古語【且且】 次々に 片っ端《日ポ》
がつがつ 飢えている むさぼり喰う《京》
かっかまんきゃー かっかまんけー 柿を食べないか
カッカラ カックァラ サルトリイバラ 団子の葉
がっかり がっくゎり がっぱり 落胆 失望
がっかりノひっつく がっかんノ 気が抜ける 気落ちする
かつきゃー かつけー かつなー かつねー 勝てるか
かつぐ【担ぐ】shoulder 騙して祭り上げる A迷信
かっくーで かっこーで 掻き込んで
がっけーいく がっけいく 学校に行く
がっこいき〈学校行き〉 学童 学徒 通学生 児童生徒
かっこよか かっこノよか かっこンよか 格好が良い
かっこンつかん 体裁が整わない A義理が果たせない
かっさばく 思いっきり捌く A腹を切る
がつしかなか がとしきゃなか それだけの価値しかない
がっしゃに 纏めて 一度に 合わせて 全部 all
がっしょく【合食】 食べ合わせ 「鰻と梅干は合食」
かった【借りた】《京》 「傘借った」
かったし かっとし かっとしゅう 片っ端 次々と
かったり 確と surely 手堅く しっかり ちゃっかり
かったりー かったるか けだるい もどかしい
かっちゃま かっつぁま かっつぁん お母さん mother
かっつ がっつう 成長不良の果物 萎縮病
かっつかっつ 最低限 最小限 ぎりぎり やっとのことで
かつっどう かつっどもん (仲間に)加えるでしょう
がっつり 合致 丁度 ぴったり 限度 適合する
かつて かって【嘗て】once 以前は ある時は 何時ぞやは
かっておく《京》 かっとく 借りる 借りておく
かってくう 古語【糅(かっ)て】 添えて食べる 「菜かって食う」
かってふんじゃー かってほうでゃー 勝手放題 勝手気儘
かっどうしゃしん かっどしゃしん【活動写真】 映画 movie
かっとし かっとしゅう 片っ端 次々と
かっとなろば かろうば 貸りるのならば
かつどもん かっどもん 勝つだろうよ 勝つと思う
カッパ 《ポルトガル語》capa 雨具 raincoat
がっぱする がっぱりする 落胆する 失望する A疲れる
かっぱる 盗む steal 奪う rob
かっぷ かっぷぅ【株】stump 木の根
かっぷくのよか 恰幅がよい 体格がよい 風采がよい
かっぽ【株】stump 木や竹の根 竹筒《竜ヶ岳》
がっぽり 残らず 根刮ぎ そっくり ごっそり 全部 all
かつる かてる《京》 加える add 増す A参加させる
かつるる かつれる【餓(かつえ)る】飢える be hungry《日ポ・京》
かつんな 加えるな 参加させるな 仲間に入れるな
がて 所有に 「俺がて 入れろ」
かてい かてー かてなー かてなっせ かてろーン
  仲間に入れてくれ 参加させてくれ
かてちやる かててやる 加えて遣る 添えて遣る
かてっくだっせ かてっくれなー 仲間に入れて下さい
かててくわえて 更に加えて
かてとく 加えておく 追加しておく A付録 supplement
かてめし 古語【糅()て飯】 野菜を混ぜた炊き込みご飯
がてら がてりゃ 古語【がてり】 序(つい)でに《日ポ》
かてる《京》 加える add 増す A参加させる
かてろ かてろい 加えろ 増量しろ 参加させろ
かてん 加えない 仲間に入れない
がてん 古語【合点】consent 納得 承諾 consent 同意
がと の物 の所有物 「俺がと」
がと 価値 value 分量 measure 程 「千円がと下っせ」
かとーい かとうして かとうて 堅くて 堅すぎる
かとうきゃー かとうけー かとうに 勝つ筈がない
かとうげん かとうに 堅く 堅めに
かとうなる かとしなる かとなる 硬くなる A緊張する
かどぐち【門口】gate 門の前 屋敷の入り口
かどごつ かどごて【門毎】 玄関毎 家毎
かどわかす 古語【誘拐(かどはか)す】 誘拐する だます
かどンたつ【角立つ】 険悪になる 穏やかでなくなる
かな【鉋(かんな)plane 大工道具
かな かなん ですか なのか 「済んだかな」
がな ですか しますか しますよ「俺がするがな」
がなー  でしょう 「よかろがな」
かないやっせん  適いません 勝てません
かなう 古語【叶ふ 適ふ】 思い通りになる 効く
  A相手に勝つ《日ポ》
かなうかい かなうきゃー かなうけー 勝てるか
かなおーきゃー かなおうけ かなおうに 敵う筈がない
かなぎ きびなご (魚名)
かなきりごえ【金切り声】 甲高い声
かなけ【金気】 鉄分 鉄鍋の垢 metallic taste
かなさび かなさぶ【錆】rust 金属の錆
かなしか 悲しい sorrowful
かなしばり 古語【金縛り】 緊張で身体が硬直する
かなじゃく かねじゃく〈矩尺(かねじゃく)  曲尺(かねじゃく)measure 金定規
かなすね〈金脛〉 向こう脛 leg
かなだりゃー かなだれー《佐伊津 五和》【金盥(たらい)
かなっさ 悲しいことよ ああ悲しい
かなどる 茹で麺を一口大に取り分ける
かなぶん かなぶんぶん かねぶんぶん 黄金虫(コガネムシ) scarab
かなまけ 金属気触(かぶ)れ 金属の刺激で皮膚が炎症を起こす
かなもん【金物】hardware 金属性の器具
かなゆる 古語【叶ふ 適ふ】 思い通りになる 勝つ
がなる 怒鳴る shout 喚く 大声を出す《京》
かなわん 古語【叶はず】 勝てない A思うようにならない
かなん ですか しますか 「見るかなん」
がにまた〈蟹股〉 股を広げた格好
かにゃ かね するか だろうか 「来っどかね」
がね【蟹】crab 甲羅や鋏を持った動物
かね かん ですか なのか 「良かね・良かかん」
がね しますよ 「俺がするがね」
がね ですよ じゃないですか 「良かがね」《崎津》
かねあい 古語【兼ね合ひ】 釣り合い 良い頃合
がねあげ【蟹揚げ】 芋の天ぷら (形が蟹に似ている)
かねて 古語【予ねて】 予め(あらかじ) 前もって 以前から
ガネビ ガネブ ヤマブドウ ブドウ科
がねンつう 蟹の甲羅
かねンて 直角 right ungle 垂直
がねンめ 蟹の目 A石油ランプ
かの かのい ですか しますか 「良かかの」
かのー してみませんか 「来んかのー」
かのうとる 古語【叶(かの)ふ 敵う】suit 思い通りにできる
  巧である
かばいだてする かばう《京》【庇う】protect 庇護する
かぱかぱ 物がこびりつく
がばがば 表面が荒れている
かばしい かばしか 古語【香(かう)ばし】 香りがいい
がはつか 粗暴 乱暴 粗野
がばっとおきる 古語【がはと】 急に起きる
がばと がばっと ごっそり 全部 all 一纏めに
かびーとる 傾いている 穂首が垂れている
かびく かぶく 古語【傾(かぶ)く】 A頭(穂)を垂れる
  B歌舞伎を舞う
かぶ【黴】 カビ 「カブんはゆる」
かぶ かぶら 古語【蕪】 菘(ナズナ)(春の七草)
がぶがぶのむ がぶのみ 勢いよく音を立てて飲む《日ポ》
かぶする【被せる】 上から覆う 蓋をする A責任を負わせる
カプセル 《ドイツ語》 Kapsel
がぶっしょ 頭 head 《大矢野》
がぶっしょうか がぶっしょか 体格が頑丈だ 丈夫だ
がぶったくる がぶっつらかす 激しく揺る
かぶっつく かぶりつく《京》 食いつく 噛みつく
かぶと【兜】helmet A鶏冠(とさか) cockscomb
かぶら がぶら かぶり 古語【頭(かぶり)head《京》
かぶりふる 頭を振る A賛否の表現
かぶる 古語【被る】put on 頭を覆う A被害を蒙る
  B責任をとる C罪を受ける D失敗 E水を浴びる
かぶる しそうになる 「ねぶりかぶる」
がぶる 大きく揺る 乗物を揺り動かす《京》
かぶるる 化粧品などで肌に湿疹が出来る
かぶれ【感れ】 気触れ 皮膚炎 湿疹
かぶんすう【仮分数】 分母より大きい数 A頭が大きい人
かぶンはゆる【黴】mold 黴が生じる
かべいた【壁板】 A囲い 間仕切り partition《日ポ》
かぼうっくるる かぼうてやる【庇う】protect 庇護する
がぼがぼ ゆとりがある
かぼそか【か細い】 細くて弱々しい 貧弱
カボチャ 《カンボジア》Cambodia 南瓜(カボチャ) pumpkin ウリ科
かまいた かました 噛んだ A食べた
かまいなしで お構いなしで お世話が届かないで
かまいなすな かまわんでくだっせ どうぞお構いなく
かまう【構う】care for 面倒見る 世話する 接待する
  干渉する
かまえ 古語【構へ】 構え 門 gate 垣 fence 家の造作物
かまえて 身構えて 用意して 準備して
かまかくる 誘導尋問する 探りを入れる
がまがま【我慢】 精力的 energy 活発 健康 healthy
かまくる かまける《京》 一事に熱中して注意緩慢(かんまん)になる
かまげ かます【叺(かます)straw bag 稲藁を編んだ袋《日ポ》
かまごや かまなや かまや【釜屋】 別棟の炊事場
かました かまった お食べになった
がまじゃーた がまでーた 精出した 頑張った
かまする 噛ませる 機械の中に挟込む A打撃を与える
かまだき 釜で茹でる A薪
がまださす がまだしなす 頑張っていらっしゃる
がまだしもん 働き者 頑張りや 勤勉家
がまだす【我慢出す】 頑張る insist 励む 精を出す
がまだそうで がまだそで 頑張ろうではないか 頑張ろうよ
かまでにゃひんのめ【噛まずに飲み込め】
かまち 古語【框】frame 建具の化粧枠 枠の桟木《日ポ》
かまや【竈屋】 炊事場
かまゆる【構える】 家を建てる 姿勢や体勢を整える
かまるる 噛まれる A刺される
かまわじくだっせ かまわじくれな 構わないで下さい
かまん 噛まない A食べない B挟み込まない
かまんかい かまんかな かまんかん かまんけ 食べないか
かまンこうじんさま【竈(かまど)荒神(こうじん)】 三宝荒神 竈の神様
  火の神 屋敷神
かみかけ かんかけ〈噛み掛け〉 歯形の付いた果物
かみかみ【噛み噛み】 噛みながら 食べながら《京》
がみがみ ことうるさく言う くどくどと言う
かみぎ【ご神木】 神社境内に植えてある古木
かみこなす よく咀嚼する A充分に理解する
かみざ 古語【上座】 上席 貴賓席
かみしゃかき【神榊】 榊(サカキ) ツバキ科 神の供える花木
かみつらかす かんつらかす 噛み散らす 激しく噛む
かみなっせ 噛んで下さい A食べて下さい 「餅かめな」
かみなりさま【雷】thunder 雷鳴 (事象敬語)
がむしゃら【我無者羅】 向こう見ず 無鉄砲
かむる かめる 施錠する 鍵を掛ける
がめ【亀】tortoise 石亀 A田亀(昆虫)
かめぃ かめー かめなー 噛めよ A食べろよ
がめちぃ がめつか 欲張り けち 強欲 貪欲
がめる 自分の物にする ちょろまかす せしめる 盗む
  かすめ取る 隠匿する
がめンつう 亀の甲羅
かもうだ 噛んでみよう A食べてみようよ
かもうちゃならん かもちゃならん 構ってはいけない
かもうてくれなすな かもうっくれなすなな お構いなく
かもじ 古語【髪文字】(女房ことば) 髪 A添え髪《京》
かもしれん かんしれん かも知れない 不確実な推量
がやがや 大勢の騒がしい話し声
がや しますよ ですよ 「来いがや」《牛深》
かやしもん 贈答物の返礼品 お返し
かやす【返す】戻す A返礼する 恩に報いる《日ポ・京》
かやす かやらかす かやれかす【孵(かえ)す】hatch 孵化《京》
かやりこくる かやりこむ 転げ落ちる 引っ繰り返る
かやる【返る】return 元に戻る 倒れる tumble A孵化する
かゆい かゆうだ かゆうで かゆうわい 交換しよう
かゆる【変える】change A直す
かゆる【換える】change 取り替える し直す
かゆる【代える】 交替する 代理をする
かゆんな 変えるな 変更するな
かよい【通帳】 買い掛け帳 A貯金通帳
かよわか かよわしか か弱い ひ弱 弱々しい
から で によって 「車から来た」車で来た
がら【柄】 立場 身分 A品格 B体つき C模様
がらあき 空いている 閑散としている
からいき からゆきさん【唐行き】 中国方面への出稼ぎ女性
からいご【背負い籠】 背負い式運搬具
からいも【唐芋】 薩摩芋 甘藷 sweet potato
からいっしょう 一生涯 これから先の一生
からいばり【空威張り】 空元気 虚勢 bluster 強がり
からう かるう 古語【かろふ かるふ】 背負う shoulder
がらかぶ〈笠子(カサゴ)〉 カサゴ科の磯魚
からから 乾いた様 Aのどが渇く
がらがら 空いている 閑散としている A回転する音
がらくた 値打ちのない物 不要品
からくり 古語【絡繰り】device 仕掛け 装置
からぐる からげる《京》 かりぐる かるぐる
  古語【絡ぐ】tie up 縛る 端折る 捲り上げる《日ポ》
からげ《京》 からげひも 和装用の腰紐
からす【烏】crow A健忘症 忘れん坊 物忘れの酷い人
カラスグチ カラスグチナワ 烏蛇 ヤマカガシ
カラスグリ カラスゴウリ カラスゴリ カラスウリ
からすっぽ からっぽ からっぽす 中身が無い 空洞
からすまがり 足の痙攣 引き攣り
からだしまう〈体仕舞う〉 体を悪くする
がらっぱ がらっぽ がわっぱ 古語【河童(かはわらわ・かはわっぱ)】 河童(かっぱ)
からつもん 佐賀県の唐津焼(陶磁器)
からと からひつ 古語【屍櫃(からうと) 空櫃(からひつ)】 神を祀る石の祠(ほこら)
からぶる からべる 古語【乾ぶ】 乾く dry 腫瘍が乾く
からま 小潮 潮の干満差が少ない時期
からむ 相手に巻き付く もつれる A言いがかりをつける
からむすび【唐結び】 直結 本結び 紐の結び法
からわるる かるわるる 負ぶさる 他力に頼る
からん かりらん かりん 借りない
がらンわるか 色柄が悪い A素行が悪い
かり かる から によって 「船かり来た」
がり 萎縮した果物や野菜 A成長不良 B痩せている
かりあぐる 古語【かり上ぐ】 絡げ上げる 裾を端折る
かりー かるか 古語【軽し】目方が軽い light A軽率だ
かりー かりゃー かれー【辛い】 A塩辛い salty
かりーもん かるさー 軽いな 軽いものだ
かりーもん かりゃー かるさー 辛いな 辛いものだ
がりがさ【瘡】 皮膚病 できもの
かりかま かるかま【刈り鎌】 草刈り鎌
がりがりもうじゃ【亡者】利己主義者 A ひどく痩せた亡者
かりくそ〈雁糞〉 恥垢 陰部の垢
かりくび がんくび【雁首】Aキセルの頭部 首根っ子 B亀頭
かりもん【借り物】 人から借りたもの 身につかない
かりゃー かりゃーこ 背負い籠 背負い式運搬具
かりゃー《京》 かりゃーもん かるさー 辛いものだ
かる から によって 「こっかる先ゃ行かれん」
かる【借る】 借りる 拝借する
かるう 背負うshoulder 負うbear A負担するbe charge《日ポ》
かるうい かるうしてのさん 辛くて我慢できない
かるーか かるか【軽い】light 軽薄だ 軽率だ《日ポ》
かるうに かるうかるう かるうげん 軽く 軽めに 少量
かるえ かるゑ 背負え 負担しろ
かるか【辛い】 刺激性の味覚 厳しい判断
かるがる【軽々】 如何にも軽そうに A容易(たやす)
かるさもかるさ とても辛い
かるしゃー かるせー 軽そうに 軽がって
かるしゃー かるせー 辛そうに 辛さに
カルタ 《ポルトガル語》carta  絵札 card 地図 map
カルテ 《ドイツ語》Karte カルテ 診療記録
かるへー〈軽平〉 軽薄な人
カルメラ《ポルトガル語》caramelo キャラメル caramel
かるる 古語【枯る】 枯れる 草木が乾いて死ぬ
  A芸が熟達する
カルワ 魚名  カレイ
かるわする かるわせる 背負わせる 委任 A負担させる
かるわるる かるわれる 負ぶさる 背負われる
かるわん 負わない 背負わない A負担しない
かれこれ 凡そ almost 大体 outline A間も無く soon
かれとる【枯れる】 枯渇する A芸が熟達している
かろうと 古語【屍櫃(からうと) 空櫃(からひつ)】 神を祀る石の祠(ほこら)《本町》
かろじって かろじる 欲張って
がわ【側】side 外側 outside 周囲 物のまわり A団子の皮
かわいそうか かわいそか【可哀想】
かわかぶり〈皮被り〉 包茎
かわきり 古語【皮切り】beginning 最初のお灸 A物事の最初
かわごとくう かわなりーくう 表皮のまま剥かずに食べる
かわさにゃ かわさね かわさん 川に 川の方へ
がわたろう がわっぱ がわっぽ 古語【河童(かはわらわ・かはわっぱ) 河童(かっぱ)
かわっきっとる かわっきる 完全に乾く《日ポ》
かわべり 川っ縁 川沿い 川岸 riverside《日ポ》
かわや 古語【厠(かはや)lavatory 雪隠(せっちん) 便所《京》
かわらす かわンなす かわンなはる 交代なさる
かわらけ 古語【土器(かはらけ)】 素焼の土《日ポ・京》 A無毛の性器
かわり 代理 agency 代価 price 代償 交代 交替
かわりごし かわりばんこ 《京》 交代で 交互に
かわりまっしゅう やっしゅう かわろい かわろだ
  交代しよう
がわンもん 側の人 周りの者 第三者 third person
かゑー かゑゃー 川に
かん【母】 お母さん《御所浦》
かん【疳】 かんノむし 疳の虫 脾疳 小児の慢性胃腸病
がん がんおけ【棺桶】 死体を納める棺
かん か ですか 「居るかん」居ますか
かんがえなし かんげーなし 知恵なし A思慮なし
かんがえむのう かんがえものう 思慮も無く 無分別に
かんがえもん 思慮の余地あり 思考を要する
がんかくる【願】 祈願する pray 神仏に願を掛ける
がんがじぇ がんがぜ 雲丹
かんがゆる【考える】think 判断する 思考する
かんかん がんがん【缶】can 空き缶
がんがんする 頭の中で鐘を打ち鳴らすように痛む
かんかんでり 強い日照り 《京》
がんきかす【願】 神仏が人々の願いや悩みを適えてくれる
かんきる【噛み切る】
がんくび【雁首】 Aキセル 首根っ子 B頭数 C亀頭
かんくり かんくる かんこり かんぼち【氷】
かんぐる【勘繰る】suspect 疑うdoubt 憶測する 気を回す《京》
かんげ【髪の毛】 hair 「かんげさばく」髪を梳()かす
かんげーなし 考えなし 予測なく 思慮なく
かんげつむ かんげはさむ 髪を刈る 髪を切る
がんこつ がんと こんなこと
かんざまし お燗が冷めたお酒
かんざらし 古語【寒晒し】 真冬の寒に晒して作る白玉粉
かんじぇ  便所 lavatory《鬼池》
かんじぇそくにゃー かんじぇそくねー 数え違い
かんじぇてみろ かんじぇんみろ 数えてご覧
がんじがらめ【雁字搦め】 身動きが取れないほど縛る《京》
がんじがんじする(幼児語) よく噛む
かんしゃく【癇癪】 短気 怒り易い性質 《京》
かんしゃくもち 癇癪持ち 短気者 怒りんぼ《京》
かんしゃくゐ(ぃ)さわる 立腹する
かんじょう【勘定】counting 計算 算用 A代金
  B経済的 割安
がんじょうじ【願成就】 願いが叶う
かんじょンわるか 不経済だ 割高だ
かんじん 古語【勧進(くゎんじん)】 托鉢修行の僧侶 A乞食
かんずる かんぬる かんねる 古語【数ふ】 数える count
かんぜ 便所 lavatory《鬼池》
かんぜそくにゃー かんぜそくねー 数え違い
かんぜてみろ かんぜんみろ 数えてご覧
かんたくる かんたじる かんたたじる 噛み散らす
がんたれ 粗悪な品 ぼろ
かんちー〈干乳〉 第二子が生まれて母乳を貰えない長子
かんちーた【噛み付いた】 食いついた A激しく文句を言った
かんちょ かんぽ かんも【甘藷】 唐芋 sweet potato
かんちぎゃー かんちげー【勘違い】
がんつきノわるか がんつきンわるか 眼 目つきが悪い
かんつく【噛み付く】 食いつく Aくってかかる
がんつくる がんつける 睨み付ける
かんつっだす【疳】 前に味わった良い気分を思い出す
がんづめ【雁爪】 数本の爪がついた作業用具
かんつらきゃーとる かんつらけーとる 噛み散らしている
カンテラ 《オランダ語》kandelaar 石油ランプ lamp
がんと こんな物
がんどぐち 憎まれ口 雑言
かんとりそくのうた 直感が働かなかった A調整不能
かんな かんなすな かんなな かんなね 借りるな
かんなし【勘無し】 知恵なし 気が利かない
がんにゃ がんにゃー 肢体が不自由 手先が不器用
かんぬき【閂(かんぬき)】 門や開戸を施錠する横木
かんね かんねね かんねん 古語【堪忍】 勘弁 御免
カンネカズラ (くず) 葛巻 蔦(つた) 蔓(かずら) 蔓草(つるくさ)
かんねせろ 古語【堪忍】《梵語》 勘弁してくれ 御免なさい
かんねせん 勘弁ならない 誤っても許せない
かんノでくる【疳】 幼児がむずかる状態 脾疳 疳の虫
かんば かんばどん〈汗馬 駻馬〉強い馬 A木材業者 山師
がんば〈虎河豚(トラフグ)〉 マフグ科の魚
かんばしゅうなか 思わしくない 容態が悪い
がんばろい がんばろだ 頑張ろう 頑張りましょう
かんひきだす【疳】 思い止まっていたことを再び思い出す
かんぴしゃぐ 歯で噛み潰す
カンピュウ【干瓢】 夕顔フクベの乾燥食品 A干し大根
かんびん【燗瓶】 酒を温める容器
がんぶり 満水 液体が容器に満杯になる A満潮 full tide
カンフル 《オランダ語》kamfer 強心剤の注射 camphor
かんぽ【甘藷】 sweet potato 唐芋 薩摩芋《竜ヶ岳》
がんぼい 満水 満杯 液体が容器一杯に満ちる《牛深》
かんぽげ 空っぽ 《島子》
かんぽす 能無し 勘無し 馬鹿 fool(罵言)
がんほどき がんぼとき【願解き】 願成就お礼詣
かんまん 構わない 相手にしない 気を使わない
かんも かんもい ですか しますか《志柿 瀬戸》
  「良かかんもい」
かんや【寒夜】 冬の夜 寒気 寒さ加減 時候
かんわる【噛み割る】
 
  き 行
きあいいるる【気合い】《日ポ》 きやい 気力を引き出す
  A気迫のこもった掛け声
ぎー ぎり 限り なら 「良かぎー 来ぇ」
きーうしなう きうしなう〈気を失う〉 失神する 気絶する
きーうせんうち 来ない間に 来て直ぐに
きーぃえ きいぅゑ 聞いておいて 聞いてから《下浦》
きーえらっさん きーきらっさん お出でになれない
きーえられん きーきられん (第三者が)来られない
きーえん きーきらん 来られない 行けない
きーえん きーきらん 着られない 着ることが出来ない
きーきー〈来来〉 来ながら 道中 道すがら 時々来る
きーきかする きーきかせる 気を利かせる
きーきっどん 木挽き労務者 木材の伐採労務者
きーきる 着られる 着ることが出来る
きーきる 木を切る 木材の伐採
きーきる きーゆる 来られる 行ける
きーきれバけー きーゆれバけー 来られたなら来なさい
きーきろきゃ きーきろけー きーきろに 来られる筈がない
きーくさった きくさった きはたした きやがった
  〔来た〕の卑語
きーくたぶれ【気草臥れ】 気苦労 気心配《京》
きーごたいらん きーごついらん 来る必要は無い
きーしぇーすれば きーしゃか… 来さえすれば 来るだけで
きいしな きしな《京》 来る途中 来がけに
きいたがさいご 聞いたからには 聞いた以上は
きいたこつなか きいたこんなか 聞いたことが無い
きいたせんか きいたで きいたでか もんじゃっで
  聞いたので
きいたつ きいたと 聞いたのだ
きいたっさい きいたっさな きいたっさね 聞いたのですよ
きいたっどもん きいたろもん きいつろもん 聞いただろう
きいたもね きいたろが 聞いたじゃないか
きいたもんじゃっで 聞いたものだから
きいちくって きいっくって 聞いて来ますから
きいちけ きいっけ きいてけ 聞いてこい
きいちゃーいかん きいちゃならん 聞いてはならない
きいちゃおらん きいてにゃ きいとらん 聞いていない
きいちゃーおれん 聞いておれない 聞くに忍びない
きいちゃーみゅーだ きいてにゃみゅーだ 聞いてはみよう
きいちゃーみる きいてにゃみる 聞くだけ聞いてはみる
きいつかう きづかう 気遣いする 気を配る《京》
きいっくっど きいっくっどな 聞いて下さい《竜ヶ岳》
きいっくだっせ きいっくれ 聞いて下さい 尋ねてよ
きいつけて 気を付けて 用心して《京》
きいてみろ きいてんど きいンみろ 聞いてご覧 尋ねてみろ
きいとかんばね きいとけぞ よく聞いておきなさいよ
きいときなっせ きいとんなっせ 聞いていて下さい
きいとく 聞いておく 尋ねておく
きいとけ きいとれ 聞いておけ 尋ねておけ
きいとこだ きいとこわい 聞いて置こう 伺っておこう
きいとった 聞いていた
きいとっちゃろう きいとっどもん 聞いているだろう
きいとっと 聞いている処だ 聴いていた
きいとっとー きいとっとね きいとるね 聞いているのか
きいとっともとった きいとっどもとった
  聞いていると思っていた
きいとらるる きいとられる 気が散る 気が散漫になる
きいとられん 聞くに堪えない 聞き難い
きいとる 聞いている A承知している
きいどんすんな 決して来るなよ 来たりしたら承知しない
きーならん 来られない《御所浦 竜ヶ岳 栖本 倉岳》
きーにっか きにっか【来難い】 来辛い
きーノねばり 木の根毛
きーはさっさーず きーはされーず お出でにならないのだもの
きーはせーず きはせーず 来ないのだもの
きーはせんどか きはせんどかにゃ 来るのではないだろうか
きいはっとる 緊張している
きーみちしらん 来るべきなのに来ない
きーもせん きもせん (来るべきなのに)来もしない
きいもたする 期待させる その気を起こさせる
きいもむ 気を揉む 心配する やきもきする《京》
きーゆっどかい きーゆりーろ 来ることが出来るだろうか
きいらん きにいらん きにくわん 気に入らない
きいらんこついう 気に入らない事を言う 嫌な事を言う
きいらんこっすんな 気に入らない事をするな 嫌な事をするな
きーわく〈分く〉 木材を縦に切り分ける
きいンみさい きいンみされ きいンみろ 聞いてご覧
きいンみてくれ きいンみなっせ 聞いてみて下さい
きいンみゅーだ 聞いてみようよ 尋ねてみよう
きえーた【消した】 消火した 消灯した《佐伊津 五和》
きえーたけー 消したかい 消しましたか《佐伊津 五和》
きえする 古語【帰依】《梵語》 神仏を信仰する(仏教語)
きえん 消えない 消せない
きおちする【気落ちする】 落胆する
きかいた きかった【聞いた】 問うた 質問した
きがきじゃか きがきじゃなか 酷く気を揉む 心配する
きがくる【気掛ける】 よく注意する 気をつける
きがけ〈来掛け〉 来る途中に
きかじーくだっせ きかじーくれな 聞かないでください
きかしぇろ きかせろ 聞かせなさい
きかした ききなした お聞きになった 聞き届けた
  質問なさった
きかしゅうかい きかそうかい 聞かせようか
きがしれん きノしれん 気持ちが分からない
きかす 上代敬語【聞かす】 聞かれる お聞きになる
きかすんな 聞かせるな
きかせっくだっせ きかせなっせ お聞かせください
きかせなすな きかせなはんな お聞かせなさいますな
きかっさん ききなっせん ききなはらん 聞き入れない
きかでにゃ きかでん きかんで 聞かないで
きかにゃん きかんばつまらん きかんばならん きかんばん
  聞かなければならない
きかれん 聞かなかった 聞けない
きかん 聞かない 聞き入れない
きかん《京》 きけん 利かない 効き目が無い A酔わない
きかんか きかんな きかんね よく聞きなさい 尋ねなさい
きかんがまし きかんがよか 聞かない方がよい
きかんどもん 聞かないだろうね 聞きませんでしたか
ききあわする 古語【聞き合はす】 色々聞いて考え合わす
ききうで【利き腕】right arm 力がはいる方の腕
ききしゃーすれば ききしゃかすれば 聞きさえすれば
ききそくのぅた ききそこのぅた 聞き損なった
ききつくろう【聞き繕う】 良く聞いて検討する
ききなしたか ききなはったか お聞きになりましたか
ききにっか 聞き難い 聞き辛い 聞くに耐えない
ききまっしゅかい ききやっしゅかい お聞きしましょうか
ききみみたつる【聞き耳】 耳をそばだてて聞く
ききもせーでにゃ ききもせーでん ききもせんで
  聞きもしないで
ききやーた 何度も聞いて飽きた 耳蛸だ
ぎくしゃく 物事がしっくりいかない くい違い
きくさる きはたす きやがる 〔来る〕の卑語
きくちゃかー どう どだ どもん 聞くでしょう
きくとさい きくとさな きくとさね 聞くのだよ
きくとなろうば きこーば 聞くならば
きくみゃーだ きくめーだ 聞かないでおこう
きくみゃーもん きくめーもん 聞かないだろうよ
きくもんじゃっで きくもんだけん 聞くものだから
きくる 古語【利ける】 効能がある A酔いが回る
きぐろう【気苦労】 きじんぱい 気を遣う 気疲れ 心労
きけた【利いた】 役に立った A酔いが回った
きけとる 効果が上がる 心に響く 威厳がある A酔っている
きけん 利かない 効き目が無い 酔わない
きこうかい きこうきゃ きこうけ きこうに 聞く筈がない
きこうかい きこうきゃー きこうけー きこうに 効かない
きこうごしなか …ごたなか きこごんなか 聞きたくない
きこーだー きこうわい きこわい 言い分を聞いてやろう
きこえなはらん きこえらっさん 聞こえられない
きこえん 聞こえない 伝わらない
きごこんノしれた【気心】 気心の知れた
きこなさん 全部を着ることは出来ない
きこゆる 古語【聞こゆ】 聞こえる A評判の
きこんノある 古語【気根】 根性が座っている《日ポ》
きさく《京》 きさくノよか きさっか さっぱりして拘わらない
きさなか きさにゃー きさねー 古語【汚なし】 不潔だ
きさま【貴様】you 〔あなた・君〕の卑語 てめー《京》
きさんか きさんなか 古語【気散じ】relief 構わない
  A呑気
きさんのうござした お構いができませんでした
きじ【雉】 野鳥 A斑紋 斑(まだら) 寅刈り
きじーとらん きずかん 気付いていない
きじーとる 気付いている
きじぇからしか きじぇわらしか 小煩い
きじぇわしか【気忙しい】 restless 忙しい
ぎしぎし 物が軋る音 A無理に詰め込む ぎくしゃくする
  食い違う
ギシギシ【羊蹄】 タデ科の多年草 ウサギの餌
きしな 来る途中 来掛け 「しな」は接尾語
きしぶ【生渋】 搾取した柿渋 (柿渋は綿網の防腐剤)
きじま 苛々して性急な子供 短気 せっかち
きじめくさか きな臭い 布などの焦げる匂いで臭い
きしゃなか きしゃにゃー 古語【汚なし】dirty 不潔だ
きじょう【気丈夫】 気の持ち方がしっかりしている
きじょうい きじょい【生醤油】 純粋な醤油
きじょうもん【気丈者】 気勝ちな人 しっかり者
きしょく 古語【気色】feelings 気分 顔色《日ポ・京》
きしょくノよか …ンよか【喜色】 小気味良い A顔色がよい
きしょくノわるか きしょくンわるか 気味が悪い
きしる 古語【軋む】creak 擦れ合う こする
きじんぱい 古語【気心労】 心配事 心残り
きずき【生漉き】 和紙 《京》
ぎすぎす 痩身 痩せている A無愛想
ぎすっともせん ぎすともせん 少しの緩みもない
きずみンせん 気が済まない 納得できない
きする 古語【着す】 着せる A身に付ける
  B追わす「恩きする」
きせ【被せ】 裁縫で折り返して縫い目を隠す手法
きぜからしか きぜわらしか 小煩い
キセル《カンボジア》 khsier 〈 煙管(きせる) 〉 喫煙用具
きぜわしか【気忙しい】 restless 忙しい
きせん 着せない
きそあしか きそわしか 古語【汚い】dirty 汚らしい 不潔
きそうなもん 来る筈だ
きたいちり 来たままで ただ来ただけ
きたう きたゆる 古語【鍛ふ】 鍛える 鍛錬する trein
きたえろば 鍛えれば 訓練すれば
きたがー きたたな きたっが きたっぞ きたっばえ
  来たではないか
きたかい きたきゃ きたけ きたね きたや 来たか
きたがさいご〈来たが最後〉 来たりしたら 来た以上は
きたがたあった きたきゃーノあった 来た甲斐があった
きたがらん 来たがらない
きたぎりゃ きたぎんにゃ きたろうば 来たならば
キダコ ウツボ科の魚
きたこたある きたことある 来たことがある
きたこたきたばってん 来るには来たが 一応来たが
きたこたなか きたこつなか きたこんなか 来たことが無い
きたごたる 来たようだ
きたごち【北東風】
きださん 来られない 来る時間がない
きだせばくーだ 来られたら来ます 来る時間があったら来る
きたせんか きたでか きたもんじゃっで 来たので
きたたー きたもね 来たではないか
きたつ きたと 来たのだ
きだっか 気高い 気位が高い 気品がある
きたっさい きたったな きたったね 来たのですよ
きたっじゃろかい きたっちゅかい 来たのだろうか
きたったい きたにゃー きたねー きたンね 来たのだね
きたっどかい きたっどかにゃ きたっどかね 来ただろうか
きたっどがな きたっどもん 来たでしょう
きたのうい きたのうて きたのうして 汚くて 汚いから
きたなか きたにゃ《日ポ》 きたねー 古語【汚し】 不潔
きたばっか きたばっかし きたばっかり 来て直ぐ
きたびら きたべら【北平】 北側の平地 陰地
きたまくら 古語【北枕】 枕を北にして寝る
きたもね きたろが 来たではないか
きたもんじゃけん きたもんじゃっで 来たものだから
きたりーろ 来ただろうか
きたりなしたり きたンなしたり 来たりなどして
きたろ きたろが きたろがね きたろもん  来たでしょう
きたろうば きたろば きたんなろ 来たならば
きたわるい《牛深》 きたわるる 古語【鍛ふ】 鍛練される
きちい きつか 古語【きつい】 辛い 苦しい 疲れる
  A窮屈だ B気が強い
きちきち《京》 節度がある 厳格である
きちきち《京》 ぎちぎち ぎつぎつ 窮屈 隙間が無いこと
きちぎゃーじみとる きちげーじみとる 馬鹿げている
きちぎゃーみず きちげーみず 酒類 焼酎
きちっとせろ 真面目にしろ 性格にしろ 厳格にしろ
きちゃーならん きてにゃ… 来てはいけない
きちゃーみる きてにゃみる 来るには来る 一応来る
きちゃにゃー《京》 きちゃね 古語【汚し】dirty 不潔だ
きちょる きとる 来ている 着いている
きちんきちん 規則正しく 正確に 整う
きちんやど【木賃宿】 米を持参して薪代を払って泊まる宿
きっ 接頭語 「きっ魂消がる」
きつい 古語【きつい】《日ポ・京》 きつか 辛い 苦痛
きつうあんなした きつうござした お疲れさまでした
きつうい きつうて きつうして 辛くて 疲れて 窮屈で
  A気が強くて
きつぅいどい きつうしてどい 酷く疲れたよ
きつうなか 疲れない 辛くない 苦しくない
きつかない きつかにゃー きつかねー ご苦労ですね
きづかいなすな 気を遣わないでください
きづかう【気を遣う】 気を配る
きつかったない にゃー ねー 辛かったね 苦労したね
きつかばってか きつかろばってん 苦痛だけど 辛いけど
きつかめーあう きつかめにあう 苦痛 辛い思いをする
きづかん 気付かない 気が利かない
きつきつ ぎつぎつ ぎっちり ぎっつり 窮屈
  隙間が無いこと 合致
きづくみゃーもん きづくめーもん 気付かないだろう
ぎっくりごし ぎっつりごし 腰痛 腰椎がずれる
きつけ きつけぐすり きづけ【気付け】 A晩酌 nightcap
きつけぐすり きづけぐすり 晩酌用の酒
きつしゃー きつせー きっちぇー 辛そうに 厳しそうに
ぎっしり 隙間無く詰まる いっぱい 沢山 enough
きったまがる【魂消る】be astonished びっくりする
  驚く surprise
ぎったんばっこ ぎったんばったん 天秤 seesaw
きっちぇする きっちゃする 辛い思いをする 難儀する
  落胆する 痛手を負う
ぎっちょ 左利き southpaw《京》
きっちり《京》 きっつり 調度 正確に(時間や容積) 厳格に
ぎっちり ぎっつり 隙間無く ぎりぎり いっぱい 沢山
きってきんなし 際限なく 止め処無く
ぎっと 限りは ならば 「来んぎっと始められん」
きっとごえる きっとごゆる 悪巫山戯 騒ぐ A遊ぶ play
きつねノよめいり 日和雨 日照り雨《京》
きっぱし 古語【切っ端】 先端 head《京》
きづらか きにっか【来辛い】 来にくい 来るのが困難
きつろう きつろうば 来たならば
きてぃえ きてぅゑっか 来ておいて《下浦》
きてえーて きてゑーて 来ておいて
きてかり きてかる 来てから
きてくだっせ きてはいよ きなっせ お出でください
きてくっど きてくっどな お出で下さい
きてどんみろ 決して来るな 来たりしたら(承知しないぞ)
きてみさ …みさい …みさな …みさね …みされ 来てご覧 きてみったな きてみったね 来てみるといいよ
きてみなっせ きてみなはりまっせ 来てご覧なさい
きてみにゃ きてみんば 来てみなければ 来てみないと
きてみゅーかい きてみゅーかにゃ 来てみようか
きてみろ きてんど 来てご覧
きてれつ【奇天烈】queer 奇妙 珍奇 不思議 wonder
きてゑー きてゑっか きてゑーて 来ておいて《下浦》
きど きどぐち 古語【木戸口】gate 入口の扉
きといとさな 来ているのですよ《牛深》
きとかにゃ きとかんば 来ていろよ 来て待っていろよ
きとかにゃん きとかんばん 来ていなければならない
ぎとぎと 脂ぎる 脂肪がつく 油で光る A目が光る
きときとせろ 急いでしなさい 急げ《新和》
きときなっせ きとんなっせ 来て居てください
きとく 古語【来と来】 来ている 〔来〕を重ねて強調する
きとくけん きとくせん きとくでか 先に来ているから
きとけ きとれ 来て居ろ 来て待っていろ
ぎとつく 脂ぎる こってりと脂肪がつく 油がついて光る
きとったけん きとったせん きとったでか 来ていたから
きとらいた きとらった 来ていた
きとらした きとんなした きとんなはった
  来ていらっしゃった 〔来ている〕の敬語
きとらす きとんなす きとんなはる《京》 古語【来て坐す】
  来ていらっしゃる
きとらすどかい きとらっどかい 来ていらっしゃるだろうか
きとらっさん きとんなっせん きとんなはらん
  お出でていない 〔来ていない〕の敬語
きとらにゃん きとらんばん 来ていなければならない
きとらん 来ていない 「まーだ来とらん」
きとらん 着いていない 「上着は着とらん」
きどり〈木取り〉 用材の適材適所を見積る
きとる 来ていてる 着いている
きな きないろ きんな【黄色】yellow
きなくさか きなめくさか【きな臭い】 繊維が燻ぶる匂い
きなごうに 気長に 悠長に のんびりと
きなさった きなした きなはった お出でになった《京》
きなさらん きなはらん きならん お出でにならない
きなさんな きなすな きなはんな お出でなさいますな
きなす きなはる お出でになる 〔来る〕の敬語
きなっせ きなっせな きなはりまっせ きなはれ
  お出で下さい
きなっせんか お出でになりませんか 来ませんか
きなめ コオロギ科の昆虫
きなり【生成】 natural 自然の物 手を加えない物《京》
きにいらん きにくわん 気に入らない
きにっか 来辛い 来にくい 来るのが困難
きにょう【昨日】yesterday《京》
きぬぎぬ【後朝】 男女が同衾した翌朝
きねりがき〈木練り柿〉 甘柿 胡麻の入った甘い柿
きのうおとて きのおととい 一昨日 yesterday
きノかっぷ【木の株】 木の根 切り株 根塊
きノきいとる 気が利いている 気配りがよい 抜け目がない
きノきかん 気が利かない 気配りが足りない
きノこまか きノこまんか 小心 思い切りが悪い 用心深い
きノすすまん 気持ちが乗らない その気にならない
きノせく 気がもめる ひどく気になる
きノとがむる きノとがめる 悪いことをして心が痛む
きのどくしゃー きのどくしぇ 気の毒で きまりが悪くて
きのどっか 古語【気の毒】pitiful 気の毒だ 済まない
きノぬくる きノぬける 緊張が解ける 味や香気が抜ける
きノはるる 気が晴れ晴れする
きノひくる きノひける 気後れする 引け目を感じる
きのみきのまま 着ている着物のままで
きノみしかか きノみじかか きノみじきゃー 気が短い
きノむかん 気が進まない その気にならない 好きになれない
きのめながし〈木の芽梅雨) 三〜四月の長雨
きのんばん 昨夜 last night
きはだ【黄蘗】ミカン科落葉高木 内皮は苦く漢方健胃薬
きはたす きやがる 〔来る〕の卑語《京》
きばたらき【気働き】smart 気転が利いてよく働く
きばっぞ きばろうぞ きばろだ 頑張るぞ 頑張ろう
きばって【気を張って】 頑張って 精を出して
きばむ 古語【黄ばむ】 黄色をおびる
きばらす きばんなす 精出しておられる 頑張って居られる
きばらにゃ きばらんば 働かないと 頑張なくては
きばらんか きばれ 働きなさい 頑張りなさい
きばりよんなー きばるなー 頑張っているね
きばる【気張る】精出す 働く 頑張る A力む《日ポ・京》
きばれ 働け 頑張れ A力みなさい 息詰め
きばろうだ きばろうで きばろで 頑張ろうよ 頑張るぞ
きばんなすか きばんなすなー 精が出ますね お励みですね
きばんなっせ 頑張って下さい お仕事をお続け下さい
きびきび 機敏 敏捷 動作が早い
キビショ 急焼の唐音 急須 お茶を入れる道具《京》
きびっつくる きびっつける 括(くく)bind しばる 結ぶ
きびノわるか きびン… きみン… 古語【気味】 気味悪い
きびらん 縛らない 束にしない A拘束しない
きびりそ〈括り麻〉 組紐 括り紐 A紐稲束を結わえる藁
きびる【括(くく)る】 縛る bind 結わえる 結ぶ 束にする
きぶくるる きぶくれる 着脹れする 厚着する《日ポ》
きぶとり【着肥り】 着衣姿が実際より肥って見える
きぶとん〈着蒲団〉 掛け蒲団《京》
きほうじ〈気放じ〉 気休め 気分転換 息抜き rest《京》
きぼね 古語【気骨】 気苦労 心配
きぼねンおるる 気苦労する 心配する
きまえ【気前】 気立て 気性《京》
きまえノよか きまえンよか 気立て良く金品を振る舞う
きまぐれにん〈気紛れ〉capricious 心変わりし易い人
きまけ〈気負け〉 気力不足 精神的負担
きまじめ〈気真面目〉 誠実 正直な人
きまっしぇ(せ)ん きやっしぇ(せ)ん 来ません 参りません
きまっしゅう きやっしゅう きやっしょう 来ましょう
きまっとる きまりきっとる 当然だ natural 知れたこと
きまンのわるか 気まずい 調子悪い
きみょう【奇妙】 きみょうなもん 不思議 wonder《京》
きめ【木目 肌理(きめ) A肌の表面
ぎめ イナゴ バッタ
きめノこまか きめンこまか 表皮が繊細
きも【肝】liver 肝臓 A度量 腹構え 心の広さ
きもいっどん きもいりどん〈肝煎り殿〉 世話役 manager
きもいらん  気が利かない A骨惜しみする
きもいり 古語【肝煎り】entertain 仲介 世話《日ポ・京》
きもいる 古語【肝煎る】 仲介する 世話する 行き届く
きもだえ〈気悶え〉 煩悶 agony 心配 care 気使い
  気疲れ 心労
きもちノよか きもちンよか 心地よい A気分がよい
きもつびーた 古語【肝潰す】 仰天した 驚いた
きもなし 度量が無い 小心者
きもん【着物】clothes 和服 衣服全般《京》
きもンきれん 思い切りが悪い 度量がない
きもンこまか 度量が小さい 小心者
きもンすわっとる 度量が大きい 度胸がある
きもンふとか 勇断 大胆 度量が大きい
きゃー【貝】 「きゃー堀りぎゃー行かんきゃー」
きゃー 接頭語 「なゆる」萎えてしまう
きゃー ですか じゃないか しないか「来()んきゃ」
ぎゃー  に するために 「遊びぎゃー行く」
きゃーいこだ 行こうよ 待たずに行こう 自ら行こう
きゃーかう つい買ってしまう
きゃーがら【貝殻】 〔か〕の転音
きゃーかるる きゃーかれる 枯れてしまう
きゃーきえる きゃーきゆる 消えてしまう
きゃーくーた きゃーくた 食べてしまった
きゃーくさる【腐る】 腐敗する 〔きゃー〕は接頭語
きゃーくされ きゃくされ 腐った A役立たず 愚か者
きゃーくたびれた きゃーくたぶれた ほとほと疲れた
きゃーくっだます【騙(だま)す】 うまく誤魔化す
きゃーくりゅうだ きゃーやろだ 上げるよ
きゃーこうた つい買ってしまった
きゃーころだ きゃーころぶ  転んでしまう
きゃーしゅうかい きゃーしゅうわい 序でにしょうか
きゃーしんみゃー きゃーしんみゃ 裏腹 裏返し
きゃーする ついしてしまう
きゃーせろ してしまえ ついでにしなさい
きやーた【消した】 消火した 消灯した 〔け〕の転音
きゃーた【書いた】 〔か〕の転音
きゃーた【掻いた】 〔か〕の転音
きゃーた【貸した】 〔か〕の転音
きやーたきゃー 消したかい 消火したのか 〔け〕の転音
きゃーたきゃー 書いたかい 〔か〕の転音
きゃーっくっどな きゃーっくれ 貸して下さい
きゃーっくっどな きゃーっくれ 書いて下さい
きゃーておこう きゃーとこう 書いておこう
きやーてけ きやーちけ きやっけ 消して来い
きゃーてみさい きゃーてみなっせ …みろ 貸してご覧
きゃーてみろ 書いてご覧 〔か〕の転音
きゃーてみろ きゃーてんか きゃーてんど 貸してごらん
きゃーでみろ 臭いでご覧 〔か〕の転音
きやーとっとん きやーとるが 消しているが
きゃーどばた【街道端】 江戸時代の道路沿い 脇往還
きゃーどる 掻き取る
きゃーなえた【萎えた】 体力が衰えた 力が抜けた
きゃーなえる きゃーなゆる ぐったりする 力が抜ける
きゃーながれた 流れてしまった
きゃーなぎゃーた きゃーなげーた 流がしてしまった
きゃーなった なってしまった 自然となった
きゃーにぎゃーた きゃーにげーた 逃がしてしまった
きゃーのぼする 夢中になる 有頂天になる A逆上する
きゃーまいった 不覚にも降参した 惨敗した
きゃーまがる【曲がる】bend 曲がってしまう
きゃーまけた 油断して負けた 不覚をとった
きゃーまちがえた きゃーまちごうた 間違ってしまった
きゃーもどる 戻ってしまう 帰る return
きゃーもん きゃもん【買物】 shopping 〔か〕の転音
きゃーるる きゃーれる【孵(かえ)る】harch 卵が孵化する
きゃーれん 卵が孵化しない
きゃーわすれた 忘れてしまった
きやいいるる きやいいれる 気力を奮い起こさせる
きやがった 〔来た〕の卑語《京》
きゃくじん【客人】guest お客様 賓客 来客
ぎゃけ 風邪引く《有明》
ぎゃしこ かしこ これだけ
ぎゃしこんこつ ぎゃしこんこて こんなに沢山
きやす【消す】put out 火を消す A消滅《日ポ・京》
きやす きやっす 来ます A行きます
きやすうしとる 気安くしている
きやすか【気安い】care free 気を使わない 安気
きやすか【着易い】 着心地がよい
きやすか きよか【来易い】 気軽に来られる
きやせ 痩せて見える服装
きゃたつ 古語【脚達】 踏台 足継ぎ《京》
ぎゃにゃー ぎゃんにゃ こんなには
きゃはん 古語【脚絆(きゃはん)】 脛に巻く布 gaiters
ギヤマン 《オランダ語》 diamant ガラス製品 glass《京》
ぎゃん こんなに このように こんな具合に
ぎゃんじゃか ぎゃんじゃなか こうではない
ぎゃんじゃもね …じゃもん …じゃん …たい …だもん
…だん こうだよ
ぎゃんた ぎゃんとは こんな物は
ぎゃんとば ぎゃんもんば こんな物を
ぎゃんも こんなにも これ程にも
きゅう 古語【今日(けふ)】 本日 today
きゅうごつなか きゅうごてなか きゅうごんなか 着たくない
きゅうじゅう【今日中】 本日中
きゅうだ きゅうどま きゅうなった きゅうなっと
きゅうなっとん 今日位は
きゅうだ きろだ 着よう 「制服バきゅうだ」
ぎゅうたましか ぎょうたましか 仰々しい
ぎゅうらしか【仰々しい】 仰山 plenty 沢山 大袈裟
きゅうンうち きゅうンみゃーに 今日の内に 本日中に
ギュギュウ 魚名 ゴンズイ
きゆる 古語【消ゆ】 消える 見えなくなる《日ポ》
きようあんなす きようからす きよからす 器用である
きようか きよか【器用】skill 手先が器用だ 手利き
きょうがなし きょうぎゃなし 意気地無し《高浜》
ぎょうさん 古語【仰山】plenty 沢山 enough 多大に
  多く many《京》
きょうじゃー きょうでー きょうでゃー【兄弟】brother
きょうじゃーうち きょうでゃーうち 兄弟関係 舎弟関係
ぎょうずい 古語【行水】 水で体を洗い清める
きょうび昨今】 今頃 最近 今日この頃
ぎょうらしか 古語【仰(ぎゃう)らし】 仰々しい 大袈裟《日ポ》
きよからす【器用】  器用である
きょくる 古語【局る】 冷やかす からかう 茶化す《京》
きょそきょそ きょそつく 落ち着きがなくきょろきょろする
きょそわしか 古語【様相悪し】 不潔だ 汚い dirty
きょそんきょそんすんな きょろきょろするな
きよった 来つつあった 《京》
きょときょと きょとんきょとん きょろきょろする
きよらす きよんなす きよんなはる きよんなる 来つつある
きよらる きよる《京》 来つつある
きよらん 来ていない A来そうにない
きよりやすどかい 来ているでしょうか 通っていますか
きょろきょろ きょろんきょろん 落ち着かず見回す
きらおうば 嫌うなら
ぎらぎら 光り輝く A目が輝く
きらず 古語【雪花菜(おから)】 切らず  卯の花 豆腐の粕《京》
きらまえて《高浜》 きりあまえて【甘えて】 甘えたりして
きらるる きられる《京》 着られる 着ることが出来る
きられん 小さくて着ることが出来ない A派手で着れない
きらわれもん 不人気の人 嫌われる人
きらん きん 着ない A着たくない
きらん 出来ない 「しいきらん」
ぎり 限りは ならば 「良かぎり、けーなー」
きりきざむ【切り刻む】 細かく切る 滅多切りにする
ぎりぎり 限度いっぱい 極限 A強く巻き付ける B歯軋り
ぎりぎりす 旋毛(つむじ) 頭髪の巻き毛
きりきりする 軋るように痛む
きりきりみゃー きんきりみゃー きんきりめー きりきり舞い
きりさんよか 容姿端麗 顔や姿が整って美しい《苓北》
きりしぇーて きりしゃーて【切り裂く】 切って裂く
きりっとしとる 引き締まっている しゃんとしている
きりノなか きりンなか きンのなか 際限がない
きりノよか きりンよか きんノよか 区切りがよい
ぎりはり〈義理張り〉 義理を果たす 律儀
きりばん 古語【切り盤】 俎(まないた)《日ポ・京》
きりもみ【錐揉み】 両手で擦りあわせて穴を開ける A墜落
ぎりゃ 限りは ならば 「来んぎりゃ」 来ないなら
ぎりゃーなか 義理はない 義務はない
きりょうノよか きりょうンよか 器量がよい 美貌 美人
きる 出来る 得る 「しいきる」「作りきる」
きるる 切れる 関係がなくなる 頭の回転がよい
きれ な きれね きろ きろい きろね 着なさい
きれーか きれか【綺麗】pretty 美しい beautiful
きれーごろしゃ 清潔好きな人
きれーさー 綺麗だな 綺麗さよ 美しいことよ
きれさもきれさ とても綺麗だ
きれもん【切れ物】 刃物
きれもん【切れ者】able man 敏腕家《日ポ・京》
きれん 切れない A関係が続く
きろーた きろた 嫌った 嫌がった
きろーち きろーて きろち きろて 嫌って 嫌がって
きは(ヮ)されーず きはせーず 来ないのだもの
きは(ヮ)せんどか 来るのではないだろうか
きんきりみゃー きんきりめー 大忙し てんてこ舞い
ぎんぎん 生き生きとしている
ぎんし【銀主】 金持ち 金貸し 江戸時代、大名相手の金貸
きんしゃる 来なさる お出でになる
きんじょきんぺん 近所近辺 近隣 近くの家
きんたま〈金玉〉〔睾丸〕の俗称 《京》
きんたまにぎり 上役に従属する人 おべっかを使い諂う人
きんちゃく【巾着】 蝦蟇口 金入れ
きんちゃくきり きんちゃっきり 掏摸(すり) picepocket
ぎんな ぎんにゃ なら 限り 「見んぎんな」
きんなか【黄色い】yellow
きんなかこえ かん高い声 金切り声
きんなし きんノなか〈切り無し〉 限りがない 際限ない
きんのうなる 黄色くなる
ぎんばいし 土台石 基礎石
きんぴら【金平】 牛蒡を細く切って油で炒めた料理
きんまんか〈金満家〉millionaire 大金持ち 富豪 rich man
ぎんめし〈銀飯〉 白米のご飯
きんりょう【斤量】 竿秤(さおばかり)
 
  く 行
くい〈来る〉 《牛深》〈る→い転音〉
くぃ【杭】pile 地中に打ち込む棒や鉄材
ぐい ぐいぐい 勢いよく 思いっ切り
くいあげ くぃあげ 食い扶持がなくなる 生活が困窮する
くいいじ くぃいじ【喰い意地】 喰い気 食欲 appetite
くいえん くぃきらん 喰えない 食べられない
くいかけ くぃかけ 食べ残し 食べる途中
くぃかす くぃがら くいがら《京》 残飯 食べ粕
くいぎゃけー くぃぎゃけー くいげけー 食べに来い
くいきりーろ くぃゆりーろ 食べることが出来るだろうか
くぃくぃ さるくな 食べながら歩くな 食べ歩きするな
くいけ くぃけ【食い気】 食い意地 食欲 appetite
くいしばる くぃしばる 渋味で口腔がしびれる
くいそくなう くいそこなう くぃそこなう 生計が立たない
くいぞめ〈喰い初め〉 幼児に初めて離乳食を与える儀式
くいださん くぃださん 食べる時間がない
くいだめ〈喰い溜め〉 食い置き
くいちゃがや …ちゃんば …とさな 来るのですよ《牛深》
くいちらかす くぃつらかす 食べ散らす
くいっぱぐれ【食いっ逸れ】 食事時間を逃す 食い損なう
くいつぶす【食い潰す】 破産する 道楽する
くいで 来ますから《牛深》
くいでノある くいでンある 食べ甲斐がある
くいとさな 来るのですよ《牛深》
くいなっせ くぃなっせ お食べください
くいにっか くぃにっか 食べにくい
ぐいのみ 一口に飲む酒器
くいもん くぃーもん【喰い物】 食べ物 food
くいやーた くぃやーた 食べ飽きた
くいよらす くぃよらす くぃよらる 〔食べている〕の敬語
くいよる くぃよる 食べている
くいりゅう くぃりゅう 食べるだけの量 食料の保有量
くう くらう【喰う】eat 〔食べる〕の卑語
ぐー【具】 A五目飯などの種(ネタ)
ぐう【愚】 愚か A業苦 辛い悲しみ 「愚見る」
くぅい くぅじゃっか くぅだ くぅわい 来よう
くうかい くうかな くうきゃー くうけー 食べるか
くうかい 来ようか 来るからね A行こうか
くうかくゎんごてして 食べたり食べなかったりして
くうきせん くうきノせん 食事する気になれない
くうきゃー くうけー くうに 来ないだろう 来る筈がない
くうぎりゃ くうぎんにゃ くうとなろ 食べるならば
くうくう くわじゃこて 勿論食べる 食べないわけがない
くうごたる 来たい 来てみたい 行きたい
くうごたなか くうごつ くうごて くうごと 来たくない
くうしこ くうぶん 食べるだけ 僅かな食料
くうせん くっどせん くっどけん 来るだろうから
くうた くた 喰うた 食べた《京》
くうだ くうだい くうわい 来るよ 来ることにしよう
ぐうたら 無精 物臭 面倒臭がり
くうたろばけー くたろけー 食べたら来い
くうたろもん くたろもん 食べたでしょう
くーち くーっ【口】mouth (短音長呼)
くうちくー くうっくー くうてくー 食べて来よう
くうちせん くうでせん 来たがらない
くうっくっ くうっくる くうてくる 食べてから来る
くうっけ くうてけ 食べてから来い
くうていかれん 食べていけない 生活できない 暮らせない
くうていけ くていけ 食べてお帰りなさい
くうてくだっせ お召し上がり下さい
くうてしもうた くてしもた 食べ終わった 食べ尽くした
くうてみさい くうてみろ くてみろ くてんど 食べてご覧
くうとる 食べている
くうば けー 来るなら来い 来たいなら来い
くうばって 来たいけど 来ればよいけど
くうな くうない くうなえ くうなね 食べるなよ
くうなー 食べますか 食べませんか
ぐうのねもでん ぐのねもでん【ぐうの音】 返す言葉がない
  反論できない 弁駁(べんばく)できない
くうみゃー くうめー 行かない(来ない)ことにしよう
くうみゃーだ くうめーだ 食べないことにしよう
ぐうみる〈愚を見る〉 業苦 辛い悲しい思いをする
ぐうもいわせん 言い訳無用 弁明させない
ぐうらしか 古語【愚らし 暗し】哀れだ 可哀相だ
  哀れで居た堪れない A愚かしい
くうンみさ くうンみさい くうンみろ 食べてご覧
くえ くぇー【喰え】〔食べろ〕の卑語 「飯食え」
くえ くえと 崩土 崖崩れ 地滑り 土手崩れ
くえちーた 活着した 根着いた
ぐえっこ 嘔吐 vomit げろ へど
くえる《日ポ・京》 くゆる 崩壊する 朽ちる A腐れる
くぉーい くぉーかい くぉーだ 食べましょうか
くぉーきゃー くぉーけー くぉーに 食べるものか
くぉーごたる 食べたい
くぉーごたなか くぉーごつ くぉーごて 食べたくない
クォックォー サルナシ科 野生キウイ
くける 間引きする 引き抜く A中絶する
くける 古語【 絎縫】 絎ける 縫目を隠し縫いする《京》
くさか くしゃー くせー 古語【臭し】 stink A疑わしい
くさかねー くささー 臭いな 臭さよ 臭いことよ
くさしゃー くさしぇ(せ)ー《五和》 臭さに 臭そうに
くさす【腐す】 悪く言う けなす そしる くたす《京》
くさだちくさがれ 草の芽生えや枯れる時期の異変
くさっとる 古語【鏈(くさ)る】 果物が鈴生りしている
くさっとる くされとる 腐れている 腐敗している
くさっぱら くさわら【草原】grassland
くさはりー くさはりゃー【草払い】 草刈り
くさび くさぶ【楔(くさび)wedge 木や石を割る道具
くさびら 青野菜 A茸類
くさふるう 高熱のために悪寒がする《日ポ》
くさむしり【草毟り】 除草 草引き
くさやぼ【草藪】 雑草の茂み
くさらん くされん 腐らない
くさりかけとる くされかけとる 傷んでいる 腐敗寸前
くさる【鎖る】 連なる range A鈴生りになる
くさるる【腐れる】rot 腐敗する《日ポ》
くされ くされが【腐れ】 A〔根性腐れ〕(罵言)
くされえん【腐れ縁】 切るに切れない縁 絶ち難い縁
くされきゃーた くされけーた 腐らした
くされこんじょう【腐れ根性】 ひねくれた性格
くじーた 壊した 細かくした A両替した B脱臼した
くじーっくだっせ 細かくして下さい 両替して下さい
くしぇー くしゃー【臭い】stink 臭いね
くしぇーしなる くしぇーなる 癖になる 習慣になる
くしぇもん 古語【曲者】 怪しい者 したたか者
ぐじぇらしか 不平不満を言う
ぐじぇらん 文句を言わない 不平不満を言わない
くしぇる【曲る】bend 変形する 反れ曲がる
ぐじぇる 文句を言う 不平不満を言う
ぐじぐじ 愚図る くよくよする 割り切らない
くじくりいる くじりこむ 狭い所に無理に入る
くじったくる くじっつらかす やたらとほじくる
くしぇーもん くしゃーもん 臭いね 臭いものだ
くしゃき くしゃく【柄杓(ひしゃく)】 湯や水を汲む道具
くしゃくしゃ ぐしゃぐしゃ 皺になる A顔を綻ばせる《京》
ぐじゃぐじゃ 混雑した 混乱した 散らかっている様《京》
くしゃめ くしゃん 古語【嚔(くっさめ)】《梵語》sneeze 嚔(くしゃみ)
くじる 古語【抉(くじ)る】scoop pick 抉(えぐ)る 穿(ほじく)
  穴の中を掻き回す
くず くずまきかずら 古語【葛(かずら)】 蔓草(つるくさ) 蔓類
くず【屑】waste 木っ端 塵 A人でなし
ぐず ぐずぐず【愚図】 動作や回転が鈍い A文句を言う
ぐずぐずすんな ぐずんぐずんすんな 愚図愚図するな
くずしなっせ 正座を崩して安座になさいませ
くずす【壊す】destroy A小銭に両替する B脱臼する
くすぶる くすぼる 古語【燻(くすぶ・ふすぼ)る】 燻(いぶ)る 煤(すす)ける
  煙る smoke
くすぬる 近世語【くすねる】 猫婆する だまし取る
ぐずる【愚図る】grumble 子供がむずかる 拗()ねる
くずるる 古語【崩る】crumble 物が壊れる
  A天候が悪くなる
ぐずろべ《京》 ぐずろべー むずかる子供 A動作が鈍い
くせーしなる くせーなる 癖になる 習慣になる
くせもん 古語【曲者】 怪しい者 したたか者
ぐぜらしか 不平不満を言う
ぐぜらん 文句を言わない 不平不満を言わない
くせる【曲る】bend 変形する 反れ曲がる
ぐぜる 文句を言う 不平不満を言う
くそ 糞 A最低 lowest 最悪 worst
くそいじ 悔しさを跳ね返し何糞と頑張る意地 強情
くそうい くそうーて くそうして 臭くて 臭いので
くそえんりょう〈糞遠慮〉 不必要な遠慮
くそーい くそーして くそーて【臭くて】
くそおぶか くそおびー〈糞重い〉 大層重い
くそざんみゃー〈糞三昧〉 糞みたいに 散々に
くそしんぶう〈糞辛抱〉 余計な辛抱
くそする くそたるる〈糞垂れる〉 排便する (卑語)
くそたっつらかす 所構わず脱糞する 排便する
くそたれ くそったれ《京》 相手を罵って言うことば
くそたんぼ 便所 lavatory 大便壺 人糞を発効させる野壺
くそっぱらンきったつ ひどく腹が立つ(卑語)
くそどきょう【糞度胸】 並外れた度胸
くそもへちまもなか …へったくれもなか 何の価値もない
くたかい くたきゃー くたけー 食べたか
くたくた くたんくたん 古語【くたくた】 元気がなくなる
ぐたぐた ぐつぐつ 物が煮える音 A文句を言う
くだくる【砕ける】 細かくなる 打ち解ける《日ポ》
くたす【腐(くさ)す】 悪く言う けなす そしる
くだす 古語【下す】 下痢する 決定する《日ポ》
くだせ くだり 下り 傾斜道 下り坂 downhill
くだっざか 下り坂 downhill A雨が近い
くだっせ くだはい くだはり くだはりまっせ【下さい】
くたばる へたばる ばてる のびる A死ぬ《京》
くだはる【下さる】give《京》
くたびれ 《日ポ・京》 くたぶれ 古語【草臥(くたび)れ】 疲れ
くたびれじゃんなした くたぶれ… お疲れ様でした
くたびれはてた くたぶれはてた 疲れて精根尽き果てた
くたびれる 古語【草臥(くたび)れる】fatigue くたぶるる 疲れる
くだまく ぐだまく 愚痴云う 酔狂する《京》
くだらん 取るに足りない 値打ちがない《日ポ》
くだりめ 雨が降りそうになる A家運衰退 落ち目
ぐちー 口切りに 最初に first
くちあけ【口開け】beginning 手始め 皮切り A解禁
くちおしか 古語【口惜し】 口惜しい 悔しい 残念だ
くちがくさってもいわん 口が堅い
くちかず【口数】 人数 Aことば数 B事件の数
くちがむ 口がましい 口やかましい くどく文句を云う
くちきき【口利き】 取り持ち 仲介 斡旋 mediation
くちぎたなか 古語【口ぎたなし】言葉が下品
  A食い意地が張る
くちぎり 古語【口切り】 食事制限 食事養生 食断ち
くちしぶる 舌に感じる渋みなどの異常な刺激
くちたたく 古語【口叩く】 良く喋る 饒舌 chatter《京》
くちなわ 古語【蛇(くちなは)sneke  A朽ち縄《日ポ・京》
くちなわし【口直し】 拙い食べ物の後、美味しい物を食べる
くちノうーか くちンうーか 口数が多い 饒舌 多弁
くちノおぶか くちンおぶか 口数が少ない 寡黙
くちノかなわん くちンかなわん 思うように喋れない
くちノかるか くちンかるか おしゃべり 秘密が保てない
くちノすゆうなるごて 口を酸っぱくして
  何度も繰り返し言う
くちノわるか くちンわるか 悪口雑言 人の悪口を言う人
くちばしる 失言する 思わず言ってしまう 口が滑る
くちはっちょう【口八丁】eloquent 能弁者
くちはつる【朽ち果てる】 腐る rot 世に知られず死ぬ
くちはばったか 生意気なことを言う A駄弁
くちぶちょうほう【口不調法】 口下手 訥弁(とつべん) slow speech
くちぶり【口振り】 話の様子 話の調子
くちべた【口下手】poor talker  物の言い方が下手 訥弁
くちべらし 家族の喰い扶持を減らす 食費減らし
くちべんがら 能弁者 《新和》
くちへんとう【口返答】 口答え retoet 言い返す
くちへんぱく【口弁駁(べんばく)】 口答え 反駁(ばく)
くちゃいかれん くちゃいけん 生活できない
くちゃくちゃ 音を立てて食事する Aもみくちゃにする
ぐちゃぐちゃ 混雑 ごちゃ混ぜ
くちゃねくちゃね 食べて寝るばかり A怠け者
くちやかましか 口うるさく言う 小言を言う
くちよごし 粗餐(そさん) お粗末な食事《京》
ぐちる 愚痴を言う 《京》 「ぐちんな」
くちンはた くちンへた【口の端】 口の周り 唇の周辺
ぐつぐつ 物が煮える音
くっくゆうとる【苦々】 生活が苦しい 苦労している
くっけん くっせん くっでー 来ますから 行きますから
ぐっさ ぐっさい《牛深》 ぐっさり 沢山 いっぱい 多量
くっぞ【来るぞ】 間もなく来るよ
くつぞこ くっぞこ〈舌鮃(シタビラメ)〉 ウシノシタ科の軟骨魚
くったい くったな くったね 来るといいですよ
くっだいた くっだした くっだった 下さった
くっだす くっだる 下さる give《竜ヶ岳 御所浦》
くっだす 汲み出す A繰り出す
くっだす 繰り出す 構えて出発する
くっだっさん くっだれん 下さらない《竜ヶ岳 御所浦》
くったつる 口やかましく言う 文句を言う
ぐったり ぐっちゃり 疲れ果てる 疲労困憊(こんぱい)
くっちーた くっついた A男女が一緒になった
くっちゃいろ くっちゃろかい 来るのだろうか
くっちゃって くってー くっとこれ くっとに 来るのに
くっちゃねくっちゃね 食べて寝るばかり
くっちゃべる お喋りする chatter 無駄話をする
くっちゃもね くっちゃん 来るのだ 来るのだもの
くっちゃろう くっちゃろもん くっどう 来るでしょう
くっつぎーのむ〈口注ぎ) 器を使わず直接飲む
くってー くっでー くっでか 来ますから A行きますから
くってかかる 激しく相手に立ち向かう《京》
くっど くっどな 下さいな 呉れよ《竜ヶ岳 御所浦》
くっど くっどー くっどだ くっどもん 来るだろう
くっとー くっとかい くっときゃー くっとけー 来ますか
くっどかい …かにゃー …かね くりーろ 来るだろうか
くっとき 来る時《京》
くっとさい くっとさな くっとたい 来るのだよ
くっとされ くっとされば 来るのだよ 来るに決まってる
くっどだ くっどもん 来るだろうよ 来ると思う
くっとなろ くっとなろば 来るならば
くっともとった くっどもとった 来るだろうと思っていた
くていかるる くていかれる 生活できる 暮らせる
くていきなっせ くていけ くていけね 食べて帰れ
くてみさい くてみろ くてんど 食べてご覧
ぐでんぐでん 深酔いして前後不覚になること《京》
くど 古語【竈突(くど)】 竈(かまど) 煮炊きするところ 《日ポ・京》
くどか くどらしか【諄(くど)い】 しつこく言う《日ポ》
くにせん くにならん 苦にしない 労をいとわない
ぐにゃぐにゃ くねくね 柔らかく折れ曲がる 撓(しな)
  体をくねらす
くねぶ くねんぼ〈九年母〉 ミカン科の常緑高木
くねる 古語【曲る】bend 体を捻じる Aすねる《日ポ》
ぐノねもでん 返す言葉がない 弁駁(べんばく)できない
くびる 古語【縊(くび)る】 括(くく)bind ゆわえる 結ぶ
  A縊死(いし)する
くびっつくる くびっつける 結んで締めつける
くびまき くんまき【首巻き】 襟巻き scarf muffler
くぶる くべる《京》【焼()べる】 火の中に入れる 燃やす
くぶんな 【焼()べるな】 火の中に入れるな
くべなすな 燃やさないでください
くぼ【窪】hollow 蒸し器の単位 「一くぼ 二くぼ」
くぼたまり 水が溜まった窪地 《京》
くぼみ【窪み】 窪地  谷間 gorge
くぼむ くぼる 古語【窪む】become hollow 凹む《日ポ》
くまなし 古語【隈無し】 抜かりなく 隠れた所がない
くまのい〈熊の肝〉 熊の肝臓を乾燥した健胃薬
くみうち くみなかま【組内】 隣保仲間 近所の人
くみじゅう【組中】 地区の人全員 地縁集団
くめん 古語【工面】工夫 device 遣り繰り 算段《日ポ》
くもつ 古語【供物】 神仏に供える物《日ポ》
くもンすー くもンやね 蜘蛛の巣 蜘蛛の脂
くやーえん くやえん 食べることが出来ない
くやーて くやして 壊して 小さくして A小銭に両替して
くやく 古語【公役】 公課作業 奉仕作業 課役
くやさん 壊さない 破壊しない
くやしか 古語【悔し】 口惜しい
くやす【壊す】break 破壊する《京》
くやみ【お悔み】 悔みのことば 弔辞 死を悼むこと
くゆる 古語【崩ゆ】 崩壊する 朽ちる 腐れる《日ポ》
くらーすっぞ くらすっぞ くらわすっぞ 殴るぞ
くらーする くらする くらわする 古語【くらはす】
  殴る strike 打つ 叩く beat 制裁を加える
ぐらいする 残念がる がっかりする 落胆する
くらいつく くりゃーつく 食いつく 噛みつく《日ポ》
くらう 古語【喰らう】eat 飲食 drink A身に受ける
くらか【暗い】dark 色がくすむ A気が沈む
  B知識がない 文盲
くらかてー くらかとに くらしゃー 暗いのに
くらがり 古語【暗がり】 暗いところ《京》
くらくら 物が動く A目眩 幻惑
ぐらぐら 煮えたぎる A物が激しく揺れる B立腹 激怒
くらぐらに 夕方の暗くなりかけに
くらさー くりゃー 暗いな 暗いことよ
ぐらしか 古語【愚らし 暗し】 可哀相だ 気の毒 哀れ
  A愚かだ
くらしゃー くらせー 暗さに 暗いのに
くらすみ 古語【暗隅】 暗がり 暗い場所
くらぶる【比べる】 比較する
くらまかす 見えないようにする 姿を消す《日ポ》
くらむ 古語【暗む】 見えなくなる A目眩がする
ぐらりする 残念がる がっかりする 落胆する
くらわする 古語【くらはす】 殴る strike 打つ 叩く
くり 古語【庫裏 庫裡】《梵語》 寺院の台所 (仏教語)
くりーろ 来るだろうか
ぐりいし【栗石】 コンクリートの骨材《日ポ》
くりくり 円ら しこしこ感 歯ごたえがある
ぐりぐり リンパ節の しこり 固まり
ぐりっと ぐるっと 一周 one round 一回転 周囲《京》
くりびく くりぶく くるぶく 《日ポ》 俯く 垂れる
くりほがす【彫る】 穴をあける
くりや 古語【厨】 台所 厨房 kitchen
くりゃー《京》 くれー【暗い】 気が沈む 色がくすむ A無知
くりゃ《京》くれー 位 程度 時分 「こんくりゃー」
ぐりゃー ぐれー 位 程 程度 時分
くりゃーいれてある くりゃーいれとる 蔵に入れてある
くりゃーた くれーた 暮らした
ぐりゃいらん ぐりゃいろに する必要無い
くりゅうかい くりゅかい くりゅわい 呉れようか
くりゅうごたなか くりゅうごつなか 遣りたくない
くりゅうだ 遣りましょう 呉れましょう
くりゅうきゃー くりゅうけー くりゅうに 呉れる訳が無い
くりゅーみゃー くりゅーめー 遣らないことにしよう
くりンひーとる 栗の様にほくほくしている
くる【来る】come A行く go 「あすびぎゃ 来るけん」
くる【繰る】haul 手繰る 巻き取る 「綿繰る」
くる【彫る】bore くり貫く 抉って穴をあける
くるうとる 神経が乱れている A調子が違っている
くるがー 来るよ 来るはずだ
くるかい くるきゃー くるけー くるなー くるや 来るか
くるくる 必ず来る きっと来る(重複強調)
ぐるぐる 小葱を茹でて巻いた料理で酢ぬたで食べる
  A回転する
くるけん くるしぇ(せ)ん 来ますから A行きますから
くるけんや 来ますから A行きますので《二江》
くるこっでけん くるこつならん 来てはいけない
くるささ くるはざ 来る間 来るまでの時間
くるしぇな くるっしぇな 来るから 行くから《佐伊津》
くるしか 苦しい 無理がある
くるしゅうい くるしゅうて くるしゅうして 苦しくて
くるっかい くるなー 来るか 来るのか 《佐伊津》
くるったい くるったな くるったね 上げましょう
くるっとか くるっとなー くるっとねー 遣るのかい
くるっどもん 下さるでしょう 呉れるだろうよ
くるっぱい くるっぱなー くるっぺー 来ますよ
くるどーもん 来ますよ 来るだろうよ 《佐伊津》
くるびく くるぶく《日ポ・京》 俯く 垂れる hang
  傾く lean
くるぶし【踝(くるぶし)】 踵(かかと・きびす) ankle
くるまじゃー くるまでゃー 来るまでは
くるまや 水車小屋 A水車式精米所《京》
…ぐるみ …共に 「袋ぐるみ遣れ」
くるみゃー くるみゃーだ 来ないことにしよう
くるみゃーに くるめーに《佐伊津 五和》 来る間に
くるみゃーもん くるめーもん 来ないだろう
くるもね 来るのに 来るじゃないか
くるもんか 来るものか 来てやらない
くるもんじゃか くるもんなるか 来るべきではない
くるもんじゃっで 来るものだから
ぐるり《京》 ぐるりまわり 周囲 周辺 around 外周 端
くるりーろ くれらりーろ 呉れるだろうか
ぐるりぐりっと 周囲を一周して
くるる 古語【呉る】 呉れる give 与える 差し上げる
くるる 古語【暮る】 暮れる 日没 A月日が経つ pass
ぐるる ぐれる 堕落する 不良になる
くるるこたでけん くるるこっでけん 呉れてはいけない
くるるしぇ(せ)ん 呉れるので 差し上げますから
くるるみゃー くるるめぇー 呉れないだろう
くるんな くれっくるんな 呉れるな 遣るな
くれ【土塊(つちくれ)】 土の固まり 「くれしゃぎ」
くれ 古語【榑(くれ)】 原木 丸太 固形 細切れ
くれ【暮れ】grow dark 日暮れ 夕暮れ evening 歳の暮
くれー《京》 くれい くれな くれんね 下さいよ
くれーよかた くればよかた 来るといいよ
くれーよかてー くれーよかもね 来たら良いのに
くれぃゑーて くれぃゑ 呉れておいて 与えておいて
くれごたいらん くれごつ くれごて くれごと
  遣る必要はない
くれちみさい くれてみろ くれんみさな 呉れてご覧
くれちゃいかん …ならん 呉れてはいけない
くれっくっど くれっくっどな 呉れて下さい 頂戴
くれっくれ くれっくれい くれなっせ 呉れて下さい
くれっくれなすな 与えないで下さい 遣らないで下さい
くれつらかす 誰にでも遣る
くれてえーた くれといた くれとった 呉れておいた
くれなした くれなはった 下さった 贈与された
くれなすな 下さいますな しないでください
くれなはらん くれらっさん 下さらない 呉れない
くればー くれバよかた 来るといいよ
くれむつ 古語【暮れ六つ】《梵語》 暮れの六時に打つ寺の鐘
くれもす〈呉れ申す〉 差し上げる 献上する
くれやー 暮れ方 夕方 evening
クレヨン 《フランス語》crayon クレヨン 棒形絵の具
くれらいた くれらした くれらった 下さった
くれらす くれらる 呉る 下さる 賜る
くれらっしーろ くれらりーろ 下さるだろうか
くれられん 呉れない 呉る訳にはいかない
ぐれる 堕落する 不良になる《京》
くれろ くれんか《京》 くれんきゃ くれんけ 呉れないか
くれん 呉れない 上げない やらない《京》
くれんどもん 呉れないのでしょう 遣れないでしょう
くれんみさい くれんみろ 寄越しなさい 遣りなさい
くろうい くろうして くろうて  暗くて 暗いので
くろうじん くろうにん 苦労して人情に篤い人
くろうた くろた 喰らった 食べた 飲んだ A身に受けた
くろうとはだし 玄人に引けを取らない
くろうなった くろなった 暗くなった 日が暮れた
くろうなりやーに 暗くなる頃に 夕暮れに
くろうなる くろなる 暗くなる 日が暮れる grow dark
クログチ シマヘビの黒化
くろちノよる【黒血】 内出血する
くろぼや 黒黴 繊維に着く黒いカビ
くろまなこ くろめ【黒眼】 瞳 瞳孔
くゎーりゅーきゃ りゅーに 食べられるものか
くゎーるりーろ 食べられるだろうか
くゎーるる くわるる 食べられる 暮らせる
くゎーれん くわれん 喰えない 食べられない
くゎい ゲームの中断 タイム time 小休止 休憩
くゎい くゎいぎ【会議】 会 議会
くゎいごう【会合】meeting 会議 conference 集会 assembly
くゎいせき 古語【会席(くゎいせき)dinner 会席料理の略
くゎいちゅうでんき 古語【懐中(くゎいちゅう)】 懐中電灯
くわえん 加えない 追加しない A口に銜えない 噛まない
くわご【桑子】 野生の蚕 野蚕
くゎご 自然薯の実
くゎし 古語【菓子】cake 〔か〕の転音
くゎじ【火事】 火災
くわしぇー くわせー くゎせー 食べさせてくれ
くわしぇもせ くわせもせ くゎせもせ 食べていただけ
くわした くゎした 〔食べた〕の敬語
ぐゎじゃぐゎじゃ うじゃうじゃ うようよ 密集して動く
くわしゅう 詳しく 詳細に 細密に《日ポ》
くゎすたれ 不良品 廃品 ぼろ 役に立たない人
くわする くゎする 食べさせる
くゎせぎゃーノある 食べさせていけない 養えない
くわせろ くゎせろ 食べさせろ A動物に餌を与えろ
くわせん くゎせん 食べさせない 餌を与えない
くわせもん 外見と中身が違う物 A偽者 油断できない人
ぐゎっかり 思うようにならない 疲れて気が抜ける
クヮッカラ クヮックワラ サルトリイバラ(ユリ科)
  団子の葉
くわっさんかな くゎっさんかなん 食べませんか
くゎっだすなえ 火事出すなよ 〔か〕の転音
くゎどり〈鍬取り〉 鍬仕事 鍬作業 鍬の扱い方 鍬の操作
くゎどり 鍬の扱い方 「くゎどりン下手」
くゎぶん 古語【過分(くゎぶん)】 程度を越える 必要以上
くゎほう 古語【果報(くゎほう)】 良い報い 因果応報 〔か〕の転音
くゎほうもん【果報(くゎほう)者】 徳のある人 幸せ者 〔か〕の転音
くわゆる 古語【加ふ】 加える add 追加する 参加する
くわゆる【銜える】 唇や歯で軽く噛んで支える
ぐゎらりかえて 一変して 総替えして《日ポ》
くわわる 古語【加ふ】 加担する 参加する 仲間に入る
くわん くゎん 喰わない 食べない 食事しない
くゎんくゎん 絶対喰わない とても食べないだろう
くゎん ぐゎん くゎんおけ【棺桶】 〔か〕の転音
くゎんかい《京》 …きゃ …けー …なー …や 食べないか
くゎんじん 古語【勧進(くゎんじん)】 托鉢修行の僧侶 A乞食
くゎんす 古語【鑵子(くゎんす)】 お湯を沸かす器具 〔か〕の転音
ぐゎんたれ 粗悪品 ぼろ 出来が悪い
くゎんとう くゎんとな …とね …とや 食べないのか
くゎんどもん 食べませんか A食べないだろう
くゑー くゑーな くゑーね【喰え】 〔食べろ〕の卑語
くゑちーた 活着した 根着いた
ぐゑっこ 嘔吐(おうと) 食べた物を戻す げろ へど
くをーかい くをーだ くをーわい 食べよう
くをーごたなか くをーごつ くをーごて くをーごと
くをーごん 食べたくない
くんだり【下り】 下り坂 下降傾斜道
くんだりむき【下り向き】 A上座
くんな【来勿(くるなかれ) …え …ぞ《京》 来るな 来るでない
くんなー 来ますか 来ませんか
くんながす〈繰り流す〉 処構わず水などを流す 汲み流す
ぐんなり《京》 ぐんにゃりする 力が抜ける
くんなな お出でにならないでください
ぐんにゃ 位 程 時分 「一時間ぐんにゃ」
くんねこんね 来るのか来ないのかどっち
くんノいが【栗の毬(いが)】 毬(いが) 栗の表皮の針状突起
くんノひーとる 蒸し薯が栗の様にほくほくしている
くんまき〈首巻き〉muffler 襟巻き scarf《京》
 
  け 行
【家()】 住居 居宅 「おりげ」「わりげ」
けいしょく【景色】scenery 風景 眺め 様子 state
  有様 A顔色
けー【貝】〔か〕の転音 「けー堀げー行かんけー」
けー けーい けーえ けーな けーね 来なさい お出でよ
けー 接頭語 「けー腐るる」《佐伊津 五和》
けー かい ですか なのか 「良かけー」
げー に しに 「遊びげー行く」
けーかれた 枯れてしまった 《佐伊津 五和》
けーきえとる 消えてしまっている《佐伊津 五和》
けーくーた けーくた 食べてしまった《佐伊津 五和》
けーくさる けーくさるる【腐る】rot《佐伊津 五和》
けーくされ 腐敗 腐れてしまう A役立たず
けーくたびれた けーくたぶれた 疲れた
けーくっだます 誤魔化す うまく瞞す《佐伊津 五和》
けーくれた 呉れてしまう《佐伊津 五和》
けーげいた 買いに行った《佐伊津 五和》
けーこうた 買ってしまった《佐伊津 五和》
けーころうだ けーころだ 転んでしまった《佐伊津 五和》
けーしゅーだ してしまおう《佐伊津 五和》
けーしらけーて 小馬鹿にして《佐伊津 五和》
けーしんめー 裏返しに 裏腹 裏表《佐伊津 五和》
けーた 書いた 〔か〕の転音《佐伊津 五和》
けーた 掻いた 〔か〕の転音《佐伊津 五和》
けーた 貸した 〔か〕の転音《佐伊津 五和》
けーだ【漕いだ】 舟や自転車を進めた ブランコを揺った
けーだい【境内】 神社や寺院の敷地内
けーちー 来いと言っているよ 呼んでるよ《本町》
けーてみろ けーんみろ 貸してご覧《佐伊津 五和》
けーでみろ 嗅いでご覧
けーとけ 書いておけ A控えておけ《佐伊津 五和》
ゲートル 《フランス語》guetres 脚半 gaiters
けーなえた【萎えた】 体力が衰えた《佐伊津 五和》
けーにげた【逃げた】《佐伊津 五和》
けーにげーた 逃がしてしまった《佐伊津 五和》
けーバ けーバよかもね 来ればよいのに
けーほい《牛深》 けーほり 《佐伊津 五和》 貝掘り
けーもどらいた 帰ってしまった 戻ってしまう
けーもん【買い物】shopping《佐伊津 五和》
けーよかた けーばよかた 来れば良いよ
けーよかて けーよかもね 来れば良いのに
けーらいた けーらった 帰った《佐伊津 五和》
けーるる【孵(かえ)る】harch 卵が孵化する《佐伊津 五和》
けーれ【帰れ】 戻れ 〔か〕の転音《佐伊津 五和》
けーろーだ けーろだ 帰ろうよ《佐伊津 五和》
けーんみさ けーんみさい けーんみろ 貸してご覧
けがすっぞ けがすっとん 怪我するよ
けがせんごっせろ 怪我をしないようにしなさい
けぎりゃー けぎれー【毛嫌い】訳なく嫌う 何となく嫌う
げげつっかくる 下顎を突き出して嘲弄(ちょうろう)する仕種(しぐさ)
げげのげ【下下の下】 最低 lowest 最悪 worst《京》
けげんなか【怪訝(けげん)】 不審な A納得いかない
げこ【下戸】 酒が飲めない人 酒に弱い人 poor drinker
けさがけ 古語【袈裟懸け】 斜めに紐を掛ける
けさがけ けさがた【今朝方】 今朝早く 朝の頃
げさく 近世語【下作】 品格が劣っている 下品《京》
げさくぃーもん 下品なものだ 品がないね
げさっか 下作だ 不出来 A下品 品が悪い
げさん 弟子が修業期間をあけて独立する
けしかくる けしかける《日ポ・京》 古語【嗾(けしか)く】 set on
  扇動する そそのかす A挑発する
けしからん 古語【怪しからぬ】 不届きだ 許せない《京》
げしこ これ位 これだけ《佐伊津 五和》
げしこだー これ位は《佐伊津 五和》
げしこんこつ げしこんこて こんなに沢山に《五和》
けしずみ けしずん〈消し炭〉 燠(おきび)を消した炭
けしなぼり けしねぼり【褻稲(けしね)掘り】 唐芋の早掘り 食料補給
けしね 古語【褻稲(けしね)】 自家用穀物 雑穀 飯にする米
けじめ けじめつくる 区別 差別 隔て A分を弁える
けじめくさか 布の焼ける臭い
げす 古語【下種(げす) 下衆】 卑(いやし)しい者 身分が低い者《京》
げす です でございます 「儂でげす」
けすらう けつらう 身繕う 装う A気取る B感染する
けすろーとる けつろーとる 感化している その気がある
げせん 古語【解せぬ】 理解できない 納得できない《京》
げだー げどうは 古語【外道】 卑しい奴(罵言)
げたあずくる【下駄預ける】 返答を相手に任せる
けたくそ けったくそ 古語【卦体】 縁起 omen《日ポ・京》
けたくそンわるか 縁起が悪い 縁起でもない
けたくった けたぐった けったくった 足蹴にした
けたくる けたぐる けったくる【蹴る】kick 蹴飛ばす
  足蹴りする
げたごろ げたごろう 大便の塊 糞
げたふまする 土台との間隙を埋めるために板などを敷く
けだもん【獣】beast 野獣 A横暴な男
けだりぃ けだるか【気怠い】 かったるい
けち〈吝嗇〉《京》 けちんぼ 出し惜しみする人 しみったれ
けちか けちくさか 出し惜しみ しみったれ
けちつくる 難癖つける 難点を論(あげつら)claim
けちみゃく〈血脈〉 仏道で信者に与える法統
けちょんけちょん けちょんぱー 散々 徹底的に
けつ 尻 hip 臀部 rump A最後 last
けつかる 近世語【けつかる】 〔ある 居る〕の卑語
げっくぉ げっこ 嘔吐する げろ 反吐(へど)
けっこうなもん【結構】 良くできた 上手いぞ 首尾良い
げっそりなった げっそりやせた 著しく痩せた
けったい 古語【卦体(けたい)】 風変わり 奇妙
けったくする【結託】 ぐるになる 徒党を組む
けったくそンわるか〈卦体糞悪い〉 縁起が悪い (卑語)
けったくる けっつらかす 何度も蹴る
けっちゃいかん …ならん【蹴る】 断ってはいけない
けっつらきゃーた けっつらけーた 何度も蹴った
ケット blanket 毛布 毛織物
けっとばす けとばす【蹴り飛ばす】
げっぷ 口から出るガス おくび
けつまずく けまつるる【躓(つまづ)く】 失敗する しくじ《京》
けつらう 感染する 感化する Aその気がある 気取る
げてもん【下手物】 粗末な物 風変わりなもの
げど げどう 古語【外道】《梵語》 身分の卑しい者(罵言)
けとけと 落ち着きのない様
げな 古語【げな】 らしい ようだ《日ポ・京》
けなす【貶(けな)す】 悪く言う くさす 扱き下ろす そしる
げなぞ げなたい げにゃばい だそうだ
げに げんに 実()に 現実に 事実 実際に 誠に
げにかなわん げにゃかなわん 古語【気に叶わぬ】力量不足
げにゃー げんにゃ こんなには
けノある【気】 関心 A傾向がある B味 taste C雰囲気
けばけばしか けばか 派手で下品
けびー 煙たい smoky
けぶうい けぶうして けぶうて  煙たくて 煙たいから
けぶか けぶたか 古語【煙(けぶ)たし】 煙たい smoky
けぶくだつ (衣服に)毛玉が付く
けぶしゃーする けぶせー(しぇ)する《五和》 煙たがる
けぶっくう けむくじゃら 毛深い 毛もじゃ
けぶり 古語【煙(けぶり) (けむり) smoke《京》
けぶる 古語【煙(けぶ)る】 煙る《京》
けまつるる けまつれる【蹴纏れる】躓(つまづ)く A失敗する
けむか けむたか 古語【煙(けぶ)たし】 煙たい smoky
げらげら 大口を開けて下品に笑う
けらるる 蹴られる A要求が受け入れられない 一蹴される
けるもんじゃか 断ってはいけない 「朝茶はけるもんじゃか」
けろっと《京》 けろり すっかり 平然と 跡形も無く
けろん 来いよ 来なさい お出でよ
けん から ので だから 故に 「よかけんけー」
げん 古語【験】 霊験 miracle 効験 「験担ぎ」
げん こんな こんなに この様に
げん ()に めに 「太うげん」「こもうげん」
けんか けんが けんで から ので
げんか このような こんな
けんかごし けんくゎごし【喧嘩腰】 争う構え 闘争態勢
けんけつ げんこ げんこつ【拳骨】 鉄拳 拳子
けんけん けんけんとび 片足飛び
げんこつ【拳骨】 鉄拳 拳子
けんじ けんじー【献水(けんずい)】 建築祝いの樽や食物の差入れ《新和》
げんじゃか げんじゃなか こうではない《佐伊津 五和》
げんじゃっけー こうですよ《佐伊津 五和》
げんぞう 面会 interview 訪問 call《竜ヶ岳》
けんたー だからだよ 「はよ来んけんたー」
げんた げんたー げんとは こんな物は 「げんた要らん」
けんたいさま【倦怠】 飽きて怠ける A遠慮のないこと
けんちん【巻繊】 牛蒡・人参・椎茸・豆腐を油で炒めた料理
けんとう【見当】aim 見込み 予想 A方向
けんとう 古語【現当(げんたう)】 縁起 omen A現世と来世
  行き着く所 「けんとうン悪か」
けんどか 古語【慳貪】 不愛想 邪険 荒っぽい
げんとけ げんとこれ こんな所に《佐伊津 五和》
げんとば こんな物を 粗末な品を《佐伊津 五和》
げんなおし 縁起悪いことがあった後厄払いする《京》
げんなりする 古語【げんなり】 気力がなくなる《京》
げんにゃ げんにゃー こんなには こんなに沢山
げんのう【玄翁(げんのう) 玄能】bushhammer 大形の金槌
げんノわるか 古語【験】 縁起がわるい 不吉だ
けんびき けんべき【肩癖(けんぺき)】《日ポ・京》 首から肩の筋肉
けんもほろろ 頼みを取り合わない 取り付く島もない様子
けんや ので だから《二江》「来るけんや」
 
  こ 行
こい【此れ 此奴】 《京・有明・牛深》〈れ→い転音〉
こいか【濃い】deap 色の度が強い 密度が濃い
こいが こいつが こやつが これが 此奴が(卑語)
ごいっとおきる がばっと起きる 急に起き上る
こいどり〈肥(こえ)取り〉 藁製の運搬用器 畚(ふご) basket
こいふう こういうふう  こんな具合 こんな調子 状態
こいもん《苓北》こるもん【香り物】 香の物 香こ 沢庵
こいわずりゃー こいわずれー【恋患い】 恋い慕う心の病
こいゑー こいゑゃー【子祝】 誕生祝い A子どもの祝い
こー【子】 子供 児童 童子 child (短音長呼)
ごう 古語【業(ごふ)】《梵語》 この世で受ける前世の報い 悪業
コウカ コウカソウ【合歓(ネム)の木(ノキ)】 マメ科落葉高木
こうかるうて こうかるて 子どもを背負って
ごうぎなもん【豪気】 豪快な気性だ
こうくる こうける 餓(かつ)える 飢える 欲しがる
こうくんな 餓(かつ)えるな 欲しがるな 物欲し気にするな
こうこうこう〈子孝行〉 子煩悩
  我が子を必要以上に可愛がること
こうごうしか【神々しい】 尊い 厳か
こうこうもん〈孝行者〉 親を敬い尽くす子 「親孝行」
こうさこう こうさこ 落雁 (和菓子)
こうじゃ こじゃー こんばどい 来なさいよ
こうしゃか 古語【巧者】利口者だ 賢い 気が利いている
こうしゃく 古語【講釈(かうしゃく)】ことばの意味を解く A屁理屈
こうしゃくいう【講釈(かうしゃく)師】 屁理屈を言う
こうじゃこて 来ないことには 必ず来るよ 必ず行きますよ
こうじゃにゃ こうじゃね 来るべきだ 来ないことには
こうじゃま こうじゃどい こじゃま 来るべきだ 来る筈だ
こうしゅ こうしゅう こしゅう【胡椒(こしょう)】 唐辛子 pepper
ごうじゅる ごじる【ご汁】 豆汁 大豆を磨り潰したもの
こうしょうか こうしょか【高尚】 高級品 A地味 plain
こうしんさま【庚申様】 青面金剛(民間信仰)
こうしんまち【庚申待ち】 青面金剛を祀る講仲間の行事
こうじんさま【荒神】 三宝荒神 竈(かまど)荒神 火の神 屋敷神
こうず こずう【小僧】 若い僧侶
こーず (ふくろう) (鳴き声からか?)
こうせん 古語【口銭 貢銭】commission 手数料 仲介料《京》
こうた【買った】《京》 〔か〕の転音
こうた【飼った】 飼育した 〔か〕の転音
こうだ【噛んだ】 銜(くわ)えた 〔か〕の転音
こうだ 畦畔(けいはん) 畔(あぜ) 田畑の境界
こうだいか【広大】 広く大きい 立派 偉い 賢い《苓北》
こうたいや こうたつか こうたっか 買ったのか
こうたか こうたきゃー こうたけー 買ったか
こうだか こうだきゃー こうだけー 噛んだか 食べたか
こうたろ こうつろ 買っただろう
こうちくる こうっくる こうてくる【買って来る】《京》
こうちくるる こうっくるる こうてくるる 買ってやる
こうちけー こうっけ こうてけ 買って来い
ごうちゃ ごちゃ  古語【五体】 胴体・両手・両足 A背中
こうちゃくせん【膠着】 膠着しない 進展がない 変化がない
こうっくだっせ こうっくれ こうてくだっせ 買って下さい
こうておく こうとく こうとる 買っておく
こうておけ こうとけ 買っておきなさい
こうでにゃ こうでン こんでン 来ないで
こうでひんのめ 噛んで飲み込め
こうてまする 買って差し上げる 《下浦 栖本》
こうとか 古語【公道(こうたう)】地味 plain 質素だ A身持ちがよい
こうとる 飼育している 養っている
こうどる 噛んでいる A食べている
ごうな 古語【寄生虫(ガウナ)】 郷無し 宿借り
ごうなもん 古語【業(ごふ)】 前世の報いをこの世で受ける
こうね こね〈高根〉 山の尾根 A馬の背骨
こうばしか 古語【香(かう)ばし】 香ばしい 香りが良い 芳しい
こうばっつく こうばる こびり付く 乾いて固まる
ごうびき〈合引〉 男女の労賃格差をつけて分引きすること
コーヒー 《オランダ語》coffee 珈琲 《フ》café
ゴーヘイ go ahead 前進!(船舶用語) advance
こーまか こまか こまんか こまんちょか【細い】 小さい
こーもち こもち〈子持ち〉 産婦 子持 子を生んだ女性
こーもつ 子を産む 出産する A子を養育する
こーもちぢから こーもっぢから お産の頑張り 力み
こうやくにん【公役人】 地区の世話係 A当番
ごーら ごら 頭 head
こうろ【古老】old man 老巧 年期が経つ A熟達する
こうろ【香炉】 線香立て 《日ポ》
こうろひいとる【巧老】 年期が入っている 老練 熟達 mastery
こーンせわ 子供の世話 子供の心配ごと
こえたご こえたんご【肥担桶】 人糞肥料運搬用桶《京》
こえだめ【肥溜】 人糞を溜めて肥料にする野壷
こえバひねる〈肥を捻る〉 肥料を施す 施肥する
こえふくれしとる 肥って裕福(脹れ)にしている
こえん 肥えない 太らない
ごおんほうじ【御恩報じ】 人から受けた恩情や親切に報いる
こがい こがん こぎゃん こげん こんなに
こがささ こがはざ これほどの時間 こんな時間
こがしこ こぎゃしこ こげしこ こしこ 古語【畏(かしこし)
  これだけ これ限り (量や限度)
こがしこんこつ こぎゃしこんこつ こんなに沢山に
こかす 近世語【こかす】 倒す A落とす Bだます《京》
こがす 古語【扱()ぐ】 根から掘り起こす 根扱ぐ
こがながさ こんながさ これだけの長さ
こがにゃ こぎゃにゃ こげにゃ こんなには これ程には
こがるる こがれる こぐる 古語【焦がる】焦げる《日ポ》
こがれきゃーた こがれけーた こげーた 焦がした
こがれくさか こがれくしゃー 焦げ臭い
こがん こぎゃん こげな こげん この様な こんなにも
こがんして こぎゃんして こげんして このようにして
こがんた こぎゃんた こげんた こんな物は
こがんて こぎゃんて こげんて こんな物に こんな者に
こがんと こぎゃんと こげんと こんな物
こがんとき こぎゃんとき こげんとき こんな時
こがんとこれ こぎゃんとこれ こげんとこれ こんな所に
こがんとば こぎゃんとば こげんとば こんな物を
こがんにゃ こぎゃんにゃ こげんにゃ こんなには
こがんも こぎゃんも こげんも こんなにも
こがんやって こぎゃんやって こげんやって こうして
ごき ごきぃ 古語【御器】 木椀 食器
こきおろす 引きずりおろす A貶(けな)す 悪口を言う《京》
こぎたなか こぎたにゃー こぎたねー 薄汚い
こぎつかう【扱き使う】 酷使する
こぎみンよか〈小気味よい〉 してやったり いい気味
こきゃーた こけーた 落とした
こぎゃーた こげーた 焦がした 焼けて黒くなった
こぎゃしこだ こげしこだ (僅か)これ位は
こぎゃん こげな こげん こんな こんなにも
こぎる 古語【小切る】 魚を料理する A値切る《京》
こぎれーか 身なりが清潔 奇麗で衛生的
こく〈放く〉 〔言う する〕の卑語 「嘘こく」《京》
こぐ【漕ぐ】row 道具を操って動かす A穀物を脱穀する
  「居眠り漕ぐ・自転車漕ぐ・稲漕ぐ」」
こくい 落ちる fall 転ぶ 《牛深》
ごくうさま ごっくさま 古語【御供(ごく)】 神仏への供物 仏飯
ごくさいじき 古語【極彩色】 華やかな彩り
こくせんや はしゃぎ回ること《有明》
こくだち 古語【穀断ち】 穀類を食べないで願を掛ける
ごくつぶし【穀潰し】 役立たず 働かないで食べる人 破綻
ごくどう ごくどもん【極道】 放蕩(ほうとう)rake《京》
ごくもつ【御供物】 神仏への供え物
こくら【祠(ほこら)】 神を祀る石の祠 屍櫃(からうと)
こくる 近世語【転ける】 倒ける 転倒する 落ちる fall
こぐる 古語【扱()ぐ】root up 根から抜ける 根扱ぐ
こぐる 古語【潜(くぐ)る】 物の下を抜けて通る Aもぐる《京》
こぐる こげつく【焦げる】 焦げ付く
ごくろうな 無駄骨 無駄な労力
こけ こけー ここさね …さん 此処へ 此処に 此処まで
こけーけー こけけ ここさんけ こっちゃんけ 此処に来い
こけーおれ こけおれ ここに居なさい
こげくさか こげくしゃー【焦げ臭い】
こけーじゃ こけじゃ ここじゃ ここでにゃ ここでは
こけざる【こけ猿】 痩せこけて年老いた猿
こけた 近世語【転けた】 転倒した 落ちた《京》
こげちーた【焦げた】 熱で焼けて黒くなる
こげつき【焦付】 料理の焦げ A不良債権
こけにゃ ここにゃ ここには
こげにゃ こげんにゃ こんなには 《佐伊津・五和》
こけはちけ ここさんはちけ 此処へ来るといいよ
こけら 古語【柿(こけら)】 屋根材の板 桧の薄板 A木端《京》
こけらおとし 古語【柿(こけら)落し】 竣工祝い 落成祝い《京》
こけん 倒れない 落ちない
こげん この様な こんなにも《佐伊津・五和》
ここいら ここいらへん ここらへん この辺 ここら付近
ここさね ここさん 此処へ 此処に 此処まで
ここしか 古語【子子し】 おっとりして優しい 忠実 誠実
ここしゅうしとけ 誠実 親切にしておけ
こごと 古語【小言】 不平 苦情
ここぬか ここのか ここんか 古語【九日】
ここらへん ここンにき この近くに この辺に
ここりやすか 古語【心安し】 心安い
ここりやっしぇー ここりやっしゃー 気安さから
こころづけ【心付け】 酒手(さかて) 寸志 tip 《日ポ》
こころもち こんころもち【心持ち】 少し Aほんの少々
ここンしー この家の人 Aここにいる人
ここンと ここにある物 Aこの家の所有物
ござ【茣蓙】 い草や藁で編んだ敷物
こさえる《京》 こさゆる【拵える】 作り上げる 装う
こざかしか 古語【小賢し】 油断ならない 生意気
こさぎあつむる 掻き集める 手元へ掻き寄せる
こさぐ こそぐ 古語【刮(こそ)ぐ】 削(けず)りそぐ 削()ぎ取る 剥がす
こさくりくーで こさくりこーで 掻き込んで 急いで食べて
こさくりこむ 掻き込む 急いで食べる
こさくりじゃーた こさくりでーた 掻き出した
こざこざ 古語【こざこざ船】 A小物類 B些細なこと
こさしぇ(せ)ろ こらしぇ(せ)ろ 来させなさい
こさしぇ(せ)ん こらしぇ(せ)ん 来らせない
ござした 御座いました ありました
ござす《京》 ござっす ござりやす 古語【御座る】
  御座居ます 有ります
ござすど ござっしゅう ござすどもん 御在居ましょう
ござすとん ござすばって 御在居ますが 有りますが
ござすみゃー ござすめー 御座居ませんでしょう
ござすりーろ ござっしーろ 御座いますやら
こさする こらする 来させる A招く 呼びつける
こさすんな こらすんな 来させるな A招くな
ござっしぇ(せ)ん 御座居ません 有りません
ござっしゅう 御座居ましょう 「よござしゅう」結構です
ござっしゅうで 御座居ましょうから
ござっしゅうに 御座いませんでしょう
ござった お出でになった いらっしゃった《京》
こざねおろし こざんとおし【小核(こざね)(とうし)】 穀類を篩(ふる)う網
ござらん 古語【御座らぬ】 いらっしゃらない
ござりやす 古語【御座あり】 御在居ます 《京》
ござる 古語【御座る】 いらっしゃる おいでになる《京》
こさん 古語【古参】senior 古くから仕えている人
こさんかぶ【古参株】career 経験者 A上級官僚
こじあくる【抉開ける】 無理にこじて開ける
こしあん【漉し餡】 小豆を漉して作った餡
ごし 如く したく 「行こうごしなか」行きたくない
こしぃ こすか 古語【狡(こす)し】 悪賢い
  するべき事をしないで怠ける
こじぃた 咳をした
こしいれ 古語【輿入れ】 嫁の輿を入れる 嫁入り
こじぇい【小勢】 少人数
こじぇん【小銭】 硬貨 coin A少額のお金
ごじぇんさま 古語【御前】 貴人の敬称 A真夜中の帰宅者
こしき 古語【甑】 古式の蒸し器 蒸籠 酒仕込樽《京》
こしぎんちゃく 古語【腰巾着】 上役に従属する人
こじくる こじける《京》 こちくる 凍える かじかむ
こしこ こりしこ これしこ 僅か これだけ
こしこんこつ こんなに沢山
こしたこたーなか 最善を尽くした上はない
こしつっくゎんがす 腰を抜かす
こしノある 粘り気がある 歯応えがある しこしこしている
こしゃーで 古語【刮(こそ)ぐ】 削(けず)りそいで 削()ぎ取って
こしゃーで (おもね)って 媚びへつらって 《有明》
こじゃーこて 来ないことには 必ず来るよ 必ず行きますよ
こしゃくな こしゃっか 古語【小癪】 生意気な
こしゃくるる こしゃくれる【小癪れる】 小生意気
こしゃくれ 生意気な子 おませな子
ごじゃごじゃ ごちゃごちゃ 複雑に 混雑して 混乱
こしゅう こしゅ【胡椒】pepper 唐辛子
こじゅうと【子舅】 夫又は妻の兄姉弟妹《京》
こじゅくら 成人前の若者 youth 《宮地岳》
ごじゅる ごじる【ご汁】 豆汁 磨り潰した大豆《京》
ごしょうだいじ 古語【後生大事】 物を大切にする
こしょぐる こそぐる こちょぐる 古語【擽(こそぐ)る】 擽(くすぐ)
こしょわいか こそわいか 古語【こそばゆし】 擽ったい
こじらかす 拗(こじ)らせる 拗らす 病気を長引かせる
  A解決を遅らせる
こしらゆる 古語【拵へる】 調理する A支度 準備する
こじる【抉る】 重い物を動かすときテコで捻る
こじるる 拗れる 病気が長引く A解決が遅れる
ごじん 古語【御仁】 お人 お方
こじんまり 小さくまとまっている《京》
こすい こすか 古語【狡(こす)し】 狡(ずる)cunning 悪賢い
こずう【小僧】 若い僧侶 僧侶の弟子
こずうどく こずどく 小積で置く
こずく 咳()く 咳をする 咳払いする
ごすごす ごすと ずんずん どんどん 見る間に
こすたくりん 古語【狡(こす)し】 狡(ずる)い人 悪賢い人
ゴスタン go a-stern ※艫 stern 後進 back
こすったくる こすっつらかす 矢鱈に擦る 擦る rub
ごすと 急に sudden 不意に 俄に 出し抜けに
こずむ【小積む】積上げる 重ねて積む 上に載せる《日ポ》
こずらにっか こずらンにっか 可愛げがない
こせーで こしゃーで 残らず掻き取って 掻き集めて
こぜい【小勢】 少人数
こぜからしか こぜわらしか 煩わしい troublesome 面倒だ
こせこせ せかせか 忙しく落ち着かない《京》
こせつく 動き回る まめに働く Aうろつく《京》
こぜまち【小畝町】 面積の狭い田畑の一区画 一畝未満の田
こぜん【小銭】 硬貨 coin A少額のお金
ごぜんさま 古語【御前】 貴人の敬称 A真夜中の帰宅者
ごぞうろっぷ【五臓】(心臓 肝臓 肺臓 脾臓(ひぞう) 腎臓(じんぞう)
  【六腑】(大腸 小腸 胆嚢(たんのう) 胃 三焦(さんしよう) 膀胱(ぼうこう)
こそぐりノき こちょぐりノき 百日紅(サルスベリ) ミソハギ科の落葉
こそくる 改修する 修理する
こそぐる こちょぐる 古語【擽(こそぐ)る】gag 擽(くすぐ)る《京》
こそこそ こっそり 気づかれないように A小さい物音
ごそごそ 物音 A這う
こそすれ 「呉れこそすれ貰うちゃおらん」
こぞって 古語【挙(こぞ)る】 揃って 皆が集まって
こそっと こっそりと 静かに 内密に
ごそっと ごっそり 全部一度に《京》
こそばい《日ポ・京》こそわいか 古語【こそばゆし】擽ったい
こそばいしゃ こそわいしゃ 擽ったさに 擽ったくて
こたぁ 事は 「したこたぁなか」
ごたー ごつ ごて ごと ごん 如くは
こたう 古語【堪ふ】 耐える 我慢する A体に無理がゆく
こたえた 体に強く感じた A心に響いた
こたえん 応えない 骨身にしみない 心に響かない
ごたく 古語【御託宣】 勿体ぶる くどい《京》
ごたくならぶる〈御託並べる〉 くどく言う しつこく言う
ごたごた もめ事 trouble 紛争 いざこざ どさくさ《京》
ごたちーとる 面倒な事が起こっている もめている
ごたった の様であった 「屁のごたった」
ごたっど ごたっどが の様でしょう 「夢ンごたっど」
ごたなか ごつ ごて ごん の様ではない
こだむる〈木矯(こだ)める〉 木の枝などを切り揃える
こたゆる【応える】 返答する 応じる A身にしみて感じる
こたゆる【堪える】 耐える 我慢する A体に無理がゆく
ごたる 古語【如し】 如くある の様だ Aしたい
ごたるふう 風 の様な具合 に似た らしい
ごたろーもん ごたろもん したいでしょう
こたわん 身に応えない 身に染みない 効能がない
こち こちかぜ《京》 古語【東風(こち)east wind
こちくる 凍える かじかむ
こちこち ごちごち 堅くなる A緊張する
こちばえ 南東の風
ごちゃー ごて 古語【五体】 胴体両手足 体全体 A背中
ごちゃーぼね ごてぼね【五体骨】 体の骨 背骨 backbone
ごちゃいらん ごていらん する必要無い
こちやけ 朝焼け morning glow 東の空が赤く染まる様子
ごちゃごちゃ 入り乱れている様子 乱雑 混乱
  Aもめ事 trouble
ごちゃまぜ ごっちゃまぜ 混ぜ合わせる 混ぜて一緒にする
こちょぐる こちょこちょ 古語【擽(こそぐ)る】 gag 擽(くすぐ)る《京》
こちょばいか こちょわいか 古語【こそばゆし】 擽ったい
こぢんまり  小さいながら纏(まと)まって
こっ こっだ こっどま こやっだ これ等 〔彼ら〕の卑語
こつ こと ことに ことに限る
ごつ ごっ ごて ごと 古語【如し】 のように
こっ 接頭語 「こっぱずかしか」
ごつい《京》 ごつか 近世語【ごつい】 無骨でヤボ 頑固
ゴッカブリ【御器(ごき)被り】 ゴキブリ科 油虫 cockroach《京》
こっが こりが こるが これが
こっから こっかる こりから こりかる ここから
こづきゃー こづけー【小使】 使用人 小遣い銭
こづく【小突く】 突っつく 虐める 少しつっ突く
コック 《オランダ語》kok 西洋料理人
ごっく ごっくさま 古語【御供(ごく)】 神仏への供物 御仏飯
こづくり 妊娠する 妊娠させる
こづくり 古語【小作り】 小柄 体つきが小さいこと
こっけざる こけざる 痩せこけた猿 年老いた猿
こっご【国語】language 母国語
コッコウ サルナシ サルナシ科の落葉藤本 野生キウイ
こつこつ 辛抱よく努力する 忠実に働く
ごつごつ 堅く凸凹 A石頭
ゴッコブリ〈御器被り〉cockroach ゴキブリ科の昆虫 油虫
こっじゃーどーい こっじゃーどい これではどうして
こっじゃか こりじゃか これじゃか これではない
こっじゃろう こりじゃろう これじゃろう これでしょう
こっじゃろう こりじゃろう こりがまー この子ったら
こっじゃもね こっじゃもん これじゃないか
ごっすん ごすん【五寸】
こっぞ こりぞ こりばい こりばえ これだよ
こっそらーと こっそりと 内緒に 静かに
ごっそり 残らず 根刮ぎ そっくり 全部 all
こっだー こっだ こりだ これ等は 彼らは
ごったがえす《京》 ごったがやす 混雑する 賑わう
こっち《京》 こっちびんた こっちべた こっちべら《京》
  こちら側 手前
こっちさね こっちさん こっちゃん こっつぁん こちらへ
ごっちめし《京》 ごっちり ごっちん 半煮えのご飯
こっちみーてみろ こちらを向いてご覧
ごっちゃまぜ 混ぜ合わせる 色々なものが混じり合う《京》
ごっちゃりする 酷く疲れる
こっちゃん こっつぁん こちらへ
こっちゃんけー こっつぁんけー こちらへ来い
こっちょう【骨頂】utmost 最上 最高 highest《京》
こっちンしー こっちンもん こちらの人 地元の人
こっちんと こっちンもん こちらの物 地元の物
ごっつ ごっつぉー《京》 古語【御馳走】《梵語》treat
  振舞い もてなし
ごっつぉくる ごっつぉける ごっつける【御馳走を受ける】
ごっつぉけた ごっつけた【御馳走受けた】招かれた 呼ばれた
ごっつぉでござした ごっつぉンなりやした 御馳走様でした
ごっつぉめく ごっつめく ご馳走が引き立つ
ごっつんこ ごっつんご 鉢合わせ 頭がぶつかる《京》
こっで これーで これで
こってうし 古語【特負(ことひ・こってい)牛】 牡牛 ox 役牛《京》
こっでしみゃー  こっでしめー これでお仕舞い
こってらーと 味がよく染み込んで
こってり ごってり 味などが濃厚
こっでん こりでん これーでん これでも
ごっとき 朝起きてすぐ 早朝 めて早い
こっどま こっどみゃ こやっどま この子たちは 彼らは
こっどみ こっどん この子たち 彼ら
ごっとり 始終 always 頻繁に いつも 常に every day
こっとる【凝る】 夢中になる 熱中している A堅くなる
こっば こりば こるば これば これを Aこの者を
こっぱ【木端】 木材の切れ端 A甘藷を切った乾燥食品
こつばい こつばえ ことだよ 「せんこつ」
こっぱぐる こっぱげる 剥げ落ちる
こっぱげ 漆器など塗料が剥げ落ちたもの
こっぱずかしか 恥ずかしい 決まりが悪い
こっぱもち 煮た乾燥芋を搗き混んだ餅
こつび【小粒】 粒が小さい
こっぴどう おごられた ひどく叱られた
こづむ【小積む】 積上げる 重ね積む 上に載せる《日ポ》
コップ 《オランダ語》kop ガラスの容器 cup
こづらにっか こづらンにっか 古語【小面憎し】 憎らしい
こつんこ こつんこ 頭がぶつかる 《京》
こて ことにゃ ことには 「せじゃこて」しなことには
ごて ごてー 古語【五体】 胴体両手両足 体全体 A背中
ごて ごてどん【御亭】 亭主 主人 husband
ごて 古語【如し】 の如く と共に 「袋ごとやれ」
ごていらん する必要無い 「来いごていらん」
ごていろに する必要無いのに 「呉れごていらん」
ごてにゃ 如くには のようには
こてんこてん《京》 こてんぱー こてんぱん 散々 徹底的
ごと 如くに のように
ことかかん 古語【事欠かぬ】 充足する 間に合う
ことかき ことかぎ 古語【事欠く】 不自由する
ごとく 古語【五徳】 鉄瓶を乗せる三脚の鉄輪 《京》
ことごと ごとごと 古語【事毎】 度々 often 事ある度に
ことたる 古語【事足る】 満足する 不自由しない
ことつくる【言伝(ことづて)】 依託する 託する《日ポ》
ことつけ ことづけ 古語【託(ことづ)け 言付け】 言伝(ことづて) 伝言
  A託品 《日ポ・京》
ことっともせん ごとっともせん 物音一つしない
こととしでゃーじゃ 事と次第では
ことばい ことばえ 大事だぞ 大変だぞ
ことぼし〈小灯火〉 旧式の携帯用照明器具 提灯
こどまー こどみゃー 子供は 「子どまー居らん」
こどみ こどん【子供】 児童 童子 child
ことむつかしか 古語【事難(むつか)し】 事態が面倒である
こどめー こどんに 子供に 「子どめー見すんな」
こどもし〈子供衆〉 子供たち
ことやかましか 物事に拘わってとやかく言う
ことよせて 事寄せて 託(かこつ)けて 口実に
ことらん 堪えない A影響しない
こどり【小取り】 小使い 小間使い 助手 assistant
  A堅実な稼ぎ
ことわけ【事訳】 お詫び apology 弁解 A筋道《京》
ことわる【断る】 詫びる 謝罪する
こどんがごつ こどんがごて 子どものように
こどんがころ こどんがとき 子供の頃
こどんがと こどんがつ 子供の持ち物
こないだ《京》 こんまえ【この間】 この前
  先日 the other day
こなさせん 触れさせない 扱わせない
こなさん 古語【熟(こな)さん】 熟さない 処理できない
こなしくやす 動かしたり触ったりして壊してしまう
こなす 訓練する しごく 苛める 弄る grope
  A思い通りに扱う
こなす 古語【熟(こな)す】 熟成する 処理する A消化《京》
こなすな 弄るな 触れるな A動かすな
こなるる 消化する 円満になる 円熟する
こなん こにゃん こんならん ばん 来なければならない
こにゃーて こねーて 鍛練して A弄って
こぬる【捏()ねる】knead mould 粉を練る
ごぬる ごねる《京》 反対して困らす 反抗する 苦情を言う
こねくりまわす よく練る 掻き混ぜる A反論する
こねくる【練る】knead 粉を練る A無理を言う
こねくるわしか 事喧しい 問題を複雑にする
ごねどく 問題解決を遅らせて利をむさぼる
このよん このように こんなに
このわた 魚貝類の内蔵 「鮑ノこのわた」
このんノならん 思うようにならない 間に合わない
こば【木場】 山間の平地になった貯木場 山間の集落
  A開墾地
こばしり【小走り】 小間使い 使用人 A走り気味に急ぐ
こばっちーた こびっちーた こびり付いた
こばっつく こびっつく こびり付く 焦げつく 染み付く
こばな【小鼻】 両目の間 鼻の上部
こばらンきったつ 小癪だ 少し腹が立つ
こばらンすいた 少し腹が減った
こびきどん【木挽き】 大木を大鋸で製材する労務者
こひっどき【小昼時】 午前十時頃
こびゃー こべー【小蠅】 ハエ科の昆虫
こびり こひる こびる【小昼】 小休止のお茶や間食 おやつ
こびる 古語【媚ぶ】 媚びる 機嫌をとる 阿(おもね)る 諂(へつら)
こぶ 蜘蛛(クモ) spider クモ目に属する節足動物《日ポ》
こぶ【昆布(コンブ)】 コンブ科の海草
ごふじょ【御不浄】 便所 汚れている所
こぶしる こぶる こぼしる 囓(かじ)る 少しずつ削って食べる《京》
こぶンす【蜘蛛の巣】 こぶンやね【蜘蛛の脂】 蜘蛛の糸
こべーた こべた 古語【零す】 毀れた 漏れた 溢れ出た
  Aぼやいた
こぼしつらかす あちらこちらに零す
こぼしる 囓(かじ)る 少しずつ削って食べる《京》
こぼるる 古語【零る】 零れる overflow《日ポ》
ごほんばし〈五本箸〉 A手掴み
こぼんのう【子煩悩】 我が子を特別に可愛がる
こまーか こまか こまんか 古語【細か】小さい 緻密
  綿密 けち A損得を問題にする
こまかつが こまかとん こまんかとん 小さいのが
こまかっがよか こまんかっがよか 小さいのが良い
こまかとき こまんかとき 小さい時 幼少の頃
こまかもん こまんかもん 小児 幼児 子供 child
こまごつ 古語【細事(こまごと)】 取るに足らないこと 些細なこと
こまごついう こまごと 些細なことをくどく言う《日ポ》
こまさー こみゃー こめー【細かい】 繊細だ 小さい
こましか 些細なことに拘る けち A損得を問題にする
こましゃくれ 大人びた子供 小生意気《京》
こまじょうけ 古語【?(そうけ) 笊笥(そうけ)】 小型の竹編み笊(ざる) baskst
こまっとらん こまらん 困らない 不自由しない
こまむる こまめる 細かくする 小さくする
こまめ こまめーか こまめか 真面目に働く A気が利く
こまめろ 小さくしろ A細くしろ B砕け
こまりはつる 困り果てる 大層困る
こまりもん 困ったものだ 迷惑もの
こまんか …ちか …ちょか 古語【細か】些事 小さい small
ごまんとある【五萬】 数多くある 非常に多い
こみいっとる【込み入る】 複雑に入り組んでいる
ごみごみ 混雑 散乱 煩雑
ごみゃー ごめー ごんみゃー ごんめー【五枚】
こみゃーもん こめーもん 小さいものだ Aけちだ
ゴム 《オランダ語》gom 護謨
こむらがえり 古語【腓(こむら) がえり】 腓(こむら) calf
  足のふくらはぎの痙攣
ごめんくだっせ ごめんなっせ 古語【御免】 御免下さい
こもーい こもーして こもーて こもして 小さくて
こもーげん こもーに こもに【細かく】 小さめに
こもーこもー こもこも 細かく 小さく 小分けして
こもーなった こもなった 小さくなった 細くなった
こもーにゃーて こもにゃーて 細かくして A両替して
こもーり こもい 《牛深》 こもり【子守】nursing
こもかぶり〈薦被り〉 薦で包んだ酒樽 A乞食
ごもく《日ポ・京》 ごもくぞ 古語【芥 塵】 塵埃 dust
ごもくめし【五目飯】 混ぜご飯
こもげた【薦桁】 薦編み機の横木
こもち〈子持ち〉 産婦 子持ち女 子どもを生んだ母親
こもつ〈小物〉 小さめに 少量 薄目に
ごや 祭りの前夜祭
こやし【肥】manure 肥料 糞尿 植物の養分
こやつ 古語【此奴】 〔この人〕の卑語
こやつぁー こらー こりゃー これは この者は(卑語)
こやつだ こやっだ 古語【此奴】〔この人等〕の卑語
こやつば 〔この人を〕の卑語 此奴を
こやらしか こやらしからす 心根が優しい
こやンそら 小屋の二階 天井(てんじよう)裏 屋根裏
こゆる 古語【肥ゆ】 体が肥満になる A良さが分かる
こゆる 古語【越ゆ】 通り過ぎる 跳び越す A経過する
こゆんな 超えるな 越すな
ごら 頭 head
こらー こりゃー 相手に呼びかける掛け声 「おい」
こらーい【来い】 来なさい お出で
こらいた こらった 〔来た〕の俗語
こらいたじゃっか こらいたもね 来られたじゃないか
こらいとかー 来るのか 《牛深》
こらえきらん こらえられん 堪えられない 我慢できない
こらえじょうご こらえじょうね【堪え性根】 忍耐
  我慢 patience
こらえてくれ こらえっくれ 許してください ご免なさい
こらえん 堪えない 我慢しない《日ポ・京》
こらした お出でになった いらっしゃった
こらしたっどかい こらしたろかい お出でになっただろうか
こらす こらる お出でになる いらっしゃる
こらすどうかにゃ こらすりーろ こらっしーろ
  いらっしゃるだろうか
こらすみゃー 上代敬語【来らすまい】「来ないだろう」の敬語
こらっさんとん こられんがー こられんとん
  お出でにならないが
こらっど こらっどもん 来るでしょう
こらっせば おいでになれば いらっしゃれば
こらっそうば お出でになるようであれば
こらゆる【堪える】bear 怺える 我慢する 耐える 凌ぐ
こらりーろ 来るだろうか
こらりゅうかい こらりゅうけ こらりゅうに 来れる筈がない
こらりゅうバけー こらるんなろけー 来れたらお出で
こらる 「来る」の敬語 いらっしゃる
こらるる 来れる 来ることができる
こらるりーろ 来ることができるだろうか
こられやした お出でになりました いらっしゃいました
こられやすど 参ると思います いらっしゃるでしょう
こられらっさん お出でになれない
こられん 来ない 来られない 来ません
こられんちゃん こられんとじゃん 来られないのだよ
こられんどだ 来られないでしょう 来ないでしょう
こられんとん お出でにならないが 来ないが
こり こる これ 此奴(卑語) この者 この物
ごり【澱(おり)】 沈殿物
こりがさなー これがさねー これがですよ これが問題
こりがまぁ こ奴め これといったら
こりがよさー こんノよさー これは良いな
こりから こりかり こりかる こるかる これから
こりからさき こりかっさき こるかっさき これから先
こりきゃー こりけー …な …や これか これなのか
こりぎり こるぎり【これ限り】 今度だけ
こりこり これだ これに限る
こりこり ごりごり【痼(しこ)り】 筋肉のこりかたまり リンパ節
こりごり こりはてた【懲り果てた】 ひどく懲りた
こりしゃかあれば これしゃかあれば これさえあれば
こりじゃろう こりそうにある これらしい
こりぞ こりばい こりばえ これだよ
こりのそりの これとかそれとか これやそれが
こりば こるば これば これを Aこの者を
こりばって こりばってん こるばって これだけど
こりも こるも これん これも
こりゃ こりゃこりゃ 目下の者に呼びかけることば
こりゃー これは この者は《京》
こりらん こりん これん 懲りない 諦めない
コルク 《オランダ語》kurk コルク樫(カシ)の組織 瓶の栓 cork
こるもん こいもん《苓北》 香り物 香こ 沢庵
こるる【懲りる】 ひどい目に遭って二度としたくない
これ これー 〔この人〕の俗語 この者 この物 これに
これさいわい【是幸】 都合の良いことに
これしこだ これしこどま (僅か)これ位は
これた【懲りた】 ひどい目に遭った
これはこれは 古語【これはこれは】 これはありがとう
コレラ 《オランダ語》cholera 伝染病
ころあい 古語【頃合ひ】 適当な時期 潮時 chance
ころーだ ころだ 転倒した A改宗した B身を許した
ころーどる 転倒している 横たわっている
ごろぐぞ ごろぶぞ 後頭部
ごろごつな 全部 the whole 《富岡》
ごろごろさま【雷】thunder(事象敬語)《京》
ごろごろ 何もしないで寝転んでいる様 Aざらにある
ころころ 肥っている A転びそう
ごろっ ごろっと《京》 ごろり 全部 all ひとまとめに
ころっと《京》 全く quite すっかり うっかり
ころばかす ころびかす ころぶかす 転ばす A寝所へ誘う
ころばきゃーて ころばけーて 転ばして
ころびなっせ 横になってお寛ぎ下さい
ころり 急死 即死
ごろんごろん 寝そべる A退屈している
ころンよか【頃合】 頃合いがよい 形状がよい
こわい こわいい 古語【強飯(こはいひ)】 米や糯を蒸したご飯
こわか【強い】hard 硬い(石) 固い(地盤)  堅い(材木)
こわか こゑぇ こゑゃ【恐い 怖い】 恐ろしい 怖ろしい
こわだか こわだっか 古語【声高】loud voice 大きな声
こわばる こわる 古語【強張(こはば)る】 硬直する 固まる
こわもて 威圧した態度
こん こんかった こんじゃった 来なかった
こん 古語【献】 酒杯や魚を数える単位
こン この ここの この物の
こんあがり こんあげ 近日中に 近いうちに
こんいきー この機会に この折に 今の内に
こんか 古語【粉糠(こぬか)】 米の糠 玄米の粕
こんか かい かなー かのー かん 来ませんか
こんがー こんぞ こんとん 来ないが
こんかあめ【粉糠雨】 霧雨 misty rain 小雨 mizzle
こんかな こんかなん 来ませんか
こんがまし 来ない方が良い
こんかもしれん こんかんしれん 来ないかも知れない
こんきゃー けー なー ねー やー 来ないか
こンくちにゃー この節には この際に
こンくらしゃー こンくらしぇー この暗いのに 暗さに
こんくりゃ こんくれー こんくんにゃ これ位
こんくりゃだ こんくれーだ これ位なら これしこ
こんげ こんげん こんなに こういう具合に
こんごら こんごりゃ この頃は
こんごり こんごれ こんごろ この頃 nowadays 最近 今
こんころもち【心持ち】 ほんの少々 少しだけ
こんこん 決して来ない 〔来ない〕を協調した言い方
こんごんノこどみゃ この頃の子供は
こンさいく この細工 工夫がない企み
こンさむしゃー こンさむせー この寒いのに
こンし【此の衆】 この人たち
こんしぇしけー こンせしきゃー この忙しさに
こンじぶん【此の時分】 この時節 この時刻に
こんじゃっかい …じゃっきゃ …け こんもね
  来ないではないか
ごんしゃん お嬢ちゃん daughter
こんじょ【この女】 この娘 この児
こんじょうもん【根性者】 強情者 信念の強い人
こんじょンくさっとる 古語【根性腐り】《梵語》 性根が悪い
こんじょンわるか【性根が悪い】 性悪 意地悪《京》
こんせんじゃん 来ないからですよ
こんた こんたじょう 古語【此方(こなた こんた)】 この人《京》
こんだ《京》 こんだー こんたびゃー 今度は この度は
こんたー こんぞー こんべー こんもね 来ないじゃないか
こんたし こんたたち【此方衆】 あなた方 君たち
こんたび こんつぎ 今度 次回 この度 this time
ごんだまぜ 一緒に混ぜ合わせる 入り混じり
こんちあろきゃー こんちあろけー 来ない訳にはいかない
こンちきしょう 古語【畜生】 罵ることば A自戒のことば
こんちなー こんちねー こんちやー 来ないのですか
こんちゃかー こんちゃろう こんとばい 来ないようだ
こんちゃが こんちゃっとん 来ないが
こんちゃもね こんちゃもん こんちゃん 来ないのだもの
こんちゃよか こんちゃでん こんてちゃ 来なくてよい
こんちゃろう こんどう 来ないのでしょう
こんちゃろかい こんどかい 来ないのだろうか
こんつむる〈根詰める〉 根気よく働く 熱中する
こンつれ 古語【連れ】 この種類 kind A関連
  仲間 companion
こンて この手 この手段 Aこの型式 B手法 technique
こンてー こんとこれ こんとに 来ないのに
こんと こんとが こんとさい こんとじゃん こんとぞ
こんぞ こんとばえ こんとびゃー こんとべ 来ないのだ
こんど こんどだ こんどもん こんどわい 来ないだろうよ
こんとう こんとかい こんときゃ こんとけ 来ないのかい
こんどかい こんどかにゃ こんどかね 来ないだろうか
こんとじゃが こんとん 来ないのだが
こんどもん 来ないでしょう A来ませんか
こんどる 混雑している 複雑になっている
こんなー 来ませんか A来ませんね
こんなーり こんなり《京》 このままで
こンなれ こんなん こンまり こンまれ この人
こんにゃ【今夜】this night 今晩 tonight
こンぬくしぇー こンぬくしゃー この暑いのに
こんのあんのそんの これとかあれとかそれとか
こんば こんばぞ こんばね  来いよ 来ないことには
こんばい こんばえ 来ないぞ 来ないかも知れない
コンパス 《オランダ語》kompas 羅針盤 compass
こんばでけん こんばどい ならん 来ない訳にはいかない
こんばん 来なければならない 是非来よう
こんばんた (ご苦労だけど)来てくれよ
こンひよりー 古語【日和】 この天候に この悪天候に
ごんぶり  (水が)満杯になっている様子
コンペート 《ポルトガル語》confeito  砂糖菓子
んぼ 手まり《有明》
ごんぼ ごんぼう【牛蒡】burdock《京》
こンまわり この折 最近 近頃 lately
こんもね 来ないではないか
こんもり 丸く盛り上がっている A一カ所に繁茂している
こんもん 来ないよ 来ない筈だ
こンもん この者 この人《高浜
こんやさにゃ こんやさね 今夜辺り 今夜にでも
こんやこんや こんやだこんや 今夜、来ませんか
こンわり こんわる こんわれ この人
 
  さ 行
さー そうだよ そうだとも 勿論だ of course 《下浦》
 と言ったら するとも 勿論だ 「来るさ」
さー であるよ であることよ 「ぬくさー」
ざーざーもうり 雨漏りがひどい様子
ざぁーっと ざっと【雑に】 大雑把に 簡略に
ざい ざいしょ【在 在所】 田舎 故郷
さい だよ ですよ 左様 なのだ  「じゃっとさい」
ざい と言ったら ぞ(強い断定)卑語 「せんざい」
さいかく 古語【才覚】 才能 分別 機転 wit 算段 知識
さいく 古語【細工】 仕事 work A仕業 格好
さいしぇ(せ)ん さんしぇ(せ)ん【賽銭(さいせん)】 神仏に供える金
さいじぇん【最前】foremost 先程 先刻 A一番前 《京》
さいた さした さった なさった 他人がした
さいたせん さいたで さしたせん さったせん さったで
  したので
さいたりーろ さしたりーろ さったりろ しただろうか
さいたりゃ さした… さった… された処が された結果
さいづち【才槌】 細工に使う小さな木槌
さいのかわら 古語【賽の河原】 三途の川原 無駄骨
さいぶん さいもん《京》【祭文】 告祭文 浪曲 浪花節
さいもんかたっどん さいもんかたり 浪曲師
さいゑゃーぎ さいわいぎ さわぎ【幸木】 正月飾りの一種
さえわたる【冴え渡る】 隅々まではっきり伝わる
さえん 冴えない 気分が優れない
さかいぎり さきゃーぎり【境切り】
  紛争の種になる境界の立木を切る
さかいじゅう【堺重】 漆器の重箱(堺市の名産)《京》
ザガキ 柿の一種
さかさね さかさみゃ さかさん 逆様に inverse
さかし さがし さっがし 古語【鷺足 下げ足】 竹馬
さかしい《日ポ》 さかしか 古語【賢(さか)し】 小賢しい 生意気
さかしか 古語【盛し】 盛しい 元気だ vigor 壮健 達者
さがしか 古語【険(さが)し】 険(けわ)しい 危険 danger
さかしゅうなる 達者になる 病気が治る 盛んになる
さかたくり さかたくりん 逆様に inverse
さかっとる 古語【盛り】 勢いが盛ん A発情している 《日ポ》
さがっとる 鮮度が落ちている A縊死(いし)している
さかっぴらか さかひらか 坂になっている 傾斜地
さかて【酒手】 さかでー 心付け tip Aお酒代 お祝儀
さかとんぼ 古語【さかとんぶり】 逆立 倒立《京》
さかねじ 古語【逆捩】 逆襲する やりこめる
さかねじくらう〈逆捩喰らう〉 逆襲される やりこめられる
さかまくら【逆枕】 頭を低くして尻に枕を当てる
さかむけ【逆剥】 爪の根っこの皮が剥けた状態《京》
さかもい《牛深》 さかもり【酒盛り】 酒宴 酒宴
さかる【盛る】 盛んになる A動物が発情する《京》
さかん ささん 咲かない 「花ンさかん」
さかンばち【肴鉢】 料理を盛る大きな皿状の器
さきー さきさね さきさん 先に 先頭に 前に
さきーいけ さきいけ さきさんいけ 先に行け
さきおとて【一昨昨日】 一昨日の前日
さきじゃー【前菜】 前に食べるおかず 茶請け つまみ
さきっちょ さきっぽ 先端 top 突端 tip《京》
さきとが 先が尖った包丁
さきばしり 古語【先走り】出しゃばり A主人の前を走る共人
さきぼっそり【先細り】 じり貧
さきゃー さけー【境】 境界
さぎゃーた さげーた 探した
さきゃーもめ 境界のもめ事
さぎゃし さぎゃーし さげあし 古語【鷺足】下げ足 竹馬
さぎゃっけ さげーっけ 探して来い
ざきょう【座興】fun 座を賑わす芸
さくおとこ【作男】 下男 下働きの男 雑役夫
さくたましか さぐたましか 落ち着きが無く騒々しい
さくばみち【作場道】 農道 農地内の小路《京》
さくびょう 古語【作病】 仮病
さくらぼし【桜干し】 鰺などを味醂や胡麻で味付けした乾物
さぐる 古語【下ぐ】 下げる 下ろす 低くする 冷ます
さけーくじり 境界侵害《志柿》
ざこ【雑魚】 色々な小魚 A下っ端の者
ざこね 古語【雑魚寝】 男女が入り交じって寝る《京》
ささ の間 している時間 「今ささ遊うどった」
ささくるる ささくれる 荒れてがさつく A心が荒む
ささくんノわるか さそくんノ… 通りが悪い 滑らかでない
ささっととっとさ ささっとっとた 刺さっているのだよ
ささふうさ 近世語【ささほうさ】 ごった返し 散々な状態
ささめく 古語【ささめく】小声で話す 囁く ひそひそ話す
ざざめく 古語【ざざめく】がやがや騒ぐ ざわざわ どよめく
ささら 古語【簓子(ささらこ)】 竹束子 尖った物 spine 刺(とげ) thorn《京》
ささるる (蜂に)刺される
ささん 咲かない 「花ンささん」
ささん 注がない 注入しない 「油ささん」
ささん 刺さない 「働き蜂ゃささん」
ささん 翳さない 「傘もささん」
さし さしがね【差金】 曲金 定規 ruler 物差し rulu
さし【刺し】 秋の野山で衣服に付着する草の種 ひっつき虫
さしあたって 古語【差し当り】 当面 取りあえず《京》
さしいにゃー さしいねー 古語【差し担ひ】 二人担い
さしいれ【差し入れ】 入所者に食品などを遣ること
さしぇ さしぇい 注げ 酌()め 「一杯注せ」
さしぇん させない 遣らせない
さしぇー …な …なっせ …ろい させろよ 遣らせろ
さしぇごたいらん …ごつ …ごて …ごと させる必要はない
さしぇたくなか さしぇとうなか させたくない
さしぇたつ さしぇたと させたのだ
さしぇたろう さしぇたろうば さしぇつろう させたならば
さしぇちくれ さしぇっくれ させろよ 遣らせろ
さしぇつけとらん 経験させていない 躾をしていない
さしぇつけろ 体験させろ 躾ろ
さしぇつけんば 遣らせなければ 躾をしないと
サシェッポッポ サシェビ サシェブ シャシャンボ ツツジ科
さしぇていっちょく 自由にさせる 勝手にやらせる
さしぇてくだっせ はいよ さしぇなっせ させてください
さしぇとかす さそぇとく さしぇとらす させておられる
さしぇとかん さしぇとらん 容易にさせない
さしぇとらした さしぇとんなった させて居られた
さしぇなすな 実行しないでください させてはいけませんよ
さしぇにゃ さしぇんば 体験させないと
さしぇにゃん さしぇんばつまらん さしぇんばん
  させなければならない
さしぇもす させ申す させてさし上げる
さしおり【指し寄り】 差し当り 当面 取りあえず
さしかくる 古語【差し掛く】 上からかざす
さしかけ 庇(ひさし) 屋根を継ぎ足した部分 下屋《京》
さしがね【指金】 曲尺(かねじゃく) A人を操る 入知恵する
さしかぶり さしぶり さしゅうぶり【久し振り】〔ひ〕抜き
さしくうで さしこうで 差し込んで
さしくぶる さしくべる《日ポ・京》 薪を差し入れて燃やす
さしくる 工面する device 遣り繰る
さしくる さしける 乾燥する A桶が乾燥して箍(たが)が緩む
さしけとる 桶が乾燥して箍(たが)が緩んでいる
さしこ【刺し子】 綿布に糸目で飾り縫いした物
さしさわンのある 支障がある 差し支え 妨げ
さしすけじゃばっ さしすけなるばっ 早速 来る早々だけど
さしずめ 古語【差(さし)(づめ)め】 結局 after all 行き着くところ
さした さった なさった 他人がした 「結婚さした」
さしたっどかい …りーろ さったりーろ なさっただろうか
さしたるわけ 大した理由 これというほどの理由
さしたろーば さったろば なさったならば
さしつけ 突如 出し抜け さしあたり 取り敢えず
さしつまる 古語【差し詰まる】 切迫する 窮する
さしでがましか 古語【さしでがましい】 お節介
  余計なお世話
さしでぐち 古語【差し出口】 余計な口出し《京》
さしでのむ 差し向かいで注しつ注されつ飲む
さじなぐる 挫けて放棄する 頓挫(とんざ)する 挫折
さしぶっでござした さしぶり 久し振りでしたね
さしみず【注し水】 水を注す 水を加える
さしみどんなめなっせ 刺身でも召し上がれ
さしみンけん 刺身のあしらえ
さしむかい【差し向かい】 対面で 向き合って
さしもん【挿物】 木造建築で使う横木 梁 桁
さしもんだいく【挿物大工】 建具職人 家具職人
さしやー 古語【差し合ひ】 支障 差し支える
さしやる さっしゃる 古語【差し遣る】 差し出す
さしゅう さしゅうぶり 久しく 久し振りに 長い間
さしゅう …かい …だ …わい させようか やらせようか
さしゅうきゃー さしゅうけー さしゅうに させる筈がない
さしゅうごたなか さしゅうごつなか  させたくない
さしゅうば さすんなろ させるならば
さしゅうみゃー さしゅうめー させないでおこう
さしより【指し寄り】 差当り 当面 pressing とりあえず《京》
さしわたし〈差し渡し〉 円の直径
さす【咲く】 花が開花する 《京》 「花ンさす」
さす【翳(かざ)す】shade 上からさしかける 「傘さす」
さす【注す】 注ぐ pour into 「油さす」
さす【為す】 さっす 上代敬語【まします】 なさる
  「する」の敬語 他人がする
さすかなー さすかなん なさいますか
さすぎり …ぎりゃ …ぎんにゃ さっそうば なさるなら
さすこたさす すべきことはする Aさすがすることが違う
さすごつ さすごて なさるように
さすささ さうはざ なさる間 している間
さすさす さすど さすどもん さっさーじゃ なさるはずだ
さすちゃかー さっちゃかー するようですよ
さすちゃろう さっちゃろう なさるでしょう
さすちゃっとん さっちゃっとん する筈ですが
さすちゃばってん さっちゃばってん なさるのですが
さすちゃもね さっちゃもね するのですよ
さすちゃろばってん さっ… なさるのでしょうが
さすと さっと なさるのです
さすどかい さすどかにゃ さすにーろ なさるだろうか
さすとぞ さっとぞ なさるのだ
さすどだー さっどだー なさるでしょう
さすどどもとれば さすとともとれば なさると思っていたのに
さすとなろ さすとなろば さっとなろば なさるなら
さすとん さっとん なさるが なさるのですが
さすはず さるはず きっとなさる
さすまた【刺す股】 桁を差し上げる又状の支え木 A捕捉具
さすもね さるもね なさるじゃないですか なさいますね
さすもねろ さるもねろ なさるだろうか
さすもんか さすもんきゃ さすもんけ なさるものですか
さすりおとす 擦り落とす 手で払い落とす
さすりさすり 擦りながら
さする させる やらせる A許可する admit
さする【摩る】 撫でる stroke A枝を落とす《日ポ・京》
さずる〈ま探る〉 弄(いじ)play with 弄(いら)う 弄(もてあそ)ぶ 撫でる stroke
さするもんじゃか させるものではない
さすればつまらん させてはいけない
さすんな させるな 遣らせるな
させ させい 注げ 酌()め 「一杯注せ」
させん させない 遣らせない
させー させな させなっせ させろい させろよ 遣らせろ
させごたいらん ごつ ごて ごと させる必要はない
させたくなか させとうなか させたくない
させたつ させたと させたのだ
させたろう させたろうば させつろう させたならば
させちくれ させっくれ させろよ 遣らせろ
させちゃいかん させちゃならん させてはけない
させつけとらん 経験させていない 躾をしていない
させつけろ 体験させろ 躾ろ
させつけんば 遣らせなければ 躾をしないと
サセッポッポ サセビ サセブ シャシャンボ ツツジ科
させていっちょく 自由にさせる 勝手にやらせる
させてくだっせ させてはいよ させなっせ させてください
させてどんみろ させどんすんな 決してさせてはならない
させとかす させとく させとらす させておられる
させとかん させとらん 容易にさせない
させとらした させとんなった させて居られた
させなすな 実行しないでください させてはいけませんよ
させにゃ させんば 体験させないと
させにゃん させんといかん させなければいけない
させもす させ申す させてさし上げる
させもしなっせ させもせ  させて差し上げなさい
させらす させなはる させておられる 遣らせられる
させろい  させんなー させんねー させてくれ させろよ
させんごたでけん させない訳にはいかない
させんとか させんときゃー させんとけー させないのか
させんとが させんとぞ させんとばえ させないのだよ
させんばいかん …つまらん …でけん させなければ駄目だ
させんばん させるべきだ させよう
ざぜんまめ〈座禅豆〉 大豆の佃煮料理
さぞよかろう さぞかしよいだろう どんなにかよいだろう
さたーなか さたンなか 沙汰がない 様子が判らない
さだち〈騒立〉  俄雨(にわかあめ) 夕立 shower
ざつか 乱雑 粗雑 Aいい加減
さっから さっかり さっかる さっきから 先から 先刻
サッカリン 人工甘味料 サッカリン saccharin
ざっくばらん 気取らない 遠慮がない 明けっ広げ《京》
さっさ 手早く 急いで
さっさせろ さっさとせろ 手早くしなさい《日ポ》
さっさせんか 早くしなさいよ 愚図愚図するな
さっさふーさ ごった返し てんやわんや 混乱状態《高浜》
さっさん なさらない
さっさんがー さっさんとん なさらないが
さっさんかなー さっさんかなん なさいませんか
さっさんちゃかー …ちゃが …ちゃろだ なさらないだろう
さっさんとう さっさんとなー なさらないのですか
さっさんど さっさんどもん なさらないのではないですか
さっさんどかい さっさんどかにゃ なさらないだろうか
さっさんとなろ さっさんば なさらないのならば
さっさんばい なさらないと思う
さっしーろ さりーろ なさるだろうか
さっしゃる 差し出す 差し遣る 手を伸ばす
さっせば さっそうば 為されば なさるならば
さっそうもん 為さるでしょう なさるはずだ
さった なさった 他人がした
さっちが【遮二無二】 是が非でも 何としても《有明》
さっど さっどだー さっどもん するはずだ
ざっと 古語【雑っと】 雑に 大雑把に 大凡 almost 大体
さっどか …かい …かにゃ …かね するだろうか
ざっとこせ ざっとせ ざっとしゃ 雑な仕事人
さっとぞ …ばい …ばえ …びゃー なさるのだよ
さっぱり 全然 少しも 一向に Aすっきり さわやか
さっぱりしとる すっきりしている さばさばしている
さっぱりじゃった 全く駄目だった 思わしくなかった
ざっぷらーと ざっぷり 充分に潤う
さであつむる 手で掻き集める A手探りで集める
さでえーて さでおいて さでゑーて 取り合わないで
さでくりやる さでのくる さでやる 手で押しやる
さでこかす 払い落とす 蹴落とす 引き摺り落とす
さでこくる さでこける 落ちる 滑り落ちる 転落する
さでこむ 掻き込む 手で掻き入れる
さでつらかす さでまくる ま探る 弄ぶ 撫でる
さでる ま探る 指先でいじる 撫でる
サテン 《オランダ語》satijn 繻子(しゅす) satin
さな さなん だよ ですよ なのだ
さなか【最中】 真っ盛り A仕事中
さなぶり さなぼり《京》 古語【早苗(さな)(ぶり)】 早苗振
  田植終了後の宴 饗(あえ)
さ・なりきく 成り行きに聞き耳を立てる 注意深く聞く
さにゃ さね さん の方へ 「あっちさん」
さね 古語【共寝(さね)】 同衾 男女が共寝する
さね 古語【核 実(さね)kernel 果実の実 A陰核 clitoris
さね【札】 小板 壁下地の薄い板
さねつぎ【実(さね)接ぎ】 板の接続
さね さねー  だよ ですよ なのだ
さばく【捌く】 分別処理する 調理 A髪を梳()かす《京》
さばくる 古語【捌くる】 捌ける 能率が上がる
  A敏腕 Bよく売れる 《日ポ》
さばけてじゃん 捌けたのだね
さばけん 捌けない 処理できない A商品が売れ残る
さばさばしたもん 綺麗さっぱり すっきりとした気性
さばよむ 近世語【鯖読み】 数をごまかす《京》
さびくるる さぶくるる【錆びる】 金属が腐蝕する
さびくれ さぶくれ【錆】rust 金属の腐蝕
さびしか さみしか【寂しい】lonesome
さびちぃとる さびンくうとる 錆び着いている
さびるる【寂れる】 寂しくなる 衰える 荒れ果てる
さびゃーた さべーた【捌いた】 調理した 処理した
  A髪を梳()いた
さびンくーた さぶくれた さぶンくた 錆び着いた
さぶた【狭蓋】 井堰(いせき)板 用水路の堰板
さま【様】 様子 state 様態 体裁 格好 moderation
さま 古語【狭間】 外を見る小窓 window A隙間《日ポ》
ざま【不様】 悪態 姿態や体裁が悪いこと
ざまーなか ざまなし ざまにゃ 無様である 見苦しい 醜態
さまさま【様々】 最高の感謝や恩義を表わす語
さまたぐる 妨げる 妨害する 阻害する
さまたげーなる【妨げ】 妨害 邪魔になる
さまになる さみゃーなる 体裁が整っている 格好がよい
ざまみろ 相手の失敗を罵ることば いい気味だ
さまにならん さまンならん 体裁が悪い 格好が付かない
さみー さむか さんか【寒い】cold
さみーもん さみもん 寒いものだ ずいぶん寒い
さみしか【寂(さび)しい】lonesome
さ・みしくる【見付ける】 《松島 御所浦》
さみゃーた さめーた さめた 醒ました A冷ました
さむーい さむーて さむーして さむして 寒くて 寒いの
さむーござす さむかですな さんかですね 寒いですね
さむーなか さむなか 寒くない 寒く感じない
さむーなりやした さむなりやしたな 寒くなりましたね
さむかささ さんかささ 寒い間 A冬の間
さむかてー さむかとに さんかてー さんかとに 寒いのに
さむかめーあう さんかめーにあう 寒い思いをする
さむがり さむぞう 寒がり屋
さむかればさむかもん さんかれば とても寒い
さむかろー さんかろー 寒いだろう 寒いでしょう
さむかろじゃー さむかろでー さむかろばい 寒いだろうに
さむさもさむさ さむしてのさん とても寒い
さむしぇー さむしゃー 寒さに 寒がって 寒いのに
さむる 古語【醒む】 眠りから覚める A酔いから醒める
さむる 古語【冷む】 冷める get cold 熱が下がる
さむる 古語【褪む】 褪める fade 色が褪せる
さめーた さめた 醒ました A冷ました
さも 古語【然も】 如何にも そうであるかのように
さもあれ 古語【さもあらばあれ】 ともかく それにしても
さもしか 古語【さもしい】 意地汚い A見苦しい
  B卑劣だ
ざもちじょうず 座を賑わせるのが上手い 太鼓持ち
ざもと 古語【座元】 行事の主催者  料理当番の家
さもなくば そうでないと そうでなければ
さもよかとんごて 如何にも良いことのように
さゆぎり【左右切り】 農地に邪魔な境界の木を切る
さゆる【冴える】 澄んでいる A明晰である
さゆる【囀(さえず)る】 小鳥が鳴く Aしきりに喋る
さら《京》 さらもん 古語【新(さら)】 新品 未使用の品
  A処女 virgin
ざら 幾らでもあって珍しくないこと 《京》
さらいしん さらいねん 去来年 二年後
さらえ 古語【木杷(さらへ)】 土や沼を掻き取る農具
さらえる さらゆる【浚える】 土や沼を掻き取る《京》
さらか 皿状で浅い
さらく さりく さるく 歩き回る 散歩する 彷徨する
サラサ 《ポルトガル語》saraça 更紗 プリントの綿布
さらす 〔言う する〕の卑語 《京》
さらみえ【更見え】 隠れる部分が無い 全てが見える
さらゆ 古語【新(さら)()】 一番風呂 《京》
さらゆる【浚える】 奇麗に取り除く 全部食べてしまう
さりーた 歩き回った 動き回った 彷徨った wander
さりげなし 古語【然り気無し】 何気なく 平然と
さりっけ 散歩して来い 歩き回って来い
さりゅうかい きゃー けー さりゅうに できませんよ
さりーんみゅうい さりーんみゅうだ 散策してみよう
さる【なさる】 「する」の敬語 なされる
さるがしこうか【猿賢い】 小賢しい
さるかん 歩き回らない 動かない じっとしている
さるく さろく【去る来】 歩き回る 散歩する
  彷徨する wander
さるくったー 歩き回るのだよ 散歩するのだよ《佐伊津》
さるこい さるこうだ さるこだ 散歩しましょう
さるこたさる すべきことはちゃんとする
さるっちゃいろ …ちゃろかにゃ さるりーろ 出来るだろうか
さるっど さっるっどもん できるだろう できるはずだ
サルビュウ サルブエ【猿笛】 マンサク科 イスノキ
さるまた【猿股】 男性用下着 パンツ short pants《京》
さるる 出来る 「晴るれバ仕事さるる」
さるる される 遣られる 蒙る 「汚さるる」
さるるっかい 出来るかい 出来るのか 可能か《佐伊津》
さるンこしかけ さんノこしかけ【猿の腰掛け】 茸の一種
さるンじご さんノじご 猿のお尻
され されば 古語【され】 だから であるから
ざれごつ ざれごと 古語【戯言】 冗談 joke
されず しないのだもの 「来はされず」
されば そうすれば それならば だから であるから
されやした されました なさいました なさった
されやすど されるでしょう なさるでしょう
されやすにーろ されやすりーろ なさるだろうか
されん 出来ない Aなさらない
されんがー されんとん できないが Aなさらないが
されんちや されんてや 出来ないと言うのか
されんちゃが なさらい筈だ する筈がない
されんちゃかー されんちゃかろかい 出来ないのではないか
されんどかにゃ 出来ないだろうか Aしないだろうか
されんどだー されんどもん 出来ないだろう
さわぎ【幸木】 五穀豊穣祈願の正月飾り
さわさわで  古語【騒々で】 取込中で ごった返しで
さわり 古語【障り】 支障 trouble 差支え 妨げ
  A月経 menses
さわり 祟(たた)り 物の怪() specter 神仏の咎(とが)め 《京》
さわる【触る】touch 弄(いじ)play with 弄(もてあそ)ぶ ま探る
さん へ 方へ 方角を表わす語 「山さん行く」
さん しない 「来らっさん」
ざん するものか ぞ だぞ 「せんとざん」
さんか【寒い】
さんかろじゃー さんかろでー さんかろばい 寒いだろうに
ざんぎりあたま 丸坊主 skin head
さんくりかえる 転び回る 転倒する
さんざい【散財】 豪遊する 金をまき散らす《京》
さんざん 古語【散々】 はなはだしい 酷い 見苦しい
ざんざんもうり【潸々】 降るような雨漏り
さんしぇ(せ)ん【賽銭(さいせん)】 神仏に供える金
さんじつ さんじゅつ【算術】 算数 calculation 計算
ざんじに ざんじんに 無惨に 容赦なく 跡形もなく
さんずのかわ【三途の川】《梵語》 死者があの世へ渡る川(仏)
さんぞうばい【三倍増】 三倍以上
さんたぶり 竹篭の一種 運搬用具 畚(ふご) basket
さんだわら【桟俵】 米俵の丸い蓋 《京》
さんだん【算段】device 目論見 工面 仕事積
さんちく【山竹】 竹の一種
さんちもどり【三日戻り】 結婚式三日後に里帰りの因習
さんてんがえり【三転返り】 くるくると返る
ざんとか 乱雑 粗雑 rudeness 荒っぽい
さんとき【三時】 小休止 お茶の時間 A中途の時間
さんどさんど【三度三度】 食事毎に
さんにゅう さんにょう《京》 古語【算用】 勘定 計算
ざんねんなか ざんねんにゃー 残念である 無念だ
さんのこしかけ【猿の腰掛・胡孫眼】 茸 霊芝
さんのじご 猿のお尻
さんばえ さようなら goodbye 《高浜》
さんばさんば さようなら goodbye 《有明》
さんばし【桟橋】岸から突き出して作った船付場
ざんばら《京》 ざんばらがみ 乱れ髪
サンパン《中》 古語【?(さんぱん)】艀(はしけ) 岸と本船を結ぶ小型の渡し舟
さんびゃーづけ さんべーづけ【三杯漬け】
  砂糖・塩・酢で味付けした漬物
ざんぶらーっと …ぶらーと ざんぶり しっとり 十分に潤う
さんぼう【三宝】 《梵語》 佛・法・僧を尊ぶこと(仏教語)
さんみゃー さんめー【三枚】
さんやまち【三夜待ち】 三夜講 旧二十三夜の月待ち行事
 
  し 行
し しー【衆】 人 人達 「あんし」あの衆
しあぐる しあゆる しやぐる【仕上げる】 完成させる
しあさって 明々後日 三日後 《京》
しいあぐむ〈為()倦む〉 うんざりする
  し続けるのが面倒になる
しいえーでにゃ しいえーでん 古語【為()得ぬ】 出来ない
しいえそうなもん しいきりそうなもん 出来そうなものだ
しいえた しいきった しきった しわえた 出来た
しいえばしするごつ しいきりばし 出来もしないのに
しいえは(ヮ)すっどかい しいきりゃ 出来るだろうか
しいえやっせん しいきりやっせん 出来ません
しいえらす しいきらす お出来になる
しいえらっさん しいきらっさん お出来にならない
しいえらっしーろ しいきらっしーろ お出来になるだろうか
しいえん しいきらん しきらん しやえん 出来ない
しいえんどでー しいきらんどでー 出来ないでしょうに
しいえんどもん しいきらんどもん 出来ないでしょう
しいか しいさー【酔い】sour 酢っぱい
しいきったろー しいきったろば することが出来たならば
しいきっと しいゆっと しきっと しゆっと 出来るのだ
しいきっど しいきっどもん 出来るか 出来ると思う
しいきっどかい しいきっどかにゃ しいきっどかね
しいきりーろ しいゆりーろ 出来るだろうか
しいぎゃ しいげ するために 「しごっしーぎゃいく」
しいきらす しいきらる しきらす しきらる 出来られる
しいきらでな でにゃ でん しいきらんで 出来なくて
しいきる しいゆる しきる〈為()得る〉 出来る
しいきるみゃー 出来ないだろう
しいきれば しいゆれば することが出来れば
しいぐら しいぐりゃ 試合 match 競争
じーがん(幼児語) 刺 魚の骨
しーくゎ【西瓜(スイカ)water melon ウリ科の一年草
しいごたいらん しいごついらん しいごて しいごと
  する必要はない
しいごつ〈為()事〉 した仕事振り
しいざま〈為()様〉 仕事をする様子 した仕事の様子
しいしい しいなーり しなーり しながら
しいしぇーすれば しいしゃか しさえすれば するだけで
しーじぼう 雑草地 手入れをしてない畑
しいそくなう しいそこなう【為()損なう】 為損じる
しいそくのうた しいそこのうた【為()損じた】 失敗した
しいださん しださん する時間がない 出来ない
しいだす しだす 仕上げられる し始める
しいつくる しいつける しつくる しつける 為て慣れる
しいつけとる しいなれとる し慣れている 熟達している
しいって【強()いて】 無理強いして
しいっとる〈為()入る〉 没頭している 夢中になる
  熱中している
しいつらかす しまくる やりっぱなしにする
しいでーノある しいでーンある 遣り甲斐がある
じいとばぁ じいばば【爺婆】 A春蘭の野性種
しいとらす しいとんなす 惚れておられる 気に入っている
しいとらん 隙間がない 空きがない 〔す〕の転音
しいとる 好いている 惚れている 〔す〕の転音 love you
しいとる 隙間 空いている あいている時間 〔す〕の転音
しいどんすんな しいどんすんなえ しいどんすんなぞ
  したりするなよ
しいなしぞ しいなしーしゅい しない約束にしよう
しいならん 出来ない する訳にいかない《竜ヶ岳》
しいなるう しなるう 仕方を習う 仕付ける
しいにくぃーもん しにくぃーもん しにくいものだ
しいにっか しにっか〈為()難い〉 為()辛い
しいばしするごて 為()る訳でもないのに 為()ない癖に
しいはたす しはたす しやがる 〔する〕の卑語
しいふんじゃー しーふんでー【為()放題】 したい放題
しいまいやっと しなければならないのです《牛深》
しいまえ 当番 為()さねばならない役目 する順序
しいみち しみち〈為()い道〉 仕方 する方法
しいもえーでんおって しいもえんくせ 出来もしないのに
しいもせーでんおって しいもせんくせ していない癖に
しいもって しもって〈為()以って〉 した上で《京》
しいやすか しいよか しやすか しよか〈為易い〉
しいゆっと しいゆる〈為()得る〉 することが出来る
しいゆっど しいゆっどもん 出来るだろう
しいゆっどかい しいゆりーろ 出来るだろうか
しいよしぇ(せ) しいよしゃ しよしゃ し易さに
しいよらいた しよらいた しよらった していた
しいよらした しよらした しよんなはった なさっていた
しいよる しよる している
しいよれ しよれ していろ し続けろ
しいよんなす しよんなはる  なさっていらっしゃる
しいら【粃(しいな)】 実らない籾 空(から) 《日ポ》
しいらぎゃく しいらぎゃくじん 利益をもたらさない客
しいる しる【強いる】 無理強いする
しいるる 古語【仕入れる】 買入れる 仕込む A躾(しつけ)
しいは(ヮ)えーず しいはきらず できないよ
しいは(ヮ)えん しいきらん 出来ない
しいは(ヮ)する するにはする 一応する
しいは(ヮ)せーず しないのだもの
しいは(ヮ)せんどか したりしないだろうか
しーんとしとる 静まりかえっている
じーんとくる 心に響く A強く感じる
しいんな【強いるな】 無理強いするな
…しぇ …ください …なさいませ 「来なっしぇ」
…じぇ …じぇー …ぞ …だよ
しぇいきゅうじん〈性急人〉 せっかち 短気者
しぇいしぇい しぇんしぇい【先生】 教師
しぇいた【背板】 製材滓 丸みが残った板《京》
しぇいっぴゃ【精一杯】 出来る限り 力の限り
しぇいろ しぇーろ【蒸籠】 蒸気で蒸す調理器具
しぇいを【瀬魚】 小魚
しぇー【菜】 お数(かず) 副食品 side dish 惣菜《五和》
しぇーえん【菜園】 野菜畑
しぇーじ しぇーでん しぇんで しないで
しぇーじゃ しぇじゃ するとも Aしなさいよ
しぇーじゃこて しないことには
しぇーじゃった しなかった
しぇーじゃにゃ しなくちゃね しないとね
しぇーじゃま しないといけないよ
しぇーする …さにする 「痛しぇーする」
しぇーた【咲いた】 〔さ〕の転音 「花ンしぇーた」
しぇーた【刺した】 〔さ〕の転音 「蜂ンしぇーた」
しぇーた【閉めた】 閉ざした 「戸バしぇーた」
しぇーた【急()いた】 急いだ
しぇーた【注した】〔さ〕の転音《佐伊津 五和》
しぇーた【堰いた】 流れを止めた A閉めた 塞(ふさ)いだ
しぇーた【翳(かざ)した】「傘しぇーた」《佐伊津 五和》
しぇーた ひどく腹痛がした 「腹ンしぇーた」
じぇーたくな  贅沢な 身分不相応な贅沢だ
しぇーたぐる しぇーたげる 古語【虐(しへた)ぐ】 苛める 責める
じぇーたん じぇーたんぼ 溝(どぶ) 下水溝 潟
しぇーつ【佐伊津】(地名) 〔さ〕の転音
しぇーて 古語【急く】hurry 急いで
しぇーてしぇかん 急ぐが緊急ではない 「しぇーてしぇかんこつ」
しぇーでにゃ しぇーでん しぇんで しぇんでん しないで
しぇーでにゃいっちょけ しぇーでんいっちょけ しないで置け
しぇーでにゃおられん しぇーでん… しないではいられない
しぇーでんじゃん しなくてね しなかったのか
しぇーね 転(うた)た寝 着衣のまま眠る
しぇーノたっか しぇーンたっか 背が高い
しぇーばづく しぇーべづく お節介をする《佐伊津 五和》
しぇーまか しぇばか 狭い narrow 狭苦しい
しぇーまいじょ 【精米所】 精米加工所 米穀所
しぇーまぎる しぇーまづく お節介をする 出しゃばる
しぇーら 古語【簓(ささら)】 刺(とげ) thorn 毬(いが)
しぇーろ【蒸籠】 蒸気で蒸す調理器具
しぇがき《京》 しぇがけ 古語【施餓鬼】 仏教の法要
しぇかする 古語【急く】hurry 急がせる 急き立てる
しぇかすんな 急がせるな 急き立てるな 焦らせるな
しぇかしぇか 古語 せせこましい 落ち着かな 気が焦る
しぇかしぇろ 急がせろ 急き立てろ
しぇかせろ 古語【塞く】 戸を閉じさせなさい
しぇかぼう 短気者 性急な人 せっかち
しぇがむ 古語【せがむ】 無理にねだる せびる《日ポ》
しぇがむな ねだるな せびるな
しぇがむる【苛める】oppress しごく
しぇからし しぇからしい《日ポ》 しぇからしか 五月蠅(うるさ)
  煩い 騒々しい 喧しい 面倒だ
しぇがれ【倅】son 子息 息子のことを謙遜して言う《京》
しぇかんか しぇけ 古語【塞く】 戸を閉めなさい
しぇきころす 《日ポ》 しぇっころす 絞め殺される程の胃痛
しぇきつむる 古語【塞き詰む】 塞詰める 閉じこめる
しぇきと しぇきとう【石塔】 石碑 墓石《京》
しぇきノやま【関の山】 際限 こ以上はできないところ
しぇきもん 【急き物】 仕上がりを急ぐ品 《京》
しぇぎり しぇこぎり 古語【背切り】 骨付きの刺身
しぇく【急く】hurry 急ぐ 焦る はやる《京》
しぇく 古語【塞く 堰く】 止める A閉じる《日ポ・京》
しぇく〈塞く〉 痛む ache 腹痛 A咳をする 「腹ンしぇく」
しぇくな【塞くな】 閉めるな
しぇくな しぇっつくな【急くな】 急ぐな 焦るな
しぇげし〈下げ足〉 竹馬
しぇけんなみ【世間並み】 人並み
しぇこ 籾櫃(もみひつ) 籾を貯蔵する容器
しぇこか 狡(ずる)cunnig 狡賢い けちくさい
しぇこぎり しぇごし 古語【背切り】 骨ごと切った刺身
しぇし【施主】 主催者 sponsor 指導者《日ポ》
じぇし じぇしとん【是非とも】 必ず きっと
しぇしーなる しぇしなる【施主】 主になって活動する
じぇじぇ じぇんぜん お金 銭(幼児語)
しぇしぇくっつらかす 弄り回す play with
しぇしぇくらん 弄らない 触れない
しぇしぇくる  しぇしぇる《ポルトガル語》xexeru
  責める A扱う 触る touch 弄(いじ)る 弄(いら)
  B弄(もてあそ)play with  Cほじくる pick《京》
しぇしぇくんな しぇしぇんな 弄るな 触れるな 扱うな
しぇしぇこましか 落ち着かない うるさい《京》
しぇしぇっつらかす 弄り回す
しぇしぇらすんな 触れさせるな 弄らせるな
しぇしぇらせられん 触れさせる訳にいかない
しぇしぇらせん 触れさせない 扱わせない
しぇしぇらわるう 嘲(あざけ)り笑う 冷笑する
しぇしぇらん 弄らない 弄ばない 触れない
しぇしぇり 蚋(ブユ・ブヨ)(ブユ科の昆虫) 動物の血を吸う昆虫
しぇしぇりンきんたま 小蝿の睾丸 A小心者
しぇしぇんな 弄ぶな 触るな 扱うな
しぇしぇんノきんたま〈蚋(ぶよ)の金玉〉 小心者
しぇしかい しぇしきゃ しぇしけ 繁忙 business 多忙 busy
しぇしかう 忙しく立ち働く A急いで準備する《日ポ》
しぇしかえ(ゑ) 急げ hurry up 早くしろ A精を出して働け
しぇしきゃーじゃんなした ご多忙でございました
しぇしきゃーにん せしけーにん 料理などの加勢人
しぇじぐすり【煎じ薬】 薬草を煮出した薬
しぇしこっせろ しぇしこてせろ 急いでしなさい
じぇしとん【是非とも】 必ず きっと
しぇしむる せしめる うまく手に入れる
しぇじゃこて しぇじゃね しないことには
しぇじらきゃーた しぇじらけーた 煎じ過ぎた 煮詰め過ぎた
しぇじる【煎じる】 煮詰める 煮出す
しぇじるる しぇじれる 過熱して水分がなくなる
しぇちがらい【世知辛い】 損得に抜け目無く人情が薄い《京》
しぇっかくじゃいてー お骨折り頂いたから《佐伊津》
しぇっかくじゃって 序(つい)でだから 幸便だから
しぇっかち 性急 短気 《京》
しぇつかるる しぇっつかるる 急く 急かせられる
しぇっかん 古語【折檻】 厳しく責める 厳しく叱る《京》
しぇっき 古語【節季】 歳末 年の暮 盆暮の決算期《京》
しぇっきる【堰切る】 川の流れを止める
しぇっきょう 古語【説経】 説教 説法 談義 sermon
しぇつく 近世語【責付く】 責め立てる A催促する
しぇっくばたらき 節句に働く者を嘲ることば 不精者 怠け者
しぇっくばま〈節句浜〉 最も潮位が低い時 潮干狩りに最適
しぇっくゎん【赤飯】《新和 島子》
しぇっころす 死ぬほど酷い腹痛 「腹ン塞っこれーた」
しぇっしょう すんな 古語【殺生】 生き物を殺すな
しぇつしぇつと【切々】 真心を込めて 身にしみて
しぇっしぇっしぇ【切々々】 幼児の手遊び さあいいかい
しぇっちゃー しぇってー しぇってゃー 古語【接待】
  施し  持て成し entertain
しぇっちん 古語【雪隠(せっちん)】 便所 厠(かわや) lavatory《京》
しぇっつく ぴったり寄り付く A競り合う
しぇつなか しぇつにゃー 古語【切なし】 窮屈だ A辛苦
しぇっぱつまる 近世語【切羽】 抜き差しならぬ 窮迫する
しぇっぴゃー【精一杯】 出来る限り 力の限り A沢山
しぇづら〈畝面〉 用地面積 田畑の耕地面積
しぇつる 窮屈 ゆとりがない 狭苦しい
しぇど しぇどぐち 古語【背戸 背戸口】 裏口《日ポ》
しぇどうぇ 背戸家に 《御領》
しぇともん【瀬戸物】 瀬戸焼 陶器《京》
しぇとや しぇどわ 古語【背戸家】 裏家 裏にある家
しぇどやかぜ〈背戸家風〉 家並の狭い路地から吹く風
しぇな ので だから 「行くっしぇな」《佐伊津》
しぇなおれん しぇにゃおれん せずには居れない
しぇなか【背中】back
しぇなきゃー しぇなけー【背中に】
しぇなん しぇにゃん しぇにゃいかん せんばん
  しなければならない すべきである
しぇなんか しぇにゃんか しなければならないのか
しぇなんばい しぇにゃんばい しなければならないよ
しぇにゃ しぇんと しぇんなら しぇんば しなければ
しぇにゃーもたん しぇんナもたん 銭は持たない お金はない
じぇにゃもたでんおって 金も持っていないのに
しぇばか しぇびゃー しぇべー 古語【狭し】 狭い narrow
しぇばくるしか しぇまくるしい《京》【狭苦しい】
しぇばしゃー しぇばしぇー 狭いので 狭そうに
しぇばむる【狭める】 規模を小さくする 細める
しぇび【蝉】 セミ科の昆虫 《京》
しぇびゃーもん しぇべーもん しぇめーもん 狭いな
しぇびらかす(近世語) からかう 冷やかす《京》
しぇびる(近世語) しぇぶる 責め取る せがむ ねだる
しぇびんな ねだるな 欲しがるな
しぇぶらきゃーて しぇぶらけーて からかって 冷やかして
しぇぼ【歳暮】 年の瀬の贈答品(長音短呼)
しぇぼうい しぇぼうして しぇぼうて 狭くて 狭いので
しぇぼうしなる しぇぼうなる せぼなる 狭くなる
しぇまち【畝町】 田圃や畑の広さ 水田面積 耕地の区画
しぇまちなりンわるか 田畑の形状が悪い
しぇみゃー しぇめー 古語【狭し】 狭い narrow
しぇむる 攻める attack A責める《久玉》
しぇめきあう 競い合う 張り合う
しぇめく 古語【鬩(せめ)ぐ】quarrel 恨む A責め立てる
しぇめく 息遣いが悪く喉が苦しい 《高浜》
しぇめて できれば 最低でも《京》
しぇもうしなる しぇもうなる しぇもなる 狭くなる
しぇらいた しぇらった した 「病気しぇらいた」
しぇらした された なさった
しぇらす しぇらる らしぇるる される なさる
しぇらすと しぇらっと なさるのだ
しぇらすど なさるはずだ 「当選しぇらすど」
しぇらすりーろ しぇらっしーろ なさるだろうか
しぇらっさん なさらない
しぇらっと するのだ 「結婚しぇらっと」
しぇらっど するはずだ
しぇられん 出来ない しない なさらない《島子 久玉》
しぇり【競り】 競り合う 競争する A競り売りする
しぇりあう しぇりぐら 古語【競り合う】 力や技を競い合う
しぇれ しぇろ 古語【せよ】 しなさい
しぇれば しぇろば  すれば したら
しぇればー しぇろばー したらどうか してはどうだろう
しぇろ しぇろい ぞ   古語【せよ】 しなさい
しぇろ しぇろな しなさい
しぇろばせろ するならしてみろ
しぇろよかったー しぇろよかもね すればよいのに
しぇわえーて しぇわやーて 心配して 気を揉んで
しぇわしか しぇわしなか 古語【忙(せは)し】 忙(いそが)しい 余裕が無い
しぇわなし 世話無 安心 relief 大丈夫 sure《日ポ》
しぇわやく 心配する 気を揉む A世話係
しぇわらし しぇわらしか 五月蠅(うるさ)い 煩(うるさ)troublesome
  騒がしい 喧しい A面倒だ
しぇわンなる しぇゑゃーなる しぇゑーなる お世話になる
しぇゑーなりやして しぇゑゃー… お世話になりまして
しぇゑーなる しぇゑゃーなる 世話になる
しぇん しない やらない 「勉強しぇん 」
しぇん【繊】 芋類や豆類などの繊維質 澱粉質
じぇん 古語【銭(ぜに)money お金 貨幣
しぇん せんか ので から 「来るしぇん」
しぇんか しぇんかなん しぇばんぞ しなさいよ
しぇんか《京》 しぇんかいた かな かのー かん
  しませんか
しぇんがー しぇんとん しないが しないようだが
じぇんかせぎ【銭稼ぎ】 働いて金を稼ぐ
じぇんがたーある じぇんがつ 価格相応の価値がある value
しぇんかった しぇんじゃった しなかった
じぇんがなー しませんよ する筈がないよ
じぇんかねンこたいうな ケチなことを言うな
しぇんがまし しぇんがよか しないほうが得策
しぇんかもしれん しぇんかんしれん しないかも分からない
しぇんから しぇんかり しぇんかる 先から 先程から
しぇんからから 先から 先刻から 先程から
しぇんき 古語【疝気】 漢方 腸や腰の病 尿管閉塞症
しぇんきもち〈疝気持ち〉 腸や腰痛の病人
しぇんきゃー しぇんけー しぇんねー しぇんやー しないか
しぇんきゅう《日ポ》 しぇんきゅうづら 痘痕(あばた) 疱瘡の跡
しぇんぎり〈切干大根〉《京》
しぇんぎりゃ しぇんぎんにゃ しぇんとなろ しないなら
じぇんくうとる じぇんくとる 費用が掛かっている
しぇんぐり 古語【先繰り】 順番に 次第に《京》
しぇんけな せな  しないから《佐伊津》
しぇんけん せん せんか でか でん しないから
しぇんごし 千替え(漁獲の単位)の大漁 大漁《牛深 苓北》
じぇんこそなかばってくちゃいく 金は無いが食べていける
しぇんごたでけん しないわけにはいかない
しぇんこつ しぇんこっぞ しないことが得策
しぇんごつせろ しぇんごてせんば しないようにしなさい
しぇんこつにゃ しぇんこてにゃ しないことには
じぇんざい 古語【善哉】 善哉餅の略《京》
しぇんさく 古語【詮索(せんさく)】 細かい事を捜し出して調べる
しぇんしぇい【先生】 教師
しぇんじぇー しないよ《佐伊津》
しぇんしぇな しないので《佐伊津》
しぇんしぇん  決してしない Aしては駄目だゾ
じぇんじぇん【全然】 全く 全て
じぇんじぇん【銭】 お金(幼児語)
しぇんしぇんじゃん しぇんしぇんたー しないからですよ
しぇんじゃー しぇんぞー しぇんびゃー しないよ
しぇんじゃっかい しぇんたー しぇんもね しないじゃないか
しぇんじゃった しぇんだった しなかった
じぇんじょうもん【禅定門】 熱心な仏道信者 A戒名の位
じぇんずいえ じんずうえ【銭(ぜに)費え】 無駄金
しぇんずく しぇんまま しないままに 長い間しないで
しぇんずり 自慰 masturbation 手淫 《ドイツ語》Onanie
しぇんぞがえり【先祖帰り】 隔世遺伝 祖父母似 A種帰り
じぇんだかもん〈銭高物〉 高価な物
しぇんだって【先達て】 先頃 先般 先日《京》
じぇんだて〈銭立て〉 現金を用立てる 現金で支払う
しぇんたてーしとる しないことに(主義)している
しぇんちあろかい しぇんちあろきゃー しぇんちあろけー
  しない訳にはいかないよ
しぇんちゃ しぇんでちゃ しないでいても しなくても
しぇんちな しぇんちや な やー しないと言うのか
しぇんちゃい しぇんちゃいろ しないのだろうか
しぇんちゃかー しぇんちゃかいや しないのではないですか
しぇんちゃっで しぇんとじゃっで しないのだから
しぇんちゃっとん しぇんとじゃっとん しないのだが
しぇんちゃよか しぇんでちゃよか しなくても良い
しぇんちゃよかてー しぇんちゃよかとに しなくても良いのに
んしぇちゃもね しぇんとじゃもね しないのだもの
しぇんちゃろう しぇんちゃろもん しないのでしょう
しぇんちゃろかい しぇんとじゃいろ じゃろかい
  しないのだろうか
しぇんちゃろでー しぇんちゃろばって しぇんちゃろばってん
  しないのだろうけど
しぇんちゃん しぇんとじゃん しないのだよ
しぇんでいっちょけ しないで放置しなさい 関係するな
しぇんでええ しぇんでよか しぇんでんよか しなくても良い
しぇんでかじゃん しぇんでじゃん しないからだよ
しぇんてな ね やー しないと言うのか
しぇんでもともと しなければ始まらない Aし甲斐がある
しぇんでにゃ しない訳には しないでは
しぇんときゃー しぇんとけー しぇんとねー しないのか
じぇんとっどん〈銭(ぜに)取り〉 集金人
しぇんと がー  ばえ   しないのだよ
しぇんとー しぇんとかい きゃ け な ね 
  しないのか
しぇんどー しぇんとじゃろう しないはずだ
しぇんどが しぇんもね しないではないか
しぇんとがー ぞー ばえ …べー しないよ
しぇんどかい しないだろうか
しぇんとぎりゃ しぇんとしゃが せんとなろ しないのならば
しぇんとじゃっとん しぇんとん しないが
しぇんとたー しぇんとばい しないのだな
しぇんどだー しないだろうよ
しぇんとちー しないのだそうだ《本町》
しぇんとちゅう しぇんとちゅうかい しないだろうか
じぇんとっどん〈銭(ぜに)取り〉 集金人
しぇんとてー しないのに《鬼池》
しぇんとなるばって しぇんとなるばってん しないのだけど
しぇんとなろー しぇんとなろば しないのであれば
しぇんともとった しぇんどもとった しないと思っていた
しぇんどもん しないでしょう Aしませんか
しぇんな おれん しないではおれない
しぇんならん 《京》 しぇんばならん しなければならない
じぇんにあかせて【銭に飽かす】 金を充分に注ぎ込んで
しぇんば【千歯】 脱穀用農具
しぇんば しなければ 「さっさせんば」
しぇんばい しぇんばいた しぇんばえ しぇんびゃー 
しぇんばいかん でけん つまらん しなければならない
しぇんばえ しぇんべー しないよ
しぇんばせんちゃよか ちゃでんよか 無理にしないでも良い
しぇんばせんもん しないにも程がある
じぇんばたらき〈銭働き〉 銭稼ぎ 金銭収入
しぇんばつまらん しぇんばん しなければいけない
しぇんばどい しぇんばどうい しないわけにはいかない
しぇんばなん したくありません しません
しぇんばよかて しぇんばよかとに しなくて良いのに
じぇんばりゃー〈銭払い〉 金銭の支払い
しぇんばんたい しなくてはならないね すべきだろうね
しぇんばんちゃって しぇんばんとばって すべきだけど
しぇんばんで しなければならないから
しぇんぶ しぇんぼ【蜻蛉(とんぼ)】 蜻蛉(せいれい) dragonfly
じぇんぶ ぜーんぶ【全部】all 全て 悉(ことごと)く  残らず
しぇんぶり【千振(センブリ)】 リンドウ科の二年草 薬草(胃腸薬)
しぇんべー しぇんわい しないよ
しぇんぺーぶとん【煎餅蒲団】 粗末で薄い蒲団
しぇんぺりわた 古語【腸(はらわた)】 内臓 臓綿(ぞうわた)
じぇんもうけ〈銭儲け〉 金儲け
じぇんもたず〈銭持たず〉 無銭 貧乏人
じぇんもち じぇんもちどん 金持ち rich man
しぇんもなーおらん せんもんなおらん しない者は居ない
しぇんもね しないじゃないか
しぇんもん しないよ しなかったよ
じぇんもん どん【禅門】 仏門に入った在家の男子 A乞食
しぇんもんじゃっで しないものだから
しぇんや から ので 「来るしぇんや」《二江》
しぇんわけいかん しない訳にはいかない
しお【潮】tide しおとき《日ポ》 しおどき【潮時】
  海水 満潮 A頃合い 時期  B発情期
しおあい 古語【潮合ひ】 潮時 chance 程合い
しおあまか しおあみゃー 塩分が少ない
しおあんびゃー しおあんべー 塩加減 味の濃淡 程合い
しおかるか しおがるか【塩辛い】salty しょっぱい
しおき 古語【仕置】 お仕置 成敗 judgment こらしめ
しおき 蓄財 saving 残し財産 業績 achievement
しおけ【塩気】 塩分 A酒の肴 茶請け おかず
しおたらん 《ハンガリー語》sÓ taran 塩気が足りない
しおたるる しぉたるる 古語【潮(しほ)()る】 潮解する 湿ける
しおちゅうび【塩調味】 塩加減 味の濃淡
しおはいか 古語【塩鹹(はゆ)し】 塩っぱい 塩辛い《日ポ》
しおはゆーい しおはゆーして 古語【塩鹹(はゆ)し】 塩辛くて
しおらしか しをらしか 古語【萎(しを)らし】 健気(けなげ)だ 控え目
  慎み深い 奥ゆかしい 可憐 容姿がしなやか
しおる しよる している 「しごっしよる」仕事している
しおるる 古語【萎(しを)る】 萎れる wither なえてしぼむ
  気が抜ける
しおれとる 元気がない 気力喪失 「花ンしおれとる」
しおま しおンま 潮合 干潮の間
しおん【四恩】 「天地(三宝)・国王・父母・衆生の恩」
しか だけ ばかり 「こがしこしかなか」
しかーた しかーつ しかーと しかた しかと【確とは】
  大して それ程 さほど 碌に《日ポ》
じかい【自戒】 禅宗檀信徒が寺に篭って行う修行の一種
しかかり【為掛り】 仕事し始め
しかかる 仕事を始める し始める 働き掛ける A挑発する
しかくる【仕掛ける】 小便などをひっ掛ける A挑戦する
しかけ【仕掛け】 仕事の途中 A絡繰り 罠を掛ける
じがじがする 皮膚がちくちくする
しかせ しかせわら 家畜の敷き藁
しかた しかと【確には】 大して それ程 さほど 碌に
しかっか【四角】 方形 square
じがつく 皮膚がちくちくする
しかと 古語【確と】 確かに 詳しく しっかりと
しかとむなか しかともなか しかとンなか 他愛無い
  取るに足りない 大した事ではない
しかぶる 下痢する 小便を漏らす 粗相する
しがみつく 縋(すが)る すがりつく しっかり抱きつく
しがむ【屈む】bend しゃがむ 《大道》
しかむる しがむる【顰(しか)める】 眉間に皺(しわ)を寄せる《日ポ》
しかめづら しかめっつら 皺を寄せた顔面 泣き顔
しかやす【仕返す】 やり返す 復讐する revenge
しからし しからしか 煩い troublesome A面倒だ trouble
しかるべき 当然の それ相応の
しかるる しかれる 轢()かれる 下敷きになる A牛耳られる
しかんに【確かに】 確実に 一心に A間違い無く
じがんノする【地寒】 底冷えがする
しかんばな  古語【止観花】 葬儀で霊前に供える造花
じき じきー 古語【直(ぢき)soon 直ぐに 即刻 at once
じきーなる 滋養が付く A力が湧く
じきがん【直燗】 酒を燗瓶に入れないで直接薬缶で燗をする
じきたくり じきたり【直に】direct 直接 間に何も入れず
しきたり【仕来(しきた)り】convention 慣習 慣例 昔からの慣わし
しきみず【敷き水】 湯灌(ゆかん)の洗い水
しきゃ しか だけ ばかり 「がたしきゃなか」
しぎゃーンなか しげーノなか しげーンなか
  遣り甲斐がない
じきやり【直に】direct 直ぐ 直接 A即座に
しきりー 古語【頻り】 頻りに 頻繁に often
しきる〈為()得る〉 出来る
しきる 古語【仕切る】 区画する 仕事を切り回す
  決着を付ける
じくーか じくか【利口だ】 賢い 〔り〕の転音
じくーしとれ じこしとれ 利口にしてろ 大人しくしてろ
しくうどる 古語【仕込む】 訓練して教え込む 躾る
しくさる しはたす しやがる 〔する〕の卑語《京》
じくじく 傷の痛み A水分が多い様
じくもん じこもん 利口者 賢い人 〔り〕の転音
しくる しける【時化る】《京》 天候が悪い 風雨がある
しくろ しくろう 古語【宿老(しゅくらう)】 年功者 経験者 先輩
しけ【時化】 風雨で海が荒れる《京》
じげ 古語【地下】 在所 地元
しけてる しけとる 海が荒れている A覇気がない《日ポ・京》
しげらかす〈茂る 繁る〉 散乱する 散らす scatter
しけんご 片足跳び 《大道 牛深》
じけんなか【料簡(りょうけん)無い】 恥ずかしい みっともない《有明》
じげンもん 古語【地下人】 生まれ在所で育った者 地元の人
しこ しこう【姿格好】 外観 見かけ 体裁 「しこン悪か」
しこ《京》 しこう 身支度 dress 準備 「直(じき)しこする」
しこ 古語【しき】程 だけ ばかり 「ぎゃしこ」
じご 尻 hip 臀部 後部 A内蔵
じこうか じこか【利口だ】 賢い clever 〔り〕の転音
しこうする しこすい《牛深》 身支度する 準備する
しこうせんば しこせんば 支度しなければ 準備しないと
しこうだおれ しこだおれ 見かけ倒し 腰砕け 虚勢張り
しこうみろ 不様を見ろ 無様な格好を見ろ
じこうもん じこもん《京》【利口者】 〔り〕の転音
しこうやって しこやって 格好つけて 体裁ぶって
しこうンよか しこンよか 姿格好が良い 見栄えがよい
じごえ【地声】natural voice 生まれつきの声
しごき 腰紐 和装用の紐
しごく 挟んで引き抜く A厳しく鍛える
しこくれ 変形した物 歪んだ物
しこじーて しこぶって 格好つけて 体裁ぶって
しこずく 格好つける 虚勢を張る 格好や体裁に拘る
しこたま《京》 しこてこ 酷(ひど)く 大層 very 非常に
しごつ しごっ【仕事】 work 職業 働き
しごつぎ しごとぎー【仕事着】working wear 作業着
しごっする 仕事をする 作業する 働く
しこっちょ 形式張り 格好や体裁に拘る 外観を気にする
しこって 《日ポ》 しこばって 威張って 虚勢を張って
しこっとる【痼る】 威張る A筋肉が堅くなる 勃起する
しこてこ 酷(ひど)く 大層 very 非常に
しこな 古語【醜名】 仇名 nickname 力士の呼び名
しこなさん 為熟なさん 処理できない
しこなす 近世語【為熟す】 処理する 仕事を仕上げる
しこなンわるか しこにゃンわるか【姿格好】 見映えが悪い
じごぬぐい 後始末 settlement A後見人 他人の不始末を補う
しこばる しこぶる 威張る 虚勢を張る 見栄を張る
しこぶり 姿格好を良く見せようとする 見栄張り 虚勢張り
しこまえ 格好 形振(なりふ)state 外観 体裁
しこむ【仕込む】 訓練する 躾る A容器に材料を入れ込む
しこり【痼】 筋肉がこって堅くなる Aわだかまり
しこる【痼る】 威張る 虚勢を張る A筋肉が堅くなる
  B勃起する erection 《京》
ジゴロ 《フランス語》gigolo 女に養われている男 ひも
じごろう じごろ その土地の出身者 土着者
じごンす じごンすー 肛門 anus 尻の穴
じごんすのこまか 度量が狭い。小心である けち 吝嗇(りんしよく)
じさま じさん お爺さん grandfather 《京・御所浦》
じじ 魚(幼児語)
しじつ《京》 しりつ【手術】 オペ operation
じじゃー じだ《京》 じでゃー 地面 ground 大地の表面
じじゃーかぎ じだかぎ【自在鉤】 炉上に鍋などを吊す鉤
しじゃーた しでゃーた 仕上げる事が出来た し終えた
しじゅう【終始】alway 何時でも 常時 always
じしょ【地所】land 敷地 所有地 土地 soil
しずく 古語【雫(しずく)】 滴(しずく) drop 水のしたたり
しそくなう しそこなう し損じる し損ねる 失敗する
しそくにゃー しそくねー し損じ 失敗 failure
しそくのうた しそこのうた し損じた 失敗した
したいちり したまんま したまま しただけ
したいど したいどん したけれど《牛深》
したいどもん しただろう《牛深》
したいや? …つや? …とや? …んね? …やー したのか
したがー したぞー したばえ したもね したではないか
したかい かいた …きゃー けー なー ねー
じだかぎ じだかぐ【自在鉤】 炉上に鍋などを吊す鉤
したがさいご したからには したりしたら
したがたなか したきゃーはなか した甲斐がない
したかふんじゃーに したかふんでーに したい放題に
したがや したではないか 《牛深》
したけん したしぇ(せ)ん したで したでか したから
したこたしたばってん するにはしたが 一応したが
したこたなか したこつなか したこンなか したことが無い
したことが 古語【したことが】 ともあろう者が
したさね したさん してー 下の方へ 下へ
したしぇな したっしぇな したから したので《佐伊津》
したしこ したぶん しただけ した分量
したした 食材がやっと水に浸る程度 浸す物と同量の水位
じたじた じゅたじゅた 水浸しの状態
したじゃっか したじゃっきゃ したじゃっけ したたー
したじゃったっちゃ したっちゃ しても
したもね したではないか
しだす 仕上げられる し始める する時間が有る
したたか 古語【したたか】 酷(ひど)く A強く 甚だしく
したたかもん〈強(したた)か者〉 手強い相手 豪傑 A曲者(くせもの)
しただご〈舌団子〉 小麦粉で作った舌状の薄い団子
したつ したと したのだ
したつか かい きゃー けー なー ねー やー
したっか かい きゃー けー なー ねー やー
  したのか 済ませたか
したっがー したっぞー したもね したではないか
したっさい したっさね したのだよ
したっじゃい したっじゃいろ したりーろ したのだろうか
したっじゃかー したのじゃないですか
したっじゃっかい したっじゃっきゃー したっじゃっけー
したっじゃん したっじゃもん したった したったな
  したのだよ
したっじゃっとん したっじゃばって したのだが
したっじゃば したっじゃるば したのだけど《下浦 新和》
したっじゃもね したっじゃもん したのだもの
したっじゃろう したっどう したっどが したっどもん
したろもん しただろう
したっじゃろかい したっちゅかい したのだろうか
したっぞうな したのですよ したのだ《新和》
したったい したつな したとな したんな したのか
したっちゃ したてちゃ しても(無駄だ) したからと言って
したっちな したちねー したっちや したのだね
したっちゅうた したってたい したのだそうだ
したっどかい したろかい したろかにゃ しただろうか
したっどだ したろだ しただろうよ
したっばえ したっばな したっべ したっぼ したのだよ
したっばしんごて した訳でもないのに
したっばって したばって したけれど
じだっぱら じだっぱり 地面 ground 大地の表面 地べた
したつよ したとよ したのだよ
したてー したとこれー したとにー したのに
したで したでか したので
したとー したとな したとね したとや したのか
したとてー したのに 《鬼池》
したともとった したどもとった  したと思っていた
したともとれば したどもとれば したと思っていたのに
したとん したばって したのだが
したな したね したや したんな したんね しましたか
したばいた したよ しましたよ
したばえ したばよ したわい したぞ したよ
したばたらき【下働き】 人に使えて働く A炊事人
したばっか したばっかし したばっかり して間がない
したばって したばってん したけれど
したばりゃー したばれー【下払い】 森林の下草刈り
したむる 古語【壻(した)む 漉(した)む】 水滴を切る
したもね したろが したではないか
したもねーろ した方が良いだろうか するべきか
したもんじゃっで したものだから
したらん しだらん やり足りない もっとやりたい
したりなしたり したンなしたり したりなどして
したりゃ したところが
したろうが したろが しつろうが しつろが しただろう
したろば しつろう しつろうば したならば
したろもん? したのでしょう?
したんな? したんね?  したのでしょう?
したんなしたり …したりなどして
したんなるば したんなるばっ したのだけど《下浦 栖本》
したんなろ したんなろば したのならば
しち 接頭語 「しち諄(くど)か」
しちくどい《京》 しちくどか【諄(くど)い】 しつこい
しちこんじょンわるか 根性が悪い 性悪
しちみさい してみなさい
しちみたむなか 古語【見とむない 見とうもない】
  見たくもない 見っともない
しちめんどくさか 古語【七面倒】 煩わしい 面倒臭い
しちゃー してー【下に】 足元に 床に 地べたに
しちゃーいかん …ならん してにゃー… してはいけない
しちゃーおらんど しちゃおるみゃー してはいないだろう
しちゃーおれん してにゃーおれん してはおれない
しちゃーなんばって しては悪いけど してはまずいが
しちゃーみゅうだ してにゃーみゅうだ 試みてみましょう
しちゃかちゃ …くゎちゃ しっちゃかめっちゃか 無茶苦茶
しちょった しとった しよった していた
しちょる しとらる しとる しよる している
しっか 古語【確と】 確かに とても
しっかええ しっかよか とても良い
しっかと しっから 古語【確と】surely しっかり《京》
じっかり じっくゎり 道の水溜り ぬかるみ
しっかりしとる 目敏い 気が利いている
しっきゃ悉皆】 しっきら しっきりゃ 全部 all 残さず
シック 《フランス語》chic  お洒落(しゃれ)で上品
しっくり ぴったり 他とうまく調和する 気持ちが合う
じっくり とくと とっくり 落ち着いて
じっくり じゅっくり ひどく濡れる びっしょり
しつくる 躾る 礼儀作法などを身に付けさせる
  指導 guidance
しっくゎらくゎ 締まりがない人《新和 牛深》
しっけいする【失敬】 金品を不当に私する くすねる 横取り
しつけとらん【躾】 躾ていない
しっけとる しとる 湿っ気ている 水分を含んでいる
しっけんぎょ しっけんご 片足跳び
しつこか しつっこか くどい 執念深い A味や色が濃い
じっこん【入魂 昵懇】 懇意の間柄 親しい 心易い
しったこつか しったこっじゃか 知ったことか
しったかぶり しったふり 知った振り 生噛り《日ポ》
じったんぼ じゅったんぼ 水溜り ぬかるみ
しっちゃいけた 落ちた《牛深》
しっちゃおらっそうばって しっとんなすどばって
  ご存じでしょうが
しっちょる しっとる 知っている A解かっている
しっつく くっつく 〔く〕の転音《牛深》
じってーか じってらしか 大人しい A静かだ B着実だ
じってーに じってらーと 大人しく じっとして 静かに
しってかすい 教えてやる 《牛深》
しってばしおりーろ 知っているのか
しってんぎょ しってんご 片足跳び
しっとい 知っている A解かっている《牛深》
しっとっとー しっとんなー しっとんねー 知っているのか
しっとらす しっとんなる《京》 ご存じである
しっとらすどかい しっとんなすどかい ご存知だろうか
しっとらっさんどかい しっとんなっせんどかい
  ご存じありませんか
しっとらっしーろ しっとんなっしーろ ご存知でしょうか
しっとらっそうば しっとんなっせば ご存知ならば
しっとらりーろ しっとりーろ 知っているだろうか
しっとるかい しっとるきゃー しっとるけー
しっとるなー しっとるねー 知っているか
しっとろばって 知っているだろうけど
しっとんなすか しっとんなはりましたか ご存じですか
じっぱか【立派だ】 〔り〕の転音
しっぺがえし 古語【竹箆(しっぺ)】 すぐさま仕返しする《日ポ》
シッポク 古語【卓袱】 中国式食卓 A卓袱料理《京》
しっぽらーっと しっとりと濡れて 男女の細やかな情愛
しっぽり しっとりと 落ち着いて潤いがある《京》
しづらか【為()辛い】 しづりゃー し難い 遣りにくい
して くて 「高こうして 眠うして」
じで じでー 地面 ground 大地の表面 地べた
してー【人に】 「してーさする」 人にやらせる
してー【下に】 足元に 床に 地べたに《佐伊津 五和》
してー うする 人の責任にする 責任転嫁する
してーえーとる してーゑーとる 下に置いている
しでーた 仕上げる事が出来た し終えた《佐伊津 五和》
してーろ してん してんか してんど してみろ
してあげもそう してやりもそう して差し上げましょう
してえーた しとった して置いた
してえーて してゑーて してかり してかる してから
してぅゑっ してゑ してゑっか しておいて 《下浦》
じでかぎ【自在鉤】 炉上に鍋などを吊す鉤
しでかす 古語為出かす】 してしまう やってのける
してくだっせ してくだっせんか してはいよ して下さい
してくっどな して下さい《下浦 栖本 倉岳》
してくるる してくれる してやる 代わりにする
してくれ してくれい してくれろい してくれよ
してさい してさな してさね  してですね
してしまいなはる してしまわす し終えられる
してしまう しやぐる し終える 仕上げる
してどんみろ したら承知しないゾ したりしてみろ
してにゃーみやっしゅう 試みてみましょう
してにゃーみるもんぞ してみるべきだ 経験すべきだ
してまする【為申す】 して差し上げる
してませろ して差し上げなさい
してみさ してみさい してみささな してみされ してご覧
してみったな してみるといいよ 試みてご覧
してみなっせ してご覧 試みて下さい
してみにゃん してみんばん 試みてみようか
してみやっしゅうかい してみましょうか 試みましょうか
してみゅうい してみゅうだ してみゅうかい してみようか
してみろい してみんか な  してみないか
じでゃー 地面 ground 大地の表面 地べた
してやったり うまくやり込めた Aうまく騙した
してやられた うまく企みに嵌った Aまんまとだまされた
してやれい してやれな してやれね してやれよ
しでりくさか しでりくそか しでろくそか 大雑把 粗雑
  いい加減 不器用 不精 ぐうたら だらしない
してんか してんど してご覧
しと 湿気 damp 水分 「しとうつ」水分を含ませる
しといき しとしきり 一息 一仕切 一段落 小休止
しといけん しているから 《苓北》
しといた《京》 しとった して置いた
しとうなか しゅうごたなか しゅうごつなか したくない
しとえ しとンえ【人の家】 〔ひ〕の転音
しとえんと しとンえんと 人の家の所有物 〔ひ〕の転音
しとかす (予め)為て置かれる 仕上げておく
しとかにゃん しとかんばん 仕上げて置かないといけない
しとかんか しとけ しておけ 仕上げて置きなさい
しとき しとぎ 古語【粢(しとぎ)】 神前に供える餅米の団子
しときなっせ しとんなっせ しておいて下さい
しとく しておく 仕上げておく
しとくけん しとくて しとくで 仕上げておくから
しとけ しておけ
しとけンなか【人気】 人のいる気配がない 〔ひ〕の転音
しとこ《京》 しとこい しとこうだ しとこうだな
しとこーや しとこうだ しとこうわい しておこうよ
しとごつ【人事】 自分に無関係なこと 〔ひ〕の転音
しとごっじゃか 他人事ではない
しとしじゃー しとしでー【人次第】 人の言いなり
しとしじゃーか 人を差別した態度 〔ひ〕の転音
しとしと しとんしとん 雨が静かに降る しっとり降る雨
じとじと 湿気が多い A梅雨
しとしらきゃーて しとしらけーて 人を小馬鹿にして
しとすかさん【人賺す】人を瞞す 悪事を企む 〔ひ〕の転音
しとぢかか しとぢきゃー【人近い】 人付き合いが良い
しとちぎゃ― しとちげー【人違い】 〔ひ〕の転音
しとっぞー しとるがー しとるばえ しとるもね してるよ
しとった 湿気た 水分を吸収した
しとった《京》 しとったつ していた
しとっちゃっとん しているのだが
しとっちゃもね しとっちゃもン しているのだもの
しとっちゃろう しとっとじゃろう しとっどもん
  しているのだろう
しとってくれ してゑーてくれ しておいて下さい
しとっと している処だ 済ませているのだ
しとっとが しとっとぞ しとっとん しているが
しとっとる 湿気ている damp
しとで【人手】 人足 労働力 〔ひ〕の転音
しとどうか〈人遠い〉 内向的な人 〔ひ〕の転音
しとね【褥(しとね)mattress 敷き布団 敷物 座布団
しとばきゃーする しとばけーする 人を軽蔑する
しとばりゃー【人払い】 密談のため人を遠ざける
しとびゃーづく しとべーづく 人前で気を引いてはしゃぐ
しとみしり【人見知り】初対面の人にはにかむ 〔ひ〕の転音
しとむる【仕留める】 射止める 射殺する 手に入れる
しとらいた しとらった していた
しとらした《京》 「していた」の敬語
しとらじゃね しとらじゃま している筈だよ
しとらす しとんなす しとんなる《京》 していらっしゃる
しとらすとこれ しとらっとこれ しているのに
しとらっさん しとんなはらん していらっしゃらない
しとらにゃん しとらんばん 仕上げて置かないといけない
しとらる しとる《京》 しよらる している
しとらん《京》 していない やっていない
しとらんけん しとらんせん していないから
しとらんどもん しとるみゃーもん していないだろうね
しとらんもね していないじゃないか
しとりますと しとりやすと しているのです
しとる している 仕上げている
しとる【湿る】moisten 湿気る
しとる(しぇ)せな しているから しているので《佐伊津》
しとるみゃー しとるめー していないだろう
しとれ しておれ
しどろもどろ 話の辻褄が合わない 酷く乱れる《日ポ》
しとんと 人の物 他人の所有物
しとんな しとんなえ しとんなぞ し続けるな 続行するな
しとんなした しとんなった 「していた」の敬語
しとんなっせ しておいて下さい なさっておいて下さい
しな の途中 「戻りしな」戻る途中
しないた しなった 死んだ お亡くなりになった
しなおさいた しなわさいた 為直した やり直した
しなおさした しなさした しなわさした 為直された
しなさった しなした しなはった《京》 為なさった
しなさんな しなすな しなはんな なさいますな
しなして しなはって なさって なさいまして
しなしな しなやかになる しぼむ
しなす 古語【為()成す】 なさる 他人がする A作り上げる
しなすか しなすかなん しなはるか なさいますか
しなすな しなさんな しなはんな《京》 なさいますな
しなだるる 古語【撓(しな)()る】 撓垂れる 甘えて寄り掛かる
しなっせ しなはりまっせ 古語【為成す】 なさいませ
しなっせん しなはらん なさらない
しなっせんか しなはらんか なさいませんか
しなって  なってしまって
しなっとき しなはっとき なさる時
しなはる しなる しんしゃる《京》 古語【為成す】
  他人がなさる
しなぶる しなべる《京》【萎びる】wither 生気が無く萎(しぼ)
しなべた【萎びた】 萎びた 《京》
しなる 古語【撓(しな)ぶ】 撓(たわ)bend しなやかに曲がる
しなるう 古語【為()習ふ】 し慣れる 仕方を習う
しなるえ 古語【為()習へ】 仕方を覚えろ
しなれとる 仕事に熟達している
しなわきゃーた しなわけーた しなゑーた しなゑゃーた
  し直した
しなわす【為()直す】 遣り直す
しにがね 古語【死に金】dead capital 無駄金
しにかぶる しんかぶる 死ぬほどきつい ひどく疲れる
しにくぃーもん 難いものだ 遣り難い
しにくしゃ 為()難さに やりにくさに 躾にくさに
しにっか【為()難い】 為辛い やりにくい
しにめ【死に目】 臨終 末期 死に際 一生の終わり
しにめーおうた しぬめーおうた 死ぬほど酷いめにあった
しにめにあわん 臨終に間に合わない
しにゃーた しねーた《佐伊津 五和》 してしまった
しにゃーて しねーて  してしまって
しぬる しん【死ぬ】die 死亡する 死去する 果てる
じねんじょ 古語【自然(じねん)(じょ)】 山芋
しのう【収納】 収蔵する 収穫する 穀物を脱穀する
しのうごや しのごや【収納小屋】 穀物の収蔵小屋
しのごの とやかく言う つべこべ あれこれ言う
しのつく【篠突く】 雨が激しく降る
しのぶる しのべる 古語【忍ぶ】 包み隠す 始末する
  片付ける A食事を済ます
しのべろ 古語【忍べ】 包み隠せ 片付けろ 整理しろ
じのもん【地の者】 在住者
しば【柴】 小さな雑木、焚き木にする枝、枯れ枝 粗朶(そだ)
しばえ 南東風 《大江》
しばごや【柴小屋】 薪や焚き木を蓄える小屋
しばしば 頻繁に ひっきりなし 「しばしば見掛くる」
しはたす しやがる 〔する〕の卑語
しばたく しばたたく 古語【瞬(まばた)く】wink 瞬(またた)く《日ポ》
しばっつく すがり付く 抱き付く
しばっつくる 縛り付ける 縛る bind A拘束する
じばら【地腹】 持前の腹 元々大きい腹
じばら【自腹】 自分の腹 A自分の財布 身銭
ジバン 《ポルトガル語》gibão 襦袢 肌着《京》
しびく しりびき 醤油注しなどから後引きする
しびっちーとる すがりついている 抱きついている
しびっつく 縋(すが) cling to 抱きつく
じひびきンする【地響き】 地面が揺れて鳴り響く現象
しびる じびる 失禁する 小便を漏らす Aためらう《京》
しびるる【痲れる】 感覚が無くなる A感激して陶酔する
しびりンきるる しびんノきるる 足が痲れて感覚が無くなる
しびん【溲(しゅ)瓶】 病人用の小便器《京》
しぶうちわ【渋団扇】 柿渋を塗った団扇
しぶか【渋い】astringent 渋味がある 苦々しい
  A地味 Bけち
しぶかわ 古語【渋皮】 果物の外皮の内にあるあま皮
しぶちん しみったれ けち 貧弱 思い切りが悪い
しぶてー しぶとい《京》 しぶとか 強情張り 粘り強い 執拗
しぶりしぶり 仕方なしに 嫌々で
しぶりばら しぼりばら 搾るような腹痛
しぶる【渋る】 気が進まない ためらう 嫌がる
じぶん 古語【時分】time 時間帯 頃 時期
じべた【地辺田】 地面 ground 《京》
しまい しなければならない 役目 当番《牛深》
しまいなしたか お食事はお済みになりましたか
しまう 近世語【仕舞ふ】 終える A収納する
  B 壊す C食事する 《京》 B「体しまう」
しまえ 為さねばならない役目 当番 義務 Aする順番
しまえ 片付けなさい A食事を済ませなさい
じまえ【自前】 自弁 自腹 費用全額を自ら出す《京》
しまえきゃーた しまえた 仕舞えた 終わった 済んだ
しまおい しまおうだ 食事を済まそう 片付けよう
しまくる〈為()捲る〉 やり放題にする やたらにする
しまっしゅい しまっしゅう しまっしょい しましょう
しまつじん しまつや 《京》 倹約家
しまつする 古語【始末】 片付ける 処理 倹約する《京》
しまっせん しやっせん しません やりません
しまつにおえん 始末が悪い どうしようもない
しまゆる 近世語【仕舞ひ 終ひ】 し終える 済む 最後
  無くなる
しまらん 閉じない 締まらない Aだらしない
しまわかす しみゃーなす 無くしてしまう 駄目にする
しまわした し終えられた A食事をなさった
しみー しみーもん しむか 染みて痛いものだ
しみち〈為()道〉 仕方 する方法
しみちーた 古語【染みつく】 深く染み込む A忘れ難い
しみったれ 貧弱 Aけち 思い切りが悪い
しみゃー しめー 近世語【仕舞ひ 終ひ】 終える end
  最後 last 終了する
しみゃーいわゃー しめーいゑー 終了祝い 完了祝い
しみゃーなす しめーなす 無くしてしまう 壊す break
しみゃーより しめーより 年度末の集会
しむ 古語【染む 浸む】 色や匂いが他に移る A心に感じる
しむか 染みて痛い A心に痛みを感じる
しむる しめこくる しめたくる【閉める】shut 閉ざす
  閉じこめる
しむる【締める】tie up 引き締める 硬く結ぶ A節約する
  B合計
しむる【絞める】wring 絞首 A鶏の首を捻って殺す
しむる【占める】 占有する 独占する
しめー 近世語【仕舞ひ 終ひ】 終える end 最後 last
しめし 近世語【湿し】 おむつ おしめ《京》
しめじ【湿地(シメジ)】 マツタケ科の茸
じめじめ 湿気が多い A陰気
しめす【湿す】wet しめらかす 潤す 水分を含ませる
しもあげ【霜上げ】 霜を消す雨
しもうた 古語【仕舞ふ】 終わった
  A食事を済ませた《京》
しもうた しもた【仕舞った】 済んだ A失敗した
しもうとる 仕舞っている 食事を済ましている
しもごえ〈下肥〉 人糞肥料 《京》
しもじもンもん 目下の者 部下 follower
しもばれ しもやけ 霜腫れ 霜焼け 凍傷《京》
しもンおれとる 霜が降りている
しゃー しゃ【菜】 お数(かず) 副食物 side dish 惣菜《日ポ》
しゃーえん しゃーえんばたけ【菜園】 家庭菜園
しゃ さに 「寒しゃ」「眠ぶしゃ」「みぞしゃ」
じゃ では 「嘘じゃなか」
じゃ なさいよ しろよ 「せぇじゃ」しなさいよ
じゃー ですよ のに 「良かっじゃー」良いのに
じゃある ではある 「上手じゃある」
しゃーがむり【遮二無二】 無理やり 我武者羅
しゃーが しゃが するなら 「行くとしゃが」
しゃーく 古語【細工】 仕業 企み 格好 仕事の出来具合
じゃーこん 大根 〔だ〕の転音
しゃーしゃー【再々】 再度 度々 繰り返し
しゃーじゃ さざえ(貝類)〔さ〕の転音《苓北》
じゃーじゃー 水が勢いよく流れ出る
じゃーじゃー じゃーじゃ【橙(だいだい) 】《苓北》じゃじゃ《牛深》
しゃーする がる そうで 「かいしゃーする」
しゃーた【咲いた】〔さ〕の転音 「花ンしゃーた」
しゃーた【刺した】〔さ〕の転音 「蜂ンしゃーた」
しゃーた【指した】〔さ〕の転音 「指しゃーた」
しゃーた【注した】〔さ〕の転音 「茶しゃーた」
しゃーた【翳(かざ)した】〔かざ〕の転音 「傘しゃーた」
じゃーた【出した】〔だ〕の転音 「ゴミじゃーた」
しゃーなべなっせ しゃなべ さし伸ばして寛いで下さい
しゃーば しゃーばん しゃーびゃ しゃーま しゃーみゃ
  古語【相伴(しょうばん)】 客の接待 Aお節介 口出し
しゃーら 古語【簓(ささら)】 竹の先端を細く束にした物
  A毬(いが)(とげ) thorn
じゃーら じゃら【平】 平地 plain 平野 〔たいら〕の転音
しゃーらし しゃーらしか 煩(うるさ)troublesome 面倒だ
しゃーらつんにーた 棘(とげ)を貫いた 棘が刺さった
じゃい じゃいと そうだ その通り だ である
じゃい じゃいろ だか だろうか
じゃいが じゃいがや じゃいちゃがや そうだよ《牛深》
じゃいけん じゃいしぇ(せ)ん だから それで
じゃいしぇ(せ)な じゃしぇ(せ)な だから《佐伊津》
じゃいじゃい そうだそうだ 賛成 異議なし《牛深》
じゃいて なのに するのに 「無塩じゃいて」
じゃいで だから 「酒盛りじゃいで」《牛深》
じゃいど そうだろう だけど《佐伊津》
じゃいばってん じゃるばってん そうだけど
じゃいよ じゃいろ だか だろうか」
しやえやっせん しは(ワ)えやっせん 出来ません
しやえん …きらん しは(ワ)えん 古語【為得ぬ】 出来ない
しゃか さえ すら 「貴方しゃか良かれば」
しゃが しゃがにゃ するなら 「来っとしゃが」
じゃか じゃかいよ じゃかと 違うよ そうではない
じゃが そうです そうだ
じゃが だよ きっとそうだ 「すっとじゃが」
じゃかー じゃかいや じゃかんな … ではないですか
じゃかごたる じゃかっどう 違うようだ
しゃかし しゃがし 古語【鷺足 下げ足】 竹馬
じゃかじゃか 絶対違う (重複強調)
じゃかじゃっか じゃかたー じゃかもね 違うではないか
ジャガタラいも【Jacatra】 ジャガイモ ジャカルタ渡来 potato
じゃかちさい じゃかてさい 違うのだったら
じゃかちな じゃかっちや じゃかってや じゃかとー
じゃかんなー 違いますか
じゃかっか じゃかっきゃー じゃかっけー 違うのか
じゃかっさい …さな …されば 違うのです 違います
じゃかっじゃー じゃかっじゃん 違うよ
じゃかっじゃいろ じゃかっちゅかい そうではないだろうか
じゃかっじゃって じゃかてー とに もね 違うのに
じゃかっじゃかー 違うのではないですか
じゃかっじゃろう じゃかっどう じゃかろう 違うのでしょう
じゃかっぞう じゃかっべー 違うよ
じゃかった 間違っていた そうではなかった
じゃかったっちゃ じゃかっちゃ そうでなくても
じゃかっばい …ばえ じゃかとばえ 違うのだ
じゃかっばいね じゃかとばいね 違うのだな
じゃかときにゃ じゃかときゃ 違う時は 違う場合は
じゃかともとった 違うと思っていた
じゃかとん 違うが 間違っているが
しゃがにゃ なら 「行くとしゃがにゃ」
じゃがね ですよ だよ 「本当じゃがね」《崎津》
じゃかばい じゃかばえ じゃかもん じゃかよ 違うよ
じゃかはず 違うはずだ 当然違う
じゃかばって 違うけど そうではないけど
しゃがみこむ しゃがむ【屈む】 蹲む うずくまる《京》
しゃがむっでん【遮二無二】 無理矢理 どうしても
じゃかもね 違うではないか
じゃかもん 違うのだ
じゃがや だよ 《牛深》 「雨じゃがや」
じゃからじゃにゃ じゃからじゃまー 違いない その通り
じゃからんば そうでなければ
じゃかりーろ じゃかろうかにゃー そうではないだろうか
しやがる 〔する〕の卑語《京》
しゃがれごえ 嗄(しゃが)れ声 声がかすれる
じゃかれば そうでなければ もし違っていれば
じゃかろう じゃかろうが じゃかろもん 違うでしょう
じゃかろかい かにゃ かね そうではなかろうか
じゃかろばって 違うだろうけど 不本意だろうが
じゃかろもん 違うでしょう
しゃかん《京》 しゃくゎん【左官】plasterer
じゃかんなー じゃかんねー 違うのかい
じゃきー じゃっき だから であるから
しゃきしゃき しゃきっと しゃんと 引き締まって
じゃきまわす【邪気】 悪気を起こす いじけた気になる
しゃぎゃ しゃぎゃにゃ ならば 「来んとしゃぎゃ」
しゃく しゃっくり 横隔膜の痙攣で起きる呼気
しゃぐ 潰す crush 踏み潰す 押し潰す
しゃくぃーさわる【癪に障る】 腹が立つ
しゃくしぇん 古語【借銭】 借金 dedk 借財 loan《京》
しゃくだけ【尺竹】 定規 物差し
しゃくりあぐる 息啜りして泣く 啜り泣く 咽び泣く
しやぐる【仕上げる】 完成させる
しゃくる 手元を小刻みに揺り動かす《京》
しゃぐる 潰れる 空気が抜けて潰れる
じゃぐゎらーっと 緩(ゆる)く
しゃげし しゃごあし 古語【鷺足 下げ足】竹馬《五和》
じゃけん じゃっしぇ(せ)ん じゃるしぇん そうだから
じゃけん 古語【邪険】 無慈悲 意地悪
じゃしぇ(せ)な じゃっしぇ(せ)な だから《佐伊津》
じゃしぇ(せ)ん じゃせんか だから なので
じゃじゃ【橙】《牛深》
しゃしゃくっでくる しゃしゃりずる 出しゃばる
じゃじゃんま 暴れ馬 言うことを聞かない我が儘な女《京》
じゃじゃばる 古語【じゃじゃばる】 意見を聞き入れない
  我を通す
しやす しやっす します やります
しやすか しよか【為()易い】
しやすけん しやすせん しやすて しやすで しますから
しやすと するのです します
しやすとこれ しやすとに しますのに
しやすとん するのですが しますが
しやすみゃーだ しやすめーだ やりますまい やめましょう
しゃちこばる【鯱張る】 緊張する 固くなる こわばる《京》
じゃっ じゃる じゃるじゃる その通り そうだよ
じゃっか じゃっかい じゃっかな かね
じゃっきゃー じゃっけー だよ ではないか
じゃっきー じゃっけん じゃっしぇん だから なので
しゃっきんとり 借金や売掛金の回収人
しやっしぇー しやっしゃ しよしぇ しよしゃ し易さに
じゃっじゃっ じゃっじゃる じゃるじゃる その通り
じゃっじゃっか じゃっじゃっきゃー じゃっじゃっけー
  そうではないか
しゃっしゃる 古語【差し遣る】 差し出す 手を伸ばす
しゃっしゃれ 差し遣れ 差し出せ 手を出せ
しやっしゅい しやっしゅう しやっしゅうだ しましょう
しやっしゅうかい しやっしゅうだな しましょうか
じゃっせな じゃったせな だから《佐伊津》
しやっせん 致しません しません やりません
じゃった であった そうだった
じゃったけん せん じゃったで であったから
じゃったっじぇ(ぜ)ー じゃったっじゃー だったのだ
じゃったっちゃ じゃったてちゃ であったとしても
じゃったてー じゃったとこれ だったのに
じゃったろう じゃっつろう そうだったろう
しゃっち しゃっちが しゃっちでん 古語【しゃちら三宝】
  遮二無二 是が非でも 何としても
じゃっちゃが  そうに違いない そうである
じゃっちゃかー ちゃかいや そうじゃないかい
じゃっちゃっかい …きゃー …けー そうだよ
じゃっちゃん じゃっとじゃん そうだよ
じゃっちゃっせん じゃっちゃっで そうだから
じゃっちゃっとん その筈だが 本当だが
じゃっちゃば じゃっちゃばって そうなのだけど
じゃっちゃもね じゃもね そうだもの
じゃっちゃろう じゃっちゃろかい じゃろう 本当でしょう
じゃっちゃろもん じゃろもん 間違いないだろうね
じゃっちゃん ねー のう そうだよね
じゃっちゅう じゃっとちゅう そうらしい
じゃって なのに であるが 「すっちゃって」
じゃっで じゃっでか だから であるから
じゃっと …さい …さな …されば …ばなん その通り
  然り  当然だよ that right
じゃっど じゃっどが じゃろうもん そうでしょう
じゃっとー じゃっとなー じゃっとねー 本当ですか
じゃっどかい じゃろかい そうだろうか
じゃっときゃー …けー …なー …ねー そうですか
じゃっとたー じゃるもね そうなのだね
じゃっとちー じゃるちー そうらしいよ《本町》
じゃっとん だが だぞ ですが だけど だとしても
シャッポ 《フランス語》chapeau 帽子 cap hat《京》
じゃなー でしょうね 「負けじゃなー」《倉岳》
じゃなかか じゃなかや じゃにゃーか ではないか
じゃなからんば でなければ
しゃなぶる しゃなべる さし延ばす《新和》
しゃなべなっせ 足を延ばして寛いで下さい《新和》
しゃば【娑婆】 世の中 世間 world
じゃば じゃるば じゃるばっ そうだけど《下浦 新和》
しゃばじゅう しゃばいっぴゃ【娑婆中】 広範囲に
  そこら周辺
しゃばか 丈夫でない 堅牢でない か細い か弱い ひ弱
じゃばって じゃばってん そうだけど
しゃぶち しゃぼち しゃぼつ しゃぼて 泥水の飛沫
  泥跳ね 迸(ほとばし)り とばっちり spray splash
しゃぶる 古語【しはぶる】 舐める 嘗める
  しゃぶる lick《京》
しゃべくい しゃべいまくい【喋繰る】 喋る《牛深》
しゃべくる《京》 しゃべりまくる 喋る chatter 話す
  A口外する
しゃべくんな しゃべんな【喋るな】 黙れ
しゃべっちゃならん 他言無用 風潮するな
しゃぼてうつ 履物で泥水の飛沫を衣服に跳ね掛ける
シャボン シャポン 《ポルトガル語》sabão 石鹸 soap
しゃまぎる【遮(さえぎ)る】 先走る お節介する 出しゃばる
  邪魔する
じゃまくさか じゃまくしゃー 邪魔になる 面倒だ
じゃみゃーなる じゃめーなる 邪魔になる 妨げになる
しゃもじ 古語【しゃもじ】 杓子(しゃくし) ご飯を装う道具
じゃもね じゃるもね だもの そうでしょう
じゃもん じゃん である だよ 「本当じゃもん」
じゃもんき だから であるから 「景気じゃもんき」
しやゆる することが出来る
じゃらいた じゃらした じゃらった じゃんなした
  であられた
じゃらじゃねー じゃらじゃま その通りなのだ 違いないよ
じゃらす 古語【あらせられる】 であられる
  でいらっしゃる
じゃらっそうば であられるならば
じゃりーろ だろうか その通りだか そうだか
しゃりがむり しゃりむり しゃんがむり【遮二無二】
  無理遣りに 我武者羅に 無茶苦茶に
じゃりゃーすっと じゃりゃするばって そうだけど
じゃりやすと そうです その通りです
しゃる 近世語【せらる】 なさる 「来ンしゃる」
じゃる じゃるじゃる じゃんのう である 然り
  その通り that right
じゃるけん じゃるしぇ(せ)ん だから そうなので
じゃるばって じゃるばってん そうだけど
しゃるる 古語【洒落(しゃれ)wit 気の利いたことを言う Aめかす
じゃるる【戯(じゃ)れる】 猫などがまつわりついて戯(たわむ)れる
しゃれこくる【洒落る】 着飾る 過剰にめかす
じゃれば であれば 「雨じゃれば」
じゃればこそ であるが故に 「親じゃればこそ」
じゃればよかとん そうであればよいが
じゃろ だろう 《京》 「良かっじゃろ」
じゃろう じゃろうた じゃろた じゃろだ 多分そうだろう
じゃろうが じゃろが そうでしょう そうに違いないよ
じゃろうがじゃかろうが そうであっても違っていても
じゃろうだい じゃろうばい そうだろうよ
じゃろうで じゃろで だろうに であろうに
じゃろかい かにゃー かね もん 本当だろうか
じゃろきゃー じゃろけー じゃろに そうではない
じゃろじゃろ もん わい そうだろう そうに違いない
じゃろともとる そうだろうと推測する
じゃろにゃー じゃろねー そうだね そうに違いない
じゃろばっ じゃろばって そうでしょうが
じゃわい  だよ ですよ《牛深 高浜》
じゃん だ だよ である なのだ ではないか
しゃんかまえて しゃんがまえて 用意周到に準備して
しゃんしゃん そうだそうだ そうだとも《松島》
じゃんじゃん どんどん どしどし 次々と 益々盛んになる
シャンス 古語【相思】の唐音 情人 恋人 lover
しゃんとせろ しゃきっとしなさい 姿勢を正せ
じゃんなー じゃんなん じゃんにゃー じゃんねー 
じゃんなした でいらっしゃった 「心労じゃんなした」
じゃんなす でいらっしゃる であられる
じゃんなっそうば でいらっしゃるならば
じゃんのう そうですね
じゃんば じゃんばー だよ ではないか《牛深》
しゃんむっでん しゃんむり【遮二無二】 無理やりに
しゅ でしょう 「わしがしやっしゅ」「よござっしゅ」
しゅい しゅう しゅうい しゅうかい しよう しましょう
しゆうーい しゆうして 酢っぱくて
じゅうい じゅうかい じゅうだ 出よう 出場しよう
じゆうか 我が儘 身勝手 気まま
しゅうかにゃー しゅうかな しゅうかね しようかな
しゅうぎ しゅぎ【祝儀】congratulation 結婚式 A贈物
しゅうきゃー しゅうけー しゅうに しないだろうよ
  するものか
じゅうけむなか じゅうけんなか【料簡無い】 気恥ずかしい
  みっともない 照れ臭い きまりが悪い
しゅうごたなか しゅうごつなか したくない
じゅうごたなか じゅうごつなか じゅうごん 出たくない
しゅうごたる したい してみたい やりたい 欲望 desire
しゅうごたるごつ したい放題 自由奔放
じゅうごっさま じゅうごっつぁま【十五社宮】
しゅうし 古語【宗旨】sect 宗派 宗門
じゅうし じゅし【漁師】fisherman《竜ヶ岳》
しゅうじゃ しゅうでにゃ するには
しゅうじゃっか しようではないか
じゆうじんみゃーに じゆうじんめーに 勝手し放題に
しゅうだ しょうだ【染みた】 染まった
しゅうだ しゅうだな しゅうで しゅうわい しましよう
じゅうだ じゅうわい じゅうわな 出よう 出場しよう
しゅうちゃー しゅうてにゃ したいとは するには
しゅうちもせん しゅうてもせん しようともしない
しゅうっつく しゅわっつく 吸い付く
しゅうてした しゅうでした しようとした
しゅうでせん しゅうてちせん しようとしない
しゅうてちゃ しゅうでちゃ しゅうでにゃ していく為には
しゅうとめ しゅうとじょう【姑】 夫や妻の母
しゅうともとる しゅうどもとる しようと思っている
しゅうどる 染みている 染み込んでいる
じゅうのう【十能】 炭火などを運ぶ道具《京》
しゅうば しゅうもんなろ しようものなら
しゅうばって ばってか ばってん しようと思うが
しゅうまい しゅうみゃーだ めーだ しないでおこう
しゅうみゃーじゃっか しないでおこうではないか
しゅうみゃーもん しゅうめーもん しないだろうよ
しゅうもん したいものだ すべきだ するだろう
しゅうる 古語【啜(すす)る】 汁などを吸う しゃぶる
しゅうろ しようか 「どうしゅうろ」
しゅぎ【祝儀】(長音短呼)《新和》
じゅぐし【熟柿】 じゅぐっしょ 熟した柿
じゅくじゅく ぐっしょり濡れている様子
じゅぐっさま じゅぐっつぁま じゅごっつぁま 十五社宮
じゅぐっしょ 熟した柿 A蝉(つくつくぼうし)
じゅぐゎじゅぐゎ 締まりが無い 緩い mild
じゅぐゎたれ じょぐゎたれ 締まりが無い様子
  ずり落ちている
じゅしー じゅすい 古語【入水(じゅすい)】 入水自殺
じゅたじゅた じゅたつく 濡れてべとつく 水浸しで滑(ぬめ)
しゅづく 古語【雫(しづく)drop 水のしたたり
じゅっか 利口だ《有明》
じゅっかり じゅっくゎり 道路の水溜り pool
じゅっくり びっしょり びしょ濡れ ひどく濡れる
しゅっじゃくし〈汁杓子〉 お玉 汁を掬う杓子
じゅったんぼ 湿田 ぬかるみ 沼 潟 bay beach
じゅつない《日ポ・京》 じゅつなか 古語【術無し】
  方法がない A切ない 心苦しい
ジュバン 《ポルトガル語》gibão 襦袢《京》
しゅびっつく しゅわっつく【吸い付く】 抱き付く
シュミーズ 《フランス語》shemise 婦人用下着
しゅむ【染みる】 A凍みる B沁みる 《京》
しゅり しゅる しゅるもん【汁】juice 吸い物 おつゆ
  味噌汁
しゅりけ しゅるけ〈汁気〉 液体 体液 水分
しゅりンでた しゅんノでた 汁が出た
じゅるい《京》 じゅるか じるか【緩(ゆる)い】loose A柔らかい soft
しゅるし【印 標】 目印 証拠品 A気持ちを表す贈り物
しゅろノき しろノき【棕櫚(シュロ)】 ヤシ科の常緑高木
じゅわ じわ ですよ だよ「よかっじゅわ」《嵐口》
しゅわぶる 古語【しはぶる】lick 舐める しゃぶる
じゅんぐり じゅんぐりぃ【順繰り】in order 順番に 順次
じゅんたく【潤沢】 豊富 豊か 充分なゆとり
じゅんたま 蛇(ジャ)ノ髭(ヒゲ) ジャノヒゲの実 ユリ科の多年草
じゅんだるる じょん 締まりが無い 緩んで垂れ下がる
しょ 何でしょう 知っているかい 「何しょ」
じょ さん の人 「いもっじょ」妹
しよい《京》 しよか【為易い】 簡単に出来る
しょい【醤油(しようゆ)】 調味料 (長音短呼)
しょいこ【背負子】 荷物運搬の背負梯子《京》
しよいとか しよいとな しているのか《牛深》
しよいよ しているよ《牛深》
しょいノみ【醤油の実】 醤油のもろ実 醤油の絞り粕《京》
しょう【性】 素性 性質 素質 性根 根性 nature
しょうい【醤油(しようゆ)】《京》 しょうえ しょえ 調味料
しょうかくる【息】breath 熱い息を吹きかける
じょうぎ【常着】 普段着
じょうきする【上気】 のぼせる 頭に血が上る《京》
じょうきんたんノごて 冗談じゃない
じょうくる 古語【戯(じゃう)ける】 戯れる ふざける おどける
しょうぐゎつ しょうぐゎっどん 古語【正月】
しょうけ しょけ 古語【?(そうけ) 笊笥(そうけ)】 竹編みの笊(ざる) busket
  竹籠《日ポ・京》
じょうご 古語【上戸(じゃうご)】 酒豪 大酒飲み
しょうこつなし しょうことなか …な 古語【せうことなし】
  仕方なく 手段がなく 止むを得ず《京》
しょうこりもなか しょうこりもなしー 性懲りもなく
しょうし 古語【笑止(せうし)】 気の毒 滑稽 馬鹿馬鹿しい《京》
じょうじ【常時】《京》 じょうじょ【常々】 日常
  常日頃 usually
じょうじーなる じょうじゅ【成就】finish 成就する
  完成する
じょうじーなる【上手】 やり方が上手い 上達する
じょうしきいう 我が儘を言う 聞き分けのない事を言う
しょうじっか【正直】honesty 素直 frankness
  嘘や誤魔化しがない
しょうじっからす 正直である 正直な人だ
しょうしなこつ しょうしもん 古語【笑止(せうし)】 気の毒だ
  滑稽だ 馬鹿馬鹿しい
じょうじゅーなった【成就した】 完成した
じょうじゅンこつ じょうじょ【常々】 日常 everyday
  常日頃 日常茶飯事
じょうしょうする【上昇】 頭に血が上る 逆上せる
しょうしょンこたー 少々のことは
しょうしょンこっでにゃ ことじゃ 少々のことでは
しょうじんあげ【精進明け】 忌明け 服喪明け《京》
しょうじんりょうり【精進料理】 魚抜きの精進物の料理
じょうずか じょうぞ 古語【上手】skillful 巧み 達人
  Aお世辞
じょうずじゃん じょうっじゃん 上手ですよ
じょうせき【常席】 定席 いつもの場所 A常々
しょうだ しょんだ しゅうだ【染みた】 染まった
しょうつき 古語【祥月命日】 一周忌以後の命日 正忌
じょうとう はくらい【上等舶来】 高級品 舶来品
しょうとる 人に世話を掛ける 手を焼く てこずる
じょうに【常に】 常々 常日頃 usually 日常に 何時も
しょうね 古語【性根】nature 根性 心根《日ポ・京》
しょうノよか 素性が良い 素直だ 丈夫だ
しょうばん 古語【相伴】 接待 reception 接客 service
  Aお節介
しょうびゃ しょうびゃン しょうべ 常日頃 常々 何時も
しょうびゃー しょうべー【商売】 商い trade
じょうぶくろ【状袋】 封筒《京》
じょうぶんか【丈夫】 壮健 healthy 強い strong 頑丈だ
  頑強だ
しょうべんたんご【小便担桶】 屎尿汲み取り桶
しょうもくりん 生粋 混じり気なし
しようもようなか 古語【仕様模様】 どうしようもない《京》
じょうやとい【常雇い】 じょうよう【常傭】 正職員
  長期雇用
しょうら 性根 性格 性質 「しょうらン悪か」
じょうり《京》じょり【草履】 履物
じょうろ【如雨露】 じょろ 散水器具《京》
しょうろう【蜻蛉(せいれい)】 蜻蛉(とんぼ) dragonfly
しょうろうさま【精霊様】 初盆を迎える精霊
しょうろうぶね【精霊舟】 宇蘭盆会で精霊送りの舟
じょうンこつ 日常茶飯事 簡単なこと 取るに足りない
しょえ【醤油(しようゆ)】 調味料 《京》《牛深》
じょがたれ じょぐゎたれ 弛んで締まりがない
しよかろが しよかろがね し易いでしょうが
しよきばらい【暑気払い】 冷たい飲み物で暑さを凌ぐ《京》
しょくしょする【食傷】 食べ飽きる A嘔吐する
  辟易する 閉口する 懲りる
しょけ 古語【?(そうけ) 笊笥(そうけ)】 竹編みの笊(ざる) (長音短呼)
しょけん【世間】world 社会 society 地域 area《京》
じょさいなか【如才ない】 手抜かりがない 気が利く
しよしぇー しよしゃー し易さに
しょしき 近世語【諸式】 諸物価 A諸物品《京》
じょじょ 草履(幼児語)
しょせん 古語【所詮】 結局 つまり 行き着くところ
しょたくるる しょたくれる 締まりがない だらしない
  元気が無い
しょたくれ じょたくれ じょたわし 活気がない だらしない
しょたるる 古語【潮(しほ)()る】 潮解する 湿気る
しょたれ 古語【潮(しほ)()る】 潮解  A活気がない
しょたれとる 湿気ている Aだらしがない
しょちゅ しょうちゅ【焼酎】(長音短呼)
じょちゅうぎく【除虫菊(ジョチュウギク)】 キク科の多年草 殺虫剤
しょっきる 息を切らす 精出す
しよっじゃっか しよっじゃっきゃー しているよ
しよった しをった 為ていた しつつあった
しよっちゃいて しているのだが しているのに《佐伊津》
しよっちゃかー しよっちゃろー しているのでしょう
しよっちゃっとん しよっとん しているが
しょっちゅう【初中終(しょっちゅう)】《梵語》 始終 always 何時も《京》
しよってー しよっとに しよるもね しているのに
しよっとー しよっときゃー しよっとけー しているのか
しよっとがー しよっとばえ しよっとべー しているよ
しよっどもん しよろもん しているでしょう
しょっぱな【初端】 最初 first 初手《京》
しょて しょてー 古語【初手】begining 最初《京》昔 以前
しょてーもち しょてゃーもち 【世帯持ち】 妻帯者
しょてから しょてかる  最初から 始めから A昔から
しょねむ しょのむ 古語【嫉(そね)む】 妬(ねた)む 嫉妬する jealousy
  羨む
しょばだい【所場代】 場所の使用料
しょべん(長音短呼) しょんべん【小便】 尿 小水
しょぼくるる しょぼくれる 元気をなくする 生気を失う
しょぼたるる びしょ濡れになる 元気を無くする
しょむ 古語【染む 浸む】 色や匂いが他に移る
しょもうさす 古語【所望(しょまう)す】 欲しがられる
しょもうする 古語【所望(しょまう)す】 要求する 求める 望む
しよらいた しよらった していた (俗語)
しよらした しよんなった しよんなはった しておられた
しよらす しよンなす しよんなはる していらっしゃる
しよらっさん しよんなはらん していらっしゃらない
しよられん しよらん していない
じょりんりょうり【魚料理】 精進料理の対語《御所浦》
しよりばしするごて してもいないのに
しよる しをる している しつつある《京》
しよろが しよろがな しよろがね しているでしょう
じょろや【女郎屋】 遊郭
ジョン 《オランダ語》john 坊や 幼児 (男児の呼称)《苓北》
じょん【女の子】 お嬢ちゃん 幼児《御所浦》
じょん 可愛い《牛深》
じょん だよ だもの 「すっとじょん」《苓北》
しよンあるかい しよンなかろもん 仕様がないだろう
しょんだ【染みた】 染まった 色が移った
じょんだれ 近世語【撓(しな)()る】 締まりがなくだらけている
しよンなか しよンにゃー 仕様がない 仕方がない
しよンなかた しよんなかもね 仕様がないよ 仕方ないよ
しよンなしぇ(せ) しよンなしゃー 仕方なく 術(すべ)がなく
しょんべんたんご【小便担桶】 小便くみ取り用の担桶《京》
しらあえ 古語【白和へ】 豆腐を入れた味噌和え
しらーしら しらじら【白々】 A夜が明ける
しらーっとして 知らぬ振りして 無関係を装う
しらかす 古語【白かす】 白けさせる 興醒めさせる
  気を損なう
しらかわよふね 古語【しらかはよふね】熟睡している状態
しらきゃーて しらけーて 古語【白かす】 白けさせる
  興醒めする
しらきる【白切る】 知らぬ振りを通す
しらじーおって しらでにゃおって よく知らない癖に
しらじゃった しらだった しらんじゃった 知らなかった
しらしら 白む 夜が明ける A薄く透ける
しらじらしか 古語【痴れ痴れし】 白々しい 見え透いている
  興ざめる 馬鹿の振りをする
しらせでにゃ しらせでん しらせんで 知らせないで
しらた【白太】 白板 樹木で表皮に近く白い部分
らっけむなか らっけンなか 途方もない《牛深》
しらっけンなか 信用がおけない 無頓着な
しらっさん しんなはらん ご存知ない
しらっさんかなー しんなっせんかなん ご存じありませんか
しらっそうに しらりゅうに しろうに 知るわけない
しらっちゃくる しらっちゃける 色褪()せて白っぽくなる
しらでにゃおって しらでんおって 知らない癖に
しられんどもん しられんちゃかー ご存知ないでしょうよ
しらばくるる さらばくれる《京》 しらばっくるる
  古語【白化(しらば)ける】 白を切る 知らぬ振りする
しらふ 古語【白面 素面】 酒を飲んでいない状態
しらめ【虱(しらみ)】 人や動物に寄生する昆虫
しらわりゃー しらわれー 古語【痴()れ笑ひ】 白笑い 嘲笑
しらん 知らないよ A関係ないよ《京》
しらんかい しらんかな しらんきゃ しらんけ 知らないか
しらんかった しらんじゃった しらんだった 知らなかった
しらんがまし しらんがよか 知らない方が良い
しらんしー しらんもん 知らない人 初対面の人
しらんじゃったもね しらんもね 知らなかったよ
しらんしらん しらんぞー 知らないからね 関係ないからね
しらんちゃもん ちゃろう ちゃん どが
  知らないだろう
しらんとがー じゃん ぞー ばえ 知らないのだよ
しらんどが しらんどもん 知らないでしょう 存知ませんか
しらんどばって 知らないでしょうが
しらんばえ しらんびゃー しらんわい 知らないよ
しらんばしらんもん 全く知らなかった
しらんばしンごつ 全く知らないならともかく
しらんはざなか はずがなか 知らない筈はない
しらンふり しらんぷり【知らぬ振り】
しらんみゃーに しらんめーに 知らない間に
しらんもん 知らな人 付き合いがない人
しらんもんじゃっで しりゃーせーず 知らなかったので
しらんもんナおらん 知らない者はいない 皆が知っている
しりーしかれとる 尻に敷かれている 頭が上がらない
しりお しりっぽ《京》 しりを【尻尾】hip 尾羽根
しりおぶか 物臭 indolence 無精者 面倒くさがり屋
しりがえ 排泄物の除去 小鳥籠の糞の始末 《京》
しりがるか【尻軽い】 軽率だ 浮気者 A働き者
しりご〈尻後〉 一番最後 最終 last
しりこそばい《京》 しりこそわいか しんノ 面映い
  照れ臭い 気恥ずかしい
じりじり じわじわ じわりじわり 次第に押し寄せる
  碑が照りつける
しりすぼみ【尻窄(すぼ)み】 次第に勢いが衰える 竜頭蛇尾
しりつ【手術】 医師が切開して治療する行為 operation
しりぬぐい しんぬぐい【尻拭い】 後始末 事後処理 後見
しりノなぎゃー しりノなんか しんノなんか 長居する
しりばしするごて 知りもしないのに
しりびき【尻曳き】 細口の器から液体が滴り落ちること
しりべー しるべー 古語【知る辺】 所縁(ゆかり)のある人 知人
しりべた 古語【尻臀(しりこぶら)】 臀部 rump《京》
しりもせーでんおって しりもせんで 知らないくせに
しりやけ 三日坊主 飽きやすい人《有明》
しりやっせん しりやっせんとぞ 存じません 知りません
しりンつづまらん しンの 結果が出ない 支離滅裂
しるはざーなか しるはずがなか 知るはずないよ
しるか しるもんか しるもんきゃ しるもんけ 知るものか
しるみゃーもん しるめーもん 知らないだろう
しるもん【汁物】soup 吸い物 おつゆ 味噌汁
しるる【知れる】 内容が他人に知られる 分かる
しれー しろか【白い】white
しれたもん 大して値打ちはない物
しれっとして 古語【痴れ痴れし】 白を切って 知らぬ振り
しれとる 言わずと知れている 言うまでもない
しれわたっとる〈知れ渡る〉 広く知られている
しれん 知れない 明らかでない
しれんごたでけん 知られないようには出来ぬ
じろ【地炉】 竈(かまど) 土間に築いた炉 へっつい
しろうきゃー しろうけー しろうに 知るはずないよ
しろうなった しろなった 白くなった A無になった
しろうに 知らないよ 知ったことか
しろかき【代掻き】 苗床を均等に掻き均す
しろぎりゃー しろぎれー 好き嫌い A食わず嫌い
しろくろつくる 善悪・是非をはっきりさせる
シロップ 《オランダ語》siroop 果汁飲料
しろなば 白茸(きのこ)(食用)
シロノキ【棕櫚(シュロ)】 ヤシ科の常緑高木
しろもく《京》 しろもくりん【白無垢(むく)】 白地の礼装用和服
じわーっと じわっと じわじわ 緩やかに そっと ゆっくり
しわえーず 古語【為得ず】 することが出来ないから
しわえん しわきらん 古語【為得ぬ】 出来ない
しわがるる 古語【萎む】 水分を失い萎む 干涸びる
  A声が掠れる
しわがれ 水分を失って萎んだ果実や野菜
しわくちゃ《京》 しわくっちゃ【皺】 酷く皺になっている
しわざ 古語【仕業(しわざ)】 為業 行為 所業 したこと
しわっつく しがみつく《高浜》
じわっと じわじわ 緩やかに そっと ゆっくり
しわぶる 古語【しはぶる】 舐めて吸い取る
しん【心 芯】 心根 根性 nature 本性《京》
じん 古代敬語【御仁】 お人 お方 あなた《日ポ》
じん【爺】 お爺さん《御所浦》
しんかぶる 死ぬほどきつい ひどく疲れる
しんから しんかり しんかる 心から 心底 しみじみと
しんからせん しんからなか 熱心にしない 不真面目だ
じんぎ【仁義】正しい行い 義理を果たす Aヤクザの挨拶
じんぎおうぼ【仁義応報】 人の行なう道 社交儀礼
  哀れみと筋道
しんぎく【春菊(シュンギク)】 キク科の野菜《日ポ》
じんぎこんぎ【仁義婚儀】 冠婚葬祭の交際《牛深》
しんぎんとい【新銀取り】 芸者 娼妓《牛深》
しんさる しんしゃる なさる
しんじょ【寝所】bedroom 寝室 寝間
しんしょう しんじょう 古語【身上(しんしゃう)】 暮し 財産《京》
じんじん 痺れた状態
しんぜもす 古語【進ぜ申す】 進呈する 差し上げる 献上
しんでん【新田】 新しく開拓された田圃
しんでん【神田】 神社の所有田
しんど《京》 しんどう 近世語【辛労 心労(しんろう・しんどう)】精神疲労
しんどい《京》 しんどうか しんどか 疲れた だるい
しんどうあんなした しんどうじゃんなした お疲れ様でした
しんどうい 厳しくて 辛くて 疲れて だるくて
しんどうする しんどする 辛労する 心労する 苦労する
しんどる 死んでいる
しんなっせんど しんなはらんど ご存知ありませんか
しんぬぐい しんぬぐぃ【尻拭い】後始末 事後処理 後見
しんノしまり しんノしみゃー しんノしめーに 最終的に
しんノすわっとる 心に動揺がない 落ち着く 沈着冷静
しんノすわらん 落ち着きがない 辛抱がない
しんノなぎゃー しんノなんか 長居する
しんノひゃー しんノへー【薪(しん)の灰】 草木灰 薪の焼却灰
しんぶう【辛抱】patience 忍耐 我慢 倹約 economy
しんぶうか しんぶか しんぼうか 辛抱強い
しんぶうじん しんぶじん しんぼうにん 辛抱人 倹約家
じんぶつ【人物】person 優れた能力の持主 人格者
じんべん 古語【神変】 神の不思議な力 A奇特 殊勝
  感心なこと 健気 律儀 神妙 珍奇《日ポ》
じんべんか 感心だ 殊勝だ 健気(けなげ) 奇特だ 律儀だ 珍しい
じんべんに 感心なことに 健気に 殊勝なことに 珍しく
しんみち【新道】 新しくできた道路